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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

汎用性の高いピチャー

今日のお薦めは西川孝次さんのスキピチャーです。
本体部分にはお得意のアラレ文が施され、
液体を入れたときに小さなレンズが並ぶ効果を見せ、
注ぐ時にも楽しめます。

16_open_0099.jpg
西川孝次 スキピチャー 3,996円
W10cmD8.5cmH10cm 程よく入れて200cc


注ぐ物なら何でもいけます。
ミルクを入れてクリーマーももちろん、
ドレッシングやソースやタレなども、
程よく入れてワンカップなので、
一人デキャンタや片口に使うのも有りです。

16_open_0100.jpg

お休みの時には、
野草や短めになった花を挿しても、
水が綺麗に映えて、
とても可愛い花入れになります。

16_open_0101.jpg

吹きガラスのホットワークの口作りなので、
経験と勘で作ります。
焼き物のような完全な切れは無理ですが、
注ごうという勢いと切ろうという気持ちで、
寛容な気持ちをもって使ってくだされば、
許容範囲と思います。

置いたところのシミが気になるときには、
似合う皿を見立ててピチャーアンドソーサーで、
使う配慮を楽しんでください。

口が有り取っ手がある姿と、
注ぐという楽しみのあるピチャーは、
色々使えるお気に入りがあると、
食卓の表情が豊かになります。

            甘庵


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不思議と何でも美味しそうになる鉢

今日のお薦めは鶴見宗次さんの手ひねり丸鉢大です。
ロクロを使わず手から生み出されるフォルムは、
質感や表情が濃く彫刻的な魅力を持ちます。


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鶴見宗次 手ひねり丸鉢大 10,800円
径19cmH10cm


土の限界を高めるために山土を入れ、
納得しないと何度も窯に入れ直し焼き切るため、
窯神様のいたずらの歪みがよく見られます。
この鉢も良い感じに歪んでいて、
侘びた茶道具に通じる緊張感を生み出しています。

16_open_0061.jpg

灰をかけてひたすら焼き、
噛んだ石がハゼ、鉄が吹き出す肌は、
荒々しくざっくりしている印象なのに、
水に通しで潤わせて盛りつけすると、
料理を優しく包んで盛り立て、
どんな料理も不思議なほどに、
美味しそうに見えます。
16_open_0063.jpg

また、さっくりした表情なのに、
使い込んでいただくほどに、
角が取れていき滑らかに感じてきます。
器を仕立てていく楽しみもしっかりと体験できます。

16_open_0064.jpg

さて、どんな料理がイメージできましたか。
ぜひ試してみてください。
冒険と思えるような盛りつけが、
次からは自然に見えてくるそんな鉢です。

               甘庵


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小さいけど濃い仕事

今日のお薦めは光藤佐さんの小振りの粉引汲み出しです。
穴窯で焼かれて、灰や炎をくぐって、
緑の灰だまりや焦げの窯変が見えます。

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光藤佐 粉引汲み出し 2,700円
径8.5cmH5cm


なんでもない碗型ですが、
飽きのこない使い勝手の良い、
遍的なバランスの姿です。

16_open_0044.jpg

優しい口あたりが嬉し汲み出しで、
こっくり入れた煎茶も、
番茶でも似合いそうです。

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ちょっと飲まれるかたなら、
酒器にしてみたくなる、
一点物としてみても、
納得できる力がみなぎっています。

16_open_0046.jpg

三寸たらずと小振りですが、
さりげないフォルムでありながら、
しっかりと存在感のある使いたくなる器です。

          甘庵


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手に包み蓋を開けたくなるフタモノ

甘庵はフタモノが好きです。
自分にとって好ましい器は手にしたくなります。
フタモノならさらに蓋を開けて見たくなります。
何をいれようかと使い方を考えるのも楽しみになります。

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野波 実 白磁兎フタモノ 6,480円
径9.6cmH10.7cm


今日のお薦めは野波実さんの白磁兎フタモノです。
蹴轆轤で引き出されたふっくらとしたフォルムは、
白磁で有りながら柔らかさと暖かさを感じます。

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蓋に付くツマミの白兎も柔らかな毛並みを感じます。
見ているだけでも心優しくなる穏やかな作品です。
美しく優しい姿が置物として、
身近に置いておきたくなる可愛いフタモノです。

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それでもしっかり焼けている磁器なので、
気遣いなく普段使いできる安心感があります。
お気に入りのご飯の友を仕込んで冷蔵庫に入れておき、
炊きたての新米を味わう時に、
これさえあればと思わせてくれそうです。

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さて、もしも貴方が手に入れたら何を仕込んで、
どう使うのでしょう。
考えるだけでも楽しい器です。

