自分の器 マイカップ 展から、
新妻陽子さんの粉引面取りマグカップを、
ご紹介してみます。
新妻陽子 面取りマグカップ 4,104円
径9cmH9cm新妻さんの日常食器には、
派手な装飾や色合いを使わないのですが、
長く使うことで愛着の湧く、
地に着いた仕事を見せてくれます。
フォルム、面取り、ハンドルなどの納まりや、
釉調や焼きも模範的でベーシックなマグカップですが、
飽きのこない丁寧で真摯な仕事をしています。

しっかりと良く焼かれていて、丈夫で扱いやすく、
マイカップとして条件を必要十分に満たしています。
気ない面取りには造形力があり、
時間とともに味わいの出てくる粉引は、
侘びていく楽しみを持っています。
甘庵
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自分の器 マイカップ 展がはじまりました。
自分の器展初日の今日は、
朝から春の日差しがいっぱいです。
杉花粉もいっぱいですが・・・。
でも、気持の良い春の陽気です。
そんな天気に似合うマグをご紹介すます。
山口利枝さんの白磁しのぎマグカップです。
山口利枝 白磁しのぎマグカップ 3,240円
径10cmH7.5cm甘庵の時代には職場に自分の湯呑みをもっていきましたが、
近年は湯呑みではなくマグの方が多くなって来ているようです。
またこのマグのように、浅めのものが人気があります。
コーヒーだけでなく、
紅茶やスープなどもイメージできて、
使い勝手が広いのでしょう。

いろいろ使うにはしっかり焼けている白磁で、
匂いもよごれも付きにくくて丈夫なので、
扱いも気軽で、評判が良いのがわかります。
口径が広くて重心が低い反面、
取っ手が負担するモーメントが大きくなりますが、
それをしっかり受けとめられる安心感のある、
持ちやすいハンドルに仕上がっています。
また、しのぎがあるのに、
口あたりがとても滑らかで優しく納まっていて、
作り手山口さんの器への優しい気持ちが、
使うと実感できるお薦めのマグカップです。
甘庵
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日差しがあっても風が冷たく感じます。
桜が咲くころにちょっと寒くなる「花冷え」ですね。
この寒さも明日までで荻窪銀花の次の企画の、
「自分の器 マイカップ展」がはじまる3/27金からは、
気温も上がり桜も一段と開いていき、
一気に春がやって来てくると思います。
春には新しく環境の変わり、
新生活が始まるかたも多いでしょう。
毎日使う自分の器を選んでみませんか。
そうでないかたも季節が変わるこの時期に、
気分転換にマイカップを変えてみませんか。
そんな企画が「自分の器 マイカップ展」です。
会期中はちょうど、花の香りが感じられる春の陽気です。
ぜひ会場にお出かけください。
甘庵

自分の器 マイカップ展
3月27日(金)〜4月7日(火)
3/25水.26木.4/1水はお休みです
最終日は17時までです
私たちは子供のころから自分の器をもっていますが、
世界では珍しい習慣です。自分の器を持つことが、
器を楽しむ暮らしのとって大切な基礎になっています。
飯碗、湯呑み、マグカップ、コップ、ビアマグなど、
自分好みで選び使うマイカップを揃えみました。
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注ぐうつわ展から今日は、
窯の中で発色した緋色が綺麗な、
加藤財さんの緋だすき急須をご紹介します。
加藤財 緋だすき 急須 後ろ手丸 12,600円
径8.2cmH8.5cm 200cc緋だすきというのは、
器に稲ワラを巻いて焼くときに、
ワラの持つ成分が器に移り、
緋色を発色させる技法です。
古くは薪窯で重ね焼きしたときに、
器と器が高温でくっついてしまわないようにする、
方法の一つだったようですが、
現代では意図的な窯変を生み出す方法になっています。

加藤さんの場合は、
サヤと言う入れ物の窯道具の中に入れ、
中に炭やワラを充填して焼成します。
入れ物にいれるので場所をとりますが、
その割には全部発色するわけではなく、
意図していますが文様や色合いは、
窯神様にお任せします。

この急須は良く発色していて、
腰部分は炭化して黒く、
中程は緋色が濃く、
蓋など上の部分は淡く、
美しいグラデーションに焼き上がっていて、
山並みに夕日のような景色が思い浮かびます。
美しい彩りのコロンとした小さな姿から、
200ccの美味しいお茶が注げます。
思い思いのイメージを浮かべながら、
至極のティタイムを味わえる急須です。
甘庵
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注ぐうつわ展から今日は、
野波実さんの動きのある表情をもつ、
白磁のピチャーをご紹介します。
野波実 白磁 き 21,600円
W15cmH11~12.5cm 容積1000ccほど古代中国のヤキモノの形に、
三つ足の土器があります。
常用漢字にはないのですが「キ」という、
(上半分が「規」、下半分が「鬲」)
文字もあります。
平らではない土の上で生活で、
安定する三つ足なのでしょう。
これを野波さんらしくリスペクトしたものです。

