今日は巳亦敬一さんから秋に入荷した器から、
巳亦さんらしさがたっぷり小鉢をご紹介します。
台付ボール(赤点)3,888円
径12.5cmH5cm伸びやかな広がりが美しいフォルムのカップと、
さりげなくバランスのよい台(ベース)の、
2ピースで構成されています。
これだけでも吹きガラスとしては、
これだけ形を整えるには技が必要です。

カップには不透明な彩りが挟み込まれ、
そこには縦に区切るような線文が施され、
さらに白に二つの赤点文が埋め込まれてします。

ここまでになると制作工程の難易度や手間を、
感心したり解析することはいささか野暮となり、
ただ完成した美しさに魅せられて、
素直に愛でることが心地くなります。

手間がかかった技巧これ見よがしで、
凄いだろうというところがなく、
だからこそ品があり華のある器になっています。
晴れの器として使いたくなるのも自然なのでしょう。
またガラスでありながら四季を問わずに使いたくなり、
多様な食材や料理が盛り映えする器になっているのも、
この小鉢の力のあるところでしょう。
甘庵
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今朝は過ごしやすい秋というより初冬の寒さを感じました。
年々心地のよい季節が短くなっているように感じますが、
メディアで繁華街のハロウィン衣装の元気のある若者を見ると、
気候変動より自分の対応力の衰えがあるのかもと思います。
さて今日は土味と手業の温もりを感じとれる、
鶴見宗次さんの使い勝手の良いサイズ4寸小鉢、
手ひねり焼きしめ小鉢をご紹介します。
鶴見宗次 手ひねり焼きしめ小鉢 2,160円
径12cmH4cm手仕事でも多くの器はロクロで引き出すか、
型やタタラ作りで成形していますが、
鶴見さんは小さなぐい呑みや豆皿から大鉢や大きな花器まで、
すべて手ひねりで作り出しています。

そのため、ロクロ目などとは違った、
手あとや指あとから器でありながらも、
彫刻や彫塑作品のような質感と存在感があります。

また石を噛んだ山土や鉄分の多い土で調合した素地を、
焼き切りる高温と冷却還元で黒く仕上げて、
手ひねりの質感をより引き上げています。
土味と手あとの温かさが料理映えを生み出していて、
素材や種類を選ばず美味しそうな盛りつけができます。
料理好きなかたや料理人にファンが多いのも、
使うことで器の持ち味を活かす楽しみを、
見いだしていただけるからでしょう。
甘庵
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季節がはっきりとある日本では節句や四季折々の行事を、
暮らしの中に取り入れて楽しんでしまう、
とても上手な暮らし方をしています。
時と共に増えていき、それらが程よくアレンジされて、
ちゃんと定着していくのは、
歴史の中でも重ね続けられてきたことです。
甘庵の子供のころにもカタカナの歳事はありましたが、
クリスマスぐらいでしたが、
青春時代にバレンタインディが普通になりました。
このところ元気が良いと感じるのがロウィンです。
この週末はハロウィンを楽しまれる方と多いのではないでしょうか。
もちもとは悪霊ばらいらしい起源も、
子供たちの仮装+お菓子をもらうという、
ぐ〜んと明るく楽しさが加わって、
乗じた大人の仮装のお祭りやパーティにまで盛り上がるようです。
ちょうどイベントがないこの時期に、
テーマパークや商業施設やコンビニや商店街と、
上手に取り入れていますね。

荻窪銀花では・・・気持ちだけですが、
友人のお嬢さんにもらった可愛い魔女の折り紙を、
入口扉にぺたりと貼っておきました。
久保田信一 鉄彩大鉢 10,800円
径25cmH6.5cm三重のTさんから届いたカボチャを初めとした秋野菜は、
胃袋の中に消えたのですが飾っていてカラスウリが、
良い感じにハロウィンカラーになって大皿を飾っています。
年寄りにはこのぐらいがちょうど良い感じです。
ハッピーハロウィン!!
甘庵
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荻窪は朝から雲におおわれた空で、
午後には雨も降り出しそうです。
気温もひくくて暖かい飲み物がほっとする天気です。
そんな今日は久保田信一さんのそれぞれ個性のある、
たっぷりなマグを3点ご紹介します。
久保田信一 マグ
左:長石釉縞柄マグカップ大 3,780円
径9.7cmH8.7cm
中:鉄化粧マグカップ 3,456円
長石釉 径7.5cmH10cm
右:鉄彩マグカップ 3,240円
径7.5cmH8.5cm鉄使いの久保田さんなので、
鉄絵や鉄釉や素地の鉄で、
それぞれ黒、茶、グレー、ブルーグレーなどの、
彩りを発色させています。

マグはマイカップとして使われることを想定しているので、
形の一つずつ作り、大きさも色々です。
自分の好みに合わせて選ぶ出会いも、
手仕事の器を使う初めの楽しみになります。

マグは使用頻度の高く、使い方からも、
厳しい条件のある器だと思います。
手に持ち、口を付けるので、掌や口あたりの上質感が大切です。
同時に頻繁に使い、洗い、また使うという回転率が高いので、
丈夫で汚れにくさなどを要求されます。

