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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

WEBだけ決算市延長

年を感じることの一つに、
時間の経過がやたらと早く感じるようになってきたことがあります。
年が明けたと思ったら、梅が終わって桜も終わり、
4月末棚卸しの季節。
恒例の決算市がばたばた始まったと思ったら、
もう最終日。

棚卸しはまだまだこれからですが、
棚の奥からいろいろ出てきて、少しだけ品物も動き、
おかげさまで、在庫の状況も一部把握できました。

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店内は、今夜片付けをして、
お休みを使って金曜日からの巳亦敬一さんの作品を並べますが、
WEBではもう少しのばしでゴールデンウイークが終わるまで、
決算市のお買い物ができるようにいたします。
引き続きご利用ください。

                 甘庵

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巳亦敬一さんのガラス展

ゴールデンウイークが始まり、4月も後わずかです。
月が変わって5月になると、2日(金)から、
巳亦敬一さんのガラス展がいよいよ始まります。

楽しみになさっていた方も多いことを思います。
ぼくもその一人です。
今年はどんな彩りのガラスを見せてくれるか、
今から楽しみです。

08mimata.jpg

DMに選んだ器は、翠色という感じの、
透明感を兼ね備えた緑ガラスの片口と注器です。
グラスや小鉢などでも、数は5~6客で、
ほとんどが一品の作品です。
その分、テクニシャンの巳亦さんの作り出す器は、
見ているだけで楽しめるくらいに、
いろいろな表情や、姿のガラス器を、
ふんだんに見せてくれます。
ぜひぜひ、お出かけになってください。
また、なるべく早くHPでもご紹介できるように、
がんばりたいと思っています。
               甘庵

巳亦敬一 彩りガラス 展 
5月2日(金)~5月20日(火)
4/30(水).5/1(木).7(水).14(水)はお休みです
不透明なガラスなのに、
手に持つと周りの光を集めて、
柔らかく仄かな光が滲みでます。
煌めくのとも、輝くのとも違う、
淡くしとやかな陰影は巳亦さんの彩りガラスの魅力です。


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決算市の逸品7

村木律夫さんの湯呑みが人気があるのは、
さりげない中に、気品があり、
何より使い心地の良さからです。

きちんと作られた湯呑みのは、
飽きのこない使うほどに手になじんでいきます。
村木律夫さんの真摯なものつくりの姿勢そのものです。

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白釉しのぎゆのみ 4500円 径7cmH8.5cm
立体的に彫り上げた「しのぎ文」と、
ビールの灰から作られた白釉の取り合わせがとても奇麗です。

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チョーク点描ゆのみ 4500円 径7cmH8.5cm
村木さんのお得意のチョークで描かれた、
かすれた文様が温かみのある絵柄に仕上がっています。

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銀彩ゆのみ 5500円 径7.5cmH8.5cm
焼き締めの土肌に施された銀彩が、
おしゃれな肌合いに仕立てています。

*と、この記事は昨日書いてアップしたつもりが・・・・。
惚けてるのか?春の陽気のせいか?出来てない??
あわててアップしました。
               甘庵


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決算市の逸品6

昨日お知らせした入れ替えの、
「人気の作り手ご奉仕」コーナーをご紹介してるHPに、
寸法と価格をアップしましたので、ぜひご覧ください。

今日は引き続いて、
決算市から今日は火と香りつながりで選んだ、
甘庵お薦めをご紹介したします。

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マット釉香炉 定価5000円→2500円!!
スチックタイプやコーンタイプを使える香立ても、
付いています。

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こちらは、焙烙 定価3800円→2660円です。
光藤佐さんに作ってもらったものです。
直火で煎る道具ですが、
あると何かと便利なだけでなく、
胡麻、豆、お茶など煎ると、
入り立てを味わえるのと、
芳ばしい香りを楽しめます。

            甘庵

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決算市入れ替え

こんとろこ雨の多い日が続いていますね。
そんな中でも、決算市へお出かけくださるありがたいお客さまと、
HPをご覧になって、遠方から問い合わせいただき、
少しずつでも売れて空いたところへ、
追加の器を並べています。

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また、折り返しの昨日は、
「人気の作り手ご奉仕」コーナーを、
入れ替えて、村木律夫さんの作品になりました。
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合わせてHPも書き換え・・・・て、
といたいのですが、まだ画像のみで、
寸法や価格の書き込みが追いついていません。

