みち~とさんから、心がほっとするお便りいただきました。
みなさんにもお裾分けいたしま~す。


コメントはこうありました。
今窓枠の修理をしてて、たまたまハンギングバスケットを下ろしたらこんな物を発見しました。
よ~く見ないと分からないけれど、卵が4つ。
無事に孵ると良いですが、、、
素敵でしょう。
みち~とさん、ありがとう。
前に送ってくだすった、散歩の途中での熊と遭遇写真といい、
良い環境でくらしてらしてうらやまし限りです。
メールの先には、
月末からは東京に・・・・。あれまぁ~。
突然現れてもびっくりしないように・・・って。
しないけど、凄いな~銀花もちびっとグローバルですな。
地球の反対側よりお得意様が来店!!楽しみです。
ははは。
ところが、ぼく自身が狭い世界感なので、
ご町内から来て頂くお客さまでも、
電車を乗り継いでおいで頂くお客さまも、
飛行機で飛んで来てくださるお客さまも。
みなさんが器好きの大切なお客さま。
でも、器好きとわかるとついつい、近く感じて、
普段愛想が悪いのに・・・、
急に、なれなれしくなってしまう困った奴です。
お許しをください。
甘庵
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作り手は、器が手元を離れて使われる時のことを、
しっかり考えないといけません。
作られるときに、器がいくら美し形をしていても、
焼き上がりや、表情などの出来が良くても、
その器一つがテーブルに並ぶわけでもなく、
使い方も、使い手の自由なだけに、
幅広い使われ方の器が要求されます。
磁器、陶器、せっ器、ガラス、漆器などが並ぶ日本の食卓。
”取り合わせ”の良さは、大変に重要ですが、
それは個の器が、力と品格をもっていれば、
後は、使い手の”取り合わせ”するセンスと実力に依存することが多いと思います。
ところが作り手は、
自分の作った同じシリーズの器として、
組み合わせも考えておかないといけません。
組み合わせのバリエーションがあると、
器が立体的に構成されて行きます。
この場合大切なのは、同じ質感の器だけに、
はじめからその点を意識して、器作りを構成できる作り手の力量が必要になります。
一見さりげなく作られながらも、
骨組みがしっかりした器は、
盛りつけをしたときに、実力を発揮し煌めきます。
同じように、組み合わせを考慮された器も、
それは効果は覿面(てきめん)に見えてしまいます。
皿とカップを組み合わせるだけで、
それは判断できますよ。
大きさバランス、質感など、
考慮された器は、構成要素がどんどん広がって行きます。

佐藤さんのカップにいくつかと、
皿を組み合わせてみました。
そこに、好みの飲み物の香りや、
料理の舌触りが想像されるのは、
ぼくだけでしょうか。
良い器は、器がすでに美味しそうで、
使うイメージを広げる力を持っています。
甘庵
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昨年、集中豪雨で氾濫して悪名がとどろいた、
善福寺川を毎日渡って店にやってくる。
その道を今日も通った。
同じ道なのに休みだと、見え方が違ってくる。
結構水が綺麗になっている。
魚もちらほら泳いでいる。
鴨のいるようだ、鷺もいる。

そういえば、夜にはコウモリが飛んでいるな。
うーん、荻窪は23区ないのだけど・・・。
確かこの川の下流にある、池のある公園では、
カワセミもいると、何年か前の区報に書いてあった。
悪名を返上するにも、
決してゴミなど投げ入れることのないように、
願いたいものだ。
川沿いに人の通れる道がある、
場所によっては自転車もとおれるので、
蛇行しているので、さっき通ったところが、
近くに見えたりするぐらいで、
直線距離の優に倍ぐらいになりそうなのですが、
時間と気持ちにゆとりがある時には、
楽しい散策が出来る。
甘庵
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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術
塚本朱音さんの器のほとんどが、
タタラ作りと言われる方法でつくられています。
タタラという粘土の板を作り、
それを型にあてて形を整えたり、
組み立てて作る方法です。
余談になりますが、
勢いがあまるときに使う表現で、
「たたらを踏む」というのがありますが、
このタタラは日本古来の製鉄方法に使う、
足で踏む「ふいご」のことで、転じて製鉄方法のことを、
タタラと言うようになったようです。
そのタタラと、板状にした粘土のタタラとの関係は、
いろいろ調べてみていますが、
今ひとつです。
でも、記憶のなかに・・・、
発掘された鉄のインゴット(延べ板みたいなものでした)の、
画像の説明に「タタラ=鉄の板」と書かれたものを見た気がします。
あるいは踏んで伸ばすようなイメージからなのかな?

