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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

そば猪口5種

嵐の前の静けさなのでしょうか、
台風が来ているとは思えない、
秋日よりの爽やかな荻窪です。

12_yamaguchi_0790.jpg

陽気から勝手にイメージして、
山口利枝さんの個展からご紹介するのは、
5種類の絵柄が届いているそば猪口です。
大きさは同じですが、
受ける印象が随分ちがいます。

12_yamaguchi_0791.jpg
渕シマシマそば猪口 2,100円
径8.3cmH6.5cm


お好みで一種を選ぶのも良いのですが、
必要数を絵柄違いで揃えるのも、
また楽しみになります。

12_yamaguchi_0792.jpg
かけわけソバ猪口 2,310円
径8cmH6.5cm


そば猪口と呼んでいますが、
山口さんとしては、
小付けとして、カップとして、
いろいろ使えることを、
想定して作られています。

12_yamaguchi_0793.jpg
唐草そば猪口 2,310円
径8cmH6.5cm


そのため口あたりも良く、
盛り映えや手の納まりや、
重ねて収納する点など、
細かく考えられています。

12_yamaguchi_0794.jpg
波文そば猪口 2,100円
径8.2cmH6.5cm


何気ない器ですが、
手に入れた日から毎日出番が多くなる、
使い回しのきく、便利な器です。

12_yamaguchi_0795.jpg
花文そば猪口 2,100円
径8.2cmH6.5cm


そして何より、
一つずつ手から生まれた器なので、
ちょっぴり顔が違って、
温かみがあって、品もあるので、
飽きのこない長く使っていただける器です。

            甘庵


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山口さんの鉄実草文

山口利枝さんの代表的な絵柄になっている、
鉄実草文が今回数点届いています。
その中から、人気定番や新作の器を3種を、
ご紹介してみます。

12_yamaguchi_0695.jpg
鉄実草文しのぎ楕円皿 3,990円
W23.5cmDc14mH3cm


まずは、一番人気の定番です。
程よい深さの美しい楕円皿で、
しのぎの渕と見込みの鉄実草文が、
実にバランスよく配置されています。
和の盛りつけから洋中華エスニックと、
幅広い使い方を楽しめ、
オーブン使ったお料理を楽しむのにも、
実に都合の良い形です。

12_yamaguchi_0718.jpg
鉄実草文鉢 2,520円
径13.5cmH4cm


こちらは新作の小鉢で、
使い勝手が良く、間違いなく出番が多い、
4.5寸の小鉢です。
絵柄の草文が裏まで少し続くところは、
器好きには泣かせどころです。

12_yamaguchi_0716.jpg
鉄実草文輪花七寸皿 4,410円
径21cmH5cm


そしてもう一点、
品格ある輪花の鉢です。
見込みの底面が平らですので、
盛りつけの巾が広い鉢です。
少し反りかえった縁に、
ゆったりと優雅に描かれた鉄実草文が、
この鉢の存在感を高めています。

これら以外にも、魅力的な鉄実草文の器が届いています。
HPでご覧いただけます。

            甘庵


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山口利枝展がはじまりました

今日から、山口利枝さんの個展がはじまりました。
サブタイトルの”明るく爽やかな器”に、
銀花の会場がぱっと明るくなりました。
絵付けもロクロにも山口さんの人柄が見えて、
爽やかな磁器ですが、温かみがあります。

12_yamaguchi_0715.jpg
菊文八角鉢 4,410円
径15.5cmH6cm


器を中心に作陶しているだけあって、
料理を盛ったときにより素敵になる器ばかりです。
また、しっかり焼いた磁器なので、
丈夫で清潔感があり、取り扱いも楽と、
気軽に使えて、日常で活躍すること間違いありません。

12_yamaguchi_0706.jpg
鉄実四方皿 2,310円
W14.5cmD11cmH2.5cm


毎年ファンが増えていくのも、
それらに裏付けられた結果だと思います。
それに、山口さんの仕事の内容も、
毎年進化して、より素敵になっているのですから、
頷ける結果なのでしょう。

12_yamaguchi_0683.jpg
渕鉄陽刻皿 3,150円
径15.5cmH4cm


今年も、ワクワクする器が、
一杯届いています。
HPなら、さらに詳しく、豊富な画像で、
ご覧いただけます。
ぜひ、そちらもご覧になってください。

             甘庵


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明日からは山口利枝展です

山口利枝さんのファンの皆様お待たせしました。
今年の個展がはじまります。
今年も新作や人気の定番を含めて、
美味しそうな器が焼き上がって届きました。
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12a_yamaguchi_0672.jpg

初日の明日の心配だった台風18号も、
とりあえずそれて行きそうで、
開店時間11時ごろには晴れ間も出てきそうです。
ぜひご来店いただき、
焼きたて出来たての器を手にとってみてください。