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でも、まずはご覧ください。
気になる器がありましたら、
メールや電話でおしらせくだされば、
お返事させていただきます。

          甘庵

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決算市の逸品5

決算市も折り返しの今日は、
また降ったりやんだりで、八っきりしない天気の荻窪です。

この時期の雨が、植物には大切なのでしょう。
萌え出すように新緑が奇麗で、
華やかだった花が、時の移ろいを思わせ、
見るごとに様子を変えていく素敵な時候ですね。

今日はそのイメージがあるためか、
葉の絵柄の器を2点ご紹介します。

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手前:染付絞り器受けピチャー付き 定価4800円→3360円 径10cmH9cm
奥:灰釉象眼絞り器 定価3800円→2660円 径15cmH8cm
手ひねりで作られた、絞り器です。
手前の方は、絞った液を下で受け取るピチャー付きです。
奥のは少し大きめの絞り器で、クレープフルーツが絞れます。

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染付小鉢 定価2800円→1960円 径14.5cmH4.5cm
葉とドングリの可愛い絵柄の使いごろの小鉢です。
磁器にゴスで描いた、染め付けといわれる器は、
飽きのこない、丈夫な器です。

             甘庵

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決算市の逸品4

今日は重症な器好きな方向けの器を2点ご紹介します。
まずは半額市から、ごつんとボリューム感のある片口です。

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西村宜明 刷毛目イラボ片口 定価8500円が4250円になります!!
W16cmD14cmH8.5cm 
ざっくりした土に、大胆な刷毛目が引かれ、
黄イラボ釉がたっぷりとかけられています。
冷や酒を片手で注げる、男性使ってもらうと、
絵になるかな~?
食卓の上では、花わさびのおひたし、若竹煮・・・。
ちょっと季節感のあるものを盛ってみたいかな。

もう一点は、ほんとうに棚の奥から出てきた、
在庫を失念していた棚卸し商品です。

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堀内繁樹 銅打ち出し漆仕上げマグ 定価12000円が9000円になります。
径8cmH7cm(丸銀会員は8400円です)
ちょっと不思議な素材と感じる方も多いと思います。
銅を打ち出しして、漆仕上げしているマグカップです。
ぼくは、一回り小振りのものを、
洗面所で使っています。
漆で仕上げることでより強調された、
打ち出しの鎚目が奇麗です。

                 甘庵


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決算市の逸品3

昨日は、バタバタしているうちに、
一日が終わってしまい。
記事を書けませんでした。
ごめんなさい。

HPは、入れ変わった商品の差し替えなど少し出来たのですが、
追いつかなかったりして・・・。
がんばらないと。

さて、今日は渋めですが、
使うとすごく良い、おすすめの皿を2つご紹介します。

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藤田佳三 刷毛目8寸皿 定価6000円→4500円になります。
径24cmH4.5cm の大きさは、
一枚あると何かと使い勝手の良い皿です。
縁に白化粧土を刷毛で引いた「刷毛目」と言われる方法です。
地味に感じる方も多いとおもわれるでしょうが、
これが・・・・盛りつけると、いいんです。
どちゃ~んとたっぷりもいいけど、
少しゆとりをもって、3カ所か5カ所に、
いろいろなお料理を盛ったりすると、
豊かな気持ちでいただけますよ。

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小野寺友子 刷毛目8寸皿 定価5000円→3750円とお得です。
たっぷりな 径25cmH4.5cmです。
この皿も刷毛目の皿です。
粉引といっても良いほど、ほぼ隙間なく、
化粧土で覆われています。
伝統的手法ながらも、どこかモダンで、
皿というより、プレートと言った方がぴったりかもしれません。
でも、陶器で化粧土が施してあるので、
使うことで、侘びていく変化を楽しめる器です。
こちらも、何を盛りつけても、
お料理を引き立てて、美味しく楽しめる、
飽きのこない皿です。

                甘庵

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決算市の逸品2

今日もお薦めするお買い得品をご紹介します。

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多色大鉢 信田勝馬 定価25000円 径25.5cmH8cm
半額で12500円ですが、価格はさらに・・・。

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染付小鉢 定価2800円 径14.5cmH4.5cm
こちらは30%引きのグループで、
2800円×0.7=1960円と、大変お得になります。
在庫は4/19現在で3客です。

