甘庵はめん喰いです。
面ではなく麺の方です。
ランチを麺で軽くすますことが多くあります。
それも軽便なインスタントラーメン、
湯でうどん、乾麺の蕎麦や素麺など、
さっと出来るものです。
藤田佳三 染付猪口 3,240円 径8cmH6.5cm
光藤佐 白磁皿 3寸 2,160円 径9cmH2cm
久保田信一 鉄彩七寸皿 3,888円 径21cmH3cmもちろん、手打ちのうどんや蕎麦も、
食べに行くのですが、
安直なものでも麺ならOKという、
麺類だと貞操感がありません。

乾麺の蕎麦を市販の麺汁で平気で食べています。
それでも変なこだわりがあります。
蕎麦に関してはよほどでないと冷たい蕎麦で食べます。

そして器ですね。
せいろやざるに盛ったりしませんが、
適当な七〜八寸の皿、ソバチョコと薬味皿。
これをお気に入りのもので取り合わしておけば、
それで十分美味しくいただけます。
今日はこの数日より温かいからか、
冷たい蕎麦のランチが食べたくなってきました。
甘庵
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本来の煎茶の急須は小振りで美しく端正な姿です。
「これでは湯呑み一杯の一人分しか入らない」と、
思われる方も多いと思いますが、
急須と取り合わせるのは湯呑みではありません。
煎茶碗のほうがやっぱり自然なバランスになります。
加藤財 急須白 後手丸 10,800円 容積240cc
光藤佐 粉引汲み出し 2,484円 径9cmH5cm湯呑み(湯呑み茶碗)は湯を飲む器で、
茶の湯で使う汲み出し(釜から湯を汲むから)も、
同様に湯を飲む器でした。
そのご豊かになり番茶など煮出したものなど、
飲むようになっていったと思います。
煎茶も茶の湯の抹茶も、
ノドが渇いたから飲むためというより、
むしろ心を潤わすために点ててもてなすものと、
甘庵は思っています。
だからと言って、
煎茶急須で湯呑みについて、
がばっと飲んでいけないとは思っていません。
お伝えしたいのは、
煎茶を極めた先人たちのマニュアルは、
やはりお茶を美味しくいれるには、
良くできているものなので、
普段の暮らしにもいいとこ取りして、
気軽にも美味しく楽しむことのお薦めです。
そこでアイテムを選ぶことが、
簡単に自然にお茶が美味しく入ります。
程よい容積(一合前後)で、
きちんと絞れるス(お茶を漉す部分)をもつ急須。
その容積をわける大きさで口当たりの良い煎茶碗があれば、
あなたも煎茶名人になれます。
後はお気に入りの茶葉をちょっと多めにして、
茶葉にあった温度の湯を注ぎ、待つ。
緑の滴を心地のよく碗に注ぐと、
心和む香りが広がります。
甘庵
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取り合わせは妄想ゲームとお話ししていますが、
妄想がしやすい・・・というより、
本当に飲みたくなるのが酒器の取り合わせです。
巳亦敬一 三つ足ぐい呑み 3,888円 径7.3cmH6cm
西川孝次 金型吹込瑠璃ぐい呑み 8,753円 径6.2cmH5cm
荒川尚也 ぐい呑み 3,456円 径5.5cmH6cm
光藤佐 黒釉徳利 17,280円 径9.5cmH14.3cmぐい呑みと言う酒器の発生は、
器の歴史のなかでは最近と言って良いようです。
茶事のなかで酒を飲むときには、
お屠蘇のような感じの揃いの盃でいただきます。

近世になって男性茶が復権した時期に、
それで呑み足らないために出来たシステムと聞いています。
茶事の最後に付け足しとして、
人数分のぐい呑みとお預け徳利を盆に乗せて、
正客に預けて亭主はさがり、
その後、客たちは酒器の取り合わせを肴にして、
二次会的に飲み直すとか。