              甘庵


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酒も料理も映える片口

"秋色の器展”最終日になりました。
週末からめっきり秋らしくなってきて、
自然と食のイメージも、
秋の味覚で友と盃を重ねたくなるころです。

12_autumn_0665.jpg

ご紹介する片口2点なら、
注いで良し、盛って良しの、
優れものです。

12_autumn_0666.jpg
角掛政志 片口 4,200円 径14cmH8.5cm

どちらを選ぶかはお好みですが、
手酌で注ぐことを重点を置くなら、
こちら角掛政志さんの黒い片口。
この短いような口ですが、
気持ちよいほどにスパッと切れるます。
深め形で、男性なら片手で心地よく注げます。

12_autumn_0667.jpg
光藤佐 黒釉片口鉢6.5寸 7,000円
径16.5cmH6.5cm


盛り映えに重きをおくなら、
光藤佐さんの黒釉片口です。
八角鉢でも盛り映えの評判の高い、
品格のある黒釉です。
実に頃合いのカーブと深さのバランスで、
整えられた見込みは、
日頃から料理をしている、
光藤さんならではの塩梅です。

12_autumn_0668.jpg

どちらも、高台裏までの施釉で、
ディテールまで共通点が多いのですが、
一番の共通点はやはり、
注いで良し盛って良しでしょう。

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ヤキモノは良く焼けていないと

"秋色の器”展から光藤佐さんの、
絵唐津大鉢をご紹介します。
薪で焼き上げた穴窯作品です。

12_autumn_0653.jpg
光藤佐 絵唐津大鉢 18,000円
径25cmH8cm


見込みや高台の土見せ部分をみると、
緋色や焦げがみえますが、
均一ではない燃える薪の炎で焼かれた窯変です。

12_autumn_0655.jpg

通常のガス窯で焼かれた器も、
しっかり焼き切っているのが、
光藤さんの特徴ですが、
技術や燃料を労働力ではずっと大変な、
穴窯でも変わることがありません。

12_autumn_0656.jpg

この鉢も心地よく焼き切っていて、
ガンガン使っていくことで、
時間をかけて少しずつ少しずつ、
変わっていくのが楽しみな器です。

12_autumn_0654.jpg

唐津土に灰釉、鉄で下絵をいう、
絵唐津そのものの鉢は、
長い歴史で評価を得ている、
渋い表情ですが、盛り映えのする、
和の器の代表格のやきものです。

秋が深まっていく食卓に、
豊富な秋の食材が映える器として、
お薦めする鉢です。

        甘庵


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秋の実りが似合う赤絵鉢

今日の荻窪も気温が20度ほどで涼しく、
昨夜からずっと秋雨が降り続いています。
過ごしやすい気温のはずですが、
今までの残暑から突然の気温差に、
体も気持ちもついていけてない甘庵です。

12_autumn_0657.jpg
藤田佳三 赤絵七寸鉢 21,000円
径21cmH7.5cm


飲み物も食べ物も、
自然と温かなものが美味しく感じます。
そうなれば、うつわ屋としては、
器にも目を向けて欲しいところです。

12_autumn_0659.jpg

藤田佳三さんの赤絵に、
煮物やたきものをたっぷりと盛りつけて、
食卓で秋の実りを味わい感じとって、
秋を満悦しましょう。

12_autumn_0660.jpg

この藤田さんの赤絵鉢は、
華やかでいて気品があり、
使うことで落ち着き侘びる風情ももっています。
日常の食卓から、晴れの宴、
懐石の器としてもと、
幅広く使えるクオリティを、
もっている鉢です。

         甘庵


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秋がやってきた

今朝は急に秋がきました。
昨日まで、エアコンの吹き出し口から感じていた冷気が、
窓をあけると流れてきます。
涼しくて楽なのですが、
昨日との温度差が10度ぐらいありそうで、
気温の落差を考えて体調管理に気をつけましょう。

12_autumn_0662.jpg
中條正康湯呑み
左:色絵湯呑み小兎 4,000円 径7cmH7.5cm
中:色絵湯呑み大椿 4,800円 径7.8cmH8.5cm
右:色絵湯呑み小椿 4,000円 径7.5cmH8cm


こう涼しいと、アイスよりクッキー、
ゼリーよりせんべい、
冷たい飲み物より暖かいお茶ですね。
となれば、湯呑み。
と〜、こじつけて、中條正康さんの絵替わり湯呑みを、
ご紹介します。

