稲垣明子さんの結晶釉の器の画像を撮ると、
写真でいう「ぼかし」というテクニックで、
撮ったみたいに、ほわ~っと映ります。

大時代の女優の撮影では「紗をかける」って言っていたな。
ずっと時代が後になって、「ソフトフォーカス」といわれて、
アナログな時代は、レンズやクロスフィルターをつけるなりの、
物理的な方法でしたが、
デジカメが主流の今は、さらに様々なデジタルな方法で、
撮影も加工でも、ぼかしが出来るようですね。
話をもどして稲垣さんの結晶釉は、
釉調がマット(艶消し)で、
釉の結晶化していて、均一感がないというか、
粒子が見えているような表情です。
お菓子でありますよね。
砂糖水なのかな、掛けたり、付けたりして、
砂糖でくるむ方法が・・・。
ちょっとそんな風にも見える物あります。

柔らかくて、穏やかで、静かな表情を持っています。
それでいて、華やかで、主張もあります。
結晶釉の特徴から、完成時の幅があるので、
計算しにくく、同じ器を作るのには向きません。
そのため、稲垣さんは、はじめから自由に、一つずつ作っているので、
よりいっそう、一つずつの個性が煌めいています。
「これいいな・・・ああ、これもいい、おおーこっちも・・」と、
欲張りのぼくなどは、たまらなく、わくわくしてきます。
甘庵
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今日はとても温かくて、
入り口を開けながらの模様替え。
いや~やっぱり稲垣明子さんはいいですね。
新聞紙の山を背景にした、
なかなかシュールな光景でも、
素敵に見えます。

そう、わざわざ一つを展示台の上に乗せて、
ピンスポットで飾れば、
それはきっと特別に煌めいて見えるかもしれません。
でも、日常の中で使われていて美しい器は、
段ボール箱の中に、新聞紙でぎっちり包まれた、
器を一つずつ解いて行くだけで、
うっとりします。
稲垣さんの器もそうです。

第一陣で届いているものを、
おおかた荷ほどきして、
ちょっとほっとしたところです。
これから弁当を食べて、
もう少し整理や別な梱包発送などしてから、
お天道様の照っているうちに、
家路についたいものです。
だって、今日は定休日なのですから・・・。
甘庵
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日本は四季がはっきりしているため、
暮らしの中での季節感を大切にしています。
それは、生活風習や行事から季語まで、
様々なかたちで見ることができますね。
うつわも例外ではなく、素材感や絵柄などから、
伝統的なお約束としての季節があったりします。
でも、自然との接点が少なくなって、季節感が薄れていることもあってか、
あいにく伝わって行きにくくなっています。
エアコンで一年中コントロールされた部屋にいて、
季節にかかわらず、トマトが食べれる今の食卓だからこそ、
積極的に季節感を感じるうつわが、必要かもしれませんね。
とはいえ、昔のままの季節感の約束は、
元の現象が、なかなかぴんと来ない以上は、
取り入れのは、難しいのではないでしょうか。
たとえば、麦わら手といわれる、
太い細いのタテ縞や、色と交互のタテ縞の柄は、
そのシンプルさと、飽きのこない図柄で一般的ですが、
それが、麦秋といわれる、春から秋の麦の刈りの頃の絵柄ですが、
さて、どうでしょうか?
今は、都心部のだけでなく、
麦畑を知らない世代の方が多いのでは?
無理ですよね。
絵柄が具象からデザインされていったのを、
想像して季節感を感じるなんて・・・・。
そこで、こんな選択ならいかがですか。

これは荒川尚也さんのアワのシリーズです。
ガラスだ涼しそう>夏だ! とイメージするのは自然です。

荒川尚也 ハンドモール鉢
そんな発想から、ガラスが器として身近に使われるようになって、
夏の器の代表になりました。が、
いま見直せば、涼を呼ぶだけでなく、
温かなお部屋で雪や氷をイメージして、
冬>雪>氷>クリスマスと、発想していくことは、
案外普通かもしれません。
今の暮らしの中では自然な見立てかもしれません。

荒川尚也 香水瓶
事実これからの季節では、
クリスマスのプレゼントや飾りにも、人気のあります。
もちろん、今日までの「師走市」ですが、
師走市価格でお求めいただけますよ。
甘庵
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急に寒さを感じつ毎日になってきました。
温かさがごちそうになる季節ですね。
そこで、今日は師走市のなかから、
季節らしい焼き台をご紹介します。
炭火で調理する美味しさに加えて、楽しさも堪能できます。
三州三河で杉浦榮さんが一つずつ手で作り上げています。
黒い表情は釉薬などではなく、炭化という燻し焼きの方法で、
ちょうど敷き瓦などの黒とよく似ています。
この黒い表情のために、調理のさいのタレや油などが黒く焼き付いてしまう、
火口の上の部分も違和感なく、室内で使われても趣を壊すことなく、
長く愛用できます。
カタコトと動く、引き戸のようにスライドして調節できる空気孔も、
同じ焼き物で出来ていて、とてもチャーミングです。
鍋などをのせる時にも、網を使うと便利です。
長い魚や、焼き鳥などするのに都合のいい長方形のタイプを、
ご紹介いたしまうす。

焼き台長方形 定価10000円の20%引きです。
約横30cm×たて18cm×高さ18cm

焼き台長方形 大 定価14000円の20%引きです。
約横40cm×たて20cm×高さ19cm
内部のロストルをおさえている粘土は、生のままです。
これは、お求めになったオーナーが、使うことで、
炭で軽く焼かれるて素焼き状態になるために、
断熱効果にもなっています。