ようするに呑み助たちの、
おねだりから生まれたようなシステムで、
そこで使われたのがお銚子より入る徳利で、
預けるからお預け徳利で、
盃よりたっぷり入るぐい呑みというセットに。
やはり呑み助のための器ですね。
冷えてくる季節、甘庵今夜は器仲間のお宅で、
鍋を囲んで宴です。楽しみです。
その気持ちがこの取り合わせになったようです。
甘庵
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取り合わせは器好きの妄想ゲームですが、
このゲームは器選びの基本を会得するには、
自然と近道になるため、
ゲームとして楽しむことをお薦めします。
加藤財 ポット黒丸 11,880円
容積650cc
サトウアカネ 加彩たっぷりマグ 2,160円
径11cmH6.3cm 200cc
鶴見宗次 マグカップ白 3,240円
径8.5cmH7.5cm 200cc
ゲームとするので簡単なルールがあります。
まずは自分が使うことから始めて、
自分の嗜好や好みや普段食べたり作ったりする、
料理や飲み物やデザートなどから、
イメージを広げてみることです。
三つともたっぷり目のマグでそれぞれ1カップ入りますが、
加藤さんのポットで三つに紅茶を満たすことができます。特別なものでない身近な使い方から、
自然とイメージがリアルになり、
それはそのまま実際の食卓でも有効で、
楽しく使える取り合わせが生まれます。

こうなれば自然と取り合わせゲームで美味しそうな器は、
そのままリアルな使い方でも美味しい器になります。
器選びにとっての決め手として使える技となります。
甘庵
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器選びをするときにお薦めできる器は、
手にしたときに料理のイメージが湧いてきて、
美味しそうに感じる器と良くお話しします。
そんな美味しそうなイメージの涌く、
藤田佳三さんの安南手輪花大鉢を卓上に置くと、
今日の寒さから温かな煮物がどーんと盛られた、
ゆげの立つ映像が浮かんできました。
藤田佳三 安南手輪花鉢 30,240円
径23cmH7.5cm
光藤佐 粉青粉引皿4.5寸 3,456円
径13.5cmH3cm
伊藤玲 手彫り木の匙 3,672円
クルミ漆仕上げ L20mH1.5cmとなれば取りわけする取り皿が欲しくなり、
光藤佐さんの粉青粉引四寸五分皿が目にとまりました。
ほんわかとする御本と侘びた表情に育ちそうなメアトが、
既に食欲をそそります。

ごろんとした根菜なら匙も欲しくなり、
伊藤玲さんの手彫り木の匙も添えてみます。
ここまで来るとパブロフの犬ならぬ、
器をおかずにご飯食べれる甘庵。

美味しくなる取り合わせは、
まずは美味しそうな器の力が大切ですが、
洋食器の揃え方のように、
同じ素材感や色合いなど揃える必要はなく、
むしろ引き立て合う相違点がある方が、
素材の違いがあっても、色合いが違っても、
より美味しさを倍増していく組み合わせになります。
ぜひ器の取り合わせは器好きのイメージがあれば、
したごしらえもいらず、鍋釜も火も使いません。
テーブルやお盆一つでも試せます。
ぜひあなた取り合わせで味見をしてみてください。
甘庵
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寒波がきているらしく大分寒くなってきました。
温かくして手洗いうがいと体調管理が必要な季節です。
常設展から気持ちが温まる器を
イメージしてご紹介することにします。
届いても直ぐにお求めいただくことの多い、
藤田さんの赤絵C&Sと、
届いたばかりの加藤財さんのポットを、
組み合わせてみました。
藤田佳三 赤絵カップ&ソーサー 8,208円
カップ:径9.3cmH6.6cm
ソーサー:径14.5cmH2.5cm
加藤財 ポット黒丸 11,880円
容積600cc二つを並べてみるだけで、
香り立つ紅茶がイメージされて、
気持ちが温まる感じがします。
それぞれを一つ見てももちろん素敵なのですが、
こうして取り合わせて見ると、
艶やかな赤絵と渋い焼き閉めという、
全く違うヤキモノなのですが、
それぞれの魅力で引き立て合って、
よりいっそうの存在感を感じ、
使う楽しさがある物語が思い浮かんできます。
力がある器を組み合わせて、
相性があうことで生まれる力なのでしょう。
これが取り合わせる楽しみです。
「取り合わせの妙」が少しわかった気持ちになれます。
甘庵
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秋の窯が開いて届いた加藤財さんの急須とポットの、
在庫リストを
HPにアップいたしました。



