動く蓋のつまみは、野波実さんのおはこです。
今年も、急須の蓋や、小壷に動く蓋が付いています。
この青白磁小壷のつまみの羊さんと熊さん(パンダにもみえるな~)も、
動くことで違う表情をみせてくれます。

1センチちょっとの、ちいさなやきものなんですけど、
いい大人と自覚がなくなり・・・・。
カチャカチャ、カチチチ・・・。

ちょっと我を忘れてる。
いや~、なんだか楽しくなってきます。
甘庵
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野波実さんの作り出す器を使うと、
ゆったりした時の流れを感じとれます。
鉢や皿に料理を盛りつけて頂く食事の場面も、
小さな花器にさりげない花を生けたコーナーにも、
いつもより伸びやかな時間を過ごせる、
不思議な力を感じます。
マット白磁ポット 8500円
径11.5cm高さ10cmティタイムも例外ではなく、
お茶の時間をゆったりとくつろがせてくれるのは、
一番感じ取れるかもしれません。

のほほんとして、おおどかな表情をみせるマットのポットから、
香り高いお茶が注がれる瞬間は、
至福の時の始まりです。
青白磁花カップ細 2700円
径9cm高さ6cm注ぐと咲くお茶の花は、
目から心和ませてくれて、
柔らかく滑らかな口当たりは、
甘露な味わいを、優雅にが舌に落します。
お気に入りの茶葉の一杯のお茶で、
静かに流れる時を過ごせば、
満ち足りた時空で心根がほどけることでしょう。
甘庵
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野波さんのどうぶつたちは、
絵本の世界のような温かみのある表情をしていて、
目にした人が思わず微笑んでしまいます。

今年は3匹のどうぶつたちが、
なにやら楽しげに歌っているようにみえます。
その様から名付けて「トリオ・ロス・どうぶつ♪」って、
古いネーミングですが、
そんなレトロな懐かしさが漂っています。

彼らは本業として働くため、水滴仕立てになっています。
そのため、後ろ姿では、気穴もあります。

メインボーカルは気取って斜に構えて。

小首をかしげぎみでも声をはり熱唱する姿。

おなかの袋からベビーも応援してます。
甘庵
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野波さんの今年の個展には、
「ふたもの」が多く並んでいます。
既にご紹介した蓋付き小壷のような、
小振りなものだけではなく、
今日ご紹介する大きな「ふたつき鉢」があります。
マット白磁蓋付大鉢 25000円
径21.5cm高さ13cm古い言葉でいえば「食籠=じきろう」にあたる、
野波さんの名称の通り、大振りの鉢に蓋が付いたものです。
温かいものが冷めないようにいれたり、
乾かないようにしたいものを盛りつけたりしたものです。

洋風にスープポット(直火の鍋ではなく)のように、
テーブルにシチューや煮込み料理をしつらえて、
蓋をあける瞬間に、湯気と香りが立ち上るのは、
温かい物をいただく楽しみがありますね。
白磁蓋付き鉢 25000円
径22cm高さ12cm今からの季節なら、器ごとしっかり冷やしておけば、
サラダ、冷たいスープなどの冷たい料理を、
冷たく頂く楽しみが広がります。

蓋をあけて添えると違う景色になる器です。
使い手の暮らし方で、
色々な使い方を模索できそうな楽しみな器です。
甘庵
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野波さんが注く器がお上手なのは、
既に急須で認知されていますが、
今回、二つのタイプの注ぐ器が届いています。
青白磁小注器 3600円
径5.7cm高さ7cm 程よくいれて80ccほど一つは小振りで蓋のあるタイプ。
お求めいただくほとんどの方が、
「お醤油差しに・・・・」
ドキッ!!
大丈夫とは思いながらも、
「お水で試してみてください・・・」
やはり、裏切る結果は出ません。
切れが良く、スムーズに注げて使いやすく仕上がっています。