話をもどして、
塚本さんのタタラ作りのお話に、
この鉢も、厚みを整えた板状の粘土を、
この鉢を裏返したような形の型に(石膏や木型)に、
かぶせるようにして、踏まずに、
たたいて延ばして、締めて、
形を写しとります。
縁を揃えて切れば、同じ形に近い物をできますが、
塚本さんはあえて切りません。
一つずつの姿を大切にして、
縁をそのまま整える程度にして仕上げます。

生乾きのときに、化粧の泥を刷毛で引いて、
絵柄を線彫りします。
彩色して、施釉して、焼き上げる。
こんな方法で、土味を生かした絵付けになっています。
柔らかな色合いで、長閑でほんわかした絵が、
浮つくことなく、器の肌になっているのは、
線を描くときに、土を線彫りしているからこその、
力強さがでているのでしょう。
甘庵
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ロクロはぐるぐる回ることで遠心力が加わります。
手で押さえ込むことで、数学で習った回転体が出来ます。
重力に逆らって延ばし、膨らまし、整えて器のフォルムを挽きだします。
(もちろん、これが匠の技なんです)
削りの仕事は、その殆どが高台部分を削り、
ロクロでは挽ききれなかった余分な取り除き形を整え、
畳付きを均一にして器としての安定性を確保します。
というのが、器の成形の基本です。
ロクロ技から、目的に応じた器を挽きだし、姿で個性も表現します。
そこに、釉薬や、絵付けや、焼成で、より個性が加えられて完成していきます。
削りの仕事でも、面取りやしのぎは、
平滑にロクロで挽かれた器の表面に、
あえて手を加えることで、
杯土の質感を感じ取れる表現を生み出す仕事です。

佐藤大樹さんの白磁しのぎの器は、
佐藤さんが、しゅしゅ って削る感触を、
(表情を見る限りの想像ですが、かりかり ではないかな~と)
使うぼくらも疑似体験できる器です。
そして大切なのは、リズミカルに、楽しみながら しのいで いるということです。
そんな気持ちの良い仕事を感じとれます。

だからこそ、軽やかで、明るい器に仕上がっていると、
ぼくは感じています。
甘庵
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樹ノ音工房の塚本朱音さんは、
三人のお嬢さんたちのママです。
それぞれの個性に子育て奮戦中だそうです。
忙しいからこその時間と無駄なく使って、
作陶にも奮戦しています。
前の工房展では、抽象的な構成の絵付けが多かったのですが、
今回は花の絵柄の器もでています。

お子さんたちと一緒に摘んだ花を題材に絵付けを始めたそうです。
今まで、見るとはなしに見ていた、
身の回りの花を、描こうとすると、
改めてじっと見ることになって、
「新しい発見があるんですよ」と楽しげに話してくれました。

「ママこの花かいてと長女がもって来ると、真ん中の子も下の子も、
争うようにもってくるんですよ」と、
ママ顔で話す朱音さんの花の絵の器は、
お子さんたちからのリクエストから生まれた絵柄もあるようです。
会津本郷の土と、石や灰で作った釉薬と、身の回りから切り取った絵柄の器。
暮らしている景色の中から生まれて器には、
何とも長閑な、心地よい土臭さがあります。
甘庵
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樹ノ音工房の仕事を今日からご紹介してみます。
今日は、佐藤大樹さんの石の仕事から紹介します。
東北のやきもの歴史上でも古い会津本郷は、
日本の東半分のなかでも、
数少ない磁土(陶石の粉)の産出する場所です。
そのため、陶器と磁器の両方が作られてきた、
窯業地です。
今でも、かなりの原料を自前でまかなえている、
珍しい産地です。

会津本郷の伝統を引き継いでいる窯元に育った佐藤さんの今回の器は、
磁土に荒土をいれて、素材感を少しざっくりモダンにしてあります。
作り出したさりげないフォルムは、
力強いロクロ挽きから生まれた安心感のある日常の形です。
表面や見込みの、しのぎ文様が、
モダンでありながら、品格もある良い結果を導いています。

磁器にありがちな、おすましした姿ではなく、
荒土をいれた肌合いもあって、
暮らしに根付いた、温かさと柔らかさをもっていて、
ほっくりと焼けている美味しそうな器です。
さまざなな料理のジャンルを受け取り、
盛り映えする、使いやすい器に仕上がっています。
甘庵
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ご夫婦とものやきものを作っている、
佐藤大樹さんと塚本朱音さんの作陶展が今日から始まります。
樹ノ音工房展という形で開催しています。