             甘庵


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ロックグラス煌めきが肴になる

秋めいてくるとロックが美味しくなる。
と思うのは甘庵だけでしょうか。
汗ばむ季節だとビールや水割りがすすんでいましたが、
朝夕の風が涼しくなってくると、
濃いめの酒をゆっくり飲みたくなってきます。

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荒川尚也 スクリュータンブラー 4,644円
左: 径9.3cmH9cm
右: 径9cmH9.5cm


そこでお薦めするのが酒の肴になる、
荒川尚也さんのスクリュータンブラーです。
底から口にゆったりと広がるテーバーと、
ずしりといた重みを持つ、
トラッドなロックタンブラーです。

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重みになる腰から下の厚みのある部分に、
細かなモールが螺旋文を描いていて、
飲み物の色や光を映して煌めきます。
酒を口に運ぶたびに鳴る氷り変化する景色は、
器好きには最上の酒の肴になります。

16_open_0966.jpg

あえてなのか個体差があるタンブラーで、
作者はぐい呑みや茶碗のような、
一点作りだからこそ込められるテンションで、
作っているのかもしれません。
だからこそ一つずつの個性と同時に、
どのタンブラーもそれぞれに、
甲乙付けがたい存在感と美しさを纏っています。

                甘庵   


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こっくりした粉引飯碗

新米の美味しい季節ですね。
今日のお薦めはこっくりした味わいの、
久保田信一さんの粉引飯碗をご紹介します。

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久保田信一 粉引飯碗 各2,592円
左:径12.3cmH5.6cm
中:径12.6cmH5.3cm
左:径12.4cmH6cm


自分の器を持つ日本的な習慣から、
飯碗は自分の好みで決めて、
各人が違う質感や彩りや大きさになります。
ここが他国になり楽しい習慣です。

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自分の好みの飯碗選びは、
器に親しみ楽しむ暮らしの基本になり、
器への認識や愛情を育みます。
大切にしたい習慣です。

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ご紹介の久保田さんの粉引飯碗も、
サイズや口端や高台の形状が少しずつ違い、
手に持って口に運ぶ、これまた他国になり器なので、
選ぶ時に手に持ってみて、
自分好みの掌を感じて選ぶことも、
大きなポイントになります。

16_open_0050.jpg

黒土に白い化粧土を纏わせ、
釉薬を施しやくことで、
こっくりした肌合いをもち、
使うことで貫入や雨漏り手などの、
侘びた変化も生まれてくることもある、
長く可愛がり育てていく、
陶器ならではの楽しみがあります。

                甘庵


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省き削がれて生まれた個性

今日のお薦めはシャープで美しいフォルムの、
稲垣明子さんの結晶釉練込コップをご紹介します。

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稲垣明子 結晶釉カップ 4,104円
左:径8cmH8.5cm
右:径7.5cmH9.5cm


ロクロで挽くには不向きな鋳込みの土を基本にした、
三色の色土をざっくりと混ぜて、
ロクロ成形の回転で緩やかに混ざり合わせていきます。

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ロクロの上で混ざり合うため同じ練り込みはできません。
あわせて大きさやフォルムも一つずつに作られた、
マイカップをイメージしたカップです。

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無駄を省いたシンプルな姿を薄造りで挽きだし、
回転で螺旋に練り込まれた土色を、
マットな結晶釉で包み素朴な質感に仕上げています。

使う器として使いやすい要素を持ちつつも、
造形的に省き削ぐことで個性あるカップにしています。
そこには稲垣さんらしさで裏付けられていて、
丁寧で真面目な仕事があってこその造形です。

              甘庵


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素材は絵 器は額縁

秋の長雨が続いていてどうもすっきりしない荻窪です。
昨日、朝から降り続いている雨の中、
宅配便さんが荷物を届けてくれました。
三重県のMさんからまたまた秋の味覚が届きました。

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今回はご近所からいただいた物などお裾分けで、
自家栽培らしくのびのび自然のままの野菜です。

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野波実 白磁大板皿 21,600円
W40cmD22cmH4cm


冷蔵庫に収納する前に、
目の前にあった野波実さんの白磁大板皿に盛って、
無事到着メール用に撮影してみると、
絵になります。

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スーパーで並ぶものとは違って、
ちょっと傷やシミがあったり曲がったりしてますが、
個性が絵になっていて美味しそうです。
*実際に食べてみると甘くて味も濃く美味しい。

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かなり大きな板皿ですが、
全ては乗り切らないので、
届いたラインナップを一通り盛ると、
存在感のある美しい皿がいっそう煌めいています。

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盛った野菜たちが主役になり、絵になり、
器が額縁になって受け止め盛り映えしています。