空気調整孔は焼き物の小さな引き戸になっています。
焼くと何でも美味しくて、それはそれは楽しいですよ。
ああー、でも、ダイエットには不向きかも・・・。
甘庵
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しゃきっとしているフォルム。
しっかりと焼ききった質感。
手を抜かない仕事。
そんな村木さんの仕事は、
時折、手仕事と思われない事が・・・。
それどころが、面白味がないと勘違いする方が。

いえいえ、達者なロクロなのに、
侘びたフォルムを作りだすのなら、
達観した画家や書家の、
構成や線が生きて来ますが、
ただ、腕がないのにぐずぐずしたフォルムと、
手仕事と勘違いしているものを、
見かけると・・・・、悲しい。

どうですか、この際だまされたと思って、
定価の25%割引中に身近で使う、
湯呑みや飯椀などを、
手に入れて使ってほしいな~。
ロクロ成形、釉薬、焼成と、どれをとっても、
全然違うって言うことが、
器への感性があれば、
必ず分かって頂けるはずです。

普段の器として、
ぜひとも使って欲しい作り手の一人です。
甘庵
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武田千秋さんの明るい器を、
日替わりに出しました。

マグ、コーヒーカップ、プレート、ボウルなど、
毎日食卓で使える器ばかりです。

和のティストでありながら、
モダンなフォルムの器なので、
飽きることなく、料理との相性も幅広く使えます。

花器やオブジェっぽい作品も少しあります。
日替わり出品中は、
定価の25%引きでご奉仕しています。
たくさんの画像や詳細は
こちらのHPで。
甘庵
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今日からいよいよ、
師走市が始まりました。
準備もバッチリです。
あとは、いっぱいお客さまが来てくださり、
問い合わせが届くのが楽しみです。


セール品として、こうして器や作品を並べて、
価格を見ていて、はじめのうちは、
「うーん、こんなに安くしちゃって作り手の○○さんごめんね」
なんて思いながらも、
「お得な価格と分かってくれお客さまなら、顧客還元」
と、ぶつぶつ言いながらの準備。


でも、模様替えを終えて、
開店するころには、
「ああーこれ良いじゃん」
「そうそう、こんなの作っていたんだ」
「新鮮だし、素敵!」
などと、いつもの模様替えと同じで、
器を手に取り眺めるだけでウキウキ。
やっぱり器好きな甘庵です。
甘庵
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今日も、師走市のCMブログです。
広いとは言い難い荻窪「銀花」の店内で、
5日間の間になるべくたくさんのお買い得品を、
ご覧いただき、良い出会いをして頂くために、
お買い得な日替わりご奉仕品を、
出会いを多くするために2~3日間の期間展示して、
交代していく予定です。
そんな日替わりご奉仕品を、
師走市期間中、毎日ご紹介していきます。

さて、今日ご紹介するのは、
アケビの籠です。
師走市も日頃のご愛顧頂いているお客さまへ、
作り手のそれぞれのファンへの方へのサービスとして、
なるべくいろいろな作品とご奉仕品にしていきますが、
やはり、人気のあるところは押さえておかないとね。
はい、なので、まず
アケビの籠をご奉仕品に!!
定価の25%引きでご奉仕させていただきます。

やっぱり自然の素材を、
巧みな技で編み上げていく籠には、
心和む力をもっていて、とても惹かれます。
甘庵
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11/24(金)から「師走市」と名付けて、
荻窪「銀花」の恒例になっている冬のセールが始まります。
今年は、企画展のスケジュールの移動などがあって、
例年より少し早めです。
今日はお店の定休日。
はい、いつものように、模様替えの定休日は、
普段より朝も早起きで、
都留に模様替えに行き、
とんぼ返りで、店に戻ってきて、
荷物と降ろしてから、少し「師走市」の模様替えをはじめました。

まずは、「半額市 このテーブルの品 全て50%OFF」と、
いうポップを置いて、気合いを入れて・・・。
さて、そのあとに店をうろうろしながら、
「うーんいい。これも半額」(やけくそなの~)
「持ってけ泥棒!」(お客様ごめんなさい)
「男は度胸、商人は気前?」(聞いたことない)
などと、人には聞かせられない、
聞き苦しい言葉を、ぶつぶつ言いながら、
テーブルを埋めて行きます。
店全体の飾り付けや他の仕事をしながら、
良さそうな器に気づくたびに、この半額市のテーブルや、

こちらの、25%(まる銀会員は30%)引きのテーブルなどに、
振り分けていって、(他にも「本日のご奉仕」というテーブルなどあり)
少しずつ「師走市」の気配に店が移行していき、
商人甘庵が、一人盛り上がって来ます。
でもな~、これでお客さまの声がかからないと、
盛り下がりますので、どうか、声だけでも掛けてくださいね。
それはもう、気になる物がありましたら、
ginka@netlaputa.ne.jp までお気軽に!!
まずは唾付けて・・・・いえ、おとりおきして、
少しお時間いただきますが、
詳細画像(斜め上、横、裏側)などと、
寸法や、時に容積などの、
資料をお送りしますよ。
見て頂いて、お気に召さないことももちろんOK。
気になさらなくていいんですよ。
お気軽に問い合わせてください。
ただ、お返事はくださいね。
さぁー続き続き。
あきんど甘庵
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漆への誤解を解くには、まず使って頂くことです。
そのためには、良い漆器を選ぶことです。
まぁーこれが問題だから、
誤解がこんなにも強く生まれてしまったのですけどね。
当たり前のことですが、
塗師(ぬし と読みます)が、
しっかりと塗った漆器なら、
使うための器として作り上げています。
器への愛情があれば、過保護でなくても、
全く問題なく使える・・・いいえ、
他の材質にない魅力をもった、
素晴らし器だと、きっと理解してもらえます。
甘庵が、はじめて漆器を買っていただくのに、
お奨めなのは、大振りの椀です。