石物と土物という、見た目上のお二人の仕事は、
全く違う仕事でありながら、
作陶姿勢・・・いえ、平たく言うなら、
同じ方向を向いて作っているからでしょう。
会津本郷育ちの佐藤さんと東京育ちの塚本さんが、
(でも、実家から荻窪まで電車の逆方向にいく方ですけどね。ははは)
同じやきものという仕事を通して出会い、
惹かれ合って結ばれたそうです。
そんなお二人の仕事からは共通して感じる物があります。
ざっくりと一口に表現させてもらうなら、
長閑な会津本郷という環境を、取り込んだ仕事です。
伸びやかでおおどかな仕事は、
素朴で素直なお二人の人柄と、
会津本郷という土地から生まれ出ているのだと思います。
明日からは少しずつ作品をご紹介しておきましょう。
甘庵
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昨日は、山梨都留に模様替えに出かけました。
模様替えを始めていると、
赤い実がびっちりとついた大ぶりな枝を抱えたお客さまのSさんが、
いつものように明るい笑顔で元気に入って来ました。
「銀花さん、今採ってきたけど持って行かれますか」
おぉータワラグミだー美味しそう!
「はい、よろこんで~」
「カラスの子供が毎日食べているのよ」
「へぇー菜食主義なカラスなのかな~」

小学生のころ学校に帰りに、
生け垣からはみ出ている茱萸(ぐみ)を食べた記憶があります。
そういえば、雨上がりの水たまりが残る道ばたで、
手に傘を持ち、瑞々しい実に手を出した風景が記憶にあります。
やはり梅雨明け間近の、ちょうど今頃だったのですね。
熟していても、ほんのり甘く酸味の強い味で、
よく熟していないと、口のなかに渋みだけが残ってしまう実でした。
形からか、タワラグミと覚えていましたが、
試しに検索すると・・・、
ダイエットに利くという漢方のタワラグミ科の実の話ばかり、
思い直して”ぐみ”(茱萸)と引いてみたら、
いろいろ出てきました。
結果からいえば、”なつぐみ(夏茱萸)”のようです。
美味しく食べれるようにか、園芸種もあるようで、
”とうぐみ(唐茱萸)” や、”びっくりぐみ”など、
果肉を増やしたのか大振りの品種もあるようです。
店にもどって花器に活けたときに、
一粒落ちた赤い実をついつい口に・・・・。
とたんに、子供の頃にあじわった、食いしん坊ゆえの失敗の味が・・・。
ちょっとしびれるような渋みが口のなかに広がりました。
美味しい味とは言い難いのに、
何故かとても懐かしい記憶の味でした。
甘庵
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ぼくらにとって梅雨は不快指数が上がり、
暮らしにくいのですが、
でも、この温度と雨があってこそ、
美味しいお米も食べれるんですよね。

ベランダの小さな植木鉢のなかで、
バジルがここのところ急に伸びて来ています。
気温が上がり日差しが強くなると、
ガンガン水をやらないとすぐにぐったりしてしまいます。
でも、朝晩水をやっていれば、
ぐんぐん育ち、ちょこちょこ葉っぱをいただき、
へったっぴなパスタも急に薫り高くご馳走に。
ピザにも、トマトとチーズにも。
サラダにも、それこそ万能ハーブ。
別のプランターにあるミントは、
同じシソ科で良い香りなのに、
シャーベットやアイスクリームの飾りにはいいのだろうけど、
がさつなぼくは、ゲストでも来ない限り、
日の目を見ません。
ミントティも年に一回ぐらい・・・・。
やっぱり、バジルや、シソが・・・・。
そうだ、まだシソの種を撒き損なっている。
遅いけど、明日の都留への日帰り出張が早めおえたら、
帰りに探してみよう。
甘庵
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荻窪「銀花」で扱わせていただいている籠は、
アケビや山葡萄や根曲がり竹などの、
自然素材で出来たものです。

自然素材で出来た籠を扱わせてもらうだけでも、
山と人のかかわりや環境問題を覗いたり、
もの作りの人々の暮らしを界間見たり、
橋渡しの人間として思うことが多々あります。
材料不足、人手不足は高齢化とも深く関わっていること、
里山として、人と自然の関わりが崩れそうなこと。
作り手には職人さんと言っていい気っ風で、
一生ものではなく100年=世紀物をイメージして作っている方も多いこと。
広葉樹の山は管理することで、100年の単位でかなり再生し、
サイクルとして循環すると、ぼくは認識しています。
つまり、100年後を考えて、採取、伐採し、
植栽や管理をすれば、100年後には復活している。
採取伐採して材料を使って作る作り手は、
三世代=100年保つように、
あるいは使い続けれられる用に作れば、
その間に山は再生します。
炭焼きの雑木林も、伐採と管理でぐるっと回って、
数十年のサイクルで里山を管理していると聞きました。
そういう先人からの知恵をぼくらは受け継ぐことも、
環境問題への、一つの取り組み方だと思っています。
"うつわ屋"として、工芸屋として、
橋渡しのぼくが出来るのは、
作り手が誇りを持って仕事を続けられるよう、
多くの情報を使い手であるお客さまに伝えることと、
理解者でいるお客さまが、作られたものを大切にしてくれる熱意を、
作り手に伝えることだと、
改めて感じました。
長く使って頂いた籠が、取っ手などがいたんだ時には、
作り手に直しに出す取り次ぎをしています。
作り手にとって、自分の手で作った籠がどう使われたか、
可愛がられたか、丈夫に耐えたか、
問題を見つけ、工夫を思いつくこともあるかもしれません。
作り手は、直すことから得る情報で、
仕事に誇りを持つことが出来るとぼくは思います。
使い捨てにはない、文化だと思っています。
甘庵
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自然回帰することで、
ストレスを緩和することが出来る人が多いと思います。
その方法も様々で、好みも色々でしょう。
四季折々の花を愛でる。
綺麗な景色を眺める。
木や花の香りを楽しむ。
観葉植物を身近に置く。
利便や合理性だけで、無機質な空間ばかりでは、
心が辛くなって来る方が多いと思います。
暮らしのなかで、身の回りに天然の素材を多くするのも、
同じ効果を持っているのでしょう。
特に和の文化が、自然素材で構成された空間だったという歴史から、
ぼくらの血は、暮らしのなかの自然素材を好ましく感じるのでしょう。