久保田さんの仕事は、
温かみがあって軽めの陶器の良さを活かし、
無駄なところのない丁寧が作りで、
しっかり焼ききっているので、
このマグも使い勝手が良い仕上がりの、
性格のよい子たちです。
あとは、ルックスが皆様の好みに合うかですね。
甘庵
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今日は巳亦敬一さんの光を受けて黄金色に煌めく、
新スキシリーズの陰影のお話しです。
巳亦敬一 新スキボール 大(深) 5,400円
径21.5cmH8cmガラスが和の食器に使われ出すと直ぐに、
透ける涼感から夏の器の代表になりました。
器にも四季を振り分けて楽しむ和の美意識と、
お持てなしの配慮などから自然と馴染みました。
特にエアコンのない時代の夏は、
視覚やイメージの涼感を大切にし楽しんでいたのでしょう。
巳亦敬一 新スキデザートカップ 丸平 3,348円
径13cmH7cm近年はエアコンや暖房などが充実して、
四季を通して過ごしやすくなってきました。
また食材も先取りになったり、
年間夏野菜なども手に入り、
四季感にも変化がきているかもしれませんね。
事実、通年サラダなどの冷たい料理や、
冷たいデザートを楽しめます。
自然とガラス器にも涼感だけではない魅力が求められます。
巳亦敬一 新スキ冷茶器 大 2,808円
径9cmH8cm巳亦さんの新スキガラスは赤い光を受けて、
黄金色に煌めきます。
多くの食卓で温かみのある電球色が選ばれているので、
この輝きも普通に楽しめます。
そこにもう一手間の着せガラス部分の厚みとモールが、
煌めきを増し、同時に陰影を映し出します。
この陰影が視覚的により暖かみを与えてくれます。
点灯時間が長くなる季節ほど温かみが嬉しいという、
嬉しい仕掛けになります。
甘庵
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今日ご紹介するのは久保田信一さんの、
長石釉縞柄蕎麦猪口大です。
久保田信一 長石釉縞柄蕎麦猪口大 2,484円
径9.5cmH6.5cm手に持て、口を付けて飲めて、安定性も高い姿から、
飲み物も料理もデザートもと、
様々な使い方ができるマルチな小鉢です。

鉄下絵の縞柄の伝統的な和柄からのアレンジで、
和の器でありながらもグローバルなスタンスにあり、
食材や料理を選ぶことなく引き立てます。

久保田さんは器は鉄を活かしたデザインです。
下絵や釉薬や土にも鉄の発色で表現を深めています。
この蕎麦猪口は柔らかな土色の素地に、
鉄絵の具で下絵をして、厚みのある長石釉を施し、
しっかり焼くことで釉や素地に滲む彩りや、
黒、青黒、グレー、黒茶、茶といった、
派手ではないのですが濃淡や階調を見せて、
深みのある表情を描き出しています。

またモノトーンに近い縞柄が、
飲み物や料理をすんなり抱えて、
美味しそうに盛り映えする器に仕立てています。
甘庵
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今日ご紹介するのは巳亦敬一さんから届いた新作の、
黄金色の輝きが美しい新スキミニワイングラスです。
巳亦敬一 新スキミニワイングラス 3,024円
径5.7cmH9.3cm カップの腰部分に対に着せたガラスの厚みとモールで、
受けた光を黄金色に煌めかせます。
ステムから咲く双葉に抱えられ蕾のようです。

小振りなグラスでワインやリキュールや日本酒から、
モルトグラスや濃いめの酒のショットグラスにもと、
いろいろ楽しめる、程よいサイズです。

ころんとした可愛い形と美味しそうな輝きは、
華やかさのある小さな盛りつけをして、
器として使って見たくなります。

飲む料理やデザートなども、
口あたりの良さが活きるので、
味わいがより増すことでしょう。
小振りなグラスですが巳亦さんの黄金色に輝く、
新スキシリーズの魅力が濃縮された逸品です。
甘庵
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今日ご紹介するのは多用な飲み物を楽しめる、
マイカップとしてお薦めの葛西義信さんのコップです。
左:葛西義信 コップ 魚貼 3,369円
径8cmH10cm
右:葛西義信 コップ ブドウ 3,369円
径8cmH10cm葛西さんのトレードマークといってもよい、
丈夫で爽やかな磁器の染付ブドウ文と、
土味の温かみを活かした貼り付け魚文の、
それぞれに魅力あるコップです。

勢いのある筆の染付は、
元気をもらえるパワー感のある絵柄です。
初めに強い印象を持ちますが、
毎日眺めていても不思議と飽きず、
手に馴染み愛着が涌いていきます。
アクシデントなどで手元から離れると、
寂しくなる不思議さがあります。

共土を立体的に貼り付けた魚文は、
すっきりした構図のワンポイントですが、
立体感と釉裏紅の緑と赤の発色が動きを与え、
素地の鉄分とリンゴ灰釉の変化が流れのようにも見え、
水面から跳ねる魚のワンシーンをトリミングしたかのようです。