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もう一点は、作り手のファンのためのサービス品です。
だれの作品か分かる人にはさらにお値打ちになるはずです。
カラフ(ワインでキャンター) 15750円 径15cmH23cm
こちらは25%引きのグループで、
15750円×0.75=11812円と格安です。

可愛がっていただける方のところで使っていただけるのが、
橋渡しのうつわ屋としては、何より嬉しいことです。
            
                   甘庵

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決算市の逸品

決算市始まりました
会期中は、甘庵がお薦めするお買い得品を、
ご紹介していきたいとおもいます。

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黒釉銀彩鉢 定価5000円 径16.5cmH8cmを、
こちらは30%引きのグループで、
5000円×0.7=3500円と、大変お得になります。
この黒い釉は、料理が盛り映えし、
料理の種類も選びません。

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こちらは、20%引の器です。
ドット湯のみ 定価2000円 径8cmH5.5cm が1600円に、
ドット皿 定価1200円 径12cmH2.5cm が960円になります。
カップ&ソーサーに組んでも2520円と、
大変お得です。

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10%引の常設品コーナーからは、
3種類、色違いで5タイプの、使いやすい箸をお薦めます。
左から、江口忠博 塗り箸 朱黒各2000円→1800円
武井順一 タモ箸 2620円→2358円
江口忠博 乾漆箸 朱黒各2500円→2250円

どれも、毎日使っていただけるもの、
使えば元を十二分に取り戻せるだけでなく、
気持ちがよいことを請け合えるので、
お薦めできます。

             甘庵
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決算市のお知らせ

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決算市 
4月18日(金)~4月29日(日)
4/16(水).17(木).23(水)はお休みです
今年も棚卸しの季節になりました。
前向きな話の少ない世の中ですが、
厳しい運営ながら、常に前向きの荻窪銀花が、
前向きに棚卸しするために、ばんばん値引いて、
どんどん格安で、ギンギンにお買い得な出会いを、
していただくように、総力あげてがんばります。
乞うご期待ください。
 
           甘庵

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棚卸し企画

おかげさまで、28回目の決算を迎えます。
棚卸しという作業があり、在庫を総ざらいしないといけません。
長い時間を経過しているものもあり、
同じものがないので、一つずつ拾っていく面倒な作業なんです。

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在庫が減れば、チェックする数が減り、
作業が少し軽減にり、何より現金化は、
零細工芸店としては、多いに助かります。

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という訳で、この次期の恒例の決算市を、今年も開催します。
気に入った器と出会えば、とってもお得なお買い物ができると思います。
皆さんぜひお出かけください。
お出かけ出来ない方のためにも、
ブログやHPで、少しでも多くの品々を、
ご紹介出来るように、がんばります。
よろしくお願いいたします。

                甘庵

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取り合わせと見立てが楽しい

しつらえをするときに、
季節や料理や食べる人をイメージします。
大きさやボリュームや色や質感を整えて、
シックで気品あるようにまとめるのは、基本ではありますが、
時に、遊び心や、数寄心で、しつらえるのも、
楽しいものです。

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カップ&ソーサーを、
異素材の茶托と、くみ出しや湯呑みを「取り合わせ」たのは、
和の組み合わせならではのことです。
自然に感じていますが、案外他国では少ないことなんです。
この違和感を感じない和の取り合わせ感覚を、
大切にして欲しいと思います。

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そば猪口をコーヒーカップにしたり、
片口鉢を花器にしてフラワーアレンジメントを楽しむの、
雑器を茶道具に見立てたところと、
基本は同じ「見立てる」遊び心です。

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取り合わせ、見立てを楽しむ時には、
気品を失わないようにという気持ちをもってくださいね。
いろいろ試していただければ、
自然と飽きのこない、美しいしつらえ方を、
会得していくことになると思います。

            甘庵


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特別扱いではなく思いやり

手仕事で作っている器は、
陶器や磁器のやきものでも、
吹きガラスでも、漆器でも、
木工芸でも、金工芸でも、
普通に使ってください。

オーナーとしえ、それぞれの素材や性能の基本を知っていれば、
それで十分です。
あとは、それぞれの器の目的に沿った使い方をすれば、
特別扱いしなくても、好きな器への思いやりがあれば、
いっぱい使っていただいてこそ、器は生きてきます。