松室裕重 箔文椀栃 径12.9H9.5 ¥13.650
椀は漆器のなかでは、
塗師屋の腕前の分かる基本です。
持って、口を付けて食べる。
この動作さから、器のフォルムやデザインからの、
善し悪しがある程度分かってしまします。
熱い液体をいれ、箸でかき回し、
頻度の分だけ洗う。
当たり前に使うことで、
耐久テストも行われます。
頻度高くつかえば、
目も届くので、何か傷害を見つけたりしたときに、
早いメンテナンスを行えます。
メンテナンスをすることで、
寿命は長くなります。
たくさん使えば、
一回あたりいくら?という計算の分母が増えて、
一回あたりの単価が安くなりますよね。
それに、漆器は生き物の木地に、木の樹液の漆を塗った、
ぼくらと同じ、生き物から出来ています。
ですから、寿命があります。
使っても使わなくてもです。
なので、使うべきですし、
使わない物を、仕舞っておいても、
分母が小さいと、とっても高い物になってしまいます。
利子もつきません。
やきものは、良いものなら、
古いと高いですが、漆器にはそれがないと、
骨董市などで、ご覧になった方なら、
思い当たることでしょう。
漆器には寿命があるので、
古いと安くなっていってしまいます。

太田修嗣 刷毛目高台椀みずき 径13.5H9.5 ¥18,000
さて、話を戻して、お奨めの大きな椀。
具だくさんのおみそ汁、煮物、お雑煮など・・・。
手に持って食べる器としては、
大きさの割に圧倒的に軽いですし。
熱くならない。
これからの季節にお奨めなのが、
熱いのがご馳走の鍋物のときに、
取鉢として使うんです。
冷めないし、持っていて熱くならない。
本当に、鍋を堪能できますよ。
締めの雑炊や、うどんにも、
また良いんです。
小丼、鉢として、ボウルとしてもね。
木や漆器の箸でたべるのは条件ですけど、
箸と同様に漆器に優しい木の匙を使っていただければ、
シチューや、スープも大歓迎。
サラダもいいし、
大盛りのグラタンやラザニアみたいに、
熱い料理を取り分ける時にも、
冷めなくていいですよ。
もう、使い方にルールはありません。
たくさん使っていただくことが、
漆器の良さを分かっていただけると、
確信しているからです。
甘庵
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お家のなかで、お盆を使う事が少なくありませんか?
トレーは使うけどって・・・。
確かに配膳や給仕をする、
人間関係がなくなったり、
ご飯やおみそ汁のお代わりを、
お盆でやりとりするのは・・・、
大昔の映像かもね。
かえって、膳やお敷きは、認知されて、
ランチョンマットのように、
あるいはコーディネイトやレイアウトに、
お洒落に使って頂くこともあるようです。
お盆はちょっと忘れられているかも・・・。
そこで、プレートとして使えるこんなお盆をお奨めします。

松室裕重 九寸栃盆箔朱文 径27.5H2.5 ¥9,450
松室裕重 八寸栃盆箔朱文 径24.5H2.5 ¥7,875
お盆ですが、形は大きなプレート皿と思ってください。
平らな見込み部分が細かな挽き目になっていて、
器を載せても傷が目立ちにくく配慮されています。
斜めに立ち上がった縁は、
持ちやすい手がかりとして、機能的な盆の構造です。
同時に、金箔と朱漆のアクセントが施されていて、
この盆を、プレートとして料理を盛りつけたときに、
額縁のように盛りつけを引き立ててくれます。
十分に塗られた漆器ですから、
椀や鉢と同じに、ごく普通に洗っていただけます。
もちろん熱い物も得意ですよ。
直に置いたときに、やきものの皿に比べて、
冷めにくいし、結露しにくいですしね。
バランスや気分で、和紙、色の綺麗な紙ナプキン、
クマザサや、葉蘭などを敷いて、
レイアウトを整える広さがあります。
そう、面積からいえば、漆器としてもリーズナブルですしね。
少し和のテーストのワンプレーと料理なんて、
どうかな?
甘庵
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師走市 暮れの破格なご奉仕価格
11月24日(金)~11月28日(火)荻窪「銀花」冬恒例の師走市。顧客還元千客万来。
驚きの価格でご奉仕します。年末年始の器の代おいやプレゼントにも!
半額市や三割四割引き品を連日大放出します。
常設品は15%引きです。ご来店お待ちしております。
荻窪銀花からのCMです。
「師走市」と銘打って続けている、
冬恒例のバーゲンが24日(金)から始まります。
それに合わせて、今日も、全国のお手伝いしている店から、
ローテーションの器が届く。
それらの中で、時間のたったもの、
数量が少なくなって、追加の出来ないものなどを、
お客さまへのサービスを価格でお返ししますという口上で、
三割四割引きの器を、日替わりでサービスします。
特に目玉として半額市というスペースも作ります。
時間が経っていますが、
手仕事だから同じもが出来ないのですが、
器に不具合があるわけではありません。
気に入っていただけて、出会いあれば、
とっても、もの凄くお得なお買い物になります。
手仕事の器に興味があるけど、
お値段が・・・という方には、良いチャンスですよ。
まず手にいれて、使って頂く機会になさってください。
手仕事の温かみや心が和む使い心地に、
きっとやみつきになりますよ。
常設展示品も会期中割引があるので、
顧客さんたちは、ねらっている器や買い足しを、
こういう機会を上手く利用されていますね。
普段見ていないとお得感がいまいちわかりにくいかもしれませが、
なにより、まずは見てみて、手に取ってみないと、
何も始まりませんから、
初めての方がたにも、この機会を上手くご利用いただくのを、
特にお奨めいたします。
甘庵
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漆は漆の木から採った樹液です。
この漆液を、木地に塗った漆器は、
生き物だと感じさせることがあります。
漆を扱う方が「透ける」という表現で言う現象があります。
塗ったときにいったん黒くなる漆が、
時間とともの、透明感がましていくことを、
そういいます。