             甘庵


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野草を挿すだけで活き活きと

朝晩の気温が急に下がって秋を感じています。
草花からも季節の変化を感じています。
ホトトギスとミズヒキを摘んできたので、
目についた西川孝次さんのガラス花入れ挿してみました。

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西川孝次 ウグイス鶴首平瓶 8,640円
径9.5cmH13.5cm


再生ガラスで作られたこのシリーズは、
季節に関わらず使いたくなる魅力あります。
泡をいっぱい抱えた腰からすっと澄んだ首へつながり、
腰部分の六つの房が果実のような膨らみを見せて、
安定感のある美しいフォルムです。

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いつも作品としてそのまま眺めていても、
惹かれていましたが、
水を満たして山野草を投げ入れるだけで、
花器が活き活きとしてきます。

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やはり器は使われてこそ、
その魅力を引き出せると、
改めて感じました。

          甘庵


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可愛い絵なのに景色広がり飽きないカップ

また台風のあとに溢れた出た水の映像が流れています。
被害に遭われた方のご苦労に心痛みます。
もう台風は来なくていいですから・・・。

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サトウアカネ 加彩ストレートカップ 1,944円
径8cmH8cm


今日のお薦めは可愛い家並みが描かれた、
サトウアカネさんの加彩ストレートカップです。
大きな蕎麦猪口のような姿なので、
カップですが小鉢のようにも使える、
多彩に使えるマルチなカップです。

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アカネさんの加彩シリーズは、
彩りがきれいですが、
上絵ではなく釉薬で本焼きでの、
絵付けになるので、
摩耗や電子レンジや食洗機にも、
気軽に使っていただけます。

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ママになったときに、
渋好みのアカネさんが子供のためにと、
描き始めたシリーズですが、
今や大人たちにファンの多い人気のシリーズに。

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それは描く絵付けがシンプルで可愛いのですが、
しっかり絵柄として器の肌になっていて、
長く使うほど愛着が湧く、
飽きのこない仕事になっているからです。

植物などでもこの家並みでも、
心象的にデザインされていて、
見る側使う側でイメージと広げられる、
楽しみに満ちているからでしょう。

             甘庵


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和皿洋皿の利点を兼ね備えた盛皿

今日のお薦めは一枚あると和洋中華エスニックと、
なんでも盛り映えしちゃう久保田信一さんの縞柄盛皿です。

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縞柄盛り皿 9,180円
長石釉 径26.5cmH3.5cm


縞柄は刷毛目的な方法の絵付けです。
線文、千筋文、木賊文などは、
通常は一本づつが平行に描こうとしていますが、
久保田さんの縞柄は刷毛目のような、
線の群になって動きが特徴で面白い点です。

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この縞柄が和のトラッドな表情を持ちながら、
同時にモダンでアバンギャルドな気配を兼ね備え、
材料や料理を選ばず受け止めで美味しそうに見せます。

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久保田さんが現代彫刻をやっていた目が、
作り出す表現力が活かされていると、
甘庵は一人納得しています。

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また、鉄による発色や文様を描く、
久保田さんの選択から縞柄も、
モノトーンの濃淡が基本なので、
かなり密度の高い文様でも、
料理を邪魔することなく主役に盛り立てる、
デザインとして良くまとまっています。

プレートと行っても良い見込みに見えますが、
平らではなく緩やかな曲面を持っている点も、
和皿洋皿の利点を兼ね備えている、
使い勝手のよい一枚に仕上げています。

              甘庵

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土味いっぱいでも使いやすい

今日のお薦めは鶴見宗次さんの、
焼きしめ手ひねりマグです。

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鶴見宗次 マグカップ 各3,240円
左:径8cmH9cm
中:径7.5cm8.5cm
右:白 径8.5cmH7.5cm


窯が違う3点を並べてみると、
一つずつ顔つきが違って、
手仕事の器と出会う面白みを体現できます。

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いつでもその時に出来る限り良く仕上げようとしていて、
土や窯や作り手の気持ちで結果は、
プロなのでそれぞれ甲乙がつけがたく仕上がって、
善し悪しより好みになります。

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とくに鶴見さんはロクロを使わず、
手から生み出したフォルムと、
釉薬ではなく灰をかけて、
限界までしっかりと焼き上げているため、
土味をひきだし、カリカリに焼け、
火の勢いで緩やかに歪みを見せ、
窯変の楽しみを味わえます。

焼き切っているので、
土の匂いがすることはなく、
飲み物の味を変えることなく、
汚れにくい堅いやいものになっています。

ザクザクした表情ですが、
口あたりは不思議なくらいに柔らかく、
少し使い込んでもらうとさらに滑らかになります。
それもしっかり焼いて、
マグ自体がガラス化しているからです。
土味を楽しみ、使いやすいマグです。

