fc2ブログ

うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

ゆとりのある技からさり気なく気品が生まれる

開催中の光藤佐さんの個展から、
今日は粉青三島皿七寸をご紹介いたします。

17_mitufuji_0186.jpg
粉青三島皿7寸 7,020円
径20.5cmH3.8cm


この三島は基本的に技巧の高さがないと、
品のあるものができないと思います。
花文の象嵌、動きのある飛び鉋文も、
苦労の後があるものは課題の力作のようになります。

17_mitufuji_0187.jpg

装飾性が強い文様は、
さり気なく優雅に施されるリズム感が、
見えていないとならないと思っています。
手間仕事だからこそゆとりのある仕事であってこそ、
その先に器としても魅力が生まれてきます。

17_mitufuji_0188.jpg

甘庵の持論として「器の絵付けは服でなく肌のように」と、
お伝えしていますが三島のような象嵌文様も、
同じことが言えます。

17_mitufuji_0189.jpg

つまりとってつけた文様のようでは、
浪速のおばちゃんのヒョウ柄であり、
サバナの豹の自然な気品がありません。
器の文様も豹の肌が美しいようにあるべきだと、
器の本来の肌のようにナチュラルに、
仕上げてこそ美しさが生まれると思っています。

だからこそ手間仕事の象嵌で描きだす、
三島手の器は、さりげなくさらっと仕上げる、
作り手の力量が必然だと思っています。
光藤さんの三島皿はそんな仕上がりの一枚です。

           甘庵


ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

心象デザインされた木の葉鉢

開催中の光藤佐さんの個展から、
粉青刷毛目木の葉鉢をご紹介します。

17_mitufuji_0162.jpg
粉青刷毛目木の葉鉢 5,400円
W16.5cmD15cmH5cm


木の葉をリアルに作り込んだわけでもなく、
わかりやすくデザインされた造形でもない、
光藤さんらしいひねりのある木の葉型です。

17_mitufuji_0163.jpg

でも不思議なことに木の葉と認識してしまうと、
動きが見えたり色が思い浮かんだりして、
木の葉としての自由なイメージが広がります。

17_mitufuji_0164.jpg

甘庵が思うにはこの木の葉の形は、
光藤さんの心象を形にしたもので、
手にした人が心のままに見え方を膨らませて、
春の若葉にも秋の落ち葉にも、
日に照る葉にも風にそよぐ葉にも、
見えてくるのではと感じています。

17_mitufuji_0165.jpg

技法的にはロクロで丸く挽き、
ヘラなどで数カ所を切り落として葉形へ整え、
見込みに葉脈を線ぼりし、
櫛目でアクセントを付けて、
大人しい刷毛目でムラを残した白化粧をしています。

また高台もギアのような数の多い割高台で、
造形的なデザインのテンションを高め、
面白みを加えています。

こてこての和食器の葉形鉢と違い、
盛りつけや使い方が自由に楽しめる器です。

              甘庵


ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

動的な表情が魅力の刷毛目舟形鉢

開催中の光藤佐さんの個展から、
刷毛目舟形鉢をご紹介します。

17_mitufuji_0041.jpg
刷毛目舟形鉢7寸 9,180円
W23cmD17cmH8cm


ロクロで円形の鉢に成形後、
両端を少し寄せた上に平行にカットして、
モダンで舟形を作り出しています。

17_mitufuji_0042.jpg

そこに刷毛の動きが見えるような、
力強い刷毛目を描き出していて、
よりいっそう躍動感のある器に仕上げています。

17_mitufuji_0043.jpg

伝統的な手法で生まれた和の器ですが、
多用でグローバルになっている、
私たちの食卓で自由に活躍するのが、
目に見えてくる器です。

17_mitufuji_0044.jpg

こんなにも動きのある器でありながらも、
凛とした品性を保っていて、
下世話さがないところは、
さすが光藤さんです。
晴れの場の器としても実力を発揮します。

              甘庵


ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

メビウスの輪かクラインの壺か光藤の片口か

いつのことだったか確かではないですが、
初めてメビウスの輪を知ったときに、
ワクワクしたという記憶は確かです。
テープ状の紙を一ひねりして端をノリでとめると、
メビウスの輪になります。
一カ所から長手方向へ線を描くといつの間にか裏になり、
続けていくと書き始めた面に戻ってきます。
その立体型がクラインの壺です。