松室裕重 箔文椀栃 径12.9H9.5 ¥13,650
松室裕重 箔文ぐい呑み欅 径7H5 ¥7,350
大振りの椀に比べて、
ぐい呑みは、塗り上がってからの時間が、
長く経過しています。
ぐい呑みの金色に見えるところは、
銀箔を下地に貼り付け、
その上に漆を固めたものです。
椀の方にも、同じ方法でタテ縞に、
銀箔が貼ってありますが、
まだ、漆の色が濃く透けていないので、
赤茶ぐらいにしか見えません。
はじめはこのぐい呑みも、
このわんと同じような色でした。
透けるだけでなく、
塗り上がりより、数ヶ月から半年ぐらいで、
ぐーんと漆の表面が締まって行き、
丈夫になっていきます。
たまたま、塗り立てが入荷したばかりの漆器を、
購入希望いただくときには、
その点をお話しして、使いはじめるのを、
少し待って頂くようお願いします。
使えるのですが、
まだ、赤ちゃんの肌の漆器なので、
ここで、しばらく我慢していただくか、
少し時間を経過した物を、
求めて頂くようにするだけで、
後々の結果が全く違うようです。
とはいえ、この椀は既にしっかり時間経過を過ぎていますので、
使いはじめられます。
それでも、使いだしていただくと、
いつの間にか、透けてきて、
銀箔の縞文が浮き出てきて、
漆の淡い黄色が重なり、
金色に見えてきます。
それに、使えば洗い拭きますから、
しっとりと艶やかになっていくんですよ。
漆は生き物って感じます。
甘庵
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漆器の絵や文様を描く方法には、
様々な方法がありますが、
とっても、ストレートな方法の一つでありながら、
あまり目にしない、ある意味とても太田さんらしい描き方が、
この椀の線描です。

太田修嗣 石目大椀楓
径15H9.5 ¥24,000
塗布した下地漆の面を、
とがったものでひっかいて描く線描が、
見込みと側面にあります。
その上に押さえるように漆が塗布してあるので、
指先で線描をたどれるものの、
引っかかりは全くなく、
絵柄がしっかり肌合いになっています。

具象の花の絵だからこそ、
それは手を加えた装飾と判断できますが、
この漆の不思議な色合いと相まって、
これが連続的な文様などであったら、
刷毛跡や、木地の質感なのかと思えてしまうかもしれない。
つまり、ぼくは不思議と違和感を感じることなく、
気づいたら、すんなりと存在していました。
適当な粘りと堅さを保っているタイミングで、
描いた様子を想像しながら、
線描を指でなぞって見ています。
これって、やきものには良くある楽しみ方ですが、
漆器では珍し感触です。
ノミ目のあるような、木地の仕事を見せた漆器や、
下地をパテのようにして作り上げた漆器では、
感じ楽しんでいますが、
使い勝手から、しっかり塗り固める普通の椀では、
ぼくは、経験したことがありませんでした。
出来てくる行程や作者の感覚を、
疑似体験して楽しむ、ぼく好みの仕事です。
甘庵
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四半世紀も続けていると、
入り口のドアが開けば「いらっしゃいませ~」と、
ほとんど反射的に応対してしまう。
今日も、お客さまのお相手をしながら、
ドアが開いたので、
「いらっしゃいませ」と、
そう言いながら入ってこられたお客さまをみれば、
ガラスの作り手の荒川尚也さんが、
笑顔で立っていた。
荒川さんとは、ほぼ開店以来四半世紀のお付き合いをさせてもらっている。
個展は毎年、夏に開催してもらっていますが、
何せガラスの最盛期のこと、
荒川さんに出向いてもらうのが申し訳なくなっていて、
近年は会期中にお目にかかることがまずありません。
その分、ちょっとずれた時に、
逢えるチャンスがあると、尋ねてくれたり、
尋ねたりしていました。
今日も隣駅のお洒落な
GALLERY SINDで、
器だけでなく、ちょっとアートな企画展をなさっていて、
その合間をみて、尋ねてくれました。
うーん、久々に、
荻窪銀花を始めた頃の器への熱い思いの同士って言う感じを、
おじさんちょっと思い出しました。
相変わらず話がうまくておもしろ。
最近の仕事の動向を手短に、おもしろおかしく語る様は、
荒川節健在でした。
「手順やテクニックが向上してきて、
さあーこれからだって思ったら、体力が落ちてさ~」
なんて、そうだよな~。
互いに出会ったときは若かった。
30になったばかりのぼくと、
まだ、20代後半の荒川さんだったけど、
足し算すれば、自然にそんなお年頃に。
でも、ますますチャーミングな男性になっていて、
そんな魅力がガラスの器一つ一つに、
とけ込んでいるからこそ、荒川さんのガラスなんだな~と、
そんなことを、会話から思い重ねながら、
午後の小半時を、とても心地の良く過ごしました。
甘庵
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手間は価格に反映していきます。
手間を掛ける目的に、丈夫に使いやすくすることと同時に、
美しく、上品に仕上がればなおのことと、
塗師屋さんは考えて、漆の塗り方を決めて行くことでしょう。
そこには、長い伝統から生み出された経験や、
知恵が活かされていますが、
ただ、それにだけしがみついていると、
現代の暮らしの中に生き生きした漆器は生み出すことはできません。
そのためには、塗師屋が様々な視点で器を仕立て行かなければなしません。
それは、器を作る全ての作り手に共通していますが、
こと漆器に関しては、その範囲がまだまだ狭くしていることがあるかもしれませんね。
産地の多くで作られる漆器は、
木地を作る木地師と塗師屋は通常別の作り手から生み出されます。
それぞれが、エキスパートであり、
互いの意志を組み合うコンビネーションが必要です。
そうして、完成度の高い華やかな漆器が生まれてきました。
とはいえ、ハレの漆器や、真行草でいえば真や行の器ばかりでは、
器を選ぶ使い手にとって、不十分です。

