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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

ストイックに酒と楽しみたくなる酒器

暑さが戻ってきた荻窪です。
それでも日が沈むと一息できる、
秋の風を感じ取れます。
冷えた酒を静かに飲みたくなる季節です。

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今日はそんな時に超お薦めの酒器。
荒川尚也さんの吹きガラスの盃と徳利を、
ご紹介してみます。

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荒川尚也 平盃 4,320円
径8cmH4cm


ご馳走も贅沢な肴もいりません。
ゆったりと心とほぐして、
酒をゆっくり味わう、
そうしたくなる酒器です。

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荒川尚也 徳利 5,400円
径10.3cm 高さ11.5cm


徳利の丸さは掌を愛でながら注ぐ楽しさがあり、
注がれて満ちていくと輝きが変わる盃。
これだけで酒の肴になります。

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気の置けない友との会話が、
さらに酒の味わいを深める、
そんな秋のひとときに使いたい酒器です。

             甘庵


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動きと使い方を楽しむ箱

今日は使い方を工夫するのが楽しい、
野波実さんの白磁の引きだし箱です。


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野波実 青白磁引きだし 5,400円
W8cmD9cmH5cm


箱物として大切な物をいれたり、
料理をいれて冷たくしたり暖めて出したり、
引き出す程合いで見え方が変わるオブジェだったり、
小さな花器として使ったりと、
多彩な使い方を楽しめます。

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なにより焼き物でありながら、
引きだしの箱である点が、
野波さんらしい遊び心満載で、
無条件に開ける動作を楽しめます。

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磁器なので匂い移りや汚れに強く、
丈夫なのことも実用性を高めていて、
使い勝手の良さと多用性を持っています。

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やきものの引きだしが可動するというこは、
技術的にも簡単ではないのですが、
歪みを少なくする方向のかちっとしたデザインではなく、
なんだか適当に作ったような、
柔らかな歪みをもちながらのフォルムで、
ちゃんと可動するところも、
この引き出しの持つ魅力だと思います。

              甘庵


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食卓を彩る小皿

器は盛れるだけでも容積があるだけでも、
寂しい物です。

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中條正康 絵替小皿 2,160円
径9.5cmH1.5cm


壊れてしまう儚さや危うさも、
時には美しさの付属品になることもあります。
合理的でシンプルも行きすぎると無機的になり、
時には多少の遊びが欲しくなります。

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ご紹介しているのは中條正康さんの絵替わり小皿です。
中條さんの作り出す器には遊び心がたっぷりです。
忘れがちの四季折々の風情やうつろいが、
この小さな皿にも盛り込まれています。

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てんこ盛りにすれば見えなくなってしまう、
使い勝手からいえば役立たない絵付けですが、
口取り、薬味、小振りのお菓子など、
いつもとは逆に皿を活かす盛りつけをして、
口より目にご馳走するのも、
和の器の楽しいところです。

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ほとんどが無地や絵柄のない器が中心の食卓にも、
この小さな皿が彩りを添えてくれることでしょう。

               甘庵

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省かれた美しさ

今日は省くことで美しさを増した、
光藤佐さんの白磁そばチョコをご紹介します。

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光藤佐 白磁そばチョコ 3,240円
径7.3cmH5.5cm


素地の白磁は澄み切った白ではなく、
釉調もあって少しブルーグレーの肌合いです。

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手仕事の柔らかさを残しつつも、
直線的な構成のロクロ挽きと
歪みを押さえる最低限の高台削りだけの、
無駄のないフォルムでぴりっと引き締まった、
端正な姿に仕上がっています。

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大きさは小振りで、
江戸前のそば猪口のサイズです。
この大きさなら酒もいけるかな・・・と、
余計な思いが頭をよぎります。

ともにもかくにも凝縮感のある、
省かれた中にある美しさに、
心惹かれる蕎麦猪口です。

            甘庵


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開ける楽しみ"ガラスのフタモノ"