葛西さんの器は親しみやすい器なので、
気安く日常使いにしてもらうと、
丈夫で使いやすく長い年月を共に過ごせます。
時とともに器の持つ温かみや良さがじわーっと来きます。
長く身近で使っていく中でふと気づく、そんな器です。
甘庵
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始業前にまだ照明もつけないときの景色が好きです。
逆光の棚に並ぶ器のシルエットや、
静かななかに息吹を感じる器や、
淡い光に煌めく準備をする器に、
器の素顔を見るようで愛おしさを感じます。

橋渡しの役目のために照明を灯して、
選んでいただく器のステージをしきり、
愛用してただける出会いの準備を整えます。

食することは大切な営みです。
和の文化では食材から調理に加えて、
盛りつけやしつらえまでが大切です。
食材を選び吟味するように器にも心配りがあります。

近年は和食の存在価値や深さが認められ、
メディアでも毎日多くの食レポが見かけます。
ただ器屋として器好きからは、
そこには器の存在が薄く感じれて寂しく感じます。
橋渡しの役目の器屋として、
手仕事の器の良さを、楽しさを、
しっかり伝えていかないといけないとと、
今日も思いを重ねます。
秋の常設展開催中です。
まずはお気軽にお尋ねください。
小さな庵のような器屋で、
少々アプローチもしにくいかもしれませんが、
ゆったりと器空間に浸れます。
ご来店をお待ちしております。
甘庵
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今日はヒンヤリしていて、どんよりとしたはっきりしない天気ですが、
天気予報では、まだ気温が上がったり下がったりするよです。
昨日外出したときに近くの公園を横切ったら、
まだ元気な夏草の横に赤い葉っぱが落ちていて、
天気のままと感じました。

さてご紹介するのは巳亦さんから届いた、
可愛い花器の一つです。
巳亦敬一 一輪差し 黄 4,752円
径8.5cmH10.3cmちょとくすんだ黄色い素地に、
白い花文が埋め込まれています。
可愛い文様ですが落ち着いた素地の色調と、
丸と三角の構成になるモダンなフォルムが、
小さいながらも格調ある一輪差しにしています。

窓際で光を透かすと軽やかな印象になり、
室内の照明のもとだと仄かに煌めいて存在感があります。
環境により違う光を楽しめるのがガラス器ですが、
不透明な彩りの巳亦さんのガラス器は、
スキや透明感のある色ガラスにはない、
深みのある趣を楽しめます。

花器として使い勝手も良く仕上がっています。
まず安心感のある安定性を持っていて、
適度に開いた口が花を活けるにも、
洗うことなどの管理にも有効なデザインです。
このシリーズの共通しますが、
よく見ると手間と技が詰まっていて、
器好きには眺める楽しみがあります。
甘庵
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頃合いの深さで色々使える皿
昨日の夏日から秋日の気温になり、
過ごしやすいはずですが、
差がありすぎでどうも体がついていきませんが、
胃袋は対応しようとするようで、
朝晩の気温から暖かな料理が思い浮かびます。
久保田信一 縁黒深皿(長石釉) 2,808円
径16cmH4cmそんな気持ちもあった今日は、
おでんや煮物にぴったりな久保田信一さんの、
程よい深さが使い勝手を広げる縁黒深皿をご紹介します。

唐津の茶碗で有名な皮鯨といわれる伝統的なデザインを、
選んでいるところは成功しています。
シンプルですが奥深い絵付けです。
見込みが広く平たく縁がすっと立ち上がり、
料理の据わりが良く汁もそこそこ入ります。
皿でありながら鉢的な性能も発揮します。

縁の施されて鉄絵は一本に線ではなく、
しっかり焼かれて滲みだしたり流れて、
リズミカルな曲線にも見えます。
この鉄縁が盛りつけた料理の額縁になり、
バランスを整え料理を引き立てます。

ぽってりして縁のイメージで手にすると、
無駄なところのないロクロ挽きで、
陶器の軽やかさを実感できます。
さりげない器ですが使いやすさから、
身近に置くと自然と出番の多くなる、
なくてはならなくなる深皿です。
甘庵
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華やかでいて土味の温もりある汲み出し
今日ご紹介するのは赤絵に金彩という、
中條正康さんの華やかな汲み出しです。
中條正康 赤絵金彩汲み出し 4,860円
径9.5cmH6.5cm汲み出しというのは茶事に使う器の名称で、
湯などを汲んで出すところからの名称だそうです。
そう、平たく言えば湯呑みです。

かなりたっぷり目なので使い道の広がりを楽しみたくなります。
女性のお客様で飯碗にという方までいらっしゃいました。
さすが飯碗には小さくても茶托やソーサーと組んでみれば、
デザートや珍味などの豪華な一碗になるでしょう。

赤絵に金彩は華やかさが印象深いのですが素地は陶器で、
その温かみのある質感は磁器に比べて素朴な趣もあります。
その兼ね合いをバランス良く収めているところが、
この汲み出しに気品をもたらしています。