12_autumn_0663.jpg

暖かな土肌に楽しいくなる絵柄は、
中條さんの醍醐味ですが、
湯呑みは使うほどに侘びて、
貫入の美しさを味わえます。

中條さんの仕事ですから、
見込みを覗いても、裏からみても、
立体的に絵柄を楽しませてくれます。

12_autumn_0664.jpg

完全な陶器なので、
磁器やせっ器に比べると、
柔らかいことは事実ですが、
手持ちが軽く、覚めにくさは抜群です。
自分の湯呑みとして大切に育てていく、
喜びのある湯呑みです。

            甘庵



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粉引の洋皿

今日も荻窪銀花の催し物の"秋色の器展”からご紹介します。
小野寺友子さんの粉引皿です。

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小野寺友子 粉引浅鉢 6,090円
径27cmH5cm


通常粉引は、水にとかれた化粧土に、
器をもって中に入れ、
どっぷりをかけますが、
小野寺さんの粉引は刷毛でむらなく塗る、
刷毛目粉引です。

12_autumn_0648.jpg
刷毛目跡がリズミカルで動きのある化粧肌が魅力的です。

それは、そうすることで、
白なのですが、均一ではない白地を、
作り出すためで、
その表情はとてもモダンです。

12_autumn_0646.jpg
ゆったりした見込みへのカーブは、
様々な盛りつけに対応できます。


そうなんです。
小野寺さんの器には共通していえるのですが、
和の手法をつかっているために、
釉調や焼き上がりなどの表情には、
器好きでも飽きのこない質感をクオリティがありながら、
皿ですがプレートで、
鉢ですがボールで、
湯呑みですがカップと言う感じで、
イメージとして洋の器なんです。

12_autumn_0647.jpg
手彫りの伊藤玲さんのサラダサーバーです。
クルミ材漆仕上げ2本組 5,400円 L=20.5cm


和の仕事なので、
普通に和の盛りつけが似合うのし、
映えるのですが、
普通の和食器に盛ると、
今ひとつピンと来ない、
洋の盛りつけもばっちりと映え、
それでいて、日本の食卓で、
生き生きととして輝きます。

12_autumn_0645.jpg
しっかり大きめの高台は、安定感のある皿で、
使い手への優しい配慮の表れです。


それが小野寺さんの器の、
一番の魅力です。

           甘庵



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秋にお薦め絵刷毛目皿

"秋色の器”展から藤田佳三さんの、
絵刷毛目の大中小の3種の皿をご紹介します。
渋い、地味と思われる方が多いのか、
同じ藤田さんの赤絵や安南手にくらべると、
手にとるかたや、見当する方が少なくて、
甘庵としてはとても残念に思っています。

12_autumn_0635.jpg

器としての使いやすさや、
盛り映えする点から、
手に入れていただければ、
使う頻度はきっと上がると思っています。

12_autumn_0625.jpg
藤田佳三 絵刷毛目六寸五分鉢 7,350円
径23.3cm 高さ4cm


刷毛目は伝統的にも、
器好きの世界では愛されて来たこと含めて、
ぜひ見直して欲しいものです。

12_autumn_0629.jpg
絵刷毛目五寸五分鉢 3,990円
径16.5cmH4.5cm


ご紹介の絵刷毛目は、
勢いのある刷毛目を施したあとに、
下絵で鉄絵を描くもので、
このシリーズでは、藤田さんらしい絵柄の、
縁に蔓草文、見込みに花が施されています。

12_autumn_0632.jpg
藤田佳三 絵刷毛目四寸五分鉢 2,835円
径13.5cmH4cm


飽きのこない絵柄であると同時に、
長く使っていただくことで、
少しずつ侘びていく釉肌にも似合う、
品格のある仕上がりです。

12_autumn_0627.jpg

皿ですが和皿の形状で、
プレートとは違い、
見込み部分へ勾配があって、
汁だまりになり、
盛りつけも同じですが、
自然と中高に美しく、
和の盛りつけが納まる器です。

また、そのように盛りつけることで、
勢いのある刷毛目描かれた草文の縁が、
料理の額縁をなって、
より美味しそうに演出してくれます。
甘庵のお薦めする器です。

           甘庵



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明るく爽やかな器に会えます

次回の企画展"山口利枝展”の予告ご紹介いたします。
鹿児島で作陶している山口さんは、
いつも明るくで爽やかな、素敵な作り手です。

12yamaguchi0043.jpg

作品も山口さんの人柄のままで、
暮らしの中で使いやすくて、
食卓をぱっと明るくしてくれます。

定番で人気に器や、
DMの画像にある箱仕立ての器など、
楽しい作品が一杯届くはずです。

12yamaguchi0070.jpg

そのDM画像が送られた来たときの、
オマケの画像も皆さん是非見てください。
伸びやかな田園風景は、
工房周りの景色だそうです。
爽やかな風が渡っていくのが、
見て取れるようです。