17_mitufuji_0091.jpg
粉引片口5寸 4,320円
W15.5cmD12.5cmH5.8cm


なんでこんな数学の位相幾何学の話かというと・・・。
実物は表裏の境もあるのですが、
どこか位相幾何学的なイメージが重なるのが、
今日ご紹介する光藤さんの片口鉢五寸です。

17_mitufuji_0092.jpg

まずはロクロで円形の小鉢を作り、
柔らかなうちに口をつまみ出し、
縁を光藤マジックでぐにゃりぐにゃりと変形。
感心なのはそのぐにゃりぐにゃりの片口が、
重ねるとなんとなく重なることです。

17_mitufuji_0094.jpg

このぐにゃりぐにゃりして片口を、
一点から見てていて片口を一定方向に回転させていくと、
まったく違う形のものに見えて来ます。
位相空間が存在している・・・?
片口が位相立体の器に思えてきます。
もちろん普通に使いやすく盛り映えします。
盛った料理が異空間に転送されることもありません。

17_mitufuji_0093.jpg

と、片口から妄想を広げられるのは、
甘庵だけかもしれませんが、
とにもかくにも光藤さんならではの、
不思議な魅力を持つ片口です。

             甘庵


ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

光藤佐 盛り映えする器 展がはじまりました

光藤佐さんの個展が今日からはじまりました。
初日にふさわしい秋らしい晴れやかな荻窪です。
今回も穴窯(薪で焼く一房の窯)で焼かれた作品が中心です。

17_mitufuji_0075.jpg
粉引鉢5.5寸 4,860円
径15.5cmH4.5cm


粉引、刷毛目、白磁といった、
器としてベーシックで使い勝手が良い器が、
ど〜んと並びました。

17_mitufuji_0076.jpg
粉引でも穴窯の中で焚かれた薪の灰が降って
釉薬と重なりとろんとした釉調になり
一部はこげたり緑の釉だまりがみえます。


光藤さんの器ははっきりいって渋いし、
わかりやすい表現は少なく、
マニアックに感じられる方が多いかもしれませんが、
お料理好きな方、食べること飲むことが好きな方には、
ぜひ一度使って欲しい器です。

17_mitufuji_0077.jpg

甘庵好みのまず良く焼けていて、
丈夫で使い勝手が良く、
何より料理を美味しく盛り映えさせることです。

17_mitufuji_0078.jpg

天気が安定しないこの頃ですが、
ゆったりした会期なので、
機会を見計らってぜひお出かけください。

               甘庵


ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

光藤佐 盛り映えする器 展がはじまります

大きな台風が通り過ぎて秋らしくなり、
うつわ屋へおいでになるにはもってこいの天気です。
10/24火〜26木を模様替え休みをいただいて、
次回企画の光藤佐さんの個展の準備をしています。

17_mitufuji_0927.jpg
17_mitufuji_0931.jpg
17_mitufuji_0934.jpg
17_mitufuji_0938.jpg

ファンの方お待ちどうさまでした。
10/27金からいよいよ開催いたします。

甘庵もなのですが光藤さんのファンは、
ヤキモノ好きで食べること好き飲むこと好きと、
器を使い倒す勢いの方が多いと思います。
また、器にまでこだわりをもつ料理店のオーナーさまなど、
料理映えする器としてご愛用いただいています。

今年も定番から意欲的な新作や新しい方向の器も並んでいます。
光藤さんが楽しそうにして作り上げたと想像の付く造形の器を、
手に取って見ていると光藤さんの気持ちにリンクして、
作り出す楽しさまで味わえています。

