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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

使い方を伝えないと分かりくいもの

今日ご紹介するのは野波実さんの白磁花留めです。
使い方そのままの名称をお伝えすれば、
みなさん想像がつくのですが、
そのまま置いてあると、
綺麗な飾りやオブジェかと思われます。
これは作り手の意図として成功です。

22_nonami_0510.jpg
野波実 白磁花留め 3,000円
径7.9cmH4cm


水盤や鉢やボールなど、
水面の見える花器に花を生けるとき、
剣山を使うことがありますが、
甘庵はあれが苦手です。
針がトゲトゲしていて、
優しい花との組み合わせに違和感を持ちます。

22_nonami_0508.jpg

多分、野波さんも似たような思いで、
この花留めを作られたと思います。
伝統的にも七宝文を形取った金属製の花留めがあります。
発想はその辺りかもしれませんが、
もう少し積極的に花留めの存在を、
花のそばに寄り添う形にしたかったのだと思います。

22_nonami_0509.jpg

結果としての華麗な存在感が、
花留めとして使わないときには、
まさにオブジェとして空間を飾ります。

22_nonami_0511.jpg
裏まで透かし彫されていて、
花の茎や枝を通すことで縦に生けやすい納まりです


花好きの野波さんらしい使い勝手として、
まだ捨てるにはかわいそうな生けていた花を、
生かそうと水切りして短くなったものや、
庭木で丈の短いものなど、
少ない花や短い花を生けこむときなどに、
とても使い勝手の良さを発揮します。

                甘庵
  

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ご飯を炊くのが楽しくなく土鍋

お米売り場に新米の表示が見えてきました。
今年も災害が多かったけど、
めげることなく実りを届けてくれるご苦労に、
感謝しつつ味わいたいと思います。

今日ご紹介するのは新米をより美味しく味わえる、
光藤佐さんの飴釉土鍋七寸です。

17_mitufuji_0135.jpg
光藤佐 飴釉土鍋7寸 24,840円
径23cm全H21cm本体h13cm


炊飯器を使われていると、
面倒に感じるかもしれませんね。
でも慣れてしまうと後始末や、洗いも、
断然楽だと思います。
何よりもご飯が圧倒的に早く美味しく炊けます。

17_mitufuji_0136.jpg

確かに火の管理は必要ですが、
そこがまたご飯を炊く醍醐味です。
その先の炊きあがりフタを開けるまでが、
エンターテイメントのように楽しめます。

17_mitufuji_0137.jpg

と言っても炊き方火加減もそう難しくないと思います。
前もって1時間ほど前にお米を研いで、
分量の1.2倍の水でスタンバイしておけば、
分量とガスコンロの火力などにもよりますが、
この土鍋で3合炊くとすると、
強火で7〜8分、弱火にして8〜7分の15分で火を止めて、
美味しそうな匂いに誘われても、
ここは我慢で10〜15分蒸らす。
これだけです。

17_mitufuji_0138.jpg

炊きあがりの一粒一粒が立った新米の、
香り豊かなご飯を一度経験すると、
ご飯を炊くのが楽しくなります。

             甘庵

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薬味を主役にする器

今日は少し変わり種の器になる、
光藤佐さんの白磁おろし皿をご紹介します。

18_mitufuji_0649.jpg
光藤佐 白磁おろし皿 3,780円
径12cmH3cm


小鉢や中皿や飯碗やマグカップなどのような、
マストアイテムではありませんが、
器が一通り揃った方には、
ぜひおすすめの器です。


18_mitufuji_0650.jpg

生姜やワサビやにんにくなどを食卓でおろして、
枠役の薬味が料理に花を添える、
そんなパフォーマスを楽しめます。

18_mitufuji_0651.jpg

もちろんキッチンでおろしておいても、
器の可愛らしさから薬味の存在感が高まります。
薬味は料理を引き立て、
皿が食卓の薬味になります。

18_mitufuji_0652.jpg

素材をすりおろす部分の突起は、
水でドロドロにした素地(磁器土)を、
一点ずつ絞りだして作り、
釉薬も施されているので磨耗がなく、
すりおろす切れ味が落ちません。

ただし突起なので硬いものの衝突や研磨は避けてください。
洗うときにはたわしやブラシが綺麗になります。
収納のときなどに上に硬いものを重ねないなどの、
ちょっとした優しさがあれは一生ものです。

               甘庵


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