使い込むほどに貫入が見えてきたり、
少しずつ素地に染みた湯茶が侘びた趣を醸しだし、
味わい深い物のなっていくのを楽しめるのも、
陶器ならではの醍醐味です。
甘庵
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入荷した巳亦敬一さんのガラス器から、
新作のボールをご紹介します。
巳亦敬一 ボール(グリーン)4,644円
径12.5mH6.3cm腰から下部分に不透明で淡いグリーンで、
上半分はスキガラスという二色に分けられた、
ロート型のシンプルなボールですが、
とても美しくまとまっています。

腰部分にはモールが施されていて、
光を集めて煌めきや陰影を映し出し、
不透明な部分が仄かに明るくして見せます。

横から姿をみていてふと思いました。
「逆さ富士だ」と。
碁笥高台の中程が凹んでいる底面部分は火口のようで、
そこからはじまるモールの深さが口端にいくほど柔らかくなり、
不透明な淡いグリーンが冠雪のようです。

逆さ富士という意識はきっと巳亦さんにはないでしょう。
ただ美しいバランスに共通している点が、
重なっているからなのかもしれません。
ロート型に良さを活かしてスタッキングが良く、
丈夫な形で日常の器として使い勝手が良いばかりか、
凛とした姿は晴れの器として使える気品も持っています。
シンプルの中に良き器の要素が多くある、
ガラス器の見本のようなボールです。
甘庵
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今日は曇りの予報が好ましい方に外れて日が差して来て、
長閑な空気感のある荻窪です。
ご紹介するのは光藤佐さんの、
端正なフォルムと深い彩りを見せる黒釉徳利です。
光藤佐 黒釉徳利 12,960円
径9.7cmH13.7cmどこか黒高麗をおもわせる匂いがあります。
それでもフォルムを見る限り、
蹴轆轤で挽かれていただろう李朝時代のものにくらべれてこれは、
光藤さんのシャープなロクロ挽きから、
むしろ中国の物に重なる部分を感じたり、
黒唐津や瀬戸の香りも漂います。

それは光藤さんが作る立場で焼き物に触れ、
歴代の遺物を目にしてきた中で、
自然と自分の中に取り入れ消化し吸収してきた結果なのでしょう。

光藤さんは理屈より先に、
ご自分のアンテナでキャッチした好ましさを、
増幅して光藤流に具現化していく仕事と、
甘庵は感じでいます。

人類の文化が生まれてからずーっと作り続けられてきたやきものですから、
技術が上がったり、材料がちがったり、使い方や好みが変わるなかでも、
伝承したり、模倣したり、アレンジしたりと、繰り返されてきました。
作られた窯、作られた釉薬、作られたカリキュラムが存在する、
現代の作り手たちはまますると個性が淡くなってきます。
そんな中で荻窪銀花が作り手を選ぶ時に、
個性や感性は大きなよりどころになっています。
それを甘庵は匂いと表現しています。
光藤佐さんはその意味でも甘庵好みの、
芳しい匂いをもつ作品を作る人です。
甘庵
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今日ご紹介するのは入荷した巳亦敬一さん、
小豆色と抹茶色のコンビが渋くて可愛い新作デザートカップです。
巳亦敬一 台付鉢(アワ模様入り) 3,596円
径10.5cmH7cm面倒な仕事が重ねられているのに、
巳亦さんのテクニックがあって、
あまりにさりげなまとまっているために、
まずは可愛さに目がいってしまします。

ロート型のカップに平丸の台を付けた、
二つのパーツですが、
よく見ればそれぞれに一手間かけているのが見て取れます。
カップ部分は小豆色のなかに水玉文があります。
ガラス玉を埋め込んでいるように見えます。
外側には細かめのモールがあり、
腰半分は焼き入れしたのでしょうか銀化しています。

どうやっているのかな~と、
想像を膨らませてながめている甘庵です。
いつか巳亦さんに尋ねる答え合わせも楽しみです。

抹茶色の台もよく見ると、
端の処理は綺麗なカーブで整えられています。
裏底もやさしく凹みがあり、
ポンテあとも無理なく和らげてあります。
ぺたっと付けた後に端正の整える一手間が、
気品のあるフォルムを生んでいます。

巳亦さんの器はどれもよく見てみると、
細部にわたるまで一手間、二手間多く手が加えられています。
うっかりするとやり過ぎてくどくなったり、
手業の楽しみが薄れてしまいそうですが、
そこに巳亦さんならではのガラス器らしさが込められていて、
さりげないなかに収めた一手間に、
器の見え方や使い勝手に反映する、
大切な要素として組み立てられている、
ハイテクニックに裏付けられたデザインと納まりです。
甘庵のようにうつわオタク的にみつめなくても、
手に取り、使い出すと、その味わい深さを、
じっくりと感じとり楽しむことができるガラス器です。
甘庵
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今日も巳亦敬一さんの新作をご紹介します。
光を楽しめる新スキ楕円ボウルです。
巳亦敬一 新スキ楕円ボウル 3,024円
W13cmD12cmH5cm4寸小鉢サイズで使い勝手の良いサイズ、
楕円形で着せて部分のモールと、
華やかさを持ちながらも、
スムーズに重なり収納性も高く、
日常使いのガラス器としてぜひお薦めしたいボウルです。

