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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

料理を引き立てる器

絵画や写真を額装することでより鮮明になるように、
料理が自然に美味しそうに盛り映えするのが、
ご紹介する光藤佐さんの粉引兜鉢六寸です。

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光藤佐 粉引兜鉢6寸 5,000円税抜き
径17.5cmH4.5cm


基本としてまず兜鉢の名に由来する形があります。
兜を逆さにしたように見込みに外側に、
傾きが変わり巡る縁があります。
ギリギリまで盛り付けられますが、
なんとなく「見込み部分に盛ってね〜」という、
器からの声が聞こえる納まりです。

17_mitufuji_0084_20180726112229a6a.jpg

見込みと縁の配分や勾配のバランスが、
実に巧みに作られていて、
少しだけ盛り付けを意識して入れば、
見込みに盛りつけることになり、
オートマチックにバランスの良いしつらえが完成します。

17_mitufuji_0085_20180726112231f93.jpg

また素材感が料理を引き立てます。
粉引でありながらあまり白くないのがお分かりだと思います。
これは穴窯という薪を燃料にした窯で焼かれたからです。
薪窯では登り窯が知られています。
登り窯は燃費効率が良くバランスの良い薪窯の完成形ですが、
光藤さんがあえてコントロールが難しい穴窯で焼いているのは、
器の個性が光る器が焼けるからです。

17_mitufuji_0086_20180726112232303.jpg

さらにサヤに入れずに焼くことで、
灰が降ったり焦げなどの窯変が生まれることを楽しんでいます。
この粉引兜鉢も灰が降ったりした窯変が見られます。
ちょっと渋いのですがこの表情や質感がまた、
料理をより美味しそうに見せる仕掛けになっています。
器好きにはよく焼けている器がすでに美味しそうなご馳走です。

                   甘庵
 
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名は体を表す水差し

ご紹介する荒川尚也さんのカエル水差しは、
アワ文が施されていなかった時からのモデルで、
定番として長く愛されています。

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荒川尚也 カエル水差し 10,800円