             甘庵


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盛りつけが楽しい片口鉢

今日のお薦めは小野寺友子さんの白磁片口鉢です。
注ぐことより盛りつける楽しさに重点をおいた、
何をもっても納まりのよい片口型の鉢です。

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小野寺友子 白磁片口鉢 4,968円
W18cmD14.5cmH6.8cm


片口は本来は注ぐ器ですが、
注ぐ機能のための口があることで、
非対称の形をもっています。
この非対称の姿に先人たちが面白みを見いだして、
器として見立て使いをはじめたのでしょう。

16_open_0936.jpg

やがてそれは見立てではなく器の形として認知され、
ごく普通に使われるようになってきたようです。
特徴の口が破損したり、重なりにくい形状になったりと、
日常使いとしてマイナスの点もありながら、
それに勝る趣があるからこそ、
片口鉢を愛用する方が多いのでしょう。

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非対称の元のになる口を、
通常は向かって左にして配膳します。
動きのある盛りつけになり、
シンメトリーが基本の文化の国では考えにくいことが、
なぜか私たちには抵抗感より、
好ましさや、美しさを感じ取れます。
和の文化の特徴の一つなのではないでしょうか。

              甘庵


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男性的なロックタンブラーですが・・・

連休初日、久々に明るい朝の荻窪ですが、
午後からまた崩れて行く予報がでています。
またまた大きな台風がやってきそうですし、
どうかもう被害がでないでほしいと願うばかりです。

今日のお薦めは西川孝次さんのどんとした、
安定感のあるフォルムのロックタンブラーです。
でも、これは案外女性向きではと思っています。

16_open_0878.jpg
西川孝次 ポッチロックタンブラー 3,240円
径7.5cmH9cm 程よく入れて300ccほどです


口径は大きいしテーパーのないシリンダー状なので、
女性の手には持ちにくそうですが、
掛かりになるポッチがあり、
胴部分は型押しの線文が刻まれているので、
これも持ちやすさになっています。

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そして近年の大きなマグの購入者の大半が女性であるように、
日常のカップは大きめを好まれる女性が多いようです。
このタンブラーはそんなお好みにあうマイグラスになります。

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底面が大きく安定性が高く、
口が広くて洗いやすく、
シンプルなデザインは飲み物を選ばず、
マイグラスとしての汎用性が高くて、
使い勝手がよいはずです。

それにタンブラー自体が酒の肴になるような、
一つずつ作られた吹きガラスならではの魅力を備えていて、
長く愛用されるグラスに仕上がっています。

              甘庵


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普段使いの四寸鉢

この数日すっきりしないどんよりとした日が続いています。
秋雨前線と台風の影響のようですが、
早く秋晴れの空が見たくなります。
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久保田信一鉄彩小鉢 1,944円
径12cmH3.5cm


今日ご紹介するのは久保田信一さんの、
料理を引き立て品格がありながら、
普段使い出来る鉄彩4寸小鉢です。

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陶器の良さを活かして手持ちが軽く、
しっかり焼くことで土と鉄と灰釉が見せる、
美しい窯変を見せながら丈夫です。

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ちょっと珍味を一品オシャレに盛りつけても、
テーブルがいっぱいの時にさらに一品をこってり持っても、
晴れでも褻(け)でも、
多用なしつらえを納める力のある四寸皿です。

16_open_1112.jpg

それでも器は晴れよりも褻(け)=普段使いの出番が多い物です。
普段使いで生きる器こそ、
お気に入りの器を使うことで、
食卓が美味しそうになる器の力を、
十二分に活かすことができます。

使いやすいサイズと、価格と内容を照らして、
お薦めしたいリッチになれる普段使いの器です。

              甘庵


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新店舗がスロースタートしました

新荻窪銀花は、店舗と言うより侘びた庵です。
マンションの部屋に旧店舗の備品の一部を持ち込み、
切り貼りして納めた、コンパクトなうつわ屋です。

16_open_1248.jpg

当然今までのような展開はしにくくなりますが、
逆に、ここであるからこそお客さまにゆっくり楽しんでいただける、
長閑な空間にてきるかもしれないと思い、
我が儘な展開を試してみることにしました。

16_open_1252.jpg

それに、初めてお出かけになるときには、
オートロックのマンションの入口で、
TVインターフォンで応対されて入るのは、
入りにくい方も面倒と感じる方も多いと思います。
そこで、まず初めてのときには、
最寄り駅や、お近くまでお迎えに上がろうかと考えました。

