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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

なます皿もモダンです

古伊万里や産地などで昔から作られる、
なます皿と言うものがあります。
ソバ猪口と並ぶ、庶民の多用器の代表です。

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白磁なます皿 3,150円
径16cmH5.5cm


そのなます皿を小野寺友子さんも、
良く作っていて今回の個展にも、
白磁と黒マット釉の2種届いています。

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黒マットなます皿 3,150円
径15.5cmH5cm


縁が高めの皿に、
大きめで少し高めの高台の形は、
現代の食卓でも大活躍の多用器です。

12_onodera_1041.jpg
無駄なく、安定して重なる形状が、
なます皿が愛されて理由の一つです。


煮汁のあるお総菜から、
お洒落なデザートまで、
料理が盛り映えもして、
使い勝手が良く、
出番の多い器には大切な、
スタッキングも良いので、
収納性も高いところもGOODです。

食べること大好きでお料理に上手な、
小野寺さんらしい器の一つです。

         甘庵


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小野寺友子展がはじまりした

昨日も開催のお知らせをしましたが、
久々の小野寺友子さんの個展が初日を迎えました。

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粉引、黒釉、白磁、銀彩と、
ほぼモノトーンといっても良いのですが、
器のフォルムや肌合いから、
深い彩りを感じとれて、
会場は、小野寺さんの世界に染まっています。

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サブタイトルの"モダンですけど和です"どおり、
皿というよりプレート、
鉢というよりボウル、
湯呑みというよりカップなのですが、
釉薬や手法はバリバリ和の仕事です。

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しっとりした陶器やせっ器の手仕事で、
今の暮らしにで使いやすい形の器なのですから、
料理が盛り映えして、使いやすいという、
器の基本がしっかりしている、
お薦めできる器ばかりが並んでいます。

              甘庵



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相変わらず和で洋の器です

明日からほぼ二年半ぶりになる、
小野寺友子さんの個展はじまります。

和の手法で洋の器の、
魅力的な器を作り出す仕事は、
相変わらずとても魅力的です。
先んじて少しだけご覧にいれます。

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粉引輪花小皿 1,890円 径14cmH2cm

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黒マット角皿大 5,250円 □20cmH3cm
黒マット角皿小 3,990円 □12cmH3cm


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白磁オーバル皿 7,140円 W36cmD21cmH3.5cm

明日からの個展が本当に楽しみしていた、
ぼくを含めての多くのファンにとって、
裏切らない仕事がご覧いただけます。
ご来店をお待ちしております。

            甘庵




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白緑黒茶の仕事

久保田信一さんの個展も最終日になりました。
灰釉と鉄絵を基本にして、
使いやすい普段の器を作っている、
久保田さんの仕事は、
白と緑と黒と茶の色合いで構成されています。

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それらは、極々自然は色合いであり、
器としての本分である、
使われるときに活きてきます。

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灰釉鉄絵盛り皿 7,000円
径24cm4.5cm


器としての晴れの場である、
料理が盛られて食卓に上るときに、
このナチュラルな色合いが、
料理が盛り映えしより美味しくなる、
活躍を見せます。

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長石釉鉄黒盛り皿 8,200円
径25.5cmH4.5cm


もう一つ、久保田さんの普段使いの器として、
使い勝手が今の食文化に合っている点です。
ご紹介している4種の八寸皿でも、
皿というより、プレートと言ったほうが、
形状が分かりやすい点です。

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長石釉鉄絵盛り皿 8,500円
径25.5cmH4cm


見込みの底面が、
緩やかなカーブでほぼ平らな点は、
今、私たちの食べている料理に、
使い勝手がとても良く、
箸で食べていたも、和食中華洋食エスニックが、
取り混ぜてのメニューになっていて、
使いやすさから出番の多くなる器です。

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長石釉鉄流描盛り皿 8,000円
径25.5cmH4cm


それでいて、型もので作られる、
洋食器の冷たさや味気ない表情とは違い、
器もご馳走のうちになる、
和の食習慣を満足させる、
好ましい普段使いの器です。

            甘庵



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たっぷり入るカップ

普段使いの器を基本につくっている、
久保田信一さんらしいカップをご紹介します。
大小ありますが、小でも八分めで200ccははいります。
大だと、320ccを越えた容積です。

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左:鉄黒丸カップ大 3,200円
径12.5cmH6.5cm
右:鉄黒丸カップ小 2,900円
径11cmH6cm


このたっぷり目な容積があって、
持ちやすいハンドルが付いていることで、
色々な使い方を楽しめます。

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鉄黒丸カップ大 は4寸深鉢に,
取っ手が付いたと思ってください。


飲むための仕立ては、
お茶やコーヒーだけではなく、
スープや雑炊まで使いたくなります。
ことこと炊いた料理や、温野菜など、
温かさなご馳走も、ハンドルが熱くないので、
食べやすくて、なかなか便利です。

