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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

モダンな箱の見立て

背比べしているように並んだ、
丸みのある円筒形の箱は、
山形で制作中の武田千秋さんの陶箱です。

box758.jpg

確かな轆轤挽きの技を生かして、
丸みのあるフォルムと、きっちりした合わせ目まで、
作り上げています。
それでも、一つずつ作ることで少しずつバランスの違う、
円筒が出来上がり、
その顔に似合うように一つずつの表情の釉薬が施されています。

水玉、釉薬のかけ分け、象眼など、
武田さんらしく、シンプルでいて控えめな選択で、
穏やかで飽きのこない、構成になっています。
中には、内側の釉薬も変えているもののあります。
小振りなもので、径が6cm高さが6cmほどで、
大きいほうが、径が8cm高さが8cmほど、
真横から見た縦横からいえば、正方形に近いのに、
立体的な円筒形は、ほどよく細身の目に映ります。

box759.jpg

合わせ目がきっちりしていることもあり、
見立ての茶入れにと選んで頂いたお客様がいらっしゃいました。
箱展を催してとても楽しいことは、
選んでいただいて、出会いがあったお客さまから、
楽しい見立てや使い方の工夫を伺うことです。
皆さんなら、どんな使い方をなさりたいですか。
ぜひ、教えてください。

                 甘庵

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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

寒い中?コメントありがとう!

おひょいのTさん
今日は小正月。小豆がゆでも食べて、
そろそろお正月気分から抜け出したり、
通常の業務に・・・・って、
今の暮らしは、元旦から何でも手に入る世の中だけど、
やっぱり、組織の仕事だと、シフトが潤滑に動くまでには、
時間かかるんですかね。
でもでも、箱を眺めてもらって、
Tちゃんの和みになったみたいで良かった。
また、上京するときにでも、チャンスがあったら、遊びに来てくださいね。
予告してくればお菓子もつきますよ!!

ガラス工芸@伊藤さん
ホットワークな吹きガラスほど、
合わせ目の難しさはないですが、
焼成すると、蓋と身は別の動きをするので、
通常の器よりは面倒ですし、技や読みが必要ですね。
ガラスでも、型>電気炉の作品は設計や計画的な作業でも、
削り調整が必要になりなるようですね。
ブログでも紹介する予定ですが、
会場が見えるページがあります。
よろしかったら、参考に覗いてみてください。
http://www.netlaputa.ne.jp/~ginka/exhibition.shop.html

素敵な茶入れですね

はじめまして。
ガラス工芸の学校から来ました伊藤と申します。
私は、陶芸のことはよくわかりませんが、色が控えめで、上品な茶入れですね。
蓋物はガラスの場合、磨り合わせが大変です。陶芸でもやはり、蓋物は大変なんでしょうか?

また、ときどき伺いますね。

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  • 2007/01/14(日) 22:41:54 |
  • URL |
  • ガラス工芸@伊藤 #-
  • [ 編集]

色々な表情の箱がありますね。氷みたいな物や飴(木)みたいな物。シンプルで暖かい雰囲気の物や、不思議な形。


新年明けてから、もう半月経ちます。バタバタとした時から、日常へのシフトが中々出来ない中。今回の様々な表情の箱達を拝見して、少し和みました。


占いではないけれど。どんな雰囲気の箱に、どんなモノが宝物に感じたり必須アイテムとして、そこに収まるのかな…。


様々な箱達。素敵ですね。

  • 2007/01/14(日) 16:51:03 |
  • URL |
  • ひょい のT #-
  • [ 編集]

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