こんな環境も、山口さんが心地よい器を、
作り出すエネルギー源になっているに違いありません。
お人柄、手わざに加えて、この環境も、
健康的な感じる器の元です。

              甘庵

山口利枝 明るく爽やかな器 展
9月28日(金)〜10月9日(火)
9/26水.27木.10/3水はお休みです
最終日は18時までです
和の趣とモダンなデザインと兼ね備えた器は、
作り手の山口さんのように明るくて爽やかです。
染め付け、鉄絵、白磁などの楽しみな新しいアイテムや、
心地の良い使い勝手の器が並びます



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秋向きのマグ

残暑が続いていても、
温かいお茶やコーヒーが、
美味しくなってきているのは、
少しずつ季節が変わって来ているからでしょう。
となれば、秋を感じ取れるマグを、
2種ご紹介いたしましょう。

12_autumn_0649.jpg
左:光藤佐 粉引マグカップ 4,000円
径8.2cmH8cm 容積210ccほど
右:藤田佳三 赤絵マグカップ 3,675円
径8.5cm 高さ9.5cm 180cc容積ほど


光藤佐さんの粉引マグと、
藤田佳三さんの赤絵マグです。

穴窯で灰かぶりの渋〜い光藤さんのマグと、
雅な趣の藤田さんの赤絵のマグは、
表面的な印象は好対照です。

12_autumn_0650.jpg
見込みが深く、ロクロ挽きに無駄がないのがわかります。

それでも意外なほど、
納まりディテールには共通項があります。
それはまさに使い勝手の良さそのものです。

たとえば口あたりの良さです。
滑らかで温かみのある口作りで、
飲み物の入ってくる感じがスムーズです。


12_autumn_0651.jpg
それぞれに安定感のある高台ですが、ともに品があります。

ハンドルに指を通した時に、
ニュアンスは違うのですが、
しっくり来て、安心感のある点も、
それぞれに共通しています。

またどちらも、ベタ底の高台で、
腰部分のロクロ挽きも無駄がないので、
見かけより容積もたっぷりはいります。

12_autumn_0652.jpg
土見せの侘びた高台と丁寧に釉かけした高台ですが、
使い手への優しさがみてとれます。


デザインや釉調や仕上がりは、
お二人の個性で仕上げられていても、
使いやすいマグとして愛用してもらうと、
納めるところには、同じ思いが感じ取れます。

            甘庵



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人気の定番には訳がある

ざっと降って日が照って、
またざっと降ってという天気は、
きっと大型台風が巻き込んでくる、
湿った空気のせいなのでしょう。

12_autumn_0640.jpg

こうして少しずつ秋になっていくと、
思うことにして、今日も"秋色の器展"から、
光藤佐さんの大定番の黒釉八角鉢の、
人気の秘密を探ってみます。

12_autumn_0641.jpg
光藤佐 黒釉八角鉢6寸  5,500円
対角φ18cm H6.3cm


秋の野菜の煮付けは間違いなく似合うでしょう。
夏の間は食卓に上らなかったシチューも似合います。
新米使った丼ものも、チャーハンも、
盛り映えして食べやすいんです。
パスタもサラダもより美味しそうになります。

12_autumn_0642.jpg
光藤佐 黒釉八角鉢6.5寸 6,500円
対角19.5cm高さ7.2cm



そうなんです。
和の手法として品のある鉢でありながら、
今の暮らしの中の様々な料理が、
はっとするほど彩りを増して、
美味しく楽しめちゃうところが、
この鉢のシリーズの人気が、
絶えない大きな理由です。

12_autumn_0643.jpg

今回は、一緒盛りの鉢や丼として使える、
6寸と6.5寸の2種類をご紹介していますが、
シリーズとしては、5寸と5.5寸の、
ちょうど入れ子になる4サイズあります。

しっとりした黒釉と、
こっくりした腰の張り具合の、
使い勝手がすこぶる良い、
飽きのこない八角鉢です。

         甘庵



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銀彩のサンマ皿

"秋色の器展"が始まったのですが、
荻窪はちっとも秋が来なくて、
まだまだ毎日残暑です。
大きな台風が沖縄を通過して北上しています。
そのせいなのか、蒸し暑くて、
秋のイメージの器が似合いません。

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小野寺友子 銀彩舟形皿 7,770円
W33cmD12cmH3cm


だからこそ、気の早い江戸っ子気風で、
秋を先取りしていきましょう。
今日は小野寺友子さんの銀彩舟形皿をご紹介します。

12_autumn_0639.jpg
小野寺さんの器はリーズナブルなのですが、
この器が中では高値なのは全面銀彩の銀の価格です。


秋の味覚は色々ありますが、
海の幸ではなんと言ってもサンマでしょう。
この舟形皿には別名があります。
そう、サンマ皿です。
普通のサンマならゆったり一匹が、
納まります。