籠は、日本だけでなく、アジアのものも同じように、
自然素材で作られたものが多く、
求めやすい分多く存在しています。
ぼくも、求めたことがあります。
ただ、ぼくの好みなのか、手元に長く残るものがすくないのは何故なのかな。
日本の四季や景色や味が、ぼくの好みの基本になっているからなのでしょう。
結局のところ、日本的な素材の籠に、
より親しみを感じるのはそのせいなのでしょう。

アケビや根曲がり竹や山葡萄などの、自然素材の籠は、
観葉植物や、木の香りのように、
暮らしの中の道具として使うことで、
心が和み、解かれ、ほっとします。
甘庵
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昨日の記事に続いての価格のお話。
まずはこの画像を見てください。

大きい方は昨日紹介した長手かご大です。
小さい方は、弁当かごです。
見てくださいこの細かくて綺麗にそろった編み目。

竹のねばりできちんとはまっている蓋は、
はずすとカゴメ編みの皿になります。

この弁当かごは大きな長手かごの3倍の価格です。
設定の理由は、手間です。
細い3倍の本数の材料を作り。
小さいけど細かい分、三倍編んで作ります。
ということだと思います。

小さいけど魅力的な籠です。
甘庵
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工芸品の価格のはほとんどが、
手間から設定されています。
お客さまに「素敵だけど値段も良いわね~」などと、
価格への評価をいただくと、
それが、たしかに年齢的にも技術的にも手間賃の高い方だと、
「そうですね~」と微笑んでもいられるのですが・・・・。
若い作り手や今回の籠のように、
良心的な価格設定だと・・・。
ちょっと顔が引きつっているかも・・・・。
おおーこわ。
”橋渡し”として心掛けているのですが、
お客さまに対しては、作り手の立場でいるようにしていて、
YES MAN になれず、すぐに「いいえ」って、
良くないよね~。
作り手には、お客さまの立場で物を言うぼくは、
どうも、どちらからも、横柄、辛口などと、評されがちです・・・。
しょうがない、この年になっては直らない性格なので・・・。
悪意ではないんですよ。ちゃんと伝えたいと思うからなんですけどね。
さて、今日は、根曲がり竹の籠で、
手間と価格を考察してみようと思います。

長手かご 大
幅36cm 奥行き28cm 見込み高さ21cm 高さ44cm
リンゴ籠と思って頂いて良い大きさです。
マガジンラックにという方や、
台所においてタマネギやジャガイモなど野菜入れという方も、
たっぷり入って、丈夫です。
さて、この籠の価格 税込みで4800円ですが、
仮に時給800円で作るとすると、6時間で作らないとならない。
とはいえ、材料を編むだけの作業ではありません。
山から根曲がり竹を採ってきて、洗って、
編める形の材料に加工して、必要は材料を揃えます。
その後で、編む作業です。
カゴメという竹の基本編み方ですが、確実に、丈夫に編みあげます。
実際には利益分を生み出すには、制作時間を短くするか、
時給を下げないといけない理屈。
いずにしても、手間と価格が見合うプロの技だと感心してしまいます。
それでも、高いって思われますか。
絶対値が高いと思われるなら、
丈夫さも勘定にいれて考えてください。
長く使えます。10年20年と使った頂いています。
さらに、良い仕事のディテールやフォルムは、
飽きもきませんよ。
使う物なら、時間で割れば・・・安いって思うだけど、
器好きなぼくの、感情的な感覚でしょうかね?
甘庵
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籠の編み方がいろいろあることを、
昨日のブログでお話しましたが、
籠には取っ手も大切な要素。
ものを入れて運ぶときに、
軽くて丈夫で、中身に優しい籠は重宝されました。
このときに、取っ手や持ち手も、
重要になってきます。
また、姿としても、バランスやイメージを左右する構成材です。
同じ籠でも取っ手を付けるのとつけないのでは、
全く違う籠に見えてきます。
そんな取っ手の一部を、アケビの籠で紹介してみます。

