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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

ダミの中に色をみる

多くの形が聞き慣れない言葉の「ダミ」って言うのは、
染め付けなどで使われる方法です。
染め付けの場合は、呉須で線描で輪郭をとったあとに、
塗りつぶしたり、濃淡をつけることで、立体感や時に距離感を補ったりする方法です。

yamaguchi858.jpg

山口さんの器でも、唐草のなかの花や葉の部分を、
青く塗りつぶし、「ダミ」で表現しています。

yamaguchi859.jpg


このツワブキの葉の文様も同様で、走る線描で形を描き、
ダミで葉の立体感や質感が上手く表現されています。

このように、ダミは脇役的表現として大変に有効で、
染め付けの深みを増す方法ですが、
山口さんらしさの良い方向に出ている表現にも使われています。

yamaguchi856.jpg

具象や文様の主体になる線描がありません。
ダミ筆という太めの筆で、
たっぷり含ませた呉須を絞り出すように描いた、
ムラのある青い帯が、いわゆる「ベタ塗り」の逆で、
シンプルながら魅力ある器になっています。

yamaguchi857.jpg

それは、ぼくらが無意識のうちにも、
ベタ塗りよりムラを楽しめる感性を持っているからです。

yamaguchi855.jpg

青一色の内にその濃淡やムラから、
立体感や、多く色を見いだせるようです。
それは、ちょうど墨絵の魅力を理解出来ると同じなのでしょう。

                甘庵


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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

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