そんな例として、漆器を取り上げてみましょう。
普段使う漆器は、やきものやガラスと違い、
木に漆(樹液)を塗ったものなので、有機素材で出来ています。
つまり、ぼくたちと同じ生き物から出来ているんです。
だから、出来上がった漆器はぼくたちが嫌なことはだいたい嫌です。
ぼくたちに寿命があるように、
寿命があり、それは、扱い方で短くもなります。

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汚れたらお風呂に入ります。
汚れを落とすのに石けんを使います。
たまにはスキンケアもしたいでしょう。
直射日光はお肌によくありません。
直火はやけどに中止します。
漆器も同じです。
汚れたら、中性洗剤で洗って、
良くすすいで、きちんと拭きましょう。
たまには、オイルでトリートメント。
長く日に当てるのは避けましょう。
直火もいけません。

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でも、熱々のみそ汁を、
冷めずにいただけるのは、
丈夫で熱に強い漆器だからです。
塗料だから、固いものでこすったり、
洗ったりは、擦り傷になります。
ナイフやフォークも苦手です。
日本の器なので、木や漆器の箸を使いましょう。

剥げないけど、長く使えばすり減ります。
逆にすり減るほど使えるってことです。
使って洗って拭いてと、
使う込んでいくと、艶やかになってきて、
やきものとは、また違う変化が楽しいものです。
思いやりがあれば、それで十分です。

           甘庵

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うつわ屋の老爺心

この数日は、なんだか時間を取られることが多かったり、
ブログでご紹介しようと思うことが、
時間差で、薄れることになってしまい、
アップしそこなったり・・・。
言い訳がましくて、ごめんなさい。

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お話し会や遠方へ発送のお客さまとの会話で、
器を扱う基本のことをお話していると、
改めてお話すべきことと感じたので、
長い読者さんには、繰り返しになって恐縮ですが、
今日の話題にしてみます。

器のなかでも土ものの陶器やせっ器は、
まず共通することですが、
使う前に水や湯につけることを、
習慣づけてください。

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特に、粉引は、使い始めは、どっぷり水につけてくだいね。
粉引は素地の上、釉薬の下に、化粧土を施してあり、
長く使うことで表情が侘びていくところを楽しむために、
あえて手のかかる、化粧土をかけています。

白いまま維持することを中心に想定して作るなら、
白い磁器土や、白い釉薬をかける方が、
手間が省かれますし、
使うことで変わることもありません。

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粉引は、少しずつ変わる様を楽しめます。
ただ、陶器の使い方として、
使う前に湯や水につけることを、
ぜひなさったください。
そうすることで、急激な汚れや、
匂いがつくのを、緩和することが出来ます。

かといって、小麦粉でなどの澱粉質を入れて煮るは、
そのしみ込んだ澱粉は、どうなるのかな~と。
1250℃前後でしっかり焼いていますので、
煮てどうなることはないですが、
丈夫になることも決してないです。
滅菌消毒にはなりますが・・骨董ではないので。
「やきもの」ですので、いまから「にもの」にしなくても、
よいのではないかと、ブログでもいつも噛み付いています。

茶道で、茶碗を暖め、湯をしみ込ませるも、
同じ理屈で、目の前のお客さまにお茶を美味しくということだけでなく、
数年後、数十年後、数百年後に、その茶碗でお茶を飲む人のための思いやりです。

                 甘庵

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箱作りが忙しく・・・

先週末から梱包発送の作業に手間を取られて、
ブログを書くがいつもより遅い時間になったり、
かけなかったりしています。
3/21にご紹介した、光藤佐さんの黒釉八角鉢のご注文や、
在庫のお問い合わせをいただき、お返事をしたり、
発送をしたりで、一日があっという間に・・・。

いえ、伝票を書いて、梱包箱詰めだけですと、
そうはかからないことなのですが、
地方からのご注文ですので、
ご負担いただく送料に無駄がないようにとしています。

安全に包んで後に、衝撃材(確実な古新聞です)をつめて、
スペースに無駄ない大きさで、なるべく能率的な、
宅配便さんの企画サイズに納めるための努力は怠っていません。
ところが、器の大きさは千差万別で、
その都度必要は箱の形状が違います。

で、ちょっとのことで、サイズがきわどいものは、
箱を作ってしまいます。
小学校の時に、箱を作る展開図を思い描いて、
大きめの段ボールに作図して、
カッターで裁断しながら、
オリジナルの箱に仕立てます。