バッグや手提げ籠の持ち手は動くようになっています。
痛んだときに直しやすいような納まりです。

マガジンラック、バスケットなどの取っ手は、
しっかりと重さを支える構造で、
パン籠や花入れは軽やかなデザインとして、納められいます。
さりげなく付いている籠それぞれの取っ手は、
長い歴史で編み出された豊富なバリエーションから、
経験と優しさで美しく機能的にと、選ばれているようです。
甘庵
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籠の編み方は、本当に色々あって、
毎年来る籠を眺め、編み方の違いを比べては、
手業に感心している甘庵です。
昨年も
「籠の編み方の呼び名の由来」で紹介させていただきましたが、
まだまだある編み方をご紹介してみます。
亀甲編みというスケスケの編み方です。
中に入れたお気に入りの袋が綺麗に見えます。

並編みの中にこだし編みの窓があります。

並編みのなかに菱型が編み込まれています。

こちらは窓の中に結び文が編み込まれています。

このように、編み手の手業で楽しいアクセントも、
編み込むことができます。
どうです、たいした物だとおもいませんか。
甘庵
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4月に、おなじみさんの”にしちゃん”が画像を送ってくれた、
とてもエキゾチックで華麗な花を、
花たより 3 でご紹介しました。
ジューンベリーという花だそうです。
その花の実がなったという便りをもらったので・・・。
いや、これがどうやら、”にしちゃん”はブログで紹介されるのが恥ずかしいのか、
(嫌ってことないですよね~うふふ)
遠慮深くて、わざわざ携帯に送ってこられ、
しかも、添付ではなく、アクセス制限付きURLのお知らせ・・・。
どうもブログで皆さんにご紹介しにくくしているのかも。
そうはいかないもん。
こんなに綺麗で珍しい実は、みんなで共有しなくちゃね。

”にしちゃん”の控えめなお便りには・・・・、
ジューンベリーの実が食べ頃になったこと、
味はブルーベリーに似ているが、甘味も酸味も控え目な味。
種が多くて(一つではないなだろうか?)
味を楽しむ前に種が邪魔するのが難点かな?と、半疑問形?!
それでも楽しみになさっているお嬢さんを、
”にしちゃん”は、謙遜気味に食いしん坊扱いしていますが、
花を愛で、実りの季節を感じ、味わうことを楽しんでいるのは、
感性溢れる女性として育っている証拠ですよ。
とても素敵な情操教育だと思うな。
マジで。
”にしちゃん”ありがとう。また送ってね
甘庵
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籠は、使う目的で作られた工芸品です。
使われているときが一番美しいと、ぼくは思っています。
ただ、使われ方は、時代や環境で、どんどん派生していしていくものです。
ぼくの世代では、買い物籠のイメージが固まっていた手提げ籠も、
若い方が、ファッショナブルに街持ちのバッグとして、
お洒落にお使いになるのも、
これらの籠が、本来は欧米向けのバスケットだったことを思えば、
使われ方としても、先祖返り・・・・いえ、元々の使われ方なのですね。

小振りの籠を、「リモコン入れに」とお求めになるお客さまが多いです。
四角いマガジンラックを焼きたてのパンの持ち運びにと。
薄目の四角い手提げは本やスコアーが折れずにお稽古通いにと。
大きめのアケビの籠をウォークインクロゼットの衣類整理にと。
やきものに優しい碗籠を抹茶碗の簡易水屋にと。

日本の風土から生まれた自然素材の魅力を理解いただいているからこそ、
お客さま方の使い方の工夫は、
伺っていて楽しくなります。

皆さんだったら、どんな使い方をなさるでしょう。
ぜひコメント、おしらせください。
甘庵
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今日お話しする籠の素材は、根曲がり竹です。
「ちしま笹」「姫竹」「細竹」などとも呼ばれているようです。
名前から想像が膨らみそうですが、
粘り強いために、籠として古くから使われているようですが、
タケノコが山菜として美味なことも知られているそうです。
きっちり自覚して採っていないのですが、
もしかして、食べているのかな~。
さて、素材としてですが、
そう太くならないそうで、せいぜい親指ぐらいのようです。
山菜として採られるくらいですから、やはり天然物の素材です。
持ち手などを覗いて、丸いままでは使いませんから、
それぞれの籠ごとのサイズに、細く割り、
内側のシラタの部分を取り除き丈夫な皮部分を使います。