使い勝手がよいだけではなく、
幅広く使えて食卓を華やかにしてくれる、
仕掛けが組み込まれています。

まずは楕円に成形されている点です。
型作りのガラスではなく、
一つずつ吹いて作る作業の吹きガラスで、
一定の形に整えられているのは、
巳亦さんの技が光るところです。

口縁の下から腰まで着せて厚みを持たせた部分に、
施したモールは光を受けて黄金色に輝き、
料理やデザートを盛り映えさせて、
より美味しそうに引き立たせます。
輝度の高い光源の元に置くと、
モールがより煌めいてゴージャスに、
作る陰影は食卓を豪華に演出してくれます。
日常で使いやすいばかりではなく、
晴れの場の器として活躍する、
実力のあるガラスボウルです。
甘庵
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昨夜荷物の発送に郵便局に行った帰りに、
ふと空を見上げたら綺麗な月が浮かんでいました。
秋の夜空ならではの淡く輝く綺麗な黄色でした。
それで、新作で届いた巳亦敬一さんのぐい呑みが、
この満月に似ていると気づきました。

夜の天空にのぼるとまるで自ら光っているかのように見えますが、
もちろん月は太陽の光を受けてその反射光で輝いています。
その仄かな輝きゆえに、程よく心地よく眺めていられるわけで、
多くの詩や歌や絵画にインスピレーションを与え生まれたのでしょう。
四季の変化を愛でる和の文化では酒の肴にもなっていますね。
いや、飲む言い訳かな。
巳亦敬一 台付ぐい呑み 茶 3,456円
径7cmH6.5cmこのぐい呑みもそうなのかなと、
ほわ〜っと淡く仄かに輝くよな素地に、
茶や秋のポイントと茶とブルーの高台が映え、
酒が進む言い訳にできる肴になります。
巳亦敬一 台付ぐい呑み ブルー 3,456円
径7cmH6.5cm食卓の演出効果も高い可愛らしさは、
小付として珍味入れたり、
ディップやジャムやシロップを入れて、
使いたくなるのも自然です。
鉢やコップに比べれば小振りですが、
巳亦さんならではの不透明な彩りの素地と、
達者な技の加飾が活きていて、
ぐい呑みならではの存在感と凝縮された魅力は、
一つの作品として十分楽しませてくれます。
甘庵
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入荷した巳亦敬一さんのガラス器から、
ガラスには珍しい秋色の片口(ブドウ)をご紹介します。

ブドウという名の通りに、
見込みに色づきはじめたブドウの粒がみえます。
巳亦さんの特徴の不透明な彩りのガラスならではの、
柔らかで温かみのある色合いで表現されています。
片口(ブドウ)5,184円
W13.5cmD11.5cmH6.5cm 程よく入れて300ccほど 単品程よく入れて一合五勺ほどの、
独酌に頃合いのサイズです。
欠けなどにあまり気を遣わない口の形状にしているため、
ほどほどの切れですが、
美しい彩りを肴にするには、
色が映える、しずくを受ける盆などを合わせて、
あまり神経質にならずに使いたいものです。

吹きガラスは作り手の手あとを感じ取れるため、
涼感をもちながらも冷たさを感じないため、
場面と料理などの盛りつけを考えれば、
四季と通して使えますが、
巳亦さんの不透明な彩りのガラスシリーズは、
焼き物に近い感性を備えていて、
四季折々の食卓で活躍するガラス器です。

低めのプロポーションの片口なので、
注ぐだけではなくボウルとして、
盛り映えをいろいろ試したくなる、
美しい秋色のガラス片口です。
甘庵
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新荻窪銀花の初入荷として、
巳亦敬一さんのガラス器が届きました。
新スキの定番シリーズのグラスやデザートカップ、
彩りガラスの淡い色合いのデザートカップや小鉢やぐい呑み、
花器や片口など少しずつですが魅力的なガラス器が届きました。
さっそくHPにアップしましたので、
是非ご覧になってみてください。





例年巳亦さんの個展は5月に開催していますが、
今年は銀花のビルが外装メンテナンス工事期間にあたり、
工事が終了後には引っ越しの準備に入り、
スケジュールが合わずに開催できませんでした。
ファンの皆様からずいぶんと嘆きの声もきかれましたので、
ガラス器としては少し季節外れと思われるかもしれませんが、
今や年中を通してガラス器の出番が多くなり、
とくに巳亦さんのガラス器は時知らずで使える魅力があるので、
開店後の入荷の予定をたてていました。
新しい店舗に並べた巳亦さんのガラス器が、
煌めいて華やかになっています。
ぜひご来店ください。
HPからのネット販売も承っております。
甘庵
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俗人の甘庵は周りに自然が少ないこともあり、
草花の移り変わる風情より、
コンビニのおでんののぼりや、
TVコマーシャルのシチューから、
秋の訪れを感じでしまいます。
いや、食いしん坊なだけかもしれませんね。
その湯気が立つシチューで映像を見ていて、
より温かみを感じとるには、
匙は木がいいのに・・・と、
うつわ屋のオヤジ的視線でみていました。
伊藤玲 手彫木の匙 3,240円 クルミ材漆仕上げ
L18cmD4cmH2cmそう今日は木の匙をご紹介します。
伊藤玲さんの手彫り漆仕上げの匙です。
湾曲しているのと平たい柄が特徴の匙です。

