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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

ほのぼのしてくる八寸皿

今日ご紹介するのは手にとって見入っていると、
どこか気持ちがぼのぼのしてくる、
中條正康さんの色絵動物文八寸皿です。
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中條正康 色絵動物文八寸皿 9,900円
径25.5cmH4.5cm


文様として描かれているのは、
絵本の中に出てきそうな動物たちや花が、
なぜがしっくりするもんようになっています。

18_chujo_0172.jpg

柔らかな土色の素地や薄い化粧掛けの背景にして、
動物や花の見込み絵が生き生きとしています。

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きっちり曲がらない線や、
シャキッとした上手な絵の文様とは少し違う、
手で描かれた優しい絵付けは、
文様を通り越していて、
器と一体化した衣装です。

18_chujo_0173.jpg
サインもほのぼの可愛い絵入りです

おおらな絵模様は、
手にした人の気持ちも、
ゆったりとした気持ちにしてくれます。
お料理も力まずに楽しんで作ったものが、
きっと楽しい盛り付けが出来て、
ほのぼのした広がりを見せてくれそうです。

                甘庵
 

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器を育てる楽しみ

今日ご紹介するのは藤田佳三さんの粉引汲み出しです。
粉引は使うことで変化していきます。

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藤田佳三 粉引汲み出し碗 2,300円(特別価格)
径10.3cmH6cm


汚れや劣化と感じる方にはオススメできませんが、
侘びる表情を楽しめる方には、
身近で使って育てていく楽しみを、
十二分に味わっていただける逸品です。

20_fujita_0221.jpg

藤田さんの粉引は生がけという方法で作られています。
素地は陶器です。
水ひきして高台を削りだして、
程よく乾燥のタイミングを見計らった、
素焼きをしない生の素地に、
泥土の白化粧土を内外にたっぷり施して、
もう一度しっかり乾燥させて・・・、
気温や湿度のタイミングか悪いと、
ここで花開くように破損してしまうことがあるようです。
素焼き後に施釉して本焼いをして出来上がります。

20_fujita_0220.jpg

生がけの効果は柔らかな表情です。
粉を引いたような様から粉引と呼ばれたのが、
少しわかる気がする表情です。

20_fujita_0222.jpg

事実素地の陶器質と釉薬の間に、
柔らか目の化粧土の層があります。
その層に湯水が染み込み、
少しずつ変化を見せていきます。

その変化、侘び方は使い方で異なった表情になり、
また個体ごとにも違いが出ます。
そんな変化、侘びてい様子を、
先人たちは「育てる」と言って楽しんでいました。
そんな心持ちをリスペクトして、
自分と出会った器を、
愛用していくのも楽しいものです。

              甘庵
 

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改名提案 蕚ワイングラス

今日ご紹介する巳亦敬一さんの新スキ変形ワイングラスは、
カップ(ボウル)部分の下に二方向から受けるように、
被せガラスし、モールが施され、
台部分に連続しています。

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巳亦敬一 新スキ変形ワイングラス 3,520円
対角7.1cmH11.81cm 程よく入れて150cc


通常はカップの下に一箇所被せるところを、
もう一手間かけて左右から少し斜めに被せている様は、
掌で受けているようにも見え、
優雅でエレガントなディテールです。

20_mimata_0031.jpg

このやり方は確かに変則的ですから、
巳亦さんの変形ワイングラスも、
手法を使えるという実に正直なネーミングです。
でも、どこか損をしていますし、
グラスの姿から受けるイメージとズレを感じます。

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そこで甘庵的なあだ名をつけることにします。
蕚(ウテナ)ワイングラスです。
ウテナとは花弁を受けるガクのことです。

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どこかアールヌーボーのデザインにも通じる、
自然が生み出す有機的な表情を持っています。
このグラスをいくつか並べると、
数輪の花が咲いているときのように、
均一的ではなく一つずつの顔を持っっています。
とても魅力的なワイングラスです。

               甘庵
 

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