編み上げた部分を指で押すと、とても柔らかです。
それなのに、全体を持って歪めようと力を加えても、
歪む気配を見せないほど、頑丈です。
しなやかでいて堅牢だからこそ、
粘り強く折れることなく、重たい物でもしっかり支える、
長く使える籠に仕上がっているのです。

とはいえ、小刀だけで、素材を選び、割って、編んで籠に仕上げる、
匠の技があってこその籠は、
和の美しさを持つ器の代表です。
甘庵
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今日は籠の素材としてのアケビのお話です。
山葡萄同様に、山からの恵みとなる素材ですから、
やはり材料不足だそうです。

日本各地に自生するアケビですが、
聞くところによると、北のほうが、表皮が赤いそうです。
確かに荻窪「銀花」のアケビ籠の山は赤く見えます。
タングステン照明ということもあるでしょうが、
本州最北の県、青森県弘前市から届く籠だからなのでしょう。

材料として採ってから、素材として使えるまでには、
乾燥して、虫殺しして、サイズを整えて・・・・と、
編み方や、使われる部位によって、
素材をより分けたり、選別して、
籠によっては、アケビの蔓をすべて半分に裂いてから、
編み上げている物があります。
これは、手間もそうですが、技がないと、
ゴボウのサヤガキみたいなものが一杯できてしまうだけに・・・。
そんな下仕事があってはじめて編みだせます。
作業も悩んで編んでいるようでは、目がそろわないでしょう。
悩まずスムーズに、リズミカルに編み上げていってこそ、
品格の漂う籠に仕上がっているのでしょうね。

型の決まっている、買い物籠などは、
ちょうど箱根細工のパズルのような組木になっていて、
型にそってぴったり編み上げてから、
そのままでははずれなくなるので、
型をばらばらにばらしてから、はずし、
また型に組み立てて、それに沿わせて編む・・・。
を繰り返すようです。
型は長い年月使えるそうですが、
全て特注なのでそれはそれで、高価な物なってしますそうです。
まさに、培われた伝統と技で出来上がり。
それを理解して支える、消費者があってこその仕事なのですね。
こういったことは、次の世代にちゃんと伝えて行きたいですし、
伝えていく義務が、ぼくらにはありますね。
甘庵
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籠の山に埋もれてのブログなので、籠のお話を少しずつ。
ぼくの目の前にある籠は、
自然の中で育ったアケビや根曲がり竹や山葡萄で、
編み上げたものです。

まず、素材についてお話してみます。
今日は山葡萄をご紹介します。

これは山葡萄で編んだ、たっぷりめの籠です。
近年は山が荒れてしまっているようで、
猿や熊が里まで出てくるのもそれが原因の一つだと聞いています。
栽培ではなく、その山から採集する、
山葡萄やアケビも材料不足になっています。

特に、山葡萄は良い素材が透くなくなって来ているそうです。
また、固い素材のために、編み手の技量が一番必要な素材でもあるようです。
何となく雰囲気のあるような、
でも、少し向こう側が見えるような編み方になりがちなのは、
技量不足からのようです。
固くても粘りのある素材なので、
可愛がってもらえばとても長持ちします。

しっかり積んだ編み方の山葡萄の籠は、
かちっとしてて、固い感じですが、
長く使うことでだんだんとなじんで来て、
滑らかな表情としなやかな質感になっていきます。
色合いも時間とともに、少しずつ手油などで、
葡萄色になっていきます。
いきなり油や実で色づけするのも方法ですが、
できるなら、少しずつの変化を楽しみたいものです。
甘庵
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今日から20日まで、荻窪「銀花」の企画展では”籠 展”です。
やきものやガラスとは違った飾り付けのコツがいります。
壊れないのですが、ともかく量が凄いです。
一口にいえば、籠が山盛りになっています。圧巻です。
いろいろな籠を見て頂きたいので、
来ている籠はほとんど一ずつで、
形と編み方で付けられた名前は当然一つずつ違います。
伝票から探っては、籠に価格を付けるだけでも、
130点は、老眼にはしんどくて、目が回りました。

籠の素材や種類は、アケビや、根曲がり竹や、山葡萄の、
自然素材で編んだ買い物籠・バッグ・茶碗籠などで、
全て身の回りで使える物ばかりです。

買い物籠といわれていますが、
元々は、明治の初め頃に欧米向けに作られいたものなので、
若い方にバッグとして使っていただけるのですが、
それが、バスケットとして作られた本来の姿のようです。

編み方だけも見ていても楽しくなるし、
形の工夫を見つけて嬉しくなるし、
自然素材の質感の心地よさに和むし、
お猿の・・・・いえオヤジの籠屋はホイサッサと、
企画展を楽しむことにいたします。
甘庵
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昨日のオフ、模様替えに都留の「もえぎ」さんへ行ってきました。
巳亦敬一さんのガラスと片付け、
野波実さんの青白磁・白磁を飾り付けしてきました。
終わるといつも隣のカフェの美味しいスウィーツと、
コーヒーをご馳走になりながら、
オーナーやお客さまと楽しくお話をさせてもらいます。
飾り付けのお手伝いいただいてるのに、
おみやげまで、いただいちゃうんです。
昨日も・・・見てください。