右手用ですが、このカーブが掬いやすくて、
平たい柄が手に馴染んでとても使い勝手が良い匙です。
そしてなにより木の匙の特徴は口あたりです。

ざくざくとした仕上げに見えますが、
口にあたる柔らかさは、
割り箸と金属の匙を思い描いていただければ、
どちらが口あたりと感触が好ましいか、
想像していただけると思います。
仕上げは数回の摺り漆です。
手間を掛けて回数を重ね黒漆や朱漆まで仕上げると、
摩耗に強くなり丈夫になりますが、
手間分の価格になってしまします。
匙として数年以上は使えることと、
使いやすい価格でこの仕上げに収めています。
手仕事の味わいがある伊藤さんの木の匙は、
シチューやスープのより暖かく味わい、
美味しくするアイテムになります。
甘庵
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四季折々の景色をデザイン化して、
絵付けにして楽しむことを、
和の器ではよく見かけます。
今日は秋の景色を切り取って可愛く絵付けした、
中條正康さんの絵替半月皿をご紹介します。
中條正康 絵替半月皿 4,320円
W13cmD11cmH2.5cm秋の景色の2枚です。
一枚は流水に紅葉に月ところんとした鳥。
もう一枚は実った稲穂とそれを狙う雀と追う鳴子。
ほのぼのした絵付けは尾形乾山をリスペクトして、
作陶を続けて来た中條さんが遊び心を加えて、
ほのぼのと描かれています。

柔らかな土色をキャンバスにして、
化粧土の白、鉄の下絵の黒、
上絵の赤、緑、金彩と、
計画的に何度もの窯で焼かれて、
手間暇かけて完成していますが、
苦労めいた部分を感じません。
中條さん自信が楽しんでいるのが伝わってきます。

それは器を返して裏を見るとよく分かります。
面の絵付けの続きの場面が、
さりげなく描かれています。
通常は見えない裏の絵付けは、
洗うオーナーだけが楽しめる特権です。

季節や風物をデフォルメし、デザインして、
楽しむことは古くからの身の回りの様々な部分でみられます。
器にも綿々と伝わっている楽しい文化です。
背景を理解する知恵も含めて、
次の世代へ伝えていきたいと文化です。
甘庵
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今日のお薦めは土と釉が解け合い秋色の、
久保田信一さんの灰釉二彩(赤土)小鉢をご紹介します。
程よい深さが使い勝手のよい4寸小鉢です。
灰釉二彩(赤土)小鉢 1,944円
径12cmH3.5cm二彩シリーズは白土が中心ですが、
この小鉢のように赤土で作られる器があります。
久保田さんは窯の中の鉄の反応で様々な彩りを発色させます。
しっかり焼かれてこその土と釉薬と鉄が溶けて絡みあい、
炎の雰囲気(還元〜酸化)に反応して発色しています。

この小鉢の素地は鉄分の多い土で、
土からも鉄分が溶け出して灰釉と鉄に混ざり、
より深みのある彩りを見せてい、
色づいてくる秋の彩りを思わせます。

久保田さんの器は日常使いのため、
料理を盛って活きる器です。
そのために絵の具や発色材に鉄を選んでいるのも、
自然に料理を映えさえるからです。

鉄により釉や加彩はどちらかというと地味で、
自己主張は強くないのですが、
自然界にも多い発色のため、
食材の持つ色合いとの組み合わせも自然で、
料理を優しく受け取り華やかにみせます。
久保田さんの器は、
陶器の良さを活かして軽やかで、
しっかり焼いて丈夫で、
重なりの良い収納性が高く、
毎日使う器としてのファンが増え、
人気がドンドン上がっています。
甘庵
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朝晩急に気温が低くなってきました。
服装も替わりますが食べたくなる食べ物や、
飲みたくなる飲み物も変わります。
ビールや冷えた酒類しかイメージ涌かなかったのに、
ぬる燗もいいかなと・・・・。
そんなイメージもあって今日は徳利を、
しかも備前徳利をご紹介します。
木村宗得 備前徳利 28,080円 桐共箱入り
径9cmH11cm 満水で300ccほど木村宗得さんという銀花が始まった頃には、
すでに他界されていた作り手ですが、
その前からお付き合いをさせていただいていたご縁もあって、
開店当時にはまだ残されていた作品を分けていただきました。

甘庵の個人的な嗜好もあって、
数年ごとに店頭に並べては直ぐにまた締まってしまうという、
出し惜しみ気味だったのかまだ数本の在庫があります。

今回の引っ越しで新しい店舗で並べて見て、
やはり良いです。好きです。
一般的な備前に多い炭桟切りなどの特徴なないのですが、
逆に骨董でも見かける土味や表情を含み、
なにより姿が好ましい。