今日も朝から暗い空で怪しい雲行きの荻窪です。
甘庵はお天気屋なのが日が照ってないとどうも、
テンションが下がり気味になってしまいます。
気持ちが華やかになりたいので、
せめてご紹介する器は明るい物にしましょう。

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西川孝次さんの三つのガラスフタモノです。
どうしても、フタモノやポットなどは、
帽子をかぶった様子に見えてきて、
無意識に擬人化してしまいます。

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西川孝次 赤ポッチスキフタモノ丸 6,480円
径6.3cmH9.5cm


というか擬人化できるような姿のフタモノが、
甘庵好みなのかもしれません。
その意味ではこの3人も・・・いえ3点も、
間違いなく好みのフタモノ君、さんたちです。

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西川孝次 赤ポッチ青フタモノ丸 6,480円
径6.3cmH9.5cm


スキと青の円筒形の二つは、
赤いツマミのポッチや腰のくびれが、
より立ち姿に見せ、
見る角度で表情も変化します。

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西川孝次 ポッチ青フタモノ角 6,480円
□6.5cmH9cm


角形は安定感のある姿が、
年齢を重ねた少し貫禄のある体型に見え、
威厳と重厚感が好ましい形です。

そして、そこには何があるかなと、
彼ら彼女らの帽子を・・・フタを開ける、
それがフタモノの一番の醍醐味です。

            甘庵


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使いこむほど良さの分かる小皿

台風が大きくなって戻って来そうで心配ですね。
予報では上陸する可能性が出てきていて、
災いが起きないことを願うばかりです。

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光藤佐 鉄絵井桁文小皿 1,512円
径9cmH2.5cm


今日はご紹介するのは光藤佐さんの小皿です。
見かけは渋くて地味な彩りと姿ですが、
形も大きさも鉄絵灰釉も、
確かに目立つ感じではないのですが、
実際に使って見ていただくと、
間違い無い使い勝手と、
使うほど味わいが増していき、
愛着の湧いてくる一品です。

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古くからある3寸の手塩皿の形です。
鉄の下絵も唐津や瀬戸などでも、
やはり古くから作られた仕事です。

陶器ですが光藤さんらしく、
扱いやすく丈夫に、
しっかり芯まで焼けています。

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口径に対して大きめの5.5cmの高台径は安定感をもち、
緩やかな見込みとすっと立ち上がる縁は、
料理を納めやすさと液体を受けやすい、
両立できているデザインの形です。

実用の器としての実力と、
凛とした姿は小皿でも、
器好きには存在感のある仕上がりです。

            甘庵


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たっぷり入るご夫婦のマグ

残暑が厳しい毎日ですね。
水分をたっぷりとって過ごすようにしています。
冷たい飲み物が続くよりと、
なるべく暖かい飲み物を採るようにしています。

その時にはたっぷり目のマグが、
使いやすく実力を発揮します。

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左:サトウアカネ 加彩ビッグマグ 2,700円
径9cmH10cm
右:佐藤大寿 あめストレートマグ 2,700円
径9cmH10cm


今日ご紹介するのは、
佐藤大寿さん、サトウアカネさんご夫婦の、
二つの大きなマグです。

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大寿さんの飴釉のマグは、
会津本郷の土と伝統の飴釉を、
モダンに活かした秀作です。

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アカネさんの加彩マグは、
省かれたシンプルなデザインが、
ティタイムを華やかに装います。
釉で描いた使うほど愛着の湧く、
マイカップになるマグです。

          甘庵


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ベーシックな形に煌めく文様

昨日は台風の置き土産なのか天気が良いのに、
急に雨が降ったりする落ち着かない空模様でしたが、
今日も同じよな予報がでている荻窪です。
こんな時には穏やかな気持ちになる、
巳亦敬一さんの達者な技のガラス花器をご紹介します。