16_open_1251.jpg

もう一点、狭いので一度に来店いただくお客さまを、
多くても4名までに絞ることにしました。
一日を2時間ずつ、午前一組午後三組の四組に分けて、
ご予約(当日でもかまいません)を受けてからお迎えできればと・・・。
まあ、そうそうお客さまが重なることはないと思っております。

16_open_1249.jpg

甘庵としては遊びにいしていただけたように、
お迎えできればと思っていたのです、
プレオープン中にお迎えしたお客さまは、
皆さん顔見知りのお客さまばかりだったこともあり、
ノンビリしていただき、旧店舗とは違った視点や視線で、
器をじっくり見ていただいていました。
大昔の荻窪銀花にちょっと戻った感じもしていました。
これからも、こんな感じで皆様をお迎えできたらと思いました。

16_open_1250.jpg

次回は9/22木から10/2日まで常設展を開催の予定です。
お問い合せ、ご予約をお待ちしております。
メール

                  甘庵


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新米とうり坊が届きました

一昨日、いつも色々と応援していただき、
お気遣いをいただいている三重県のTさんから、
重い秋のお便りが届きました。

届けてくれた宅配便のお兄さんに、
玄関先に置いてもらい判子を押したら、
「重たいですから持ち上げるときに気を付けてください」と、
「ありがとう、ごくろうさん」といい。
『年寄りって思われたかな』と思いつつ持ち上げて『う。。本当だ』
開けてびっくり。
新米がびっち入ってて・・・。

その時点でもう、白米の炊きあがった香りとイメージが・・・。
秋だけの味わいをたくさんいただいて、
幸せです。

16_open_1238.jpg

で、箱の隙間に湿った新聞しがビニール袋に入っている。
開けてみれば可愛いうり坊(カラスウリ)が優しく包んであります。
メモ書きには「今朝の散歩でみつけました」
Tさんのお人柄がぎゅっと詰まった贈り物です。
目からも秋の風を感じ取れました。

              甘庵

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プレオープンを終えて

9日間の期日でプレオープンを開催して、
皆様のご意見を伺いながらの、
実験的な展開でスタートしました。

16_open_1240.jpg
ナチュラルな彩りで香りも素敵なお花です。
まだまだ元気です。


親しいお客さまが多かったこともあり、
甘庵が思い描いていたイメージで、
対応させていただけて、
とても楽しい時間になりました。

16_open_1241.jpg
銀花に幸運を呼ぶようにといただきました。
ガルーダに乗ったヴィシュヌだと思います。


コンパクトなことや靴を脱いで上がることもあり、
ノンビリしていただき、
光の入り方や飾り付けなど、
旧店舗とは違った視点や視線で、
器をじっくり見ていただいていました。
大昔の荻窪銀花にちょっと戻った感じもして、
こんな感じで皆様をお迎えできたらと思いました。

16_open_1243.jpg
まだ胃袋に消えていない美味しい物たち。

また、画像はご来店いただいたお客さまや、
ご贔屓のお客さまたちから、
たくさんのお心遣いをいただきました。
一部はすでに胃袋へ納まってしまったものもございますが、
ご縁をいただいていることに、
改めて感謝いたします。

               甘庵


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まだまだガラス鉢が使いたい

九月も半ばになろうとしているの、
まだ蒸し暑さが残っていて、
冷たい料理がまだ美味しい感じです。
そのイメージで今日は西川孝次さんの、
縁返し青中鉢をご紹介します。

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西川孝次 縁返し青中鉢 8,100円
径20cmH6cm


一人で独占すれば贅沢感のある、
野菜たっぷりの冷しゃぶサラダ、
トッピングを欲張った冷たいパスタ、
色々乗せたぶっかけうどん、
具だくさんおろし蕎麦とか、
もう食べたいものが色々浮かびます。

16_open_1237.jpg

もちろんシェアする料理にもデザートにも、
使い勝手の良いサイズで、
多彩なサラダや冷たくした煮物や、
秋ナスを焼いてを鉢ごと冷やしておいたり、
梨やブドウを盛りつけても、
幅広く盛り映えするガラス鉢です。

16_open_1233.jpg

青中鉢とありますが、
よくみれば素地に泡を巻き込んだ、
青や緑が混ざり合っていて、
深みのある表情が見て取れます。

16_open_1235.jpg

シンプルなフォルムで扱いやすく、
縁を折り返す納まりで丈夫さへの配慮が、
織り込まれた使い勝手の良いデザインです。

            甘庵



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モダンですが基本は和の器です

今日ご紹介する小野寺友子さんの粉引鉢は、
スタイリッシュでモダンなボウルという印象です。
そこが小野寺さんの器の魅力であり、
今の食卓で使いやすい理由です。

16_open_0919.jpg
小野寺友子 粉引鉢大 5,400円
径22cmH7cm


整った洗練されたフォルムのボウルですが、
これは粉引兜鉢が基本になっている鉢です。

16_open_0920.jpg

小野寺さんの粉引は総刷毛目のアレンジで、
粉引のみどころのヒマ(化粧土のムラから素地が見える)を、
デザインとして描いています。
見込みと口縁との勾配をかえて、
境の線で立体感を際だたせています。