ご紹介が遅れてしまった今日現在、数が少なくなっていて、
あわてて画像取り直ししました。
今後も人気アイテムになることでしょう。

もう一つの注ぐ器は、ちょっとおとなしい器なのですが、
あるととっても便利な注器です。
マット白磁注器 3800円
径8.5cm高さ10.5cm 程よくいれて300ccほどお酒、汁注ぎ、お水でも、冷たいお茶もありです。
片口よりもより注ぐための器ですが、
機能から生み出された形が、
素直で飽きのこない美しさを持っています。
マット白磁の肌合いも、
この器にぴったりの表情を見せています。
注ぐ器は、盛りつける器とは違った、
機能を満たしながらも、
どこか人間臭いような姿から、
食卓に楽しみを加えてくれます。
甘庵
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どうも片口には弱いんです。
よくインタビューなどで、
異性の好きなタイプって聞かれていますが、
個人的にはっきりした異性のタイプを認識出来ていませんが、
器ならば、はっきり言えます。
片口です。

おともだちからよろしくおねがいします~。
っていう感じになっちゃうくらいに、
好きな器の基本かもしれません。
「ごめんなさい~」とも言いませんし・・・。

適当な片口は、まずは注いで良し。
酒でも、ワインでも(テキャンタすると赤などグレードがワンランク上がりますよ)、
アイスペールにして溶けた氷水も注げます。
シンメトリーではない、非対称の形は、
和の好みだそうですが、
魚のように、注ぎ口を左に向けて、
いつもの総菜をちょっとおすましして盛りつけてみれば、
ほら~素敵な一品、お金が頂けそう。

花もいいんですよ。
テーブル用に低めにアレンジメントすれば、
和のテーストを香らせながらも、
意外なほどエキゾチックにも仕上がったりします。
*野波さんの器は磁器ですから、
素地にしみ込むことがないように、
ガラスのコップに花をさすように、
花をいれた後に食べ物を入れるのは?
と気になさる方も、気軽に使っていただけます。
甘庵
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蹴ロクロで器を挽き出している野波さんは、
挽き出した線をなるべくいかすために、
削りを最小限にしています。
そうした仕事から生まれたのが、
より削る部分が少なくなる、花弁型の高台だったと、
ぼくは推測しています。
同時に、柔らかいうちに形も花弁型にしごいて、
花型の器の誕生です。

湯呑みができれば、
合わせて急須も花弁型になり、
つまみは、花になるのは必然。

青白磁か白磁の釉薬なので、
花の色は使う人のイメージのまま。
あるいは、注がれたお茶や、盛りつけられた食材が、
花の色合いとして受け取れます。
使い手が使うことで、はじめて花咲くのは、
花型でもそれが、器だからです。
甘庵
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器は使って初めて生きてきます。
使ったときに美しいものが良い器といえるでしょう。
マット白磁鉢 3700円
径15cm高さ7cm野波さんの青白磁や白磁の鉢は、
あまりにさりげなく作られているので、
他の遊びの見えやすい器の影に隠れやすいのですが、
野波さん自身も、「一番好きな器」というように、
実に使いやすい、甘庵のおすすめの器です。
盛りつけた瞬間に、豹変すると言っても過言ではない、
急に生き生きとして、なまめかしくなる器です。

今朝、野波さんが大家さんが庭でとれたと、
お裾分けのスモモ(多分?)を携えておいでになりました。
瑞々しい果実でちょっと実験としてみました。
いかがですか?
白磁とり鉢 3600円
径17~19cm高さ6.5cm白磁の鉢でも同じように実験してみましょう。
盛った時の方が、器のフォルムが見えてきませんか?
盛ったことで器が完成するからだと思います。

あまりに何気ない「さくゆき」の野波さんの鉢は、
盛ってこそ、使っている時こそ、
器の持つ本領を発揮します。
甘庵
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野波さんの器には、遊びが見え隠れするのですが、
積極的な遊びに、動くつまみがあります。

今年の急須にも、アイドルの「とと」、
いな、お魚君が2匹健在!!