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左:巳亦敬一 一輪差し 花 グリーン 5,184円
径6cmH21cm
右:巳亦敬一 一輪差し 花 ベージュ 5,184円
径5.7cmH20.5cm


シンプルで使い勝手のいい姿の一輪差しですが、
巳亦さんらしい技の文様がおりこまれています。
トンボ玉を作る要領であらかじめ作った置いたパーツで、
花文を描きだしています。

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素地の色もリンクさせているのも、
計画的に色素材を用意しておき、
見事な技でスムーズに仕込んでいます。

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同じ方法ですが一点物として、
伸びやかに作っているので、
ほとんど同じ大きさながら、
それぞれに個性ある色合い文様フォルムの、
異なる印象の一輪差しに仕上がっています。

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また彩りも不透明でいて明るく、
でもシックな色合いなので花を選ばず使えて、
美しい均整の取れた姿はそのまま置物でも、
飽きのこない魅力をもっている、
さすが巳亦さんの仕事。
お薦めできる一品です。

              甘庵


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程よいサイズと盛り映えの使える小鉢です

ご紹介するのは光藤佐さんの黒釉鉢4.5寸です。
光藤さんの黒釉の器は定番の八角鉢シリーズをはじめとして、
ともかく何をもっても美味しそうと評判の高い釉薬です。

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この小鉢も13cmの径と4.5cmの深さのバランスが絶妙で、
ちょこっと盛るのにともかく便利な器です。
料理もデザートを盛るにも、取り鉢としてもと、
毎日の食卓で必ず重宝するお薦めの小鉢です。

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しかも一品作品としての品格があります。
それは原土で調整した胎土にあります。
土見せ部分で土に含まれている鉄分や石がみられます。
これらが焼き切ることで黒釉と反応します。
それが見込みをに見える禾目や鉄の結晶の、
窯変をみせています。

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銀花の器をよく使ったくださる荻窪の坂ぐちさんで、
一回り大きな5寸皿ですが美味しそうな記録があるので、
参考にご覧ください。

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                  甘庵


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傾げていてしかも揺れるカップ

トリプル台風が来て各地の大雨や風の被害が心配です。
皆さん気を付けでくださいね。

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野波実 白磁傾げカップ小ゆらゆら 2,400円
平均のサイズ径7cmH8cm


今日はユーモラスな表情を見せる、
野波実さんの”白磁傾げカップ小ゆらゆら”を、
ご紹介します。

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名称そのままですが、
このカップはそれぞれ傾げています。
しかもゆらゆらします。
意図的に倒れない程度に作られています。

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カップ部分は普通なのですが、
仕掛けは高台にあります。
二カ所掻き取られた高台が、
傾きと揺らぎを演出しています。

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いくつか並べると生き物のような、
個性を見せる姿と動きで、
酒宴に楽しいアクションを見せる盃です。

使い勝手を満たしながら、
この遊び心の仕掛けは、
野波さんらしさに溢れています。

           甘庵


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レーシーな白が美しいガラス皿

朝からどんよりした空模様の荻窪です。
雨も降りだしてきて蒸し暑い一日になりそうです。
せめて目には涼感ある器をご紹介しましょう。

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西川孝次 縁返青線アワ皿 4,104円
径17.5cmH2.3cm


西川孝次さんの縁返青線アワ皿です。
素地に入り込ませた泡が、
レース感のある白で涼しげに見えます。

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縁を折り返すテクニックある納まりが、
使い勝手の良い丈夫さを与えて、
折り返し部分に青線をいれることで、
特徴的な量感あるフォルムになっています。

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吹きガラスは球体から広げて作るので、
カップ類をさらに広げて平たくする皿類は、
歪みが生まれやすくより高度な技が必要です。

西川さんのガラス皿は重ねてみると分かるように、
一つずつの表情をもちながらも、
スタッキングの良さが示すように、
整った形に仕上がっています。
これもまた使い勝手の良さに繋がります。