16_open_0921.jpg

粉引は使う込む楽しさを、
兜鉢は納まりがよく、
料理を引き立てる盛りつけのバランスを、
無理なく自然にサポートします。

毎日のおかずから晴れのご馳走までが美味しそうになり、
和洋中エスニックと多用な料理や食材が映える、
使い出すと乾くヒマのないほど出番の多くなる器です。

              甘庵


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お茶以外も似合うマイカップ

甘庵の時代では自分の湯呑みが、
職場にありましたが、
近年はどうなんでしょうか。

16_open_0984.jpg
野波実 青白磁 飛びかんなカップ 2,592円
径8~8.5cmH8.7~9cm 程よく入れて200ccほど


甘庵が、もしも今職場に持ち込むめるなら、
自分の湯呑みよりマイカップにします。
この野波実さんの青白磁飛び鉋(かんな)カップなど、
ぜひ使ってみたいです。

16_open_0985.jpg

まず何を入れても不自然ではありません。
日本茶、紅茶、コーヒー、ウーロン茶、麦茶・・・。
どれも似合います。
バリバリの湯呑みでコーヒーはちょっと、
マグカップで緑茶もなんだか・・・。
このカップならどれも美味しいティブレイクになります。

16_open_1207.jpg
これが飛び鉋。鉋は高台などを削り出す板状の金属の道具で、
ロクロの上に乗せて削るときに本体の上を適度に触れることで、
鉋をはねさせてリズミカルな跡を残す装飾手法です。


大きさも良いです。
平均的な湯呑みのサイズです。
でも見かけより容積があります。
きわどいくらい薄い碁笥高台で、
見込みの深さそのまま入るからです。

16_open_0986.jpg

そして丈夫で扱いやすい磁器なので、
漂白剤や洗剤などの気遣いもなく、
多彩な飲み物でも香りの邪魔をしません。
それでいて、蹴轆轤(けろくろ)で一つずつ作られたフォルムは、
無機質ではなく器好きにはたまらない、
オリジナルのマイカップになります。

            甘庵


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使うとより良さが分かる五寸皿

久保田信一さんの灰釉二彩小皿をご紹介します。
素地の陶器の持つ柔らかな白地に、
灰釉と鉄絵が生み出す緑のグラデーションが綺麗な、
軽くて盛り映えする使える五寸皿です。

16_open_1104.jpg
久保田信一 灰釉二彩(白土)小皿 2,592円
径15.5cmH3.5cm


緑のグラデーションが出来る仕掛けは、
良く焼くからこその還元炎の焼成中に、
鉄の発色で生まれています。

16_open_1101.jpg

調合に使う灰が持つ若干鉄分で灰釉は、
還元炎で焼かれた窯変で、
釉だまりが淡い緑釉を見せます。

16_open_1102.jpg

鉄は釉薬の中の濃度や焼き方で、
黒、茶、緑、黄色などを発色します。
この皿は灰釉の下地に両端二カ所に、
鉄下絵を施して溶けた灰釉と合わさり、
重力で見込みに流れることで、
緑のグラデーションを、
窯神さまの力を借りて描いています。

16_open_1103.jpg

中程に白抜きの素地が見えるように、
計画して下絵施釉されていますが、
自然に一つずつの表情を見せています。
これも、料理の邪魔をしない、
幅広い料理を盛り映えさせる、
力をもっている理由の一つです。

盛りつけが決まり料理の納まりがよく、
多少の汁物なども受け取れる性能は、
底面の平らなプレートではなく
見込みに緩やかな深みを持つ、
自然なフォルムが貢献しています。

陶器の良さを活かした軽さ、重なりの良さなど、
使い出すと分かる良さから、
日常の皿として出番が多くなる五寸皿です。

            甘庵


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凝縮された酒が似合うグラス

今日は西川孝次さんの色々飲みたくなる、
リキュールグラスをご紹介します。

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西川孝次 モールリキュールガラス 3,240円
径6.5cmH9.5cm