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合間合間にそんなことしていると、
あっという間に一日が終わってしまいます。

まぁーそれも、黒釉八角鉢の引き合いが多いからで、
ありがたいことです。
その八角鉢、いったん在庫がなくなったのですが、
光藤さんに追加していただき、
その際に、定番ではない、6寸が少し届いたので、
一日遅れでHPにはご紹介したものの、
その日の夜には、完売のお知らせ。
でも、その他のサイズは、在庫ありになりました。

実は昨日のブログの記事の予定が、
お知らせするものが完売してしまい、
アップできませんでした。
と、事後報告的な入荷のお話でした。

             甘庵
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やきものの使い方 3

その1でお話したように、
やきものは水との相性がよく、
使う前に、水や湯につけて湿らせることで、
汚れや匂いがつきにくくなります。
また、器の表情をしっとりさせて盛りつけるのは、
和の美意識として育まれてきた感性です。

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ここで、水が乾くことで起きるアクシデントについて、
お話しておきたいと思います。

鉢などの、花や葉を添えて、
飾っておくだけで、空間に潤いを感じます。
ただ乾燥には気をつけてください。

口が窄まっている花器とは違って、
鉢などを水盤のように見立てて水をはると、
乾燥で水が減り、塩素が器につくことが、
あるので気をつけてください。

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水道水には、消毒のための塩素が溶かされていますが、
水道法にかなった塩素は、
ほとんど飽和状態の濃度です。
塩素は水には溶けにくく、
すぐに結晶化して、器の表面に付着します。
これが落ちません。
水に溶けにくいくらいですから、
洗ってもこすっても、なかなか頑固で、
削るとるようにしたり、強引にこすれば、
器の表面に傷がついてしまったりしますので、
要注意です。

理屈上は、酢酸では溶けるようですが・・・。
手間がかかりますよ~。
そうならないのが一番。
これから気温が上がると、
すぐに、器に内側に、カリカリになった塩素の輪が、
浮かび上がります。
そうなる前に、こまめに(毎日ならまず確かです)水を取り替えるのが、
何よりの解決法です。

              甘庵

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やきものの使い方 2

やはり良く聞かれる質問に、
「食洗器はだめですか?」
「電子レンジはだめですよね?」
があります。

それぞれに、こう答えています。
はじめの質問には、「食器洗い器で洗うことに全く問題はありません。
むしろぼくは、破損が少なくなるので、薦めています」と、
後の質問には、
「この10年ぐらいの家庭用の電子レンジなら、
金銀彩などの金属の上絵があるもの意外は、
使っていただいてOKですよ」と、
答えています。

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器の破損は、器の固さによりますが、
(陶器>せっ器>磁器と固くなります)
固さやを把握して、優しさをもって使っていただければ、
そうそう壊れるものではありません。
破損の中で多いのは、皿や鉢の縁のチップです。
その原因のほとんどが、洗うとき、
さらに多くが水切りかごの中でおきます。
洗っておくと時、拭くために引き出す時です。

急いでいる時は、人に頼まなければならないときなど、
水切り棚に、タオルを一枚敷いてください。
ずいぶんと違うはずですよ。

食洗器は、器どうしを重ねることも少なく、
出し入れで器どうしがぶつかり合うこともなく、
破損の原因が軽減されます。
しっかり焼いてあるやきものなら何の問題もありません。

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電子レンジは、食品の水分をマイクロ波で振動させて熱にしています。
その温度はせいぜい100℃ちょっと。
食器に使われるやきものは、1200℃を超える温度で焼かれで出来ています。
耐熱的には強い素材なので、問題は起きないといっていいでしょう。
でも、直火などの急熱急冷は、たたいた衝撃と同じ現象が、
熱膨張で起きてしまいます。
直火が特別な土や、焼き方の器でないとだめな理由です。
同じように、大昔の電子レンジで、
冷凍のご飯を加熱して、片面が沸点に近いくらいに熱くなっているのに、
反対側がまだ凍っているようなことがありました。
これだと、器にも大きな温度差が生じることがあり、
器にもストレスになったかもしれませんが、
今は、そんな非能率的な電子レンジがありません。
省エネで、食品が熱いのに、
器は持てる温度だったりします。