スイカ、水ようかん、くず餅、わらびもち・・・。
冷たいデザートが欲しくなってきた甘庵です。

               甘庵


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品格をもった優しい絵付け

今日ご紹介するのは藤田佳三さんの安南手輪花鉢です。
八寸弱の径で両手で支え持つたっぷりした大きさです。
懐石の鉢をして使える品格を持った堂々とした作品です。

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縁は削りだして輪花に整えて、
鉄巻きの下絵が施されています。
内外全面に施された呉須下絵の付けは、
藤田さんならではの細やかで優しい絵付けです。

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藤田佳三 安南手輪花鉢 30,240円
径23cmH7.5cm


造形も含めこの優しい作りが、
品格ある器でありながらも、
身近で使いやすくしています。
どうじに料理を選ばず盛り映えする力は、
お気に入りの器を多彩に使う楽しみを、
教えてくれる器です。

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藤田さんの器にファンが多いのは、
茶事や懐石で使える品格ある仕事でありながら、
暮らしの中で使える仕事であること、
楽しみを教えてくれることが、
大きな要素になっています。

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器は作り手の分身です。
作り手藤田さんの人柄、心根が、
優しい物作りに由来しているのは、
間違いありません。

            甘庵


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実は夏の器 やきしめ

無釉や自然釉で土味が豊かな”やきしめ”は、
土味の色合いから秋や冬が似合う器と、
思われる方も多いでしょう。

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鶴見宗次 手ひねり焼きしめ片口鉢 5,400円
W16cmD16cmH8cm


たしかに、温かみのある質感をいかした盛りつけで、
秋や冬に使うのも正解ですが、
素地をしっかり湿らせて、
路地に水を打ったり、清流の石のイメージで、
涼感を活かした夏の器の代表なんです。

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ご紹介している鶴見宗次さんの、
手ひねり焼きしめ片口鉢も、
いつ使うの?今でしょう!
という器なんです。

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湿らすと冷ややかな土味になり、
冷たい料理に涼感を増して、
いっそう美味しそうに盛りつけできます。

また、鶴見さんの片口に切れは抜群なので、
酒や汁と注ぐのにも使える楽しみがあります。

ロクロを使わず作り出した、
彫刻的な姿は美しく豊かな表情に溢れています。
冷却還元で焼かれた黒いやきしめの土味は、
料理を選ばす盛り映えして、
実に使える、お薦めの片口鉢です。

           甘庵



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プレーンなワイングラス

今日ご紹介するのは西川孝次さんの、
スキ面取ワイングラスです。
作品の呼称は作り手からの納品リストを、
原則にしてご紹介しています。

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西川孝次 スキ面取ワイングラス 4,644円
径7cmH12.5cm


概ねその器の形態形状や色などの説明になっていて、
一辺にたくさんの作品が届いた中からの、
迷うことなく見つけ出せるためです。

作り手が違っても工芸の語彙の意味は、
意図するところはほぼ共通ですから、
皆さんへのご紹介の時にも、
そのまま使用しています。

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この「スキ面取ワイングラス」を例にして補足すれば、
スキは、”透き=透明”を意味して、
色のない基本の素地のことです。
面取りは、型で八角形に成形された面のある形状を意味しています。
西川さん得意の金属型によるものです。

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ワイングラスはそのままですが、
このタイプは古い日本のワイングラスの規格に近いので、
小振りなるので現代的な基準では、
リキュールグラスといっても良いサイズの、
プレーンで使い勝手の良いワイングラスです。

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あくまでも撮影のために注ぎましたがもったいないのでいただきました。
蜂蜜仕立てで酸味がたったさっぱりした口あたりで、
ストレートでいただくのがぴったりです