加藤財 急須 10,800円
180cc~220cc数量は少しですがどれも一つずつで、
土味、色合い、フタ、つまみ、フタのとの際、
よく見ると少しずつ違ってそれぞれに魅力的なので、
迷いながら選ぶ楽しみがあると思います。



加藤財 ポット 11,880円
400cc~650ccサイズからだと想像出来ないくらいに入るので、
全て容積をお知らせしています。
小振りな急須は煎茶を間違いなく美味しく味わえるための、
ディテールの集まった器です。
お茶をする時間が楽しくなる急須です。
ポットは繊細な急須の仕事をそのままに、
容積を大きくして番茶ほうじ茶、紅茶ほかの、
たっぷり飲みたいお茶類ように作られました。
急須もポットも一度お使いいただくと、
お茶好きには必ずと言ってもよいほど、
長いファンになっていただけます。
ぜひご来店いただき手にとってみてください。
でもそれが無理な遠方のお客様にも、
HPでじっくり選んでいただけます。
甘庵
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加藤財さんの秋の窯が開いて、
急須とポットが少しずつ届きました。
相変わらずしゃきっとした姿にほれぼれします。

検品してHP用に画像を撮って、
一つずつの容積を量り切れもチェックしていると、
使いたくなる気持ちが盛り上がってしまいます。

いえ、もう急須もポットも複数手元にあるのですが、
美しいフォルムを見ていて、心地の良い注ぎ具合に、
ついつい物欲がわき上がってしまいます。
もちろんそれは使うとお茶が美味しく楽しい時間になるのが、
十二分に想像できてしまうからなのですが・・・。

ただいまHP製作中で、もうすぐご覧になっていただけます。
ぜひ覗いてみてください。
甘庵
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昨日で光藤佐さんの個展がおわり、
今日から3日片付けのお休みを頂いております。
少し寝坊が出来そうですが実は片付け模様替えなどで、
右往左往して過ぎてしまいます。
むしろ普段よりハードで多動な三日間になります。
そのエネルギーになるお便りをいただきました。
前の週末にご都合やついて光藤さんの個展に来てくださった、
器好きのOご夫妻からのメールです。
夕方に来て頂いたので飲み友M氏も誘い、
あっというまに「うつわ居酒屋」になり、
楽しく盛り上がりました。
その翌日のお礼のメールに会った画像が、
今回の光藤さんの個展で出会った器を中心に、
見たことのある銀花の器が並んだ食卓の写真です。
でも多分皆さんが想像しているのとは違います。
料理は盛りつけてなくて、全てきれいに食べる尽くされています。
食べることよりむしろSNSでお披露目したいためかな〜って、
そう思えるような綺麗な画像ではありません。
O夫人はしゃれのつもりお送りいただいたのでしょう。
それはその宴会の時にも出た会話では、
「料理が映える器で美味しそうに盛りつけできるので、
たまには画像を撮影・・・、
とは思うもののいざ食卓に着くと、
美味しそうで食べることのへ気持ちが先になって、
食べ終わってから思い出したりするんです」
そんな食べ終わった画像が届きました。
甘庵は感激しました。
食べてないのにおなかも気持ちも満たされました。
日常の暮らしの中のそのままの画像で、
汁や魚のしっぽやわずかな料理のくずしか残っていない、
カラの銀花の器がいっぱい並んでいて、
「美味しかった〜」と聞こえてくる画像は、
豊かに日常で使われているリアルな姿ですから、
器が幸せそうで、とても嬉しくなります。
器の橋渡しとしては何よりのご褒美の一枚でした。
Oさんご夫妻、ご馳走さまでした。
*画像は凄く載せたいけど・・・やめておきます。
甘庵
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光藤佐さんの個展も今日までとなりました。
まだまだご紹介したい使って欲しい器が、
山ほどあるのですが・・・絞り込んで、
黒釉八角鉢八寸をご紹介します。
黒釉八角鉢8寸 12,960円
対角24cmH8cm人気定番の黒釉八角シリーズは、
五寸、五寸五分、六寸、六寸五分の4種が基本ですが、
番外品というか個展などに単品作りで、
大鉢として作ってくれます。
今回届いているのは八寸鉢です。