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鉄黒丸カップ小 は容積として、
平たいマグカップです。


しっかり焼かれた器ですから、
もちろん、レンジもオーブンも使えます。
この大きさが有効で、
再加熱や、オーブン料理も気兼ねなくこなせます。

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見込みは盛り映えする長石釉の柔らな白で、滑らかな肌合いが、
口当たりやスプーンの当たりが優しい仕上がりです。


和の器の基本を活かした、
しっかり焼いた釉調や丁寧な作りの、
今の私たちの暮らしに合った、
使い勝手の良い、普段使いの器です。

             甘庵



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シンプルな絵付けこそ

久保田信一さんの個展から、
今日ご紹介するのは、長石釉縁鉄小鉢です。

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左:長石釉縁鉄4寸小鉢 1,800円
径12cmH3.5cm
右:長石釉縁鉄五寸小鉢 2,600円
径15cmH5cm



器の縁に鉄をぐるっと巡らし、
白い釉薬を施すというシンプルな絵付けです。
古くは桃山時代の唐津皮鯨があります。
以後長い時間の中で、
様々な産地で、色々な人の手で、
繰り返されてきたのは、
盛り映えして、飽きがこず、
器として優れたデザインだからこそです。

12_kubota_0977.jpg
日常使いに大切な安定する大きめな高台ながらも、
飽きのこない美しいフォルムをもつ鉢です。


また、作り手や、土や釉薬や、窯によって、
表情やことなり、一つずつの個性が生まれます。
それは、こんなにシンプルな絵付けだからこそ、
多く作られ、自由に試すことが出来たのでしょう。

12_kubota_0976.jpg
釉のなかに溶け出した縁鉄の色合いが、
それぞれに個性となる美しい鉢です。


久保田さんの長石釉縁鉄小鉢も、
ご本人の性格のままに、
優しく穏やかに料理を包みながらも、
使い勝手を大切にした、
手持ちの軽さ、深くて滑らかな見込み、
丈夫で汚れにくいよう焼き切り、
何でももないと思いがちな、
表情の中に、しっかり個性がにじみ出しています。

使って頂くことで、
ファンが増えて行く、
久保田さんのそんな仕事です。

           甘庵



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還元炎とエコ

荻窪銀花で取りそろえる器は、
還元炎で焼かれたか、
長くきっちり焼いた器が中心です。

せめ焚きともいわれる還元炎は、
昔は薪を攻めるように焚き入れ、
現代では、ガスや灯油などの焼成燃料を多くし、
酸素のすくない状況の炎で焼成することです。

12_kubota_0916.jpg
手前:緑釉鉄絵盛り鉢 4,200円
径18.5cmH6cm
奥:緑釉鉄絵盛り鉢 5,400円
径20cmH6.5cm


還元焼成の器は、
素地か良く締まり、
釉薬と素地かかみ合い、
丈夫で汚れにくい器が出来上がるからです。

クオリティの高い普段使いの器を、
念頭において作り出している、
久保田信一さんの器も還元焼成が中心です。

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長石釉縞柄碗 2,400円
径12cmH5.5cm


燃料を一杯使うと言うことは、
今時流のエコには、一見反するようですが、
実はエコになると甘庵は思っています。

量産され、使い捨てとは言わないまでも、
愛着なくつかれる器ではなく、
納得がいって、毎日使う身近な器として、
選らんでいただければ、
ほぼ一生のお付き合いになり、
もしも次ぎの世代に受け渡しできれば、
ほぼ永久に使い続けてもらえることになります。

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灰釉鉄絵小鉢 2,400円
径14cmH5cm


サイクルの長い器を作ることで、
人の営みとして、使うエネルギーを、
長い時間、高い使用頻度で割れば、
とてもエコな器ということになります。

また、長く飽きずに使われる器は、
盛り映えし、料理を楽しく美味しくいただけ、
使うことで心が豊かになる器です。
心の糧も長く得られる、
とてもお得な器ということになります。

                甘庵



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縦縞文のチョコと湯呑み

久保田信一さんの絵付けでは、
デザインがはっきり見える、
猪口型の器2種をご紹介します。

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長石釉縞柄とあります。
このようにストライプ(縦の縞)の、
絵付けは飽きのこない伝統的な絵柄で、
同様に縦縞の文様に、
木賊(とくさ)や麦わら手(むぎわらて)などがありますが、
久保田さんのそれは、千筋(せんすじ) に近く、
また、均一な絵付けの線で描かれた染め付けなどより、
躍動的に描かれていて、
和の食器としても、
現代の食卓に幅広く使いやすくデザインされています。