配下を引き連れて、
どうどうと、急須の蓋に鎮座して、
急須の采配をふるっています。

すごくオタクな目線でいうと、
お魚くんのうごくシステムになっている、
隙間の際が波型に!!
ちょっとバージョンアップという気配ですね。

蓋の取り外しや、急須を傾ける時に、
きまぐれにですが、魚君がカクって動いたり、
向いている方法を変えたりします。
お茶の時間が楽しみになる、
そんな急須です。
甘庵
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昨日、お求めいただいたお客さまが、
今日も来店してくださって、
素敵にアレンジメントしたお花を届けてくださいました。
さらに、昨日お求めいただいた器に、
花を生け込んでお持ちいただきました。

馬子にも衣装ならず蓋物にも花!!っていう感じで、
小さな蓋物が、広がりを見せ、煌めいています。
すでに、器への優しい思い入れが反映しているのか、
マットの蓋物が艶かしく潤んでいて、
華やかなせいか、一回り大きく見えるのは、
贔屓目過ぎでしょうか。

「これください!って言われそう」とぼくが言うと、
「売れたら売っちゃっても」なんてお気楽におっしゃるのは、
花を入れる人らしい、刹那の美しさを受け入れられるゆえの、
思い切りの良さなのかな~。

おまけに頂いた「すぐり」も、
透明感があって、ビースのようで、
鉢に添えるだけで、華やかで美味しそうで・・・、
いえ、とても色の対比の奇麗な競演を楽しめます。
甘庵
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お茶を入れた時に、
花の形が浮かび上がる花ゆのみや花杯は、
野波さんの人気アイテムです。
洗う時に高台を返せば、そこにも花の蕊が描かれていて、
使い手の楽しみになっています。
青白磁花鉢 8000円
径20cm高さ8.5cm
白磁花小鉢 4200円
径14cm高さ7cm
青白磁や白磁の花が咲いています今回この人気花シリーズの新作ができました。
花小鉢を花鉢です。
青白磁花小鉢小 3200円
径12cm高さ6.5cm
見込みには盛りつけの邪魔にならない程度の蕊が描かれ
高台は花弁型に削り出されています花ゆのみと同様に外側を腰から縁までを、
五弁の花型に成形されています。
見込みには、さりげなく蕊が描かれていて、
優しい陶花に仕上がっています。
甘庵
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毎年個展でお目にかかる作り手だと、
その年のマイブームというか、
量も多く、目にする物があります。

今年の野波さんの個展でも気になるアイテムの一つにが、
蓋付きの小壷があります。
力もはい合っているでしょう。
作品たちには勢いがあります。
それぞれの表情が生き生きしています。

さりげない作りですが、
釉薬を総掛けする野波さんですので、
蓋の合わせも釉薬がかかり、
素地も磁器なので吸水性がなく、
色々な物が入れられますので、
使い方は手に入れた方の思いや、
工夫で自由自在に広がっていきそうですね。

器としてお休みの時には、
美しくまとまった姿なので、
蓋を添えて小花入れとして楽しめます。
甘庵
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ずいぶん前に野波さんの器を求めてくださって、
その後、遠くへ嫁がれたお客さまから、
応援と感謝のメールが届きました。
人生にはいろいろなことが起きるものですね。
大方は幸せな暮らしぶりの中の彼女にも、
心が辛いときもあるようです。
そんな時に、野波さんの小さな花器に、
生けている野花にいやされるそうです。

何気ないマット白磁の鉢は、
日常の器として出番が多く、
暮らしの中で心穏やかになる瞬間にしてくれているようです。

「野波さんの、さりげない あたたかい 優しい器は
一緒に東京から嫁ぎ、ずっと 静かに そっと そばにいてくれています。」
メールの中でこう書いてくれています。
「野波さんに、宜しくお伝えくださいね。
それから、 ありがとう♪とも・・・。」
と応援と感謝が添えられていました。
橋渡しとして嬉しい限りです。
甘庵
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野波さんの作り出す器の大半は、
実にシンプルで、さりげない器です。
緩やかな回転の蹴ロクロから挽き出された、
柔らかく穏やかなふくらみを持った形の器です。