このシリーズが人気なのは、
八角形が食卓を華やかにして、
何を持っても美味しそうに盛りつけできて、
頃合いの深さと広がりの見込みから、
汁物でも、細かなものでも、ゴロゴロしたものでも、
料理の形態を選ばずかかえてすんなり受け取り、
自然に美しく盛りつけ出来てしまう。
そんな頼もしい器だからです。

この黒釉八寸鉢の魅力は、
大きさがあるからこそ存在感はもちろんですが、
フォルムの美しさがいっそう際だち、
見込み、口縁、稜線部、高台と、
黒釉の釉調が変化を楽しめて、
このボリュームだからこそ見えて来るものが多くあります。

八角の縁のゆったりした張り、力強い稜線、
間違えいなく料理映えする広がりのある見込み、
使い勝手のよい器でありながら、
見飽きない焼き物としての美しさは、
お薦めできる大鉢です。
甘庵
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開催中の光藤佐さんの個展から、
今日は白磁鎬飯碗をご紹介します。
白磁鎬飯碗 大 5,400円
径12.3cmH6cm
*小 4,860円もあります。鎬というのは刀剣の強度を増すための、
断面で見たときに刃の中程の厚みを持たせ、
もっとも厚みのある稜線の部分のことです。
鎬は凸部分の美しい峯の流れのことです。

このところ鎬を施した器を多く見かけるのですが、
優しいというか力のない、緊張感のない鎬が多く感じます。
もしかして凹部分を作ることが鎬であると、
思われているのではないかと想像しています。

その意味では光藤さんの鎬飯碗は、
片刃で凌いでいる変形の鎬ですが、
鎬部分の鋭さやスピード感が際だっていて、
男性的な美しい鎬です。

見え係だけでなく使い勝手にも貢献度が高く、
手にしたときに程よい滑り止めになり、
安定感のある掌に仕上げています。
何気なく毎日のご飯が美味しくなり、
基本的な食の楽しみを味あわせてくれる、
お薦めの鎬飯碗です。
甘庵
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描くのではなく削って描き出した皿
開催中の光藤佐さんの個展から、
今日は粉青掻落六寸皿をご紹介します。
粉青掻落皿6寸 6,048円
径18cmH4cmこの皿のはっきりめっきりした文様は、
描くというより削って浮き上がらせているからです。

普通文様を描くときのその多くが、金属が主体の絵の具を水などに溶いて絵筆で描きますが、
この皿は掻き落としという手法で作られています。
まず水に溶いた白化粧土を刷毛で塗ったり浸けて、
全面に白化粧を施します。

少し乾かし適当なタイミングで、
文様の背景になる部分をヘラなどで削りとり、
鉄分の多い素地の緑がかった土色を見せて、
化粧土の白地の文様を浮き出させます。

シンプルで単純だからこそ技量が見える仕事です。
アクティブに彫った部分を文様にするのではなく、
そこが目立つことなく静かに背景になるように、
残した部分が自然に無理なく浮かび上がらすことが肝要です。
その成果がでているのでしょう。
「これはどうやって描いているの」という、
意味の疑問を投げかけられるお客さまが多いです。
光藤さんに変わって甘庵がつぶやきます。
「しめしめ。策はつつがなく効をなしている」
甘庵
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開催中の光藤佐さんの個展から、
今日は長次郎黒楽茶碗の名品「ムキ栗」を思わせる、
黒釉四方鉢をご紹介します。
黒釉四方鉢5寸 5,400円
左:□12.8cmH7cm
右:□13cmH7.3cm光藤さんの黒釉は料理映えすると人気の高いシリーズです。
この四方鉢は前記したように、
重文にもなっている著名な茶碗をリスペクトして、
器としてつくられたと思います。多分。