作り方が変わっていて、
いったん作った舟形の皿の底を抜いて、
そこ側から、楕円の粘土板をあてて止めています。
小野寺さん独特のデザインの魅力です。

12_autumn_0637.jpg
返すと座布団みたいな、底が可愛い形状でしょ。
反りやすい長皿に歪みが起きない形状にもなってします。


底面が平らなので、
サンマ以外の盛りつけの納まりが良く、
また立ち上がり縁のシャープな輪郭が、
長い器の見込みを引き締めて、
美しい仕上がりにまとまっています。

名前の銀彩とあるように表裏の全面に、
銀彩上絵付けが施されています。
これもまた、小野寺さんらしい処理で、
ざっくりした土肌の上に、
刷毛目を残した銀彩です。

12_autumn_0638.jpg
銀彩のかすれは、刷毛目や粉引のひまのような、
器の見所という和の美意識に通じます。


雅より、侘び寂びを感じるモダンです。
使うことでも、銀なのでいぶし銀状態へ、
うつろっていくところが、
この器の醍醐味です。
ガンガン使ってガンガン洗うほうが、
表面が擦れるのでしょう、
思いのほか真っ黒にはなりません。

*ご注意として、全面銀彩ですので、
電子レンジの使用は不可です。

             甘庵


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こっくりとした鉄絵皿

"秋色の器展"から、今日ご紹介するのは、
企画展のサブタイトル通りの、
こっくりした表情の藤田佳三さんの鉄絵皿です。

12_autumn_0620.jpg
藤田佳三 鉄絵7.5寸皿 7,350円 径23.8cmH4.2cm

料理雑誌などで取材された京都の料理屋さんが、
使ってくれているそうですが、
よくわかる気がします。
きっと、料理を引き立てて、
美味しそうに映える盛りつけになるのでしょう。

12_autumn_0621.jpg
渋い釉調と侘びた鉄絵付けでも、
どこか雅さがあるのが藤田さんらしさです。


これからの季節にぴったりで、
松茸の香りや、秋なすの田楽が、
思い浮かんできます。

12_autumn_0623.jpg
歪みの出やすい陶器では少ない浅めな皿で、
洋皿としての使い勝手も良いフォルムです。


といいながらも、
サラダとパンのワンディッシュランチや、
パスタが美味しく頂ける日常使いが楽しい皿です。

12_autumn_0622.jpg
大きめに削られた高台は安定が良く、
それでいて野暮なバランスではなく、
土見せや釉かけのあとは、
ヤキモノ好きにはたまらない作行きです。


達者な鉄絵の上に薄めに施した灰釉が、
土肌をいかしたシックな地色を魅せています。
縁は輪花に仕上げて、縁に鉄を巻いて、
全体に気品のある器に仕立ててあります。


藤田佳三さんというと、
赤絵や安南が人気ですが、
藤田ファンには、是非とも、
使った時の広がりや使い勝手からお薦めできる、
長く手がけている鉄絵や粉引や刷毛目の器にも、
目を向けてみてください。

               甘庵


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器から秋を感じる

荻窪銀花では今日から新しい企画、
”秋色の器 こっくりとしっとりと 展"が始まりました。
とはいえ、暦や気分が秋でも、
まだまだ残暑が厳しい日が続いています。
せめて、器から秋を感じて楽しみましょう。

12_autumn_0565.jpg
中條正康 おむすび小皿 2,000円
△ 10cmH1.5cm


ご紹介しているのは、中條正康さんの、
小皿と半月皿には、楽しく微笑ましい、
秋の絵柄が描かれています。

12_autumn_0618.jpg
中條正康 絵替わり半月皿 4,000円
W13cmD10.8cmH2.5cm


虫の音が聞こえて来そうだったり、
月を仰ぐ兎の可愛い姿が、
食卓に秋を呼び込みます。

12_autumn_0619.jpg
この皿は裏まで、楽しい絵が続きます。

器ですが、どこか楽しみのアイテムなところが、
中條さんの器の特徴です。
とくのご紹介している様な小振りの皿は、
盛りつけた料理を味わっていただき、
同時に器の絵柄を楽しめる器です。

四季を愛で、暮らしに取り込み、
楽しんでいた先人たちの毎日は、
大切な文化として受け継いでいきたいと思います。

            甘庵


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夏の名残を生ける

先週末に八ヶ岳で窯を焚いている陶芸家の友人が、
手作りの野菜や山野草を携えて尋ねてくれた。
夏と土の香りのするお土産は、
そうそう胃袋に消えて、腹も心も満たされた。

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西川孝次 アワ耳付花入れ 24,150円 径10.5cm高さ18.5cm