丹精した、可愛い野菜たちを頂いて来ちゃいました。
さっそく、6/9(金)からの籠展に来ている、
根曲がり竹の籠に盛って、おなかに入ってしまうまえに記念撮影。
ねぇ~可愛いでしょ。
ラディッシュの赤い色って良いいろですね。
大根もちっちゃいのにちゃんと一人前の趣が。
Sちゃん、ごちそうさま。
目でも舌でも楽しませてもらいま~す。
甘庵
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毎回のことなのですが・・・。
数いる作り手のなかで、毎個展に皆勤賞という作り手は、
そうそういません。
が、います。
そうなんです。野波実さんはいつも皆勤賞なんですよ。
真面目で実直な方なのですが、
優しく暖かい、ぼくの好きなお人柄です。
当然この10日間は、ぼくにとっても大変楽しい毎日でした。
企画展としてもですが、
一日のんびり話をしたりするのが、
実に心地よく・・・・ああー、決して同性の好みではないのですがね。
二回りの年の差にかかわらず、
おもいっきしガキっぽいオヤジと、
生き急いでいない青年の、
掛け合いは、他人様から見てどうだかは問題ですが、
本人たちには、心地のよい時空になります。
そんな野波さんの個展も昨日までです。
少し寂しい気持ちになるのは・・・。
う~ん、危ないのかな?
いやいや、年老いて人恋しい寂しさでしょう。
甘庵
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野波さんの"うつわ"は、ほとんど例外なく、
素地を出すことの多い高台や畳付きにも、
素地がみえません。
素地の全てに、釉薬を施しているからです。
そのために、焼くときには小さな粘土の塊のトチンやツメなどと呼ばれる道具や、
珪砂を、何カ所か置いて、浮かして焼くことで、
釉薬が熔けても、棚板などに付きません。
*畳付き=高台の底面。畳に置いたときに触れる部分からの名称。

このような手間をかけるのは、
日常使いで、汚れることなくという、
使い勝手を考えているだけでなく、
野波さんのイメージにあった、
青白磁、白磁の質感の表現のためだと思います。
蹴轆轤で挽かれた瞬間の瑞々しい素地を再現するために、
素地を釉薬に内包して一体化させて、
完成した姿としているのだと、
ぼくは思っています。
どうですか、全てを包まれた柔らかさから、
轆轤で挽き上がった瑞々しい姿が見えてきませんか。
甘庵
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ロクロを回転して挽くときにできる指あとを、ロクロ目といいます。

野波さんは蹴轆轤(けろくろ)という、
文字通り足で蹴って、回転させるロクロを使って、
器をつくりだしています。
ゆったりとした回転からは、
モーターで回る電動ロクロとはひと味違う、
ゆったりとした器が作りだされます。
野波さんは、あえてへらやコテを使わずに挽いているので、
伸びやかなロクロ目は、とくに綺麗です。

水挽きともいわれるように、
水を絡めて滑らかな磁土が、
ゆるゆると、伸びていくさまを、そのまま止めた、
そんな感覚を覚えるロクロ目です。
器から、静かに回る蹴轆轤の動きが見えてくるようです。
甘庵
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野波さんの仕事で使われている釉薬は、
青白磁という、少し青みがかった艶のある釉薬と、
マット白磁という、艶のない白い釉薬です。

素地はどちらも磁器なので、日に透かすとうっすらと透けます。
瀬戸で調整された磁土をつかっているそうですが、
聞くところでは、ニュージーランドカオリンで配合されているそうです。
粘土などのやきものの材料は有限なので・・・・、
うーん、グローバルになってきたな。
その素地に、施す二つの釉薬は、
基本的には同じような材料と調合なのだそうですが、
ちょっとしたアレンジで、
艶が出る釉と出ない釉が出来るそうです。
艶があって、釉のガラス質が見えると、
釉の材料の中に少し含まれている鉄が、
還元炎(燃えるガス C=炭素 が多く、酸素=O が少ない状態)で、
焼くことで、青くなります。