作り方も面白くて、
円筒状に引き出した下の部分を、
三方から閉じて三つ足を作ります。
削り出した高台のような肉厚部分がなく、
見かけ以上に容積も多くはいります。

ピチャーなど口や取っ手があるものは、
表情があって顔つきが見えるような気がします。
加えて、この「キ」には動きだしそうな三つの足があり、
注ぐピチャーというより、
花器などをイメージする方がおおいのですが、
水を入れて注いでみると、
思いのほか普通にピチャーです。
子分もいます。
野波実 白磁 き 7,560円
径7cmH10.8cmどこかユーモラスで動きのある姿ですが、
ちゃんと使える器にしているのは、
野波さんの作り手として考える、
「器のありかた」を感じ取れるピチャーです。
甘庵
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注ぐうつわ展から今日は、
お茶を選ばず使いたくなる、
角掛政志さんの粉引ポットを、
ご紹介してみます。
角掛政志 粉引ポット 10,800円
径12cmH10cm 容積450ccほど大きめのハンドルに手を通すと馴染んで安定感があり、
作りから受けるイメージより軽いな〜と感じます。
ということは見かけより容積が大きく、
使い勝手が良いという裏付けになります。

ス(漉す部分)がかぶる程度まで水を入れ、
気持良くスパッと切れる水切れの確認しながら、
メジャーで量ってみると、450ccほどです。
水を入れた状態になると500gを越える重さになりますが、
持ちやすさを計算されたハンドルで、
自由に思う通りに注げて、切れて、
碗に注ぎ分ける楽しさを感じます。

被せの蓋の納まりで蓋に印籠があり、
本体は開口部が広くとる、
茶葉の出し入れが楽なデザインは、
茶葉のイメージを決めつけません。
また、外は良く焼き切り汚れにくい粉引で、
内は茶渋が目立ちにくい鉄分の多い素地を活かして黒く、
細かなス(お茶を漉す部分)など、
毎日使い続けた時のメンテナンスを配慮した、
使い手に優しい仕事です。
甘庵
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注ぐうつわ展から今日は、
西川孝次さんの懐かしさを感じる、
スキモールピチャーをご紹介してみます。
西川孝次 スキモールピチャー 13,000円
W14.5cmD11cmH16cm 容積800ccほど西川さんのガラス器は、
少し色を含んだ素地や生み出すフォルムから、
レトロなガラス器を思わせる趣があります。
このピチャーもお得意の金型使いで施された、
深くてはっきりしたモールに光が溜まり、
素地の色を強調して黄金色に煌めき、
アンティークなガラス器をイメージさせます。

口は水切りに大切ですが、
ガラスは性質上壊れにくさを考慮しないとなりません。
このピチャーは、欠けにくい形と切れの良さを、
天秤にかけた結果の実用のフォルムです。
注いで切ろうといく気持を持って、
注ぐことで「ほぼOK」という納まりです。
ハンドルはしっかりとしていて、
手に馴染み程よく入れて800cc、
つまり800g+自重を安定して注げる、
安心感のある作りです。

注いで使う器ゆえの姿は、
道具の美しさがあり、
それは見立ての花入れとしても、
使いたい思いを起こさせます。
活けた花と透けてみえる水も楽しみたい、
暖かな季節になりました。
甘庵
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注ぐうつわ展から今日は、
熱くて濃いお茶をたっぷり飲みたい方へ、
お薦めする角掛政志さんの急須を、
ご紹介してみます。
角掛政志 黒急須 9,180円
径10.5cmH9cm 容積450ccコロンとした可愛い形ですが、
無駄のないロクロ挽きと丸さをいかして、
容積はたっぷり450ccです。
普通の湯呑みなら、
食後に3人分お茶を入れられます。
客茶碗なら5人分は入るでしょう。

煎茶急須の繊細さよりも、
日常の使い勝手をデザインされた急須です。
持ちやすい取っ手で注いでみると、
するするっと心地の良く注げて、
スパッと切れます。
印籠(蓋がずれないための段)は蓋にあって、
本体は口は広く引っかかりがないので、
茶葉の出し入れがスムーズです。

艶やかな黒釉はタンニンの汚れが目立ちにくく、
ス(茶こし部分)は細かくたくさんの穴が穿ってあり、
お茶の味の決め手になる最後の一滴まで、
きっちり絞れて美味しいお茶をいただけます。
毎日の食卓で活躍する、
お薦めの普段使いの急須です。
甘庵
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久保田信一 普段使いの器展も最終日となりました。
まだまだご紹介してい器が一杯ですが、
今日は2種の板皿をご紹介してみます。
上:灰釉二彩(赤土)板皿 4,200円 W30cmD11cm3.5Hcm
下:鉄彩板皿 4,200円 W30cmD11.5cmH4.5cm板皿は型をつかったりするタタラ作りが多いのですが、
この板皿はどちらもロクロ作りです。
丸く挽かれるロクロでどうして四角い皿が出来るか?

それはロクロで挽いたあとにヒラキにするからです。
まずはロクロで筒を挽きます。
それをチューブ状に途中で切り、
ロクロから外して作業に合わせて乾かして、
縦に切って開いて・・・、
形を整えれば板皿になります。

見込みや裏をみていただくと、
出生の証に残してあるロクロ目が見えます。
ロクロで挽かれた柔らかな素地の動きが、
この皿の趣ある見所です。
長さを活かして秋刀魚から肴三種盛りなど、
丸い器とは違う盛りつけも楽しめます。
灰釉と鉄で良く焼いて発色させた緑や茶黒は、
魚や肴や料理の味を引き立てる使える板皿です。
甘庵
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久保田信一展をYouTubeにアップしました開催中の久保田信一展の会場と作品を、
スライドショーにしてYouTubeアップしました。
ぜひご覧になってみてください。
http://youtu.be/5W1DVcYHNP4
甘庵
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