年々変わる自然に姿の話など聞きながら、
西川孝次さんの花入れに生けた、
窯の近くから摘んできた白桔梗と山芍薬の実から、
秋風が吹き始めた八ヶ岳の里に思い描いていた。

12_zansyo_0539.jpg
西川孝次花入れ 左から
セレン耳付面取花入 13,650円 W9.5cmD7.5cmH17cm
浅葱耳付面取り花入れ 10,500円 径7cmHc15m
うぐいす面取り手付瓶 12,600円 径10cmH18.5cm


秋へ移りゆく草花を生けるには、
夏の名残を楽しみながら、
ガラスの花入れに生けるのがお薦めです。

12_zansyo_0540.jpg
西川孝次花入れ
左:ヒワ色ポッチ筒型花入れ 9,450円 径7.8cmH14.6cm
右:金型吹込紫花入れ 27,300円 径9cmH11cm


涼しさをイメージ出来るガラス素材と、
器によっては、水の影を感じ、
まだ続く残暑を和らげる力もある。

一つずつの顔の手仕事のガラス花入れは、
自然の草花の表情を活かして、
魅せてくれる力があります。

              甘庵



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木灰からでる緑

少し太陽高度が低くなって、
影の出方だ変わってきています。
秋が近づいてきていることを感じとれるのですが、
澄んできた空気の中斜めに刺す日差しは、
加齢して硬化している甘庵の肌でも刺してきます。
当然のことながら暑い。
まだまだ残暑に耐えています。

12_zansyo_0332.jpg
鶴見宗次 白皿 15,750円 径30cmH4.5cm
12_zansyo_0312_20120910112451.jpg


少し涼しげで暑苦しくなく、
同時に秋も感じとれ木灰からできた、
緑の自然釉の皿と鉢をご紹介します。

ロクロを使わずに、
手ひねりで質感の高いフォルムを生み出し、
がんがん焼いた焼き締めの器を作る、
鶴見宗次さんの作品です。

12_zansyo_0527.jpg
鶴見宗次 白鉢 10,500円 径21cmH8.7cm
12_zansyo_0528.jpg


石肌のような土肌に、
緑のジュエルのような釉だまりが、
美しい器は、驚くほどに、
料理を選ばず、盛り映えがします。

手ひねりの造形もあるのですが、
素地が変形するほどに、
焼き切ってしまう鶴見さんならではの、
炎が生み出した美しい歪みです。

12_zansyo_0529.jpg
鶴見宗次 白皿 8,400円 径23.5cmH4.5cm
12_zansyo_0530.jpg

高温の窯のなかで、
木の灰が溶けて素地の土と絡みあい、
緑の釉調も様々な色あいをみせるために、
二つの同じ表情色合いはありません。
作りだす鶴見さんにとっても、
手に入れ使ってくださる方にとっても、
一期一会の出会いになります。

               甘庵

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伸びやかな白い板皿

9月9日の今日は重陽の節句。
菊の節句です。
朝晩には秋の気配をわずかに感じられるようになったのですが、
日中はまだまだ残暑がこたえます。
今日も残暑お見舞い うつわ展から、
気持ちが涼やかになる器をご紹介します。

12_zansyo_0504.jpg

野波実さんの白磁長皿です。
長さが50cm近くあり、
存在感のある大きさです。
盛りつけた料理をゆったりと受け止め、
主役として映えさせるステージになります。

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野波実 白磁長皿 23,000円
W48cmD16cmH5cm

12_zansyo_0506.jpg

伸びやかな造形で、
非対称のフォルムを持つ、
この皿自体が器好きには、
美しいごちそうです。

12_zansyo_0505.jpg

和洋中エスニックと、
様々な料理が似合うところも、
野波さんの器の特徴であり魅力です。

            甘庵


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ゆったりと時が流れるグラス

今日も残暑お見舞い うつわ展から、
西川孝次さんのある魅力的な、
ステムのグラスをご紹介します。

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西川孝次 ステムヒワ色リキュールグラス 3.780円
径5.5cmH11.5cm


まず、リキュールグラスを2点。
一つ目は、ステムの緑の支柱が、
印象的なリキュールグラスです。
たくさん呑むというより、
香りや色を楽しむのに良さそうです。

12_zansyo_0376.jpg
西川孝次 モールリキュールグラス 3,150円
径7cmH9cm


二つ目はスキの素地を活かしたリキュールグラスです。
カップ部分は上は3/4はモールが入り、
引き締めたラインを入れた下1/4はプレーンで、
短めのステムに繋がっていきます。
色のあるリキュールや、
日本酒のように色のないリキュールも、
酒の揺らぎを楽しめます。