ぜひお出かけになって手に取ってみてください。

                甘庵


ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

使いだすと目から鱗

秋の器展から今日ご紹介するのは、
次回企画で個展を催していただく、
光藤佐さんの黒釉四寸五分鉢です。

17_autumn_0963.jpg
光藤佐 黒釉鉢4.5寸 3,240円
径13 cmH4.5cm


さり気ない形で重なりも良く、
真っ黒ではない温かみのある黒釉の、
ある意味普通に見える小鉢です。
16_open_0884.jpg

でも使うと、使っていただけると、
良さがはっきりわかるのが、
光藤さんの器に共通した魅力です。

16_open_0885.jpg

基本として渋めのでトラッドな作風です。
丈夫で使い勝手がいいのも共通しています。
そして使うと料理が盛り映えして美味しそうに。
自然と料理が楽しくなり、
食べる側も美味しそうに食べてくれて、
はっと気づくと器の力に納得し、
器選びの大切さにも気づかれます。

16_open_0886.jpg

というわけで目から鱗が落ちることになります。
この小さな小鉢はそんな器です。

              甘庵


ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

渋めの瑠璃釉が秋の深まりに似合う

投票日の今日は列島に大きな台風が近づいてきていて、
用心深く期日前投票をされた方以外は、
雨の中の投票状へ向かわなければならないですが、
それでも私たちの権利ですので有効に生かしましょう。

17_fujita_1094.jpg
藤田佳三 瑠璃釉輪花六寸皿 5,076円
径18.8cmH3cm


そんな鈍色の空模様をみていて今日ご紹介することにしたのは、
藤田佳三さんの新しい手法の瑠璃釉輪花六寸皿です。

17_fujita_1095.jpg

呉須で描いた下絵が見える透明感がありながらも、
けばけばしさのない浮かない瑠璃釉を作るのに、
この数年いろいろ試してやっとお見せできるものになったと、
仰っていました。

17_fujita_1096.jpg

甘庵のはじめの印象はどこかレトロ感を感じました。
硬質感も感じ、畳じりで土味をみれば、
磁土を加えているようで実際にしっかり焼かれて、
堅めの素地に仕上がっているようです。

17_fujita_1097.jpg

相対的に和の器の表情を持ちながらも、
洋皿の気配を備えている不思議な気配があります。
結果として幅広い食材や料理を受け止める、
スタンスの広い皿に仕上がっています。
秋が深まりに似合う落ち着いた表情の六寸皿です。

               甘庵


ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

華やかで温もりのあるマグカップ

このところ秋というより冬の気温で、
温かな飲み物が美味しい毎日です。
そんな天候にあわせてご紹介するのは、
藤田佳三さんの気持ちも温かくなる、
赤絵マグカップです。

17_fujita_1033.jpg
藤田佳三 赤絵マグカップ 4,320円
径9.5cmH9.5cm


こっくりした粉引ベースに、
藤田さんの達者な筆使いが活かされた、
華やかな赤絵が施されたいます。

17_fujita_1034.jpg

毎日使う器で使い勝手のよい器でありながら、
飲み物を飲む度に心豊かになる、
品格を備えています。

17_fujita_1035.jpg

藤田さんは常に使い側の気持ちを持って、
器作りへ取り組んでいます。
そんな器への配慮がこのマグでよくわかる点として、
まず手に持ったときの持ちやすさと自然な安心感です。
それはハンドルのデザインと納まりが、
よく考えられているためです。

17_fujita_1036.jpg

そして口あたりの良さです。
滑らかで優しく柔らかさを感じます。
一つずつロクロで挽いて作り出す最後の行程で、
口を整えるときに気持ちを集中させて、
丁寧に納めているの良くがわかります。