去年のブログでも紹介した
松室裕重さんの 朱文麺鉢 径20.9高さ9 ¥21,000
個人で木地挽きから塗りまで一貫して作業して、
しかも、横木挽かれで、塗り上げられた漆器は、
まさに普段使いの漆器です。
選択の範囲が広がり、比べられることは良いことです。
さらに、会席や、法事のための漆器ではなく、
普段に多く使う漆器なら、身近で使われ、
元が取れるという物です。
使いやすくするために漆を塗った漆器だからこそ、
普段使いの漆器が嬉しいですね。
甘庵
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太田修嗣さんの今年のお重は、
隅切りのシックなフォルム。
侘びていて、品のある根来仕立てです。

太田修嗣 隅切り三段重
W24.5D17H22 ¥180,000

三段のお重を開けたところです
見込みはやはり、映りのいい黒です。
縦長のサイズだからこそ、
少しくだけて使いやすそうですね。
去年、I様の御注文でお重を納めたときに、
ご紹介した
"うつわ屋のご馳走" でもお話しましたが、
お正月だけだったり、せいぜいひな祭り、端午の節句などの、
節句ぐらいの出番では、お重の元が取りにくいですよ。
特に太田さんのお重は、
お碗などと同じ思いで作ってくださっていますから、
気楽に使える丈夫さをもっていて、
使うほどの良くなります。
宴の時に、和洋中なんでも肴を仕込んでおく。
サンドイッチ、お寿司でも、おにぎりだったいい。
お菓子だっていいし・・・。
そうそう、そんな話を親しい友人とはなしていたら、
お節料理を詰めているときでも、
一番下の重に、ちょっといたずら心で、
小さなドーナツ一杯詰めておいたら、
凄く評判が良くて、売れ行き一番だったとか。
お重は蓋を開ける楽しみをありますよね。
何となくいだいてしまう、
お重のイメージを、楽しく裏切るのも、
ご馳走に違いありませんね。
甘庵
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このところで、朝夕はめっきり冷え込むようになってきましたね。
ちょっぴり濃いお酒が欲しくなってきます。
四季のある日本ならではの肴にも、
事欠かない季節でもあります。
鍋なども恋しくなってきました。
霜の降りたネギと白菜と豆腐・・・・。
甘みの出てきた大根と肉味噌・・・。
牡蠣の土手鍋・・・。
となれば、少しだけでいいのです。
お酒を・・・・。
特に自宅ではたんとは呑めません。
酷のある純米酒あたりを、
八勺(180ml×0.8=144ml)ほどいただくのが、
ちょうどよろしいようです。

太田修嗣 さんでいつらえてみました。
朱杯 径6.5H5 ¥10,000
根来汁注 径8H6.5 ¥14,000
朱高坏 径24.5H10.5 ¥38,000
けだるさのまま、だらだらは、
ぐうたら甘庵には、何よりのオフタイムです。
甘庵
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漆器のほとんどが木の素地に、
漆を塗り重ねたものです。
器の木地の多くはロクロで挽きだして作られます。
手間がかかり、また整った丸さや表情が仕上がりにくいので、
漆器産地で量産された器にあまり見かけませんが、
木の塊からノミとゲンノウで削り出す方法があります。

上:松室裕重 ノミ目四方盛皿楡
W44D29H2.7 ¥78,750
下:松室裕重 長皿タモ
W47D16.5H2 ¥36,750
少し野趣な表情のため、
間々すると品がなくなりやすいこともありますが、
技のある刃物の跡は、心地よく、
リズミカルな音が聞こえて来るようです。

松室裕重 面取り鉢欅
径21.5H8 ¥25,200
面取ぐい呑み欅
径7H5 ¥7,350
刃と木との戦いは、
木の堅さや粘りといった性質を見て取れます。
木取(きどり)方で、ロクロ挽きとは違った、
さまざまな杢目を楽しめます。
漆を塗ることで、木の素材感を瑞々しいまま封じ込め、
スピード感のある彫刻的な要素をもった、
丈夫に使える器に仕上がっています。
甘庵
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先日の記事で、
「さら・サラ・皿」で磁器の山口さんの皿をご紹介しましたが、
ぼくらの今の食卓では、
皿が主体になることが多いんです。
自分の器として、お気に入りのマグや、
湯呑みや、お茶碗を、持つように、
お気に入りの皿を持つのも、
案外良い物ですよ。
そんな皿に、漆器もお奨めします。
使ってみればわかるのですが、
漆器の皿はとても使いやすく便利です。
和から洋まで料理の幅も広く、
その質感から、格調高く、目でも美味しさを楽しめます。
ハレでも、ケでも、スタンスも広いと思います。