挽き出された形は、最低限の始末か、
無駄にない削りの高台が付けられます。

釉薬は、微妙な青みのある「青白磁」か、
つやの消えた「マット白磁」に、
今年からの、つやのある「白磁」が基本です。

ぱっと見は、白くて、なんでもない器が並んでいます。
でもでも、だからこそ、
形を挽き出し、釉薬を調合して施し、焼成する、
作り手の心意気が大切だと思います。
だって、しっかりそのまま、全部が出てしますからです。
絵を描いたり、釉薬の色や窯変による、
器としての表現や主張を表示せずに作っているからです。

なるべく省くことで、
本質をさらけだすのは、
やきものに限らず、勇気を信念が必要ですね。
でも、器。
アートではありません。
だからこそ、使ってなんぼ。
使った時にこそ、真価が分かります。
料理をもり立て、
飲み物を楽しめる、
使うことで、じんわりと良さが受け取れる器です。
年々、リピーターやファンが増えていくのは、
さりげない器にこめられた、
野波さんの心根が程よく溶け出してくるからでしょう。
甘庵
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野波実さんの個展が始まり、
梅雨空が少し遠のいていて爽やかな風がそよいでいます。
会場も、爽やかで伸びやかな器に満ちています。

初日にはささやかなオープニングパーティを催しました。
野波さんを囲んでの会は、
様々な話題を提供してくださる素敵なゲストで、
話も弾み、楽しく、ついつい遅くまで飲んでしまいました。

その様子をパーティに参加してくださった、
荻窪.comのコカタクフ・マイさんが、
さっそく
荻窪日々雑記に取り上げてくださいました。
野波さんのにこやかな画像も載ってますよ!!

なんだかんだと日付が変わる頃まで、
盛り上がった宴となりました。
そうなると、年寄りはいけません。
どうも朝のスタートが鈍り、
会場と作品のHPのアップを早くというお電話のプレーッシャーや、
天気に恵まれてお客さまも途切れることなく、
ネタがあるのにブログがアップできませんでした。
それでもなんとか、HPへは
会場と作品のページをアップしました。
ぜひ、爽やかな風を感じる器をご覧になってください。
甘庵
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今日から野波実さんの個展が始まりました。
柔らな質感の磁土を使い、
青白磁とマット白磁と、今年からの白磁で、
毎日の暮らしの中で、使いやすい器を作ってくれました。
野波さんの器の中には、静と動を同時に感じとれます。

遠目で大きなまとまりで見ると、
実に爽やかな白、白、白・・・。
そこには、心地よい風の流れる静かな気配が漂っています。

足で蹴り出して回転をさせる、
蹴ロクロで作りだす野波さんの器は、
同じアイテムでも一つずつといってよい個性をもっていて、
作るアイテムの数も多いのですが、
近づいていくほどに、器の中に動きを見て取れます。

円ですが、わずかに揺らぎが見えてきて、
丸さの中には回転したあとの流れる線文が見え、
静かな器の中に伸びやかな動きを感じられます。
甘庵
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明日からの野波実さんの企画展の飾り付けをしました。
とはいえ、先日工房をお訪ねした時に、
先行でお預かりしてきた作品を、
荷解きしただけです。

初日の明日開店前に、
初窯分の作品を野波さんがお持ちになる予定です。
そこからが、飾り付け本番になります。
急ぎ働きのようですが、
企画展は少なからずそんなものです。
悩んでいてはすぐに開店時間になってしまいます。
瞬間的に湧き出たイメージで、
どんどん飾り付けていかないとなりません。
それも、橋渡しには楽しい仕事なんですよ。

今現在は、明日の荷解きが楽なように、
適当に並べているだけですが、
それでも、ほとんど白といっていい、
野波さんの作品を眺めていて、
朝から豪雨の荻窪の梅雨空の鬱陶しさを、
一瞬忘れる爽やかさに包まれています。
明日は晴れる予報です。
ぜひ、爽やかな気配を感じにきてください。
甘庵
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籠展最終日の今日は、梅雨らしい雨模様の荻窪です。
自然素材で編み上げられたものが、
蒸し暑さや鬱陶しさを払う涼しげアイテムとして、
和の文化の中には数多く存在しています。
すだれ、畳、笊など、暮らしの中には、
限りなく存在しました。
暮らし向きが変わり、
少なくなった景色ですが、
籠は、雑貨などのブームもあり、
安価なこともあり、手に入れた籠がきっかけで、
改めて律儀な職人さんの仕事が見直されたり、
再発見があったと思います。

