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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

改名提案 蕚ワイングラス

今日ご紹介する巳亦敬一さんの新スキ変形ワイングラスは、
カップ(ボウル)部分の下に二方向から受けるように、
被せガラスし、モールが施され、
台部分に連続しています。

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巳亦敬一 新スキ変形ワイングラス 3,520円
対角7.1cmH11.81cm 程よく入れて150cc


通常はカップの下に一箇所被せるところを、
もう一手間かけて左右から少し斜めに被せている様は、
掌で受けているようにも見え、
優雅でエレガントなディテールです。

20_mimata_0031.jpg

このやり方は確かに変則的ですから、
巳亦さんの変形ワイングラスも、
手法を使えるという実に正直なネーミングです。
でも、どこか損をしていますし、
グラスの姿から受けるイメージとズレを感じます。

20_mimata_0030.jpg

そこで甘庵的なあだ名をつけることにします。
蕚(ウテナ)ワイングラスです。
ウテナとは花弁を受けるガクのことです。

20_mimata_0032.jpg

どこかアールヌーボーのデザインにも通じる、
自然が生み出す有機的な表情を持っています。
このグラスをいくつか並べると、
数輪の花が咲いているときのように、
均一的ではなく一つずつの顔を持っっています。
とても魅力的なワイングラスです。

               甘庵
 

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春を感じる小鉢

どうやら緊急事態宣言は延期される模様です。
倉庫へ移動中に辛夷の白い花に春を感じました。
早咲きの桜も見られ始める季節ですが、
立ち止まらずに通り過ぎたり、
人が集まることをせずに、
工夫をして屋外の春を感じながら、
もう少し辛抱が必要です。
もう一息がんばりましょう。

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荒川尚也 小鉢 3,960円
径11.8cmH5.6cm


さて、春と感じるとやきものに変わり、
ガラスの器を使いたくなって来ます。
そんな時に甘庵が始めに使い出すのが、
荒川尚也さんの小鉢です。

20_arakawa_0569.jpg

何気なくシンプルなフォルムと、
荒川さんの澄んだ素地に入るアワ文が、
春のサラダやおひたしが似合い、
春の食卓が芽吹き出します。

20_arakawa_0570.jpg

見方によってはそばちょこを、
広げて大きくしたような形です。
そばちょこ同様に多用性を楽しめる器で、
和洋中料理や食材を選ばず、
デザートや果物も似合い盛り映えします。

20_arakawa_0571.jpg

前にブログでもご紹介していますが、
「小鉢」という総称のような名称です。
それは荒川尚也さんの初期の作品で、
初めて作って小鉢だったからです。
同じように「ボール」も30年以上続き、
愛されている定番品です。

              甘庵
 

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丸く作るのは難しいけど楕円はもっと難しい

今日ご紹介するのは巳亦敬一さんの人気定番品、
新スキ楕円デザートカップです。

18_mimata_0037.jpg
巳亦敬一 新スキ楕円デザートカップ 3,520円
W13cmD12cmH6cm


吹きガラスは坩堝の中の溶けたガラスを、
竿を呼ぶ金属のパイプに巻き取り、
風船のように息で膨らませて球体を作り、
回転体を維持しながら変形させ、
口を開けて広げ整えて行き、
ボウルやカップの器の形にして行きます。

ボウルやカップに溶けたガラスを付け足し、
回転させて台や脚を付け加えます。
これらの基本は竿を回転させて、
竿の先にある柔らかな器を回転体として、
歪まないように丸くするのが技になります。

18_mimata_0038.jpg


ご紹介している楕円デザートカップは、
整った円形のカップ部分を、
わざわざ手を加えて歪ませて楕円にします。
これはやきものなどでも同じように、
水引き(轆轤で挽きだす)後に、
程よいタイミングで直接手で触れて歪ませます。

でもガラスは冷めた後ではなく、
手も触れられません。
想像してみてください。
円形のボウルを大きく歪ませると、
長辺部分の先が下がり、
短辺部分が上がります。

18_mimata_0039.jpg

やきものの場合は手で触れられるタイミングでも、
無理すると素地がひび割れたりする原因になるので、
ゆっくり丁寧に歪ませる程度なので、
大方の楕円の器は長辺部分の先が下がり、
短辺部分が上がっています。

巳亦さんの楕円デザートカップは、
歪ませるときに騙し技を使っています。
長辺の先がそんなに下がらず、
短辺部分との高低差があまりありません。

18_mimata_0040.jpg

甘庵の感じでは多少高低差を残しているのは、
あまりないとて仕事の魅力がなくなるので、
ほどほどにしているのではと思っています。
という何気ない楕円のカップ部分にも、
巳亦さんの凄技がよくわかります。

              甘庵
 

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