それこそ特別な仕立てなどなく、
ごくごく普通に見える徳利ですが、
なぜか見れば見るほど個性が見えてきて、
窯の焼成の焦げあとや灰かぶり、
噛んだ石、ヘラの削りあとなどなど、
一つ一つの味わいが酒の肴になりそうです。
酒をたっぷりいれて注ぐと、
片口では味わえない、
トクトクトクっと手に染みる鳴りが、
音も肴になるたまらない瞬間です。
甘庵
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今朝はすっかり秋めいた風を感じました。
今日からの「秋の美味しい器展」に、
ぴったりの天気になりました。
中條正康 武蔵野図撫角向付 小 4.860円
□10cmH5.8cmご紹するのは秋の風情がいっぱいの、
中條正康さんの武蔵野図撫角向付小です。
化粧土の白と鉄絵の茶黒で描かれた秋草と、
丸く角のない撫角が小さな器の中に、
風が抜けていく武蔵野を広がりを、
思い描かせてくれます。

有名な尾形乾山の撫四方の蓋物からのイメージを広げ、
リスペクトしたと思われますが、
今の私たちの食卓で使いやすくデザインされ活かされています。
丸く角のない撫角が小さな器の中に、
広がりを感じるのは、
茶室の床の壁の隅を、
壁土で丸く塗り回すことで、
隅を作らず距離感を曖昧にしてしまい、
極限の狭さに絞り込んだ茶室に、
視覚的な錯覚で狭さを感じにくくすると、
聞いたことがあります。
まるで舞台セットの演出のような方法だと、
思った記憶があります。

見込みの素地の柔らかな土色は、
食材を優しく受け止めて、
料理の彩りを華やかにして、
味わいを深めます。
自然に器を手にして料理をいただくとき、
撫角の丸でも角でもない掌の味わいも、
この器の魅力の一つです。
甘庵
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今日のお薦めは久保田信一さんの鉄彩七寸皿です。
21cmの使い頃サイズの皿です。
鉄と釉薬と素地(土)がしっかり焼くことで、
解けて噛み合って複雑な彩りや深い表情になっています。
久保田信一 鉄彩七寸皿 3,888円
径21cmH3cm多くの方の印象では黒い皿と表現されます。
確かに黒いのですが真っ黒ではなく、
茶や赤や黄色が混ざり濃くなっていて、
釉薬の照りが光の加減で黒く見えたり、
金属質の輝きが見えたり、
多面的な彩りをもっていて、
これが料理を映えさえて美味しく見せてくれます。

また食材や料理を選ばず、
盛りつける物で表情も変わり、
不思議なほど多彩な印象を見せます。

リム皿のような縁が盛りつけのバランスを自然に導いてくれ、
プレートではなく緩やかな見込みの溜まりが、
料理の納まりが良く、ソースや多少の汁も対応できます。

使い出すとこれもあれもと、
何を持っても、どう使っても、
意外なほどに美味しそうで使い勝手が良く、
自然と出番が多くなり乾くヒマもないほどです。
使えば使うほど表情に深みが増していくのも、
陶器ならではの育てていく楽しみがある七寸皿です。
甘庵
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10月になったのにまた台風が来ていますね。
どうか被害に合う方がいないようにと願います。
天気も安定せず昨日は良く晴れたけど凄く暑く、
今日はどんより今にも泣き出しそうな空です。
今週金曜からの「美味しい秋の器展」に向けて、
少し展示品を入れ替えて準備しています。
秋を味わう美味しい器をご覧いただければと、
狭いスペースで格闘しています。
巳亦敬一 小皿 丸 花 R 4,212円
径13.5cmH3.5cm今日のお薦めは、巳亦敬一さんの小皿丸花です。
巳亦さんの不透明で彩りのあるガラスシリーズは、
透明感のある涼しげなガラス器とはまた違う、
四季を通して使いたくなる魅力のあるガラス器です。

巳亦さんオリジナルの調合で作られ不透明で中間色の、
ガラスには珍し彩りです。
澄んだ彩りでないのに暗さを感じず、
手にすると淡く明るさを持っています。

古代ガラスやヴェネチュアンガラスを思わせる、
重厚感や存在感を持ち、
ガラスのクールな質感と同時に、
温かみのある感触が感じ取れます。

自然と四季と通して使いたくなり、
涼しさを演出する料理やデザートに限定することなく、
盛りつけが自然になり料理映えします。
計画的で複雑な工程で作られるガラス器ですが、
巧みな技でさりげなくこなしてしまう巳亦さんの力量が、
器にゆとりや優しさをもたらしています。
こんなガラス器を食卓で普通に使える機会があることが、
実はすごく素晴らしいことだと思います。
甘庵
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朝から爽やかで日差しが戻ってきたと思ったら、
最高気温が30度という予報の荻窪です。
すんなりと秋になっていかないのも、
どこか気象がおかしくなってきているのでしょうか。
久保田信一 灰釉鉄絵 板皿 8,640円
W31.5cmD15.5cmH4.7cm今日のお薦めは久保田信一さんの灰釉鉄絵長皿です。
長手方向が一尺(30cm)を越える長さの堂々とした皿です。
丸が多い食卓に特別感のあるしつらえを見せてくれます。
でも実は丸い尺皿よりも案外普段使いに向いています。