藤田さんらしい感性から生まれた、
美しフォルムも長く使い込み愛着の増していく、
豊かな日常の器になります。

               甘庵


ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

器の中に秋の野原が広がる

秋の器展から10cm四方の中に野原の広がりが見える、
中條正康さんの武蔵野図撫角向付小をご紹介します。

16_autumn_0119_20161007102000a55.jpg
中條正康 武蔵野図撫角向付 小 4.860円
□10cmH5.8cm


尾形乾山をリスペクトされた、
渋いけど華のある懐の広い、
盛りつけが楽しみな器です。

16_autumn_0120.jpg

撫角とあるように四方形ながら角がありません。
そこに四方鉢でも丸鉢でもない空間が生まれ、
手の上に乗る器のなかに広がりを感じ取れます。

16_autumn_0121.jpg

舞台の背景効果や茶室の床の隅などにも、
この撫角を同じ角のない空間で、
広がりを見せる効果を生み出しているのと、
共通していると思います。

また一組五客を並べると、
より広がり効果が強くなって、
広々とした切りのない野原を描いた、
武蔵野図が完成する気がします。

              甘庵


ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

濃いめのお茶が美味しい小湯飲み

秋の器展から口当たり抜群でお茶の味わいが深くなる、
藤田佳三さんの染付小湯飲みをご紹介します。

17_fujita_1045.jpg
藤田佳三 染付小湯飲み 2,808円
径7.5cmH6.5cm


先週まで麦茶が欠かせなかったのですが、
ここに来て一気に気温が下がり秋めいて、
温かいお茶が改めて美味しく感じています。

17_fujita_1046.jpg

それも少し濃いめのこっくりしたお茶を、
ゆったり頂くと渇きが潤い気持ちが和みます。

17_fujita_1047.jpg

甘庵の手元の安物の茶葉でも、
少し多めに急須に入れて、
湯の温度を見計らい、
短気を我慢して葉が開くのを待ち、
小湯飲みに静かに注ぐと香りが広がり、
口に運んでゆっくり味わう・・・。

17_fujita_1048.jpg

飲みきって一呼吸おいてから、
少し湯の温度を上げて二煎目をいただく、
一煎目より甘みや香りは薄れても、
渋めの味わいになってそれもまた味わい。

少なくても二煎は楽しむにも、
急須は本来小振りなのが良くわかります。
器も本来は湯呑みではなく煎茶碗になります。
この小湯飲みは日常使いとしての煎茶碗で、
程よい大きさに仕立てられています。

              甘庵


ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

華やかでいて使える楕円皿

秋の器展から藤田佳三さんの、
鉄絵色彩楕円皿をご紹介します。

17_fujita_0979.jpg
藤田佳三 鉄絵色彩楕円皿 5,400円
W28.5cmD5.3cmH2.5cm


名前に鉄絵とあるのは、
こっくりした粉引ベースの素地に、
鉄絵の下絵を施してあります。
この鉄茶の線描が絵付け全体を締まったものにしています。

17_fujita_0981.jpg

この線描に赤を緑の上絵を施すことで、
重厚に加えて華やかさを立体感を生み出しています。

17_fujita_0980.jpg

色絵でありながらも骨太感があるのは、
この鉄下絵+色絵という重ねた手間の効果です。
華やかな器でいて盛り映えが良く、
重厚感もある表情の器に仕上げています。

17_fujita_0982.jpg

また楕円と言う形も、
手仕事では一枚ずつ時間と手間のかかる型おこしで、
長いフォルムに生まれる窯切れや歪みをクリアする、
行き届いた構造デザインとテクニックも、
藤田さんならではの仕事と言えます。

食材には案外長い形状のものがあるので、
姿を活かした盛りつけが活かせる皿です。
また異なる食材何点かを盛りつける楽しみも、
円形や正方形の皿では生まれない演出ができます。
器を使う工夫や楽しみの発見が多い一皿になります。

                甘庵


ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

料理映えするこっくりした黒マット片口鉢

秋めいてくると食材や料理も、
こってりしたものや温かなものが、
美味しくなります。
そんな秋の食卓にぴったりな、
料理の色が映えて美味しそうに盛れる、
小野寺友子さんの黒マット片口鉢をご紹介します。