光藤さんはどこかで目にして感激した器を、
ほぼ忘れていて自分なりに消化した形で、
無意識で作ることがあるようです。

そのちょっとおおらかな・・・大物の気質が、
不思議な形でも使い勝手がよく、
使うほどに愛着の湧く器を作り出しています。

この黒釉四方鉢も楽茶碗という、
特化された器ではなく、
多用に使えて身近な器へデザインされました。
ムキ栗ならず・・・甘くて凝縮された味わいの、
甘栗あたりに感じます。
甘庵
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開催中の光藤佐さんの個展から、
今日は作り手の力がわかるベーシックな粉引で、
出番の多い5寸小鉢をご紹介します。
粉引兜鉢5寸 4,320円
径14.2cmH4cm兜鉢といわれる兜を逆さにしたような形状で、
見込み部分を囲み広がる縁を持っています。
この形が料理を美味しく盛り映えさせ、
その上盛りつけがオートマチックになるという、
優れものの五寸鉢です。

まず粉引ですが素地に白化粧がけした上に、
透明釉を施して焼き上げて釉薬の白とは違う、
粉を引いたようでその名が付いたと言われる、
柔らかな白さが特徴です・・・が、
ご紹介の粉引兜五寸鉢は穴窯で焼かれ、
溶けた釉薬の上に薪の灰が降り、
自然釉が重なって緑の釉だまりや流れがみえたり、
灰がかせてみせたりという一つずつの窯変があります。

これを窯が描いた景色とみれる侘びの感性を好まれる方には、
たまらない表情ですが、
灰で汚れた釉薬と思われる方もいらっしゃるでしょう。
でも、ここはうつわ好き(オバカがつく)の甘庵にだまされたと思って、
一度使ってほしい器です。

渋い釉調の景色ですがこれが不思議なくらいに、
料理や食材を選ばずに料理映えします。
さらに、見込み部分にちょっと中高に盛ることだけ意識すれば、
兜鉢の力で料理人のようなバランスの良い盛りつけになります。
見込みを囲む縁が絵を引き立てる額縁のように、
自然と料理を盛り映えさせます。
甘庵が自信をもってお薦めする五寸小鉢です。
甘庵
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十三夜から昨夜まで綺麗な月が見えました。
いざよいの今夜も楽しめるかもしれません。
秋の月を愛でながらの一献。
となれば静々と注ぐのが楽しい酒器が欲しくなります。
白磁酒注片口 14,040円
W17.5cmD12.5cmH8cm 容積200ccほどそこで今日は開催中の光藤佐さんの個展から、
縁口に施した鉄が釉に溶け出し金茶から黄色まで、
綺麗なグラデーションをみせている、
白磁酒注片口をご紹介いたします。

素地は少し雑味のある磁土で、
光藤さんの還元炎焼成のガス窯では、
グレーかかった白磁ですが、
穴窯のなかで灰をかぶり、
炎にもムラやよりが出て、
黄色がかったところから緑の釉だまりまで、
無地の白磁のなかに景色が織りなされています。

形はロクロで挽きあげたあとに、
ゆったり歪ませた楕円にして、
長手方向の先に筒にした口を付けています。
少し戯けた表情の口は、
ゆっくり杯に満たしていくのを楽しめる、
程よい出方で注げます。

酒器は何よりまず酒の肴になる風情が備えてなくてはいけません。
ご紹介の片口には器好きでなくても、
酒を注いでいるうちに見えてくる見所が満載なので、
酒器が肴になる楽しみと出会う器になり、
知っていただくきっかけにもなることでしょう。
甘庵
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開催中の光藤佐さんの個展から、
渋めの器中心の光藤さんのもう一つの顔となる、
お茶目で愉快でユーモラスな仕事の、
色絵湯呑みご紹介いたします。
色絵筒湯呑み 5,940円
径6.3cmH7.8cm怪獣?恐竜?お花や月や太陽が、
一見稚拙な描き方で施されています。

まず、イッチンと言うどろどろの白泥を絞り出して、
立体化のある線描で枠取りを作ります。
枠の中などに色釉や絵の具で彩色しています。

イッチンで描かれた線で凹凸が生まれ、
描かれた文様に立体感を与えて、
手にしたときに滑らない安心感があります。

筆で描くようにスムーズには描けない縛りがありますが、
そこを上手く生かして描かれた文様が、
実に楽しくて想像を広げ、
軽やかな彩りも相まって、
気持ちを明るくしてくれます。
光藤さんのお茶目な個性が、
十分に発揮されたもう一つの光藤さんらしい器です。
甘庵
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