松室裕重 皿欅7寸 径21.5高さ3
10500円
堅牢で、木目の楽しめる欅を、
実にさりげないフォルムに仕上げています。
普段使いにバンバン使う事を意識して、
横木で挽きだして、
木目を見える塗り方で、
たっぷりと漆を塗り重ねています。

松室裕重 木の葉皿欅8.5寸 径24.5高さ3.2
14700円
見込みの中央に、葉の形の銀箔をおき、
漆でしっかりコーティングしています。
良質の塗料である漆は、
良質の接着材でもあります。
余談ですが、漆は「金継ぎ」という、
陶磁器の繕いに使われ、
その美しさから、それ自体が、
侘びの美として技を認められました。
でも、その基本は繕いとして、
性能も含めて一番の方法だったからです。
どちらも松室さんが自分で使うことから生まれた形です。
木や、漆器の箸や匙を使うことが原則ですが、
それさえ守れば、ハンバーグ、スパゲティ、カレーといった、
お子様三大メニューといわれるような、
ごく日常的で、頻度の高いメニューでも、
全く問題なく、そして楽しく使えます。
クリスマスやお節料理といった、
ハレの料理やご馳走はより品格上がることでしょう。
でも、本当に何でもいいんです。
刺身でも、煮物でも、
カツでもショウガ焼きでも、
チャーハンでも、酢豚でも・・・。
しまい込んだり、たまの出番より、
たくさんの出番があった方が、
器としては生き生きしてくると思います。
甘庵
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「漆器は剥げる」
と、誤解されてしまっている方が、
結構いらしゃいますよね。
剥げないとはいいません。
物理的な衝撃などをあたえれば・・・・。
ぶつけたり、落としたりとかしなければです。
でもそれは、車や家電の塗装が、
目的のために使っていて、
ぶつけたり、落としたり、
堅い物ですってしまったりとかしない限り、
塗装が剥げたり、擦り傷がついたりはしないし、
使っているだけで剥げたらクレームつけませんか?
漆器も同じと考えください。
木地に漆を塗った物が、
通常の漆器です。
塗装なんです。
それも、相当丁寧に塗っています。
それは、綺麗に、潤沢な表情に見せるという、
結果にはなっていますが。
まず、基本は使いやすくするため。
車や家電が鉄板やアルミのままでは、
錆びたり、傷が付きやすかったり、
寂しかったり・・・・。
同じです。
木地を汚れず、洗いやすく、匂いも付きにくく、
そして、美しい。
そうするために漆を塗って漆器にしています。
それが、塗師屋(ぬしや)の心意気です、
剥げる事は、はじと心しています。
つまり、使うため。
椀には熱いみそ汁や、吸い物や、ご飯が入ります。
それを冷めずに、美味しく頂くための器です。
使えば洗います。
それを繰り返す事へ耐える塗料として、
漆が選ばれたのは、何より丈夫だからです。

太田修嗣 内朱たらい平鉢欅 径30高さ4.2 ¥40,000
「根来=ねごろ」「根来塗り」といわれる漆器があります。
元々は根来寺で使われていた什器の、
上塗りの朱漆が、使って使ってすり減って、
下地の黒漆が、見えがかって来たところに、
侘び寂の美しさを見いだして、
好事家に好まれた漆器です。
それ以降はすり減るのを待てないので、
すり減った状態に研ぎ出して、
「根来」として作られ、
人気は現代まで続いています。
つまり、車でも家電でもあり得ることですが、
長く、とても長く使うことで、
洗ったり拭いたりで、
剥げるのではなく、
塗装がすり減ってくる。
そんな現象が元々の根来です。
つまり、漆器は減るほど使えるし、
剥げてはいけない。

太田修嗣 根来高台椀桜 径12.5高さ8.5 ¥18,000
ただ、下地が木なので、
長年の経験や、判断から手を尽くしていても、
少ない確率ですが裏切られる事もあります。
だからこそ、作り手の見える漆器にすれば、
ケアーもできるわけです。
もちろん、車を洗ったり、家電を取り扱う優しさを、
持って頂くのは同じです。
そうすれば、減るほど使えます。
お願い。
漆器にも苦手はありますので。
その辺りは、昨日ご紹介した過去の記事を、
読んでいただけると幸いです。
甘庵
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漆器というと、普段使いには使えない。
そう思われていて、
プラスティックの素地にポリウレタンを塗った椀を、
流用している方やお店が多いのでしょうね。
でもそれ、まったくの誤解ですから。
漆器は japan って言われるのに。
それは、日本の漆が、漆器が世界一だからこその名称なんだと、
ぼくは、誇りたいことだと、思っています。
では、なぜ、世界一か?
まずその表情がともかく美しく、魅惑的。
そして、強い!
過去にも漆への誤解を解くための記事をいくつか書いているので、
時間のある方はぜひ目を通してください。
普段使いの漆器 http://utuwaya.blog74.fc2.com/blog-entry-154.html漆器の使い方 http://utuwaya.blog74.fc2.com/blog-entry-165.html器と話す 4 漆器の声 http://utuwaya.blog74.fc2.com/blog-entry-231.htmlこれ以外にもありますが、
重複が多くなるので・・・。
これれで、お話しているのは、
使いやすくするために漆を塗った漆器は、
使うためのもので使いやすい器です。
ということです。