まず丸い尺皿だと収納が結構大変ですが、
この板皿ですと食器棚の空いたスペースに、
15.5cmの横幅以上の高さがあれば立てて収納できます。

口取りやお刺身や焼き物を盛りつけたりする和皿として、
品格高く華やかに自然としたてられます。
でも唐揚げや焼き鳥やコロッケや天ぷらなど、
一緒盛りして各人は取り皿でという楽な配膳にも向いています。
それでいて豪華な感じさえ生み出します。

よそ行きも普段のおかずも和の料理だけではなく、
実に多彩多用な料理や食材が映えるのは、
久保田さんの器の共通する魅力で、
多国籍になっている今の食卓には、
使いやすい板皿です。
甘庵
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新店舗開店 常設展を昨日まで10日間催しました。
いつもの荻窪銀花の器をしつらえて、
使ってこそ活き活きする、
毎日使える器の橋渡しする、
荻窪銀花の原点に戻る気持ちで、
お客様をお迎えしました。
ただ、今までとは大きく違いがあります。
前もってご来店のご予約をいただいたことです。
そうすることで、コンパクトなスペースだからこそできる、
お客さまにゆっくり楽しんでいただける、
お迎え方を目指してみました。
お客様にはご面倒になることを、
申し訳なく思いながらも、
新しい展開で新しい形の荻窪銀花にすることが、
これからも、荻窪銀花の器の橋渡しする基本姿勢を、
貫けるのではないかと思っています。
今回の企画展で感じたのですが、
お出かけいただいたお客様皆様と、
器話に盛り上がり、楽しくお話しさせていただきました。
まぁ〜うつわオバカの甘庵が一人話していたかも・・・。
今までの荻窪銀花よりも、
ゆったりしていただけたと感じています。
その点だけでも願っていたことです。
甘庵には36年前に始めたころの、
荻窪銀花のゆったりした雰囲気に重なって、
この点をもう少し明確にできていけたらと、
思っています。



しばらくは、月に2つほどの企画を、
10日間ほど休みなしで催す予定です。
次回は企画は「秋の美味しい器展 10/7金〜17月」です.
秋をイメージする器に入れ替えてみます。
まだまだ模索中ですが、お客様のご意見を伺いながら、
形作っていきたいと思っていますので、
よろしくお願いしたします。
甘庵
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今日のお薦めは角掛政志さんの灰釉片口鉢です。
黒釉のように黒い釉調に見えますが、
これは灰釉と素地の土と化粧土の反応を、
コントロールされた焼成で導き出している、
意図した窯変です。
角掛政志 灰釉片口大 6,480円
径19.5cmH10cm角掛さんのモダンでいて浮つかない、
凛とした造形美は機能的にも発揮していて、
片口鉢ですが片口の基本である、
注ぎやすさを切れは抜群で、
するするっと注げて、スパッと切れます。

しっかり焼くことで素地と灰釉が解け合った、
ナチュラルな発色の茶黒は自然は発色のため、
様々な料理が美味しそうに映えます。

これから秋野菜が美味しくなります。
カボチャ、さといも、カブ、サツマイモ、にんじん、キノコ類。
秋を感じると煮物が食べたくなります。
どんと盛りつけるのにぴったりな鉢です。

和の器と決めつけずに、
ボールとして使いたい鉢です。
具だくさんのサラダの盛りつけも似合います。
大酒飲みならどんと酒を注いで、
ワイワイ飲む時には盛り上がります。
アイスペールにすると、
溶けた冷水も上手い具合に注げます。
使い方を工夫するのも楽しくなる、
たっぷり目の片口鉢です。
甘庵
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今日のお薦めは野波実さんの小さな掛け花入れです。
ちょっとしたスペースに花を活けられる、
使い勝手のよい白磁丸掛け花です。
野波実 白磁 丸掛け花 3,240円
径10.5cmH4.7cmロクロで中空に挽いた平たくて丸い可愛い形で、
ちょうどあんパンぐらいの大きさに、
二つの活ける口が穿ってあります。

二つの口は花や枝振りにあわせて使ったり、
掛ける場所で選んで使えます。
草花の好きな方なら使い方の工夫も、
楽しくなりそうです。

蹴轆轤から引き出された柔らかな丸み、
伸びやかで動きのあるロクロ目は、
一般的な白磁の堅くきっちりしたイメージとは違う、
柔らかで温かみのある表情をもっています。
といっても品性にかけるような緩さはなく、
上品さも兼ね備えている花器です。
雑草の中に絡まった色づいた実に惹かれた、
名前をしらない蔓を挿しておいたのですが、
一週間ほど初秋の気配を楽しんでいます。
甘庵
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