17_autumn_0973.jpg
小野寺友子 黒マット片口鉢 5,400円
W21cmD15cmH8cm


ロクロで挽きだした後にゆったりと歪めて、
楕円形に整えた長手方法に注ぎ口を取り付けた、
アシンメトリーなフォルムが和のしつらえにぴったりです。

17_autumn_0975.jpg

口のある方向性のある姿は、
盛りつけた料理に動きをみせて、
季節感のある一品を盛りつけるのに向いています。

和の仕事なのですが、
小野寺さんが作るとどこかモダンで、
グローバルな器として使えて、
また様々料理の美味しさを後押しします。

でも甘庵には南瓜の煮付け盛りつけられ、
黒いマット釉に映えて美味しそうな様子が、
頭に浮かんで・・・消えません。

            甘庵

ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

昨日の夏日から今日の秋日

荻窪は昨日からの寒暖差が10℃以上あり、
着るものに悩み、体調管理の気遣いも必要です。
それでも秋らしくなるほどに、
移りゆく旬の食べ物や景色を楽しめるので、
前向きに受け止められます。

17_autumn_0969.jpg
中條正康 絵替半月皿 4,320円
W13cmD11cmH2.5cm


秋の器展からご紹介するのは、
中條正康さんの秋らしい絵付けの半月皿です。
流水に紅葉の竜田川と実りの稲穂に鳴子の図です。
とお伝えしてもご理解頂きにくくなっていると思います。
竜田川は渓谷で紅葉狩りと思えば想像は付くことでしょうが、
実りの稲穂もさることながら鳴子は、
きっと知らない方が大半なのでしょう。

17_autumn_0970.jpg

今あちこちで獣害のニュースが流れることがありますが、
昔から悩まされていたようです。
特に鳥の対策として行われていた、
視覚で脅す案山子と音で脅す鳴子です。

木の板に竹や木片がいくつか付けられて、
風や人力でゆれるとカラカラと音が出ます。
秋の風情として絵画などにも描かれていますが、
戦後生まれ東京育ちの甘庵は田んぼや畑で、
実物を見た記憶はありません。
国定忠治のお芝居など時代劇などで、
鳴っていたので覚えたのでしょう。

伝統的な絵柄をリスペクトして描く、
中條さんの絵柄に描かれているのも、
器作りの先人たちになぞられた、
秋の風情ある絵柄だからです。

使う側のぼくらも知識だけになっても少しだけ、
学習しくみ取って楽しみたいと思います。

             甘庵


ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ご協力ありがとうございます。

藤田佳三さんらしさ・・・定番マグカップを一点物に

秋の器展に届いた藤田佳三さんの器は、
無理をいって送ってもらったので、
届いた客数が1客、2客と言うものが中心です。
納品リストを見ながら値段を書いて、
価格シールをつけているとき染付のマグがない。
いや紅安南のマグならある。
もしかして藤田さんの思いやり・・・いたずら心かな?

17_fujita_1037.jpg
藤田佳三 染付マグカップ 4,320円
径8.5cmH9.5cm 1点ものです。


今日電話でお話したら思った通りでした。
送ってくださる赤絵を描いているときに、
染付のマグに遊び心で赤絵を挿すというサービス。
17_fujita_1038.jpg

つまり、紅安南のマグとして計画していたのではなく、
染付のマグに、後にも先にもこれ一つの絵柄になる、
一点物として絵付けしてくれちゃっています。

17_fujita_1039.jpg

だから価格も染付マグの価格なんです。
一個だけおくるし、それを由としてくださる方には、
ご縁にサービスの気持ち、面白いかな〜って。
このあたりの遊び心というか、忙しいのに気持ちのゆとりというか。
これが藤田さんという作り手のお人柄なんです。
ねぇ〜素敵な人でしょう。