松室裕重 4.2寸椀 ケヤキ 径12.6高さ8.5 ¥13,650-
作る側からしたら、椀が一番大切な技が必要な器です。
なにしろ、頻度が圧倒的に高くなるからです。
しかも、熱い液体を入れ、箸でかき回され、
使うごとに洗うわけですからね。
それは、今に限ったことではありません。
そうやって使われてきて、
温かいものが冷めず、軽くて掌が良く、
口当たりも良くて、
なにより、丈夫だったからこそ、
椀が使われてきたのです。
それがなぜ、椀の手間より安いから、
とコピーの用につくられた、プラスティックの椀の方が、
丈夫と考える方の方が多いかもしれないのは、
何故なのでしょう?
プラスティックは素材として悪い訳ではないのですよ。
それはそれで、プラスティックとして、
デザインされたものの方が、
ぼくにはなじめるし納得できます。
その優れた加工性で簡単に作られる、
椀のコピーでは可愛そうだと思います。

松室裕重 4.1寸線文椀 栃 径12.5高さ6.7 ¥12,600-
でも、コピーでも椀の風情を思うなら、
日本の木で、作られた椀で、japanese としては、
japan で、
japanese suop を、
いえ、日本人は、漆器の椀で、おみそ汁を食べましょうよ。
甘庵
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晴天が続いていて、空気は乾燥していますが、
銀花の中は、今日から始まった普段使いの漆器展になり、
椀や鉢や皿やお盆がならび、
漆器のもつ独特の潤った肌合いにつつまれて、
しっとり。

同じ部屋なのに、
漆器がびっちり並ぶと、
得も言われぬ、独特の時空を生み出します。
柔らかく艶やかな肌合いは、
漆器だけの持つ表情で、
合成樹脂では、この質量感が生み出せません。
光沢だけでもなく、深みのある、艶やかさです。
また、塗り方や色合いに加えて、
作り手の感性が表れて、
それぞれの個性が出てきます。
漆器はまだまだ誤解があったり、
普段使いから遠のいているようなので、
明日からそのあたりも、
少しずつご紹介していきます。
甘庵
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天気が良いと、ぐーんと朝のが冷え込んでくるようになりました。
霜月という月の響きがじんわりきます。
昨日は朝早く出かけたので、
車の暖気運転の時間が長くなったり、
シートの冷たさから冷え込みを実感しました。
今日も店はお休み頂いているので、
昨夜は目覚ましを掛けずに寝ましたが、
晴れた明るい空に、結局いつもより早く目覚めました。
カーテンを開けて、明るい日差しを取り込んでから、
再びちょこっとベッドの潜りこみ、
ぬくぬくとした寝ころんだ状態で、
窓をみあげると・・・・。
アルミサッシのフレームにトリミングされた、
青一色の空。
ちょっと電線は見えますが、
道路も、隣の家も、屋根も見えない。
お日様の光りだけが溢れて、
ちょっと幸せ。
なんと単純な奴だ。
午後からはちょっと店に出て、
明日からの漆器を広げたり、
車の整備にディーラーに出かけたりで、
終わってしまうだろうから、
午前中は部屋やPCの整理を、
長閑にひなたぼっこをしながら、
実にリーズナブルな霜月のオフを堪能しよう。
甘庵
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今日は銀花はお休み。
いつものように昨日までの山口さんの企画と、
山梨県都留市のもえぎさんへ飾り付けにいってきました。
先々週の富士山も綺麗でしたが、
今日の富士山がまた素晴らしかったです。
昨日、日本中を吹き荒れて悲しい事故も起こした風のせいで、
雲一つない晴天の青に、真っ白に雪化粧した、
霊峰富士中央高速に乗った時から見られ、
時間とともに近づいていきました。
ただ、中央道の集中工事で、
行きも帰りも、かなりの渋滞。
混むのは一車線に規制されて、
合流していくところ。
うーん、凄いマナーの悪いというか、
心狭いというか・・・。
ほとんどの車が、一台ずつ交互に、
合流していくところ、
急に、滞りが・・・。
きちんとウインカーを出しているのに、
どうしても譲らない一台の車が。
寄っていくと、わざと前に出てもう一度、
鼻先に入れ直して前にでていく。
入れようとする方の車も、
若いドライバーのようで、
よせばいいのまた前に入ろうとする。
そうはさせまいと、また無理に先に入る車。
その繰り返しを3度。
どうしても譲れなかった車は、
三つ星の煌めく会社です。
なんとも。
最近よく見る光景かも。
ぼくの若い頃は、あこがれの良い車に乗る人は、
乗り方もスマートだったけど。
いいんだぼくは、
演歌の歌詞ではありませんが、
「ボロに乗ってはいても~心は錦~♪」
ってね。
甘庵
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ブログの引っ越しで、
いろいろと煩わしいことが発生していて、
申し訳ありません。
一応自分の携帯や、店に来てくれた親しいお客さまに、
その場で、携帯で見てもらったりして、
確かめていたのですが、
ぼくを含めauの方がおおく、
それに合わせての結果だったので、
auや、予想外携帯の方や、メジャーな携帯の方などでは、
どうも画像のサイズや、見え方や、コメント記入や確認が、
それぞれ勝手が違うようです。
そこで、設定を一つ変え、画像サイズを元に戻しました。
他にも何かご意見等ございましたら、
お知らせください。
1.携帯ページへの自動転送設定に変えました。
FC2は自動に携帯転送を設定できるので、
Kさんが、コメントに書き込んでいただいている、
URLアドレスの後ろに、?mをつけて、
http://utuwaya.blog74.fc2.com/?m
にしなくても転送するようにできるのですが、
タイトル「うつわ屋のつぶやき」と、記事の間に、
いかがわしい宣伝がはいってしまいます。
自分の携帯では、転送設定をしないと、
PCサイトでみるのと似た感じで、
見ることがてきるの、ついついそんな設定にしていましたが、
いま、一般的は自動転送設定に変えましたので、
おおかたのかたに、?mを付けずにご覧頂けるはずです。
Kさんどうですか?