何しろ丈夫、使っていて飽きがこない。
使うほどにわく愛着や、なじんでいく色つや。
そんな声が返ってくるようになって嬉しいのですが、
籠展はじめの記事でもお伝えしたように、
山が荒れていけば、自然の素材の入手が厳しくなっていき、
高齢化するばかりの後継者も先細りは歪めません。
残念ながら現実です。

時代遅れの言葉ですが、
「和洋折衷」という言葉があります。
和の文化は、古今東西新しいものを、
素直に取り入れながらも、
常に和の暮らしになじませ同化させてきました。
ミーハーというか、新しい物好きというか・・・・。
それらは、言葉の印象ほど悪いことではないと、
そう思っています。

フレッシュな物を取り入れながらも、
太い流れの文化が生き生きしていることこそ、
伝統であり文化だと思っています。
ぼく自身も、価格や流通の利点ばかりに左右され過ぎず、
どこかで自分の物差しをもって使い続けることで、
職人さんたちを応援出来ると信じて、
頑固なミーハーて行きたいと思っております。
甘庵
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山葡萄とアケビを適材適所で使って、
編みあがった籠を2点ご紹介します。

素材の持つ色や質感の違いを、
引き立て合うコンビネーションは、
編みあがった現在の姿から、
使っていただくことで、さらに表情を豊かにしていきます。
とはいえ、日本の素材と職人から生まれた籠は、
使い捨てるとは行かないまでも、
流行のスピードで向き合うには、
時間が短いかもしれません。

銀花で橋渡しして来たお客さまは、
ぼくが改めて説得する必要もなく、
はじめから長く使ってくださるおつもりですし、
ゆったりを変わっていく物の侘び感を、
楽しまれてくださるので、
当たり前のように、10~20年と使っていただいていると、
お客さまから、お褒めのお言葉をいただきます。
嬉しい限りです。

これらの籠も可愛がられ、使われていった後の姿を、
楽しみにして、橋渡しの励みにしていきましょう。
甘庵
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来週6/13金曜日から「野波 実 心おだやかになる器 展 」が始まります。
先日のオフに、陣中見舞いにお邪魔しました。
この春に新アトリエに引っ越されました。
町工場だったところで、まず現状の片付けから始まり、
細かな道具からロクロや窯の引っ越し設置と、
アトリエとしての機能を整えるのが大仕事でした。

やっとロクロを挽き出してだせる所になって、
おたずねした時も、蹴ロクロを静かに挽かれていました。
この後、最後のひと窯になる、初窯を焚いて個展に臨む予定だそうです。

そんな、忙しいところにお邪魔するのですが、
少しでもお手伝いしたいという気持ちもあって、
ぎりぎりになってとどいたDMを届けるという、
口実で押し掛けてきました。

町工場とはいえ、工場の後なのでともかく広々としていて、
これから手を加えることで良いアトリエになる予感がしました。
隣接して住まわれている大家さんも、
野波さんの人柄へ好感度をお持ちなのでしよう。
もの作りへの理解も深く、いい環境です。

既に出来上がって並んでいるものを、
価格も数も整理はされていないものの、
初日当日に全部運ぶよりは、お手伝いになるということで、
そそくさと、いつも車にある梱包材と段ボールで、
梱包し積み込んできました。

野波さんの作る器は青白磁やマット白磁で、
さりげなく作っているために、
一見はなんでもない、白い器に見えるかもしれません。
ところが、淡々と、一つずつ、長閑にひかれた器たちは、
日常の器として差し支えない程度ではありながら、
ちょうど、ぐい飲みや抹茶碗のように、全く一つずつの姿です。
その分、個性や温かみや、一つずつのパワーがあります。