というわけで、
個人的な経験と見解では、
食洗器は、器を破損しないという点で、薦めたいくらい。
電子レンジは、個人的に、日常の器は気にせず使っていますが、
大切な器は、問題なくても、可哀想な気がして使わないかもしれませんね。
後は、皆さんの使いかたの判断になると思います。

                     甘庵

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やきものの使い方 1

企画展の「春のしつらえとお話会 展」
お客さまの質問で多いものをあげて、
簡単にお答えしていきます。

「やきものの使い始めはどうしたら良いですか?」と、
よくお尋ねいただきます。
買ってかえって、まずは洗剤をつけずに水で軽く洗ってから、
磁器はそのまま洗剤をつけて洗ってからしまってください。
陶器やせっ器は、器全体がつかるようにして、
数時間から一晩水につけてください。

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時折、「使う前に煮る」というのを目にします。
煮ていただいてもかまいません。
殺菌にはなると思います。
でも、丈夫になったりすることはありません。
また、小麦粉などの澱粉質を入れて煮ることで、
目止めをすることで、汚れにくくなると、
書かれているも目にしますが、
目に詰まった澱粉が時間がたつととどうなるんだろう?

土もの(陶器やせっ器)は、石もの(磁器)とは違い、
使い込んでいいくとともに、
変わる表情に面白みを見いだす器ですので、
汚れと、侘び寂びは違いますが、
変わる様を楽しむ気持ちは持っていただいたいです。

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土ものはぜひ使うたびに、さらっとでいいので、
水や湯にくぐらせてから使ってください。
汚れだけでなく、臭いもつきにくくなって、
同時に料理に合わせて器を暖めたり冷やすことにもなって、
料理をより美味しくたのしめます。
ちょっと面倒なようですが、
なれることで、器への優しさが、
器を楽しむきっかけにもなっていくことでしょう。
 
                甘庵


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「お話会」ですが・・・

明後日からの企画展をお知らせします。
「春のしつらえとお話会 展」
4月4日(金)~4月15日(日)
4/2(水).3(木).9(水)はお休みです
新入荷と常設の器を中心にした春のしつらえをご覧にいれながら、
店主甘庵が「器のよもやま話」をさせていただきます。
会期中は毎日、14:00と16:00に一時間ほどで、
やきもの、漆器、吹きガラスなどから、使い方、作り方などお好みでお話させていただきます。
予約などいりません。お申し出いただければ、お茶など飲みながら、
のんびりお話させていただきます。お気軽に参加ください。

と、HPや、DMでご紹介させていただいていますが、
お話会の内容についてもう少し詳しくお知らせします。

ブログ「うつわ屋のつぶやき」を始めたきっかけにもなった、
頑固が売りの「うつわ屋甘庵」からすると、
ちょっと違うんだけどな・・・
どうも気持ち悪くてしょうがない・・・
よけいなことかもしれないしけど・・・
うっかりすると恨みを買うかもしれないけど・・・
売る側の立場だけど、器好きの使う立場として・・・
しっかりと伝えないと・・・
などとの思いが頭の中を飛び交っています。

なんか手仕事の器や和食器に興味があるけど、
知るチャンスがなくて、
よくわからないことがあったり、
どこか納得いかずに悩んでいたりする方も、
少しはおいでになるだろう。
そんな方に、使い手としてうつわ屋になったぼくから、
少しでもお話して、伝えていくべき年になったと、
自覚・・・いらぬおせっかいが芽生えてきまして。


spring903.jpg

そんな、器が身近になり、役立つノウハウから、
いらぬ話も含めた、うつわ四方山話を、
一応目安の時間を定めましたが、
いつも暇な状況ですので、お話会のスケジュールは、
お客さまの都合で、営業時間内ならいつでもOKですよ。
1時間はあくまでも目安ですので、
15分あるからでも、30分ぐらいまとめることも、
もっとたくさんでも、時間は適当に出来ます。

spring902.jpg

また、どんなことをテーマに話すかも、
お任せでもよいですし、
お客さまの器への疑問や質問にお答えする所から初めても、
興味があることや、疑問は、
話がどんどん進んで、楽しいものです。

また、手仕事のうつわに興味があるのだけど縁がなくて、
というお客さまや、
手仕事の器が特別と思っている方や、
初心者で扱いが心配だったりする方などには、
ぜひぜひ、お気軽にお立ち寄りいただき、
うつわ屋あるじの甘庵の、
うつわ話を聞いてやってください。

           甘庵

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