西川さんのスキ(透明)の素地は、
どこかレトロで少し柔らかみのあります。
小振りなグラスですが存在感のある姿で、
整ったバランスと丁寧な仕事が伺えます。

16_open_1135.jpg

カップ部分は二段階になっていて、
上の部分はモールがはいり、
絞りこんが下部がステムに上手く連動して、
締まりのある美しいフォルムに仕上がっています。

16_open_1136.jpg

スキなので飲み物の色合いを、
邪魔することなく楽しめます。
リキュール類はもちろん、
モルトウイスキーや日本酒や、
自家製果実酒も似合います。

16_open_1137.jpg

凝縮された飲み物をゆったりと楽しむときに、
ぴったりのグラスです。

             甘庵


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異なる趣の取り合わせも楽しい

今日は対比する酒器を組み合わせてご紹介します。
ぐい呑みは光藤佐さんの無釉のやきしめぐい呑みです。
片口は前川俊一さんの銀彩片口です。


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左:光藤佐 穴窯焼き閉めぐい呑み 4,320円
径8cmH5cm
右:前川俊一 銀彩片口 8,640円
W13cmD7.5cmH10.2cm


光藤さんのぐい呑みは穴窯でがんがん焼かれて、
炎の後が土の発色を見せ、
素地の原土に噛んだ石がはぜている、
ざっくりした無釉やきしめの、
土味と素材感を楽しむ和のぐい呑みです。

16_open_1197.jpg

一方の前川さんの片口は、
艶やかな白釉の上に、
いぶし銀とは違うパラジウムの、
曇らない輝きを持つ銀彩というモダン仕立てです。

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この対比の取り合わせが面白くて、
ご一緒に紹介することにしました。

16_open_1186.jpg

長くうつわ屋を営んでいて、
器という共通項でご縁をいただいたお客さまと、
様々な形で親しくさせていただくことがあります。

16_open_1187.jpg

M氏もそんな一人です。
互いに時間の都合をつけやいこともあり、
時折酒をご一緒させてもらいます。
甘庵のいい加減さとは違って、
積極的な節電や無駄にゴミを出さない心遣いなど、
暮らし方にも感心させられるばかりです。

若い頃の出会いなら、
環境や重なる部分の少なさから、
こんなに親しくなれなかったかもしれないと、
思うことがあります。

年を重ねることで、
より人それぞれであることが大切なことだと、
だからこそ自分に無いものを持っている人と、
知らないことを知っている人と、
会話をもてることが幸せと感じています。

とまぁ〜。
和の感性である器の取り合わせと、
ちょっと通じることがあるかな〜と、
そんな風に思いました。

              甘庵


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盛る持つ使うの三拍子が揃う猪口

使い回しがきく、多用性があることで、
古くからある形の器のそばチョコが、
今現在の皆様の食卓でも活躍しています。

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久保田信一 二彩蕎麦猪口 2,160円
灰釉 径8cmH6cm


そばチョコとして使うときすでに、
まず手に持つ=持ちやすさ
そばや時におかずを汁に浸けて食べる=盛り映え
そば湯をいれて汁を飲む=飲みやすさ
器として三つの使い方をこなします。

16_open_1119.jpg

手に持って食べたり飲んだりできるので、
ごく自然に飲み物のカップとして使うことも、
料理を盛ってつかうことも出来るわけです。

16_open_1121.jpg

ご紹介している久保田信一さんの、
柔らかな緑の二彩蕎麦猪口は、
豊かで多彩な食材が上る現代の食卓にぴったり、
和の前菜から洋の肴やエスニックなスウィーツまで、
お茶やコーヒーや酒類もいけます。

16_open_1120.jpg

一つの器を多彩に使う楽しめるのは、
灰釉と口巻きの鉄が生み出す、
ナチュラルな釉調がもつ表情と、
径と高さとテーパーだけの要素で、
使い勝手と美しさを両立したフォルムで、
しっかりと支えているからです。

蕎麦猪口は今の暮らしの中で、
より活躍の場を広げて生き続ける、
もっとも身近なマルチな和の器です。

             甘庵


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これ一枚あるとかなりこなせる八寸皿

今日は小野寺友子さんの八寸皿をご紹介します。
食べることが好きで料理好きな小野寺さんは、
自分で使いたい器や必要と感じる器を作って使って、
そこから定番の作品にしていっています。

16_open_0998.jpg

この八寸皿もランチに一枚で納まる皿として、
空間にゆとりあるゆったり盛れる皿として、
自分で使うために作られたそうですが、
思った以上に使い勝手がよく、
しばらくこればかり使うようになり・・・・、
はたと気づき。

16_open_1002.jpg
小野寺友子 白磁八寸皿見込み絵 丸 5,400円
径24.5cmH4.6cm


これは器作りとして不味いかも、
これあるとこれ一枚でかなりのことがこなせて、
他の細かな器を買ってくれないかも。
と、小野寺さんには珍しく面白ネタとして話してくれました。