このグラスを見ていて、
友人のM氏自家製の十年物の梅酒が飲みたくなってきました。
夏バテ防止にと子供のころから親しんできた、
甘庵にとっての定番飲み物です。

             甘庵


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移転開店の準備中ですが、

ブログでは荷ほどきして棚に収まった器から、
その日に目にとまってお薦めの器を、
毎日ご紹介しています。

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それをWEBプレオープンとしてまとめて、
HPにアップしてみました。
これから毎日増やしていきます。

16_open_1955.jpg

甘庵がお薦め・・・個人的にお気に入りの、
共通してどれも使いやすく、盛り映えする器です。
サイトもぜひご覧になってください。

               甘庵


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みかけは一般的ではありませんが白磁皿です

今日ご介するのは光藤佐さんの穴窯作品です。
穴窯は単房の薪窯で、
いくつか連なる登り窯より古いタイプで、
燃焼効率が悪かったりコントロールが難しかったりします。

それでも焼き上がった器には、
炎や灰で受けた窯変が強く表れます。
表れすぎて真っ黒に焼けすぎることも、
しばしばあるようですが・・・。

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光藤佐 白磁六寸五分皿 6,264円
径19.5cmH5.3cm


ご紹介しているのは白磁六寸五分皿ですが、
一般概念の澄んだ白さの白磁とはかけ離れています。
あえてサヤ(灰などの影響をうけないように器を入れて焼く器)に、
いれることなく焼くことで、
一部に窯の中に舞い降った灰が釉の上に、
緑がかった自然釉を重ています。

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高台の土見せ部分を見ても、
本来白い磁土の素地に緋色の発色が見えます。

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こうなることを予測してのロクロ挽きなので、
端正な姿ではなく力強いフォルムで、
ゆったりした歪みを見せています。

一般的な白磁ではありませんが、
骨董に楽しむような味わいがあり、
使えば料理映え間違い無しの、
お薦めする一枚に仕上がっています。

            甘庵


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さりげないから幅広く使える鉢

今日ご紹介するのは、
小野寺友子さんの白磁鉢です。
素地が真っ白ではなく斑があり、
また釉調はわずかに青緑がかっています。

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小野寺友子 白磁ボール 5,832円
径22cmH7.8cm


そのために、夏の今には涼しげに見え、
寒い冬でも温もりを感じます。

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形はシンプルでいて端正で、
和の器でありながらモダンな個性を持つのは、
小野寺さんの器に共通するフォルムです。

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和食、洋食、中華、エスニックと、
様々な食材が料理が食卓や上る、
今の私たちにぴったりの器です。

と額に汗してこのブログを書いていて、
冷えた素麺を盛りつけて食べるイメージで、
いっぱいになっている甘庵です。

            甘庵


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変わらぬ魅力の基本のグラス

暑さが続いていますね。
お盆休みや夏休みの方も多いことでしょう。
のんびりされる方や移動でご苦労される方、
この暑さですから水分はしっかり補充しましょう。

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荒川尚也 5モールグラス 2,808円
径6.5cmH9cm


甘庵は移転開店準備の毎日です。
作業の関係で、窓を開け放すことも多く、
炎天下ではありませんが麦茶でこまめに水分補給しています。
その時につかっているのが、
ご紹介している荒川尚也さんの5モールグラスです。

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荒川さんと出会った時から使わせていただいているので、
甘庵の愛用品は35年は使っています。
長く使えているのは、まずは丈夫なこと、
使い勝手がいいことです。
そして飽ず、愛着をもてることでしょう。

事実このグラスは改良のために、
細かな点では見直しされていても、
基本形はほぼ変わらず多くのファンに愛用され、
補充するかた、新たなフォンになるかたと、
皆さんにご支持され続けている基本のグラスです。

              甘庵


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涼感をさそう透かし彫り

高温多湿の夏という風土から、
五感で涼感を感じる工夫を重ねて、
季節感の楽しみに変えてきました。

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風鈴は風をいち早く感じるセンサーとして、
寒色の概念がないころから藍染めの色に親しみ、
気化熱を利用した打ち水効果や、
日よけ風通し両得のすだれと、
エアコンも扇風機すらないころから、
気温を下げるわけでもないものを含めて、
涼感をさそう仕掛けを身の回りで楽しんできました。