問題はこのいかがわしい宣伝サイトを、
表示しない方法がないものかと、
思案しておりますが・・・無理なのかな~。
そのあたりを知っている方いらしたら、
お教えください。

転送設定をしないで、ぼくの携帯からみるとこんなかんじで、
画像のそのまま見えてきます・・・が~問題もあります。

2.画像サイズを、元の基準サイズにかえました。
これでおおかたの携帯からも、画像を落として、
ご覧になれると思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
甘庵
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「しのぎを削る」のしのぎですが、
漢字でかけば「鎬」となります。
刃物の刃の背の部分を意味して、
そこが削れるくらいの激しい戦いを、
意味するそうですよ。
意味は同じようですが、
「一時しのぎ」は「凌ぎ」となりますね。
で、やきものや工芸では、
表現方法で使われます。
はじめの「鎬」に当たる稜線を生み出すために、
削り出すことを言います。

山口利枝 白磁しのぎ平鉢 φ19H6.5
底面が緩やかに平たい、
日常に使いやすい平鉢です。
煮物やサラダやシチューや・・・・と、
普段の食卓での出番は多そうですね。
白磁にしのぎを加えることで、
より上品になり、またモダンにもなり、
和洋中じつに様々な使われ方に、
無理なく、それでいて、品格を保って、
使うことのできる逸品です。
伝統と作り手の若さが心地よく活かされています。
甘庵
お知らせとお願い携帯でご覧頂いている方に、
画像サイズを大きくしたために、
サイズオーバーで取り込めない状況を、
伺いましてので、
元のサイズ基準に戻してみました。
不具合やご意見など、大変参考になりますので、
ぜひコメントやメールでお知らせください。
ginka@netlaputa.ne.jp
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時代によって多く使われる食器の形状は、
少しずつ違っていることでしょう。
好みや流行もあったり、食材や料理からも、
反映していると思います。
ハレの場や、もてなしの宴などではなく、
毎日の暮らしのなかでも、
皿やプレートが多く使われるようになったのは、
現代といっても良いとおもいます。
何でも取り入れて行く文化の日本では、
明治以降は急激に欧米などの諸外国からの食材や料理が、
取り入れられ日常的になり、
その勢いは、エスニックな気配とともに、
中国以外のアジアなど、さらに広がりを見せています。

日本での皿は「皿鉢料理」などという言葉かあるように、
おおよそが皿でも立ち上がりのある、
平たい鉢の底面が平らという形状が多く使われ、
純粋な皿やプレートは、ハレの場や宴などでは、
出番があったものの、
あたりまえの日常では、少なかったと思います。
ところが、今ぼくらの食卓では、随分と頻繁に、
あるいはメインで皿が使われていると思います。
料理のメニューだけでなく、
ちゃぶ台などの座って食べる食卓から、
ダイニングテーブルへの移行といった、
器との位置関係が変わった、
食卓の形状などもあるかもしれませんね。
ところが、そのわりには、
手仕事の器を使ってくださる方でも、
なぜか、皿を手にする割合が少なくて、
カップ径(マグ、ソバチョコ、湯呑みなど)や、
碗類(飯碗、丼など)や、鉢(小鉢、平鉢など)が、
先行して選ばれていて、
必ずしも食卓での頻度の高さには、
比例してないと思います。
というわけで、
使われるバランスに見合う意識で、
手仕事の皿を見て頂いて、使って頂けると、
ちょっと、びっくりするぐらいに、
食卓のイメージや盛りつけの効果が出るかと思いますよ。
甘庵からの、器構成のセレクトアドバイスでした。
甘庵
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今日から、こちらに"うつわ屋のつぶやき"が引っ越ししてきました。
引き続きご愛読いただける方々も、
新しく訪問して頂いた方も、
どうぞ末永く、愛読ください。
さて、今日は昨日に引き続き、
開催中の山口利枝さんの器をご紹介いたします。

花詰輪花平皿φ17H2.5
優しい姿の輪花の皿の、
見込み部分に小柄の花弁がびっちりと隙間なく、
線描で描かれ、ダミ筆て花弁で陰影が描かれています。
藍色の濃淡ながら、華やかさにあふれている、
優雅で華麗な美し花絵皿です。

もちろん使う皿なので、
スタッキング=重なり具合が、
無駄がなく省スペースであり、
収納性能もばっちりです。
甘庵
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「新蕎麦」という張り紙をみかけました。
秋ですね。
蕎麦といえは器ではソバチョコ。
人気のある器なのは、取り回しや多目的な使い方を、
雑誌などで紹介されたり、
古伊万里のソバチョコは、骨董の入門としても、
二昔・・・三昔ぐらいなら、
まだ買って、気楽に使える価格だったので、
お洒落な見立て使いが紹介されているのを、
よく見かけました。

山口利枝 ソバチョコ各種 径8cm 高さ6.5cm
古い物、骨董は大好きな甘庵です。
だからこそ、うつわ屋として昭和平成と生きてきて、
後年になって、
「昭和平成はいけませんね~、良い器は少ないです」
と言われるのは嫌ですから、
キチンと焼かれて使いやすく、時を経ても、
変わることなく、飽きることのない器を、
残していきたいと・・・。
それが後の骨董になりうるようになるには、
昭和平成の良質の器を作りだし、
多くの皆さんに使ってもらって、
大切にされ、受け継がれてはじめて、
アンティークにも骨董にもなるのですからね。
古伊万里でなくても、
気軽に、多用と、見立て使いのしやすい、
山口さんのソバチョコもそんな器です。
甘庵
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