16_open_1008.jpg
小野寺友子 白磁八寸皿見込み絵 角 5,400円
径24.5cmH4.5cm


たしかに、食材や料理を選ばずに盛り映えして、
ゆるやかな曲面の見込みは食材の納まりが良く、
使い慣れるほどに使い勝手のよくなる、
日常の皿として大活躍します。

16_open_1004.jpg
小野寺友子 白磁八寸皿 5,400円
径25cmH4.5cm


見込みに鉄絵があるものと無地の白磁皿があります。
見込み絵があるものと組んで絵柄違いを選んで、
マイプレートにするのにもちょうど良い頃合いの皿です。

                  甘庵


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光を受けて煌めくガラス

ご紹介しているのは西川孝次さんの、
青いガラスの美しい酒瓶です。
新店舗に移って画像を撮るときに、
旧店舗とは違う日の差し方を試していましたが、
ガラス器の見え方が圧倒的に違います。

16_open_1139.jpg
西川孝次 青アワ赤蓋角酒瓶 9,810円
□6.5cmH17.5cm


ガラス器の陶器や漆器などの他の器にない、
光を透かすという大きな特徴が、
光を背にして置いたときに、
ガラス器の表情が一変します。

16_open_1142.jpg

と同時にご紹介の角瓶のように、
素地の色の光で影を落として映り込み、
モールや面取りや角が輝き、
器を煌めかせます。

16_open_1143.jpg

また水や飲み物などの液体が入ると、
液体がレンズの効果を生み出して、
さらに表情に深みをまします。

16_open_1144.jpg

建築物の構造や緯度から光を取り入れることに、
思いを寄せていたヨーロッパで、
教会建築などでステンドグラスを多用していますが、
その魅力を窓目に置いた器で楽しめます。

手仕事の吹きガラスならではの、
素地にある緩やかな歪みや揺らぎが、
光に抑揚を生み出してより効果的です。

              甘庵


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粉引は藤田佳三さんベースです

今日ご紹介するのは藤田佳三さんの粉引汲み出しです。
柔らかなフォルムと質感は飲み物を美しく見せて、
掌と口あたりの良さは味を引き立てます。

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藤田佳三 粉引汲み出し 2,160円
径10cmH6cm


S社のI右衛門のCMでも長く使われていたのも、
納得できる実力のある汲み出しです。

16_open_1170.jpg

粉引は素地と釉薬の間に化粧土を施す手法で、
朝鮮半島から伝わってきた技術で、
釉薬の白にない柔らかで独特の質感を生み出し、
古くは茶人たちに見いだされ、
長く愛されてきました。

16_open_1172.jpg

粉引は、藤田さんの仕事の基本に一つになっています。
人気の赤絵や安南手は素地や釉薬など異なるのですが、
絵付けの下地になる柔らかな白は、
粉引の作業から生まれています。

16_open_1173.jpg

ロクロ挽きして高台と削り、
乾かした素地に水でどろどろにした化粧土を、
施す生掛けという歩留まりのよくない方法を、
茶器だけではなく食器でも使うのも、
柔らかな表情を生み出すための、
藤田さんらしいこだわりです。

また、粉引の白は使うことで変化している、
侘びた表情を仕立てていくためのキャンバスの白です。
変わらない白さを望まれるかたにはお薦め出来ません。

               甘庵


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モノトーンの絵柄が料理を美味しくみせます

今日ご紹介するのは久保田信一さんの、
長石釉流描浅鉢です。

16_open_1093.jpg
長石釉鉄流描 浅鉢 4,104円
径18.5cmH5cm


半透明の長石釉は素地を活かした、
柔らかな白を生み出します。
そこに鉄がメインの黒い釉薬で、
勢いのある文様を描いています。

16_open_1094.jpg

ただ通常は筆で描くことが多い文様を、
黒釉を流して描く方法にしていて、
このアブストラクトで動きのある、
独特の文様が生み出しています。

16_open_1095.jpg

この文様が盛りつけするときに、
料理とぶつかりうるさくなるのではと、
思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
不思議なくらいに料理になじみ、
しかも料理を選ばず盛り映えさせます。

16_open_1096.jpg

モノトーンでもコントラストに温かみがあり、
自然由来の発色であることや、
適当に描いているようでも、
作り手が実際に料理をもって使うこで得た、
楽しみにから生み出せれた文様だからこそです。

またこのシリーズのなかでも、
ご紹介の浅鉢の口径と深さのバランスは、
和食器として品格高く使うことから、
日常の器として多彩な国籍の料理まで、
実に使い勝手のよい形です。
一点で一緒盛りから、一人ずつの鉢まで、
使い方も多用性があってお薦めできる器です。

               甘庵


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