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野波実 白磁透かしフタモノ
左:8,640円 径13cmH11cm
右:4,860円 径10cmH8.3cm


爽やかな白磁や青磁、青い絵付けの染付、
焼き締めの器を十分湿らせて使ったりと、
器にも様々な夏グッズが取り入れられています。

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今日ご紹介の野波実さんの白磁透かしフタモノは、
風通しのよさそうな立体的な造形で、
涼感をさそう作りになっています。

二重作りなので全体の大きさに比べると、
上げ底的な容積になりますが、
汁のあっても盛れます。
実用性を多少けずりますが、
ここは貴族的な心を楽しむところです。

お菓子や料理を入れて器ごと冷やしておいて、
涼感も添えてのおもてなしはいかがでしょう。

             甘庵


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光の変わる器の表情も楽しい

雲の多い空模様ですがその分少し過ごしやすそうです。
撮影の条件が今までと違うので、
それの慣れるためもあって、
今日の曇りの日の撮影に選んだのは、
小野寺友子さんの白と黒の器の組み合わせです。

16_open_0854.jpg
小野寺友子 白マットそばチョコ 2,160円
径8cmH7.5cm
小野寺友子 黒マット片口鉢 5,400円
W21cmD15cmH8cm


ニュートラルで多用性が生きる白マット釉のそばチョコと、
美味しそうに盛り映えする良い黒マット片口鉢です。

点灯しても試したのですが、
ご覧いただいているのは自然光中心です。
銀花で使う照明は電球色なので、
点灯すると器の赤みが出ますが、
自然光なので少しクールになり、
これもまた小野寺さんの器の良さが見えます。

16_open_0855.jpg

器は使ってはじめていきるのですから、
使うシチュエーションで表情が変わるモノです。
それぞれの表情がそれぞれに魅力や、
雰囲気を変えることがあっても、
器が美味しそうであることが大切です。

料理を抱える引き立てる力と同様に、
朝昼夜と光や光源がかわっても受け止める力が、
器の実力の一つになりますね。

*移転開店準備中ですが、
ブログでご紹介しているものは、
手元にありますので、ご注文を承れます。
メール等でお気軽のお問い合せください。

               甘庵


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ひととき暑さを忘れるガラスの涼感

窓際によって西川孝次さんのリキュール瓶を、
並べてみました。
窓からの日の光にガラスが映えます。

16_open_0847.jpg
西川孝次 リキュール瓶
左手前:ヒワ色楕円 9,180円 W8.5cmD7.5cmH11.5cm
左奥:スキモール楕円 8,100円 W8.5cmD6.5cmH12.5cm
右手前:スキ三角 △7cmH10.5cm
右奥:スキ菱形 W9.5cmD6.5cmH11cm


外は連日の猛暑の日差しですが、
お気に入りのガラス器なら不思議と、
暑さを一瞬忘れて涼感を覚えます。

小振りなモノを並べてみたのは、
近年の評判の良い使い方で、
冷酒を入れて冷蔵庫で冷やしておき、
手酌で晩酌を楽しむ方の多いため、
結露する姿を連想しながら、
撮影してみました。

16_open_0846.jpg

ひととき暑さを忘れ、
ガラスならではの涼感を活かした、
西川さんのリキュール瓶を、
エア晩酌しながら、
ブログを書き込んでいる甘庵です。

         甘庵


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お宝を再発見

新しい荻窪銀花はコンパクトになり、
ミニギャラリーになるスペースなので、
展示量は減りますが視点が違うためか、
並べてみると器の新たな見え方を発見しています。

また棚下、収納庫、倉庫を、
隅々、奥の奥までチェックしたため、
忘れかけていた作品を改めて見直すことも、
大きな刺激になりました。
気分的にはお宝を再発見です。
今日はそんな一つをご紹介します。