マットの釉も還元炎で焼いているので、
釉たまりのところをみると、実は青いんですよ。
それでも、艶がなく(マット)、表面が乱反射することで、
白く見えるんですね。

同じ素地で、殆どおなじ釉でも、
艶があり青みがかったいるのと、
つや消しで白いのとでは、
違った表情に見えるだけでなく、
陰影に関わるのでしょう、
フォルムの印象も随分違ってみえます。
甘庵
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貧乏してるぼくは、フランチャイズの天丼か、
回っている寿司ががせいぜいだけど、
カウンターの向で揚げたくれたり、
握ってくれる寿司みたいな・・・。
手仕事のやきものは、そんな感じです。
いいよね、ぬくもりがある寿司。
食べるペースで揚げてくれる天ぷら。
ぼくが時価なんていう、寿司屋さんや天ぷら屋さんには、
いけないな~って思っているように、
きっとそんな感じで、"うつわ屋"の敷居は高いと思われている方多いのでは、
わからないけど、距離あるんでしょうね。
おとといかな、荻窪「銀花」では少数派になっている、
男性のお客さまのKさんが、
おいでになったときに、野波さんに、
「こんなに安くてやっていけるんですか・・・」
野波さん苦笑しながら、
「安いといったいただけるのは嬉しです。買って使ってもらえる価格にしたいので・・・、
でも、やっていけるかといわれると・・・・あまり自信をもって大丈夫とは・・・」
「いえ、買う側には嬉しい価格なんです。がんばってください」
という会話が・・・・。
"うつわ"は、100均から流行の雑貨屋さんなど、
人それぞれに、「この程度の価格帯が妥当」という、
感覚的にあると思います。
それでも、荻窪「銀花」でお買いものする限り、
身構えるような価格のものはないですし、
大切に使って頂ければ、10年20年は楽に使え、
飽きずに、気が付くと年月とともに、愛着の沸いてくる"うつわ"を選んで、
橋渡しをさせて頂いているつもりでいます。

たとえば、野波さんのこのソバチョコは1800円ですから、
日割り計算するとして、、
仮に、10年間、年に100回使ったとして、
一回あたりは、価格÷1000ですから、
一回あたり・・・1.8円となる勘定です。
20年使えば0.9円ですぞー。
多目的な器の代表のソバチョコですから、
文字通りのソバチョコから、
お茶やコーヒーなどの飲み物の、湯のみ、カップとして、
小付け、くだけた向付けなど、手にもって食べれやすい器としても、
ヨーグルト、ゼリー、アイスやシャーベットなどデザートを入れても、
さまざま姿を見せてくれる分だけ、たくさん使えます。
こうして3倍つかってもらい、300回/年 使えば、一回6円ですよ。
その頻度なら、10年で一回0.6円なんですよ。
貧乏のぼくでも、敷居は高くないと思っているのですが・・・。
それでも高いと思うかどうかは、
皆さんの、食べることや、器に対しての思い入れ次第なのですが、
食べ物からは体に必要な栄養が、
お気に入りの器からは、心に必要な栄養を、
摂取できると思いますよ。
甘庵
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器の中でも身近で、使用頻度が高い器は、
コップ・ちょこ・カップではないでしょうか。
使い方からだと、湯のみ、入れ物、碗なども同じグループ。

カップやコップは、
メインにお茶やコーヒー紅茶などの、
飲み物を飲む器ですが、手の中に収まることから、
手にもってたべる小付けのように使ったりします。
逆に、チョコなどは、盛り付ける器でありながら、
多目的は使い方が認知されていて、
分量としてよければ、あらゆる料理やスープ、デザート、
酒類、お茶類と、汎用性が高いですね。
器は、名前で使い方が左右されがちなだけで、
本来の器は自由に使うものですから、
使いやすく、飲み物や料理が美味しくいただけれるなら、
特別な約束はありません。
見立ての工夫は楽しい物です。
料理のレシピの工夫のなかに盛り込んでしまったり、
見立ての工夫からレシピがイメージ出来ることも、
不思議なことではないですね。
銀花での催しにリンクして、
名前だけ甘庵とのコラボですが、
YOMEさんにすっかりお任せの「日々の器と小さなレシピ」は、
楽しいですよ。って、ぼくはしっかり愛読者です。
器に料理を盛りつけたりして、実際に使うことで、
器を楽しん使う提案を、皆様にお伝えしようと、
レシピ付きでご紹介していらっしゃいます。
現在は、樹ノ音工房の作品をつかって、
器の色々な顔を見せてくれています。
ぜひ、覗いてみてください。
甘庵
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やきものに「ほたる」という手法があります。
蛍になぞらえて、そう呼ばれたのでしょう。

おわかりなりますか~。
デテールが映りにくいのですが、
説明すれば、磁器などの素地に穴を穿って、
そこをガラス質の釉薬で埋めてしまうと、
ステンドグラスのように、
光りが透過して、ほんのり明るく見えます。
蛍の光る様に見立てたのでしょう。

この「ほたる」は中国や九州圏の磁器産地で伝統的な技として、
受け継がれていますが、
それとはひと味ちがう、野波流を見せてくれます。
穿つ穴の数は、一つか二つ。
アクセントとして、
リズミカルな構図として、
とても有効に配置されています。
モダンな「野波ほたる」です。
甘庵
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