12_zansyo_0377.jpg
西川孝次 ステムモスグリーンワイングラス 4,515円
径7cmH13.5cm


次ぎにワイングラスを2点。
一つ目は西川さんらしい、
ステムの中に封じ込めた綺麗な色ガラスが、
レトロなイメージが広がる、
スリムなフォルムのグラスです。

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西川孝次 スキモールワイングラス 4,200円
径7.5cmH12.5cm


二つ目はスキのワイングラスです。
丸みのある、少しこもった形のカップは、
上の4/5がゆったりしたモールで、
くびれを境にカップの下1/5はプレーンで、
ステムのフォルムを引き締める、
プロローグになっています。

どのカップにも、ゆったりして時が流れていそうです。
冷たいリキュールやワインで、
残暑を少しでも、軽やかに過ごし乗り切るのに、
お薦めできるグラスだと思います。

              甘庵


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涼しく花開く盃

今朝は爽やかさを感じ、
少しだけ秋が近づいてきたかなと、
思ったものの、日差しはまだまだ強く、
気温も上がってきました。
残暑はもうしばらく続きそうです。

今日も”残暑お見舞い うつわ展"から、
野波実さんの白磁花盃をご紹介します。

蹴轆轤で玉引きで一つずつ作るため、
組み物に使う器でも、
一つずつの表情を見せるのですが、
これは、ぐい呑みに近く、
大きさ、ひらき具合、腰のはりなど、
それぞれの顔をしています。

12_zansyo_0429.jpg
野波実 白磁花盃 1,800円 径8cmH4.5cm
西川孝次 ヒワ色ひさご瓶 5,250円


冷えた酒をしずしずと注ぎ、
月見酒に使って見たくなります。

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加藤財 茶急須横手 9,450円 190cc

こっくりと入れたお茶も、
とろんとした口あたりで、
喉にながれてくるのも、
楽しみです。

12_zansyo_0433.jpg

花盃というように、
素地が柔らかいうちに5方にしごかれて、
花弁を思わせる形状と、
蕊を思わせる高台削りです。

12_zansyo_0431.jpg

ここに冷茶を注いでみれば、
盃の中に涼しく花開きます。

         甘庵



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名前から涼しげなグラス

お世話になった軽井沢追分の鐵音茶房さん企画展を、
昨日の休みで片づけてきました。
今朝は、荷物の山と格闘するところから始まりましたが、
休み中の発送業務をあって、
すっかりブログアップが遅くなってしまいました。

12_zansyo_0426.jpg
左:渓流グラスA 4,620円 径8cmH8.5cm
中:渓流グラスB 4,620円 径8.5cmH8.5cm
右:渓流グラス・小 4,410円 径8cmH8.5cm


先週末あたり、ちょっと過ごしやすかったのが、
一昨日からまたまた厳しい残暑の荻窪です。
こうなると自然と涼しげな器に目がいってしまいます。
ご紹介するのも、涼しげなグラスです。

12_zansyo_0427.jpg
それぞれのグラスごとに違う流れがみえます。

荒川尚也さんの渓流グラス3種です。
名前からしてもう、涼しくなります。
姿は、名前のままです。

12_zansyo_0428.jpg
左から寸胴型、すこし口が開き、
さらに小振りに開いた形です。


素地の中の泡と、口周りの押し型の粒は、
まさに渓流の流れと水しぶきを、
手にとってようなグラスです。

ハンドモールといっている、
金物ではさみながら歪ませた口。
動きがあり、清涼感のあるアワ。
同じ物のない一つずつの魅力は、
自分のグラスにしたときの、
自分だけのグラスという喜びになります。