16_open_0844.jpg
村木律夫 箱 各10.800円
右:W9cmD7cmH9.7cm
左:W8.7cmD9cmH9.8cm


村木律夫さんの家型の箱です。
2点あり、それぞれのバランスで、
甲乙付けがたく、選択は好みになるでしょう。

16_open_0853.jpg

箱はよく「何につかうのですか」と、
尋ねられますが「何をいれるか考える器です」というような、
お答えをさせていただいています。

16_open_0845.jpg

少しだけゆとりの器です。
蕎麦チョコが多目的で色々使い方を考えるのとはまた違う、
使い方を色々考えるところが楽しい、
箱の魅力の一番の醍醐味になります。

甘庵はたいした物は入れてないのですが、
散歩の途中で拾った木の実だったり、
旅で見つけた土器の破片だったりと、
心の宝物を入れて楽しんでいます。

            甘庵


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うつわ禁断症状

コンパクトになる新店舗は未だに混沌として状況で、
使い慣れた筆記用具から閉じたいファイルまで、
どこへ紛れ込んだか・・・・、
事務的機能は滞っています。

16_open_0851.jpg
巳亦敬一 片口花瓶 B/Ye 5,985円
W12.5cmD9cmH15.3cm

それなのに器大好き人間としては、
展示棚が大方設置できたため、
倉庫から小綺麗に飾れる程度を運び入れ、
移動のための梱包をほどきました。
う〜ん、やっぱり器はいいな〜。
ボールペンもフォイル探しも放りだしたまま、
一気に並べました。

16_open_0850.jpg

暑さが続くなかでも閉店引っ越し作業で、
ぐったりしていてすっかりスローペースだったのが、
少し元気出てきました。
うつわ禁断症状だったようです。
やっぱり器が身近に並んでいないと始まりません。

リオオリンピックの日本選手の活躍も気になりますが、
ここは我慢で整理を進め、
少しでも早くオープン出来るように、頑張ります。

              甘庵


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移転先開店の準備にとりかかりました

ブログが更新できずにいてもうしわけありませんでした。
7月いっぱいで閉店しましたが、
移転先はぐっとコンパクトにしての展開のため、
まだ作品は倉庫に収納したままなのに、
モノに溢れ混沌とした状況になっています。
16_open_0830.jpg
常設コーナーの棚を2/3移設して、
飾り棚とベンチとテーブルと1台持ってきました。


今回ものすごく整理し、処分したのですが、
業務のための備品がなぜこんなにあるのだろう・・・。
百舌鳥状態のモノがいっぱいでてきたり、
でも未使用で捨てられないし・・・。

16_open_0833.jpg
片付けはまだ時間があるからという気持ちと、
無事に引っ越し完了という安堵感からか、
いえ、単に年のせいなのでしょう。
馬力がまったくかかりません。

16_open_0832.jpg

起きて朝食をすませて一休みが・・・寝てる。
しかもおなか空いて起きるとお昼の時間。
こんなことの繰り返しの今週が終わろうとしています。
ちょっとだけ奮起して展示棚部分を調整し片付けました。
明日から少しずつ作品を倉庫から出してきて、
整理をしていく予定です。
もうしばらくお待ちになってください。

             甘庵


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感謝いっぱいで閉店しました

長い間、ご愛顧いただいた旧店舗は、
7月いっぱいで閉店いたしました。
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閉店セール中は新旧たくさんのお客様がおでかけいただき、
閉店にあたって、様々なご助力といただいたことを、
深く感謝し、改めてお礼もうしあげます。

ぐっとコンパクトにしたスペースのなり、
今までに比べて、駅からも遠くなりご不自由をお掛けしますが、
その分、濃いめの対応で補えるようにと考えた、
秋オープンの新展開を計画中です。
どうぞよろしくお願いしたします。

               甘庵

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