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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

暖冬の過ごしやすさと気がかり

妙に暖かい荻窪です。
今日から企画の常設展早春 オススメの器に、
ぴったりと言えばそうなのですが、
まだまだ寒くて待ち遠しい春と思っての早春。
そんな気持ちだったので微妙な心持ちです。

2001_kato_0284.jpg
加藤財 急須横手 白丸 11,000円 容積230cc
磁土を中心に調合した素地が緻密な手仕事と相待って、
クールで爽やかな気配は早春のイメージに重なります。


甘庵のお年頃としては暖かいのは、
何かにつけてありがたく過ごしやすいのですが、
本来降るべき雪がないと困ってしまう方が、
思った以上に多いようですね。


1912_mimata_0024.jpg
巳亦敬一 デザートカップ 蕾 R 5,060円
径11cmH7.3cm
淡くて少し濁った彩りの中の緑が芽吹きを思わせます。
小ぶりな美しいフォルムで使い勝手良いデザートカップです。


スキー場は未だオープンしていないところが、
3割もあるそうです。
たとえオープンしていても雪が少なければ、
滑れるゲレンデも制限があるでしょうから、
集客に大きく響くことでしょう。

17_mitufuji_0245.jpg
光藤佐 白磁小湯飲み 2,970円 径6.5cmH7cm
勢いのある鎬文から春の息吹を感じ取れます。
手にした時に掌以外にも触覚的にも満ちる湯呑みです。


今、目に見えることだけではなく、
雪が降らないと言うことは降水量が少ないことなので、
雪解け水で育つコメをはじめとする農作物の生育も、
このまま雪不足が続くと心配になってきます。

19_arakawa_0818.jpg
荒川尚也 キャスト丸皿 スキ 4,400円 径11.5cmH1.7cm
早春に溶け出す氷の映像を思い出せる素材感は、
早春の演出をしつらえたくなります。


はっきりした四季の変化や天候が日本の風土で、
それが生活風習「に大きな影響を与えて、
和の文化が形つくられてきました。
四季が四季らしくあってこその日本だと、
改めて思います。

                   甘庵

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開きの皿で開運

今日ご紹介するのは常設展晴れの器から、
久保田信一さんの灰釉板皿です。
円形が中心の器の中では目立つ存在になります。

18_autumn_0743.jpg
久保田信一 灰釉板皿 5,280円
W23.5cmD17cmH4cm


日常使いの器のほとんどが円形です。
それはロクロで作られているためです。
回転する円盤の上に乗せた胎土を、
引き伸ばし高さや広がりをコントロールして、
器の形にするため回転体が出来上がります。

18_autumn_0745.jpg

板皿や角皿の多くは胎土を板状にして、
変形させて皿状に整えたり型に押し当てたて成形する
タタラ作りと言われる手法で作られます。

18_autumn_0744.jpg

その点では久保田さんの板皿は特殊な作り方です。
四角い板皿なのですがロクロで作っています。
その方法は・・・。

18_autumn_0746.jpg

まず円筒形をロクロで挽きだします。
ロクロから外すとパイプ状になります。
成形に向くタイミングまで乾かして、
一カ所をナイフなどで縦に真っ直ぐにカットします。
それをゆっくり開いて行くと板状になります。

円筒形の展開図を思い描いていただければ、
わかっていただけると思います。
つまり三枚に開く・・・ではなく一枚に開いた、
開きの皿ということになります。
広げた さらに 乗せる ってことで開運成就。
晴れの器にぴったりかと思います。

                 甘庵


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うつろう四季の情景が見える器

早朝に車で出かけようとしたところ、
黒っぽい車の屋根が白くなっていました。
露が降りていました。
よく晴れていて放射冷却があったためですね。
走り出せば嘘のようにすぐに乾いて消えてしまいます。

18_mitufuji_0352.jpg
黒釉7寸兜皿 8,580円
径21cmH4.3cm


先人たちが儚さのたとえとして、
短歌などに詠み込まれていたのがよくわかります。

18_mitufuji_0354.jpg

光藤佐さんの黒釉の器には、
露が降りたさまを思わせる表情が見て取れるものがあります。
画像の黒釉兜鉢にも黒い釉薬の銀沙を蒔いたような窯変が見えます。
黒釉の中に多く含まれる鉄などの金属が、
釉の表面に結晶化しています。

18_mitufuji_0353.jpg

高温で焼成された窯の中で起きる現象で、
予期してコントロールから生まれるのですが、
絵を描くように確定はせず、
どうしても窯の神様に委ねる部分が多く、
それは人工的でありながらも自然現象に近くて、
生み出せれる釉調などの仕上がりには、
四季折々の情景や風景を思わせるものが多くあります。

18_mitufuji_0355.jpg

そこが手仕事ならではの趣です。
ムラの無い、均一で、違いが出ないように、
完成度を求める高い技術で生み出す量産品も、
それはそれで凄いことですが、
どうも甘庵は一つずつ顔つきの違う器に心惹かれ、
身の回りにはそんな器を置きたく、
肩を持ってしまいます。

               甘庵

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