17_fujita_1040.jpg

そんな発見をして嬉しい気分で一杯の甘庵です。
誰がこのマグと出会うかな。
それも楽しみです。

                甘庵

ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ご協力ありがとうございます。

秋の器展に藤田佳三さんの器も並びました

昨日藤田さんから少しずつですが色々届きました。
1客2客という構成でも展示が華やかになり、
しっとりこっくりした温かな表情の器で、
いっぱいになりました。

17_fujita_1058.jpg
藤田佳三 紅安南飯碗 4.320円
径11.5cmH6.3cm


そんななかから新米の季節なので、
紅安南の飯碗をご紹介します。

17_fujita_1059.jpg

下絵の染付も溶けた灰釉に滲み、
優しい絵付けですが、
その上に赤絵や色絵を施していて、
いっそうほっくりした器になっています。

17_fujita_1060.jpg

手に馴染み、口当たりもとても良く、
毎日ご飯をいただくのが、
楽しみになる飯碗です

17_fujita_1061.jpg

飯碗という和の器なのに、
どこかグローバルは装いにも見えて、
カフェオレ飲んでも似合うオシャレ感あふれる碗です。
使い方を色々工夫して楽しめます。

                   甘庵


ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

秋の器しっとりこっくり展がはじまりました

四季を楽しめる風土の日本には、
日本らしい和の感性が発達しました。
エアコンで一年中を快適に過ごせるようになっても、
四季折々の風情を楽しむ習慣は引き継がれています。

季節ごとの旬の食べ物を盛りつける器も、
季節感を感じ取る楽しみがあります。
秋の器展ではそんな秋を感じ取れる器をご紹介してみます。
17_autumn_0954.jpg
17_autumn_0962.jpg
17_autumn_0965.jpg
17_autumn_0963.jpg


                    甘庵


ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

やっぱり器は美味しそう・・・でないと

美味しい器展最終日になりました。
甘庵の器選択で大切な「美味しそうな器」から、
美味しそうな器をテーマにしての催しでした。

17_oishi_0976.jpg
甘庵には色々な器を適当に集めて並べるだけで、
野菜や果物が並んだように美味しそうに見えてきます。


でも実は荻窪銀花で並べる器は、
少なからず甘庵好みで選ばれたわけなので、
どれをとっても甘庵にとっては美味しそうと、
そう感じられた器ばかりです。

また料理と同じように、
食材を選んだり組み合わせや調理法のように、
器の組み合わせや選択や設えを楽しめます。
当然食べ物の嗜好があるように、
器にも個人の嗜好があってよいと思います。

荻窪銀花としては食材ならば安全など基本の基準があるように、
焼き物なら良く焼けてガラスなら素地や製作法など、
丈夫で使いやすく飽きのこないものなど、
長く可愛がっていただける出会いがあるようにと、
選別したものを並べてご紹介しています。
これからも美味しい器をご紹介してまいります。

              甘庵

ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ

花弁のようなデザートカップが美味しそう

今日ご紹介する美味しそうな器は、
器全体が花房のようなデザインの、
巳亦敬一さんのデザートカップ蕾文です。

17_mimata_0889.jpg
巳亦敬一 デザートカップ 蕾G 3,996円
径10.5cmH7cm


ロート型のカップに取り付けられた、
四角いベースは巳亦さんならではの技で、
優しく華やかな器に仕上がっています。

17_mimata_0890.jpg

カップの縁は輪花に設え、
蕾のイメージの文様を埋め込み、
花弁や蕊の趣に重なる優雅なデザインです。

17_mimata_0891.jpg

花に重なるデザインでありながらも、
ベージュベースのカップと、
渋めのグリーンのベースの構成は、
穏やかな落ち着いた中間色でまとめられ、
食材のように美味しそうで、
料理が盛り映えするデザートカップです。

グリーンのベースはホットワークで、
一つ一つの手作業で四角く形を整えていく、
高度な技で作られています。
飴細工のような美味しそうな仕上がりで、
装飾品ではなく器で見ることは少ない、
目でも味わって使う楽しさがある器です。

            甘庵


ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


にほんブログ村 コレクションブログ 食器・テーブルウェアへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ご協力ありがとうございます。

テーマ:日用品・生活雑貨 - ジャンル:ライフ