           甘庵



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プレーンな清潔感が涼しい

残暑お見舞い うつわ展から、
ベーシックでプレーンな野波実さんの器を、
2点ご紹介します。

控えめに見えても存在感のあって、
多種多様になっている食卓の料理を、
さりげなく受け止めて盛り映えする、
手元に置くととても便利で、
頼りがいのある器です。

12_zansyo_0420.jpg
マット白磁中鉢 4,200円
W18.5cmD17.5cmH6.5cm


一つ目は、蹴轆轤のロクロ目が伸びやかな、
マット白磁での鉢です。
碁笥高台のため、ボウルといってもよい、
モダンな気配ももっています。

12_zansyo_0419.jpg

釉薬はマットですが、しっとりした釉調で、
使い勝手もよく、野波さんファンから、
強い人気を持ち続けています。

12_zansyo_0424.jpg
野波実 青白磁端反鉢 6,000円
径23.5cmH6.2cm


もう一つは、青白磁の浅鉢で、
淡い青の釉調は気品があります。

12_zansyo_0423.jpg

深さがない形は、幅広い使い勝手がある器で、
かならず出番の多い器です。
艶やかな釉調と、上品は形で、
飽きのこない仕上がりです。

プレーンで、気品と清潔感が、
涼しげに盛り映えするところが、
どちらの鉢にも共通しています。

            甘庵



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揺らぐガラスの中の点線の気泡

荒川尚也さんのガラス器の中で、
発泡させたアワのシリーズは高い人気です。
それは、澄んだ素地があってこそ、
アワの輝きを魅力的に見せているからです。

初めに澄んだ素地があり、
その中で光が揺らいだり、屈折するデザインが生まれ、
その後にアワを入れるデザインを確立させていきました。

12_zansyo_0411.jpg


このアワを初めに使ったときは、
発泡ではなく、空気を閉じ込めたアワです。
”暑中お見舞いうつわ展”からご紹介している、
ディップのシリーズがそれです。

12_zansyo_0414.jpg
ディップ皿  3,675円
径16.5cmH3.5cm


揺らぐ素地の中に点線のように続くアワ。
等間隔で素地を凹ませた後に、
溶けた素地を着せて封じ込めた気泡です。

12_zansyo_0412.jpg
ディップ小鉢 3,780円
径13.5cmH6cm


作り手荒川さんのガラス器への思いに、
手にしたときに炎の色をした熱い液体だったことを、
思い出させてくれる器でありたいと言っています。

その思いそのものが伝わってくる、
荒川さんらしいシリーズは、
長い時間を過ぎでも支持され続けています。

                 甘庵


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意外な夏のうつわ

焼き締めといわれるヤキモノは、
分類でいうとせっ器になり、
釉薬をかけなくても、焼きしまれは、
もれることのない素地のヤキモノは、
アースカラーそのものの土肌が見えることからか、
秋や冬の器をイメージする方が多いようです。

12_zansyo_0356.jpg
鶴見宗次 8寸皿 8,400円 
径24cmH4cm


もちろん秋や冬にも重宝し、
温かみさえ感じ取れるのですが、
一番の出番は、実は夏なのです。

ガラス器を身近で使えるようになるまでは、
焼き締めの器を、どっぷりと水に浸して、
清流の苔むす岩は、水を打った露地と同様に、
濡れた土肌から涼感を感じ取る感性を、
皆がもっていて共感できたからなのでしょう。

12_zansyo_0368.jpg
鶴見宗次 角皿中 8,400円
□24cmH5cm


実は、実際に水に濡らした焼き締めの器に盛りつけた、
冷たさや涼感がご馳走の料理をみると、
今も多くの方が、自然に感じ取れることなのですが、
伝統の懐石料理や、料理店などでは続けられていても、
その習慣が薄れてしまっている暮らしでは、
そのチャンスがありません。

12_zansyo_0365.jpg
鶴見宗次 飯碗 2,940円
径12cmH6.5cm



ぜひ、お手持ちの焼き締めの器を、
十分水に浸して、カルパッチョでも、
冷製パスタでも、夏野菜のサラダでも、
盛りつけて試してみてください。

ガラスの鉢や皿とはまた違う、
しっとりとした涼感を楽しめるはずです。
和の文化から生まれた感性を、
失わずに受け継いで行くことは、
身近な食卓にも大切なことだと、
うつわ屋甘庵は思っております。
 
           甘庵



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何を入れるかワクワクする瓶

残暑お見舞い うつわ展からご紹介するのは、
西川孝次さんの蓋付瓶です。
作り手ご自身が作るのが楽しみだというだけあって、
様々な形といい、多彩な色ガラスといい、
中に何をいれて楽しもうかと、
ワクワクしてくる瓶です。

12_zansyo_0285.jpg
左:青面取りリキュール瓶 8,400円 径7.5cmH14.5cm
中:紫楕円リキュール瓶 8,925円 W9.5cmD7.5cmH11.5cm
右:赤巻き角リキュール瓶 8,400円 W8.5cmD5.5cmH15.5cm


小振りな瓶が多いので、
自分にあった呑みきりサイズを選び、
お気に入りの吟醸酒をキリリと冷やして、
結露する瓶から涼感を味わいながら、
満月を肴に頂くのも由。

12_zansyo_0407.jpg
左:スキ角リキュール瓶 8,925円 W10cmD5.5cmH15.7cm
中:青緑楕円リキュール瓶 8,925円 W9.5cmD7.5cmH12cm
右:青三角リキュール瓶 8,400円△10cmH5.5cm


梅酒などの自家製果実酒や紫蘇ジュースなどをいれ、
色合いを眺め透かして楽しみ、
フタをあけグラスに取り分ければ、
香りが広がり、味わいもひとしおに。

ペットボトルや瓶から注ぐことより、
移し替える手間などかかりますが、
それを楽しみにできる時間の過ごし方を、
出来るように暮らして行きたいものです。

             甘庵



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