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長石釉縞柄ソバチョコ 2,400円
径9cmH7cm


鉄で調整された絵の具を使い、
使われている長石釉に、
自然に溶け込みやすくして、
描かれた線文は、
多くは釉下で黒く発色し、
一部は青黒、青灰色と滲み、
時に釉から鉄の結晶として黒茶を出し、
無彩色のなかに多彩な彩りを見せます。

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長石釉縞柄湯呑み 2,300円
径7.5cmH7.5cm


ソバ猪口と湯呑みとありますが、
高台が低く径の大きな猪口型のデザインは、
器としての幅広い使い方を暗示していて、
手にもって使えることから、
それぞれ、盛っても飲んでも使え、
料理、飲み物、デザートなど、
使い手の自由度が高いフォルムを、
後押しする絵柄でもあります。

          甘庵



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干物ではなくヤキモノですが"ひらき"です

今日から久保田信一さんの個展後半です。
会場からご紹介するのは、
木灰で調合された灰釉を施し、
しっかり焼かれて綺麗な緑が発色している、
久保田さんらしい灰釉板皿です。

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灰釉板皿 3,800円
W27cmD11cm


板皿の多くは、タタラ呼ばれる、
塊の粘土はから均一の厚みに切り取られた、
粘土の板を、簡単な型などで成形する、
タタラ作りですが、
これは、ロクロで作りました。
というより、ロクロで挽いてひらきにしました。

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ロクロの回転が生み出した動きが、
灰釉溜まりの緑を引き立てています。


この板皿の短辺分の高さで、
長辺の長さを3.14で割った直径の、
円筒形を引き出します。
*正確には、焼いて縮む分大きく作っています。

この筒型の花入れの底を抜いたような、
円筒形を縦に切って開いたものが、
この皿の基本系です。

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裏面の土見せ部分は、ロクロ目がより分かりやすくみえます。

ディテールを見て頂くと、
長手方向へロクロ目が見えて、
その様子が想像できます。
これはもう、冴えたロクロの技ゆえの、
ヤキモノの"ひらき"です。

          甘庵



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4月の企画展予定

荻窪銀花では素敵な器をご紹介できる企画展を、
ほぼ2週間ごとに催しています。
4月の二つの企画展をご紹介します。

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小野寺友子 モダンですけど和です 展 
3月30日(金)~4月10日(火)
3/28水.29木.4/4水はお休みです
最終日は18時までです
「長く作ってくるほど、なんでもない器がいいなと思うようになってきました」
という小野寺友子さんの器は、伝統の和の仕事なのですが、
とてもモダンでおしゃれな器で、料理を選ばず使いやすい新しい和の器です。

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荒賀文成 穏やかな器 展
4月13日(金)~24日(火)
4/11水.12木.18水はお休みです
最終日は18時までです
荒賀さんの器を手にすると、
ゆったりした時が流れて穏やかな気持ちになります。
素地や化粧土や釉薬それぞれの組み合わせで引き出された表情や色合いの粉引と、
新しい試みの磁器土を使った焼き〆の器も並ぶ予定です。

                  甘庵



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黒鉄マグ

久保田信一さんは鉄絵や鉄釉を、
好んでお使いになっています。
絵も釉も基本は黒く発色します。
とはいえ、絵の具の黒ではなく、
炎のなかで土や釉薬との反応して、
青みがあったり、茶色見が見えたりします。

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一つずつ作くられた表情やフォルムと、
色合いも均一ではなく、
美しいグラデーションや、
ぼかしが見られたり、
釉薬に流れたり、混ざったりと、
窯変を楽しめます。

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鉄黒マグ大 3,200円
径9cmH8.5cm


この表情は、意図して描いていますが、
花や鳥を描いたものではありませんが、
体感で読み取る風や水や香りのような趣を、
描いたと感じます。

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鉄黒マグ小 2,900円
径9.5cmH7cm


普段に使う器だからこそ、
なにげない表情でありながら、
一杯の飲み物を飲むときに、
渇きととも、心も潤す器をと、
作り手は考えています。

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ご紹介しているマグのように、
洋の文化が根付いた器のなかにも、
基本には侘びの感性がながれる、
使うほどに愛着の湧いてくる、
和モダンの仕事に仕上がってします。

              甘庵



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木灰が見せる緑

古い時代のやきものは粘土で成形した器を、
良く乾燥して、釉薬をかけることなく、
窯に入れてやきます。
燃料は薪でした。

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緑釉鉄絵大鉢 12,000円
径25cm7cm

木は燃えれば灰になります。
含まれる水分や炭素などの有機質は、
燃えたり気化してなくなり、
アルカリ金属がのこります。

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緑釉が流れていく動きがみえるようです。

この灰が器の表面についたり、
器の見込みにたまり高温になると、
アルカリ金属が溶剤になって、
灰や土に含まれたケイ酸分が溶けてガラス質になります。

およそ木の灰の中には、
数パーセントの鉄分が含まれています。
この鉄分が含まれたガラス質は、
還元炎(せめ焚きなどともいい、燃料が多く酸素が少ない状態)のなかでは、
綺麗な緑を発色します。

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裏面に施されたマットな鉄釉に絡んでながれると、
より緑がこくなったり、茶や黒い釉としてしだれていっています。


と窯の中で起きている状況の説明でしたが、
その結果がご紹介している、
久保田さんの緑釉の器です。

久保田さんは、木灰が溶けやすくなるように、
長石などて調整したシンプルな釉薬にして、
施釉し、還元炎でしっかり焼ききっています。
生まれたのは、澄んだ濃い緑の釉調で、
見込みにたまった色や、流れ出した釉は、
深い色合いをみせてくれます。
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自然から引きだした色合いは、
自然の恵みの食材を盛りつけて、
相性がよく映えるのも、
納得がいくように感じます。

              甘庵



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黒の流し掛け

昨日もお話ししたように、
鉄を使って色々な色のやきものが出来ます。
個展開催中の久保田信一さんの器は好んで、
この鉄の発色を使っていらしゃいます。

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長石釉鉄流描小鉢 2,600円
径14cmH6cm


ご紹介している小鉢の、
白と黒でアブストラクトな文様は、
白く発色する長石釉の上に、
黒く発色する鉄を多く含んだ黒釉を、
流し掛けて描き出しています。

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久保田さんの個性や特徴があっても、
同じ文様が二つとない面白みです。


描こうとすることは、
意図的ではありながらも、
流れるという現象を使うため、
筆で描く表情にはない、
動きのある文様が描きだされます。

伝統的にも、
朝鮮唐津の掛け分けや、
黒織部や織部黒などでも使われていて、
今見ても新鮮でモダンな構成です。

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凹んでいる見込みとは流れ方が違うのでしょう、
腰から高台への動きの速い文様も見事です。


絵画を描いていた久保田さんが、
やきものに傾倒していった要素に、
色々なことがある思いますが、
造形し、描き、焼成し、
器として出来上がったものが、
絵画とは大きく違うのは、
そこで完成ではなく、
料理を盛って使われてこそ、
活きるという器独特の特典だったと、
甘庵は感じています。

12_kubota_0933.jpg

そんな久保田さんの背景が、
見え隠れする器に思えます。
モダンで抽象的な文様が描かれた鉢が、
アートではなく、お総菜が盛られ、
夕餉の食卓にのってしまう、
身近にあってこそ、使われて活きる、
この楽しみはアートにはない、
器の醍醐味だと、感じとられている、
久保田さんの素敵は普段使いの器です。

            甘庵



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緑も黒も鉄の発色

焼きものの色合いは、
金属によって色々な彩りを見せます。

手仕事の焼きものは、
木の灰から作る釉薬や、
土との相性や、金属の絵の具の絵付けが、
高温の焼成の窯の中で、
やきものとして生み出されるため、
どれをとっても、一つずつの顔つきになり、
それぞれの楽しい見所になります。

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灰釉鉄絵盛り皿 4,000円
径21cmH4.5cm


久保田さんの器は、
鉄を絵の具としてつかったり、
鉄分を含んだ釉薬を多く使われています。
この鉄は、地球上に一番多い金属で、
身の回りにも多い金属ですが、
黒、茶、黄、赤、緑を発色して、
焼きものにもたくさんの使われています。

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裏面も描かれた鉄が釉薬とかみ合って、
黒から茶、黄色、緑と美しい色合いを見せています。


ご紹介の鉢の緑と黒も、鉄から引き出された色です。
釉薬の中に含まれている鉄分が、
還元炎(酸素が少なく燃料が多い焼成状態)で、
緑の釉薬になります。

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縁の黒と、釉に絡んで流れた、
黒から茶への色合いも、
鉄から生み出した絵柄です。

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この器の色合いが生まれるために、
しっかり焼かれてこそ引き出されました。
結果、使う立場にとって、美味しそうで、
飽きのこない、汚れにくく、
使いやすい普段使いの良器です。

               甘庵



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久保田信一 普段使いの器展がはじまりました。

荻窪は、朝夕はまだ寒さを感じますが、
晴れた日中はすっかり春の日差しになり、
春の訪れを感じとれるこの数日です。
みなさんの街でも春を感じていらっしゃいますか。

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長石釉鉄流描平皿 3,800円
径21cmH3.5cm


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長石釉縞柄丼鉢 小 4,000円 
径16cmH7cm

さて、今日から新しい企画展の、
久保田信一さんの個展がはじまりました。
サブタイトルの"普段使いの器"のまま、
日常で使いやすい、料理が映える器が、
たくさん並びました。

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丸カップ小 2,900円
径11cmH6cm


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長石釉縞柄ソバチョコ 2,400円
径9cmH7cm


器は作り手の分身と、よくお話するのですが、
久保田さんの器も、久保田さんの人柄のまま、
真面目で丁寧につくられていて、
実直な表情と機能をもった器です。

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長石釉縁鉄小鉢 1,800円
径12cmH3.5cm


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灰釉鉄絵小鉢 3,500円
径18cmH5.5cm


ただ、控えめで優しい久保田さんも、
そのまま出ているので、
ぱっと見が、すこしおとなしい感じかもしれません。
でも、手を抜いていない作りや施釉、
良く焼けている点が強みです。
使っていてだけると良さのにじみ出る器で、
ファンになってくださる方が、
増えて行くこと間違いありません。

普段使いの食器なので、
数量も多く、これから頑張ってHPアップしますが、
少し時間が掛かってしまうかもしれません。
がんばりますので、頃合いをみて覗いてください。

                甘庵



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久保田信一展 開催のお知らせ

明日から新しい企画展がはじまります。
銀花でははじめての個展になる、
久保田信一さんの作陶展です。

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「作るのが楽しいのですが、料理を盛って使うのがもっと楽しいんです」
という久保田さんの作る器には、
何気ない中に、強く芯の通った仕事が見えます。
鉢、皿、碗などの盛り映えする普段使いが楽し器が並びます。
ぜひ足をお運びください。

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久保田信一 普段使いの器 展
3月16日(金)~27日(火)
3/14水.15木.21水はお休みです
最終日は18時までです

甘庵



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マイカップ展最終日

荻窪銀花の企画展は、通常は2週間のスパンで催しています。
この2週間が早く感じでなりません。

12_mycup_0711.jpg
藤田佳三 安南手マルチカップ 3,150円
径9.7cmH9.5cm


何でも年を重ねることで、
脳の認識力の衰えのために、
早く過ぎてしまうと感じるらしいのですが、
甘庵の脳の衰えは置いておいても、
企画展ごとの並べられた器の魅力を伝え切れない内に、
次の企画に移っていってしまうのが、
甘庵の力不足と感じながらも、
「今日が最終日だ・・・」と、
2週間が早かったと感じることが多くなりました。

12_mycup_0726.jpg
鶴見宗次 手ひねり焼き〆コップ 2,625円
径9cmH9cm


「自分の器 マイカップ 展」も今日が最終日を迎えました。
毎日使う自分の器として、
なかなか良い器が並んでいるので、
片づけるのが惜しいくらいです。
もっとたくさんの方に手にとって、
品定めしてほしい器ばかりです。

12_mycup_0731.jpg
稻垣明子 面取りカップ中 3,000円
径11cmH8.5cm


毎日使う、飯碗や湯呑みやマグやカップは、
お気に入りのものなら、
使う度に心地良く、使えば元がとれ、
使うほどに愛着が涌いてきます。
出会っていただければ、きっとそうなる器、
お薦めできる器を並んでいます。
最終日なので午後6時までですが、
気になる方は是非お出かけになってください。

               甘庵



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マイボウル

自分の器を持つ習慣がある私たちですが、
飯碗、湯呑みなど、和の器から、
マグなどまで広がってきました。
さらに広く楽しむことを提案して、
マイグラスやマイコップなどと、
嗜好の飲み物を楽しむ器も、
自分のお気に入りを持つ楽しみを、
お薦めしてきました。
さらに、マイボウルっていうのも、
いけるのではないかと・・・。

12_mycup_0797.jpg
藤田佳三 紅安南双耳碗 5,040円
径13cmH7cm


朝のシリアルやヨーグルト、カフオレも、
昼の多品目のサラダ、スープ、パスタ、
夜には、自分の盛り鉢としても。

12_mycup_0799.jpg

特にこだわりなく、料理やデザートや飲料まで、
何でも盛って、使い方にとらわれることなく使ってしまう、
使い方を工夫することを楽しむマイボウルも、
器の使い方として面白いと感じています。

12_mycup_0804.jpg

そんなマイボウルに、
この"紅安南双耳碗"はぴったりです。
手に盛っても置いても良い、
姿と大きさ見込みの深さ、
耳が付いた形も絵柄も、
どこか多国籍な印象で、
盛る付ける料理をしばりません。

12_mycup_0803.jpg

自分の器として毎日使うことで、
器から楽しさを分けてもらえそうな、
愛碗になりそうな、そんな器です。

            甘庵



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飯碗 < 飯碗大≒小丼 < 丼

うつわ屋を生業として30数年、
飯碗は大きめになっています。
ご飯のおかわりが少なくなったのか、
何度も盛るのが面倒なのか、
あるいは、健康意識で一膳と決めた故に大きめに・・・。

12_mycup_0805.jpg
藤田佳三 赤絵小丼 4,200円
径13.5cmH8cm


いずれにしても、
かつて主流だった朝顔型はすくなく、
碗形が多く見られます。

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村木律夫 魚文飯碗大 4,500円
径15cmH5.5cm


大きめの飯碗にはそれなりの魅力があります。
存在感や掌は、少したっぷり目に碗の方が、
器を楽しむ心地良さが広がります。

12_mycup_0806.jpg
藤田佳三 安南手小丼 4,200円
径13.5cmH8cm


となれば、もう少し多きめの碗にも、
魅力を持たれるという意見も出てきて、
丼ほどではなく、飯碗との間ぐらいのサイズも、
これがなかなか便利で調法します。

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稻垣明子 面取り碗大 4,725円
径13.5cmH10cm


ご飯が主役の○○丼といったとき、
丼ではちょっと大きいとき、
雑炊や、炊き込みご飯や、かやくご飯のとき。

12_mycup_0809.jpg
藤田佳三 絵粉引小丼 3,780円
径13.5cmH8cm


ご飯からはなれて、
具たくさんの汁ものを盛るときや、
手に盛って食べたいときには、
個々の盛り鉢としても活躍します。

12_mycup_0810.jpg
光藤佐 灰釉飯碗大 4,200円
径15.5cmH7.3cm


姿や気配に気品のあるもの選らんでおけば、
可愛がっていただき使いこんで、
侘びた味がでてきたら、
ちょっとお薄で一服も楽しいものです。

            甘庵


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マグではなくコーヒーカップ&ソーサー

自分の器展の出品作品は、
湯呑み、飯碗、カップ、マグが多く、
少数派なのが、コーヒーカップ&ソーサーです。

12_mycup_0706.jpg
じっくり蒸らしてドリップしたコーヒーならこんなカップで!
藤田佳三 安南手コーヒーカップソーサー 5,880円
カップ:径8.3cmH7.3cm ソーサー:径15.3cmH2.8cm


お客様を迎える時ではなく、
自分でコーヒーを飲むときには、
マグで飲むことが主流になっていますが、
カップとソーサーの組み合わせで、
楽しまれる貴重な方もおいでになります。

12_mycup_0792.jpg
エスプレッソ楽しむならやはりデミタスカップ!
左:中條正康 動物文コーヒー碗皿小 7,000円 
カップ:径6.7cmH6.2cm ソーサー:径11.5cmH2.5cm
右:野波実 青白磁デミタスカップソーサー
カップ:径8.2cmH5.2cm ソーサー:径12cmH1.1cm


そこには、合理的とか面倒とかではなく、
スタイルとしてカップとソーサーの、
組み合わせの姿を愛しみ、
一杯のコーヒーを楽しむ気持ちが、
とても貴族的で羨ましいくらいです。

12_mycup_0715.jpg
深入りの豆が好みならぴったりのカップです。
新妻陽子 面取りコーヒーカップ・ソーサー 5,250円
カップ:径8.5cmH6.5cm ソーサー:径15cmH2.3cm


もしかして、このゆとりというか、
面倒くささこそが、失ってはいけない、
器を通してもみえてくる、
心豊か暮らし方への心意気なのかもしれないと、
甘庵には、思えてきました。

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湯呑みいろいろ 2

湯呑みいろいろ 1でもお話ししましたが、
甘庵は就職した時代には、
職場に自分の湯呑みを持っていきました。
自分の湯呑みを自分で選ぶ楽しみを、
社会人になった実感と感じた甘庵は、
既にうつわ好きの変わり物だったようです。

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藤田佳三 安南手湯呑み 3,360円
径8cmH9cm


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光藤佐 絵唐津湯呑み 4,000円
径7.5cmH8.7cm


とはいえ、自分の湯呑みを使うのは、
洗う手間や水の消費があるものの、
使い捨てのカップが圧倒的にエコだとも思いがたく、
仕事の合間の切り替えや、
大切な一服する心の糧は、
お気に入りの湯呑みなら、
倍増するのではないかと・・・。
いや、これも所詮はうつわ好きの発想なのでしょうか。

12_mycup_0723.jpg
山口利枝 ふき文湯呑み 2,940円
径7cmH8.4cm


12_mycup_0724.jpg
村木律夫 銀彩湯呑み 5,000円
径7.8cmH7.6cm


それでも、こういった、
一見無駄な、合理性を欠くようなことが、
日本社会の良き習慣として、
実は文化の基盤に・・・、
少なくても工芸の下支えだと、
甘庵は思っています。

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自分のカップ

自分の器展の副題にしている、
"マイカップ”そのままの、
使い手の嗜好や好みで選べる、
多目的につかえるカップをご紹介します。

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左:中條正康 色絵ワイングラス 6,000円
径8.8cmH7.5cm
右:中條正康 色絵ワイングラス 6,000円
径7.8cmH7.2cm


名称も、カップ、マルチカップ、フリーカップなど、
自由にいろいろと使って欲しいという、
気持ちがでています。

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新妻陽子 鎬フリーカップ 2,940円
径8cmH9cm


いろいろな飲み物を想定しているので、
湯呑みより少し大きめで、
容積は180~200ccほどが中心で、
焼きも堅めに焼いたものが多いです。

12_mycup_0712.jpg
藤田佳三 赤絵マルチカップ 3,150円
径9.7cmH9.5cm


口当たりの良さは欠かせません。
持ちやすさも大切です。
それでも、複数使う時のため、
重なって収納できることなど、
個性や美しさをもっていながら、
まとめ上げた姿は、
おのおのの作り手らしさで、
それぞれに調った姿を見せています。

12_mycup_0745.jpg
光藤佐 粉引マルチカップ 2,100円
径9.8cmH7.5cm


お茶やコーヒーをたっぷり飲んだり、
器も冷やしてビールを注いだり、
焼酎をお湯割りして飲んだりと、
お気に入りの飲み物を、
お気に入りのマイカップで、
心ほどいて、気楽に飲む、
ゆったりした時間に使う器です。

          甘庵



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マイグラス 2

今日の荻窪は昨日の冷たい雨もあがり、
気温がどんどん上がってきています。
雨上がりの空気から、
春どくとくの草木や木々が、
芽吹く気配を感じます。

12_mycup_0666.jpg

こう気温が上がれば、
直ぐに甘庵のイメージに浮かぶのが、
ガラスです!
そこで自分の器展から、
マイグラスその2をご紹介します。

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巳亦敬一 三足グラス 石玉 3,150円
径7.5cmH5.5cm


今日は、グラスでもコップと呼びたい、
より日常的なイメージのものを選びました。

12_mycup_0669.jpg
西川孝次 うぐいすタンブラー 2,835円
径7.5cmH9cm


朝起きて、水や牛乳やジュースなど冷たいものを、
爽やかに飲んだり、
昼間にも、水分補給で水や麦茶や清涼飲料水などを、
ごくごくって飲んだり、
夜には、ビールやお酒の水割りやロックを、
ぐびぐびって飲んだりと、
もっとも身近なガラス器です。

12_mycup_0670.jpg
西川孝次 青巻きタンブラー 2,940円
径8.5cmH9cm


となれば、お気に入りのマイグラスとして、
使ってもらうのを、強くお薦めします。
吹きガラスの口当たりの心地良さや、
手持ちの良さから得られるものは、
手慣れた自分の湯呑みでお茶を飲むことで、
ほっとするのと同じです。

12_mycup_0671.jpg
西川孝次 ポッチ面取りタンブラー 3,150円
径7.7cmH9cm


お気に入りの自分のグラスで、
飲み物の楽しみかたが、
一変するはずです。

           甘庵


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はじめての自分の器

荻窪銀花で開催中の自分の器展は、
幼いときから自分の器を持っている、
ぼくたちの器環境ですが、
世界の中では特別な習慣です。
でも、この習慣がぼくたちを器好きの国民として、
工芸への理解と底辺の広さを、
培ってきた大切なことだと思っています。

12_mycup_0699.jpg
藤田佳三 安南手飯碗 3,675円
径12cmH6.3cm


多くの人がはじめて持つ自分の器が、
飯碗、ご飯茶碗だと思います。
子供のころはキャラクターや絵柄で、
選らんでいたものが、
年とともに、形や口の形状といった姿や、
色合いや釉調や、
磁器やせっ器や陶器という素材と、
自分の好みがはっきりしてきます。

12_mycup_0691.jpg
山口りえ 鉄絵飯椀小 2,100円
径12cmH5.6cm


飯碗はもう一つ、世界の中では特異な、
ぼくらの食習慣やマナーの根本動作になっています。
「お茶碗は左手に、お箸は右手に」と、
器を手にもって食事することを躾けられます。
さらに、器に直接口をつけて食べます。
この器と手に持つこと、口をつけることは、
液体と飲む、カップやグラス以外では、
ほとんどの国でマナー違反や、
見苦しい姿とされてしまいます。

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左:中條正康 色絵飯碗大 4,500円
径11.5cmH6.5cm
右:中條正康 色絵飯碗小 3,500円
径10.8cmH5.4cm


ぼくらにとっては、
躾けられた、美しい食事の姿が、
世界の中でマナーとして通じないのは、
とても不思議なことですが、
住空間と箸で食事とすることが、
要因としてあるのかもしれません。

12_mycup_0693.jpg
左:野波実 青白磁飯碗 2,400円
径13cmH6cm
右:小野寺友子 白磁飯碗 2,730円
径13~14cmH5~5.5cm


結果として、
手に持つことから、
掌(たなごころ)という、
器を手にしたときの心持ちを表す言葉があるように、
口当たりを大切にしたり好みができたりと、
器への愛情や、感性が磨かれてきたと、
思っています。

12_mycup_0700.jpg
新妻陽子 鎬飯碗 3,150円
径12cmH5.3cm


好みで自分の器を選び、
使うことを美し習慣として、
いつまでも大切にしていけることを願います。

            甘庵



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湯呑みいろいろ 1

甘庵の時代では、家庭だけではなく、
就職すると職場にも、
自分の湯呑みをもっていきました。
そんなときに、先輩たちの使う湯呑みから、
それぞれの好みが違うことや、
様々なやきものがあると、
思ったものです。

今はあまり聞かないようですが、
スマートと思われないのでしょうか?
少し寂しい気持ちになります。

12_mycup_0760.jpg
左:新妻陽子 鎬湯呑み大 2,625円
径8cmH8.2cm
右:新妻陽子 鎬湯呑み小 2,100円
径7.5cmH7.4cm


それぞれの好みで、
自分の湯呑みに選らんでいただきたい、
そう思う"うつわ屋"として、
いろいろ取りそろった湯呑みを、
ご紹介してみます。
今日はその1として、
新妻陽子さんの鎬ゆのみをご紹介しています。

12_mycup_0761.jpg

器の姿様子は、作り手の分身なので、
人柄がそのまま出るものですが、
とくに誰でも使う湯呑みや飯碗は、
作り手本人の嗜好や好みが、
個性として反映されやすいと思います。

新妻さんの湯呑みは、
真面目で実直な人柄そのままで、
さりげない姿納まりの中に、
きっちりとしていて、
しっかり焼ききっているところが、
甘庵として好感をもってお薦めできます。

12_mycup_0758.jpg

作りは、無駄な動きが見えない、
リズミカルな鎬と、
静かな気配を持つ高台。
丁寧な化粧掛けや施釉と、
じっくり焼き上げた釉調。

少し使いこんでいただくと、
手に馴染み、ゆっくり侘びてき、
自分の湯呑みとして、
愛着の湧きだすことでしょう。

               甘庵



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マグよりどりみどり

自分の器 マイカップ 展に
日頃荻窪銀花で個展や企画展でご覧いただいてる作り手から、
それぞれの個性のあるマグが届き勢揃いしました。

素地の種類は、磁器、陶器、せっ器と。
手法は、染め付け、赤絵、粉引、安南手、しのぎ、面取・・・と。
さあ、ご覧ください。

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藤田佳三 安南手マグ 4,200円

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藤田佳三 赤絵マグ 3,675円

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山口利枝 白磁しのぎマグ  3,150円

12_mycup_0719.jpg
左:山口利枝 芋文マグ  3,150円
中:山口利枝 鉄絵唐草マグ  3,150円
右:山口利枝 市松マグカップ 3,360円


12_mycup_0718.jpg
左:山口利枝 口呉須巻きマグ  3,150円
右:山口利枝 腰呉須巻きマグ  3,150円


12_mycup_0714.jpg
新妻陽子 面取りマグカップ長  3,990円

12_mycup_0713.jpg
左:村木律夫 チョーク描マグ 4,500円
右:光藤佐 安南マグ 3,600円


12_mycup_0744.jpg
光藤佐 粉引マグ大 4,200円

まさに、よりどりみどり。
使いやすく、自分好みを選べます。

            甘庵



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マイグラス 1

自分の器展の初日の荻窪は、
春の雨が振り出してきました。
一昨日の雪とは違い、
草木が萌え出すためのお湿りと感じます。
この雨で、遅れていた梅もどっと咲きだし、
桜の蕾も膨らんでくる気がします。

12_mycup_0635.jpg

たくさんの自分の器が並びましたが、
今日はマグでも飯碗でも湯呑みでもなく、
マイグラスを持つことのお薦めをかねて、
その1として荒川尚也さんのグラスをご紹介します。

12_mycup_0634.jpg
左:渓流グラスA 4,620円
径8.2cmH8.7cm
右:渓流グラスB 4,620円
径8.7cmH8.9cm


2タイプある渓流グラスは、
ごちらも、安定感のある、
どっしりした姿ですが、
ロックグラスほどの重さはさなく、
宙吹きの後に挟みだした独特の口作りが、
手ひねりの焼きもののような、
一つずつの口作りになり、
自分の好みのグラスとの出会いが、
愛着のあるマイグラスになります。

12_mycup_0633.jpg
左:カーフグラス(ストライプ) 4,200円
径8cmH12cm
中:カーフグラス(スキ) 4,200円
径8.5cmH13cm
右:カーフグラス(あわ) 4,200円
径8cmH11.8cm


カーフグラスは3タイプあり、
ステムがあるために、
水や、牛乳、ジュースなどのソフトドリンクから、
ビール、ワインとお酒までと、
使い方も広く、まさに自分専用にグラスには、
ぴったりの多目的マイグラスになりそうです。

               甘庵



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