使うほどに、質感の高さがにじんでくる器です。
料理を優しく受け止め映えさせ、
手にした時に温かみがあり、
口に触れたときに穏やかさが伝わる、
そんな器たちばかりです。
ぜひ会場で手にとってみてください。
甘庵
野波 実 心おだやかになる器 展
6月13日(金)~6月30日(月)
6/10(火).11(水).12(木).18(水).25(水)はお休みです
蹴轆轤から引き出された優しい表情の器からは、
緩やかな時間の流れや、静けさが漂います。
手に触れ、使うことで、心おだやかになる器です。
作り手の野波実さんの人柄そのものです。
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昨日に続き、美しい籠の編み目を、
ご覧いただきます。








ご覧頂いた編み方でも、籠の形状や大きさによって、
同じ編み方と思えないほどに印象も違います。
さらに、少しずつのアレンジも加えると、
表情はさらに豊かになって、
毎年毎年、関心し、楽しんでいます。
甘庵
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毎年籠展で感じるのですが、
編み目の種類の豊富さ、手技の美しさに関心させられます。
籠の素晴らしさは、ぼくが色々語るより、本当は手にしていただき、
手に持った感触を含めての素敵な籠なのですが、
ブログで残念ながらかなわないことなので、
今日と明日は、どアップの画像を少し多めに載せてみます。
お楽しみください。
甘庵







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籠展の最中ですが、今日は宣伝ブログです。
どうかおつきあいのほどお願いいたします。
6月15日は父の日だそうです。

なんでも100年ほど前にアメリカで起こったようです。
それより古い歴史のある、母の日ほどメジャーでないけど、
とかく肩身の狭い昨今のお父さんがたの立場からは、
認知されてもいい習慣かもしれません。

そこで荻窪銀花としては、
男子として頂けたら嬉しいだろうと・・・。
いえ、甘庵好みが大きく反映されていそうですが、
「父の日におすすめな器」をセレクトして、
HPにアップいたしました。

逸品を取り揃えましたので、
父の日プレゼントではなくても、
ご自分のためにもお薦めする器ばかりですので、
ぜひご覧になってみてください。
甘庵
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吟味したアケビを丁寧に編み上げ、
内側は麻布で仕立てられ、
上質の皮の手がつけられた、
気品あるバッグをご紹介してみます。
左:薄型ホラ編み小巾着バッグ皮2本手 W27cm D13cm h16cm H32cm
右:小松編みバッグ皮2本手 W31cm D9cm h21cm H39cm
左のバッグは、巾着仕立てで、
中には小物や携帯電話をいれるポケットがあります。
巾着の大きさにゆとりがあるので、
広げて出し入れもしやすく、
ちょっとたくさんいれてしまった時にも、
しっかり収まります。

右のバッグは、薄めの形で口にはそのまま出し入れが出来る部分と、
ファスナーが付いている部分に仕切られています。
それぞれの仕切りのなかにも、
小物やパスをいれるポケットが付いています。
堅牢で飽きのこないアケビの籠で仕立てられたバッグは、
夏の装いにぴったりのバッグに出来上がっています。
甘庵
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今日のお題はオヤジギャグですが、
アケビの籠の取っ手だけでもいろいろあって、
これがまた関心してしまい、いいんです!

今日は薄型手提げ小という同じ大きさの籠3点をご紹介します。
比べてみれば、それぞれの個性と良さがちゃんと引き出されていて、
取手もそれぞれで、好みや特性でしぼらないと、
迷うくらいに素敵な籠です。

「八組手」は、八本のアケビ蔓を、
編み込んだ取手で、張りがあってしっかりして取手です。

「巻き手」は、U字型の手が、
動くように付けられています。

「リング手」は、リングの手が、
付けられているので、本体の接合部がぶつからないように、
丸くえぐられたように渕が作られています。
編み方だけでなく、手が違うことでも、
表情や雰囲気が違ってきます。
選ぶ方との相性で選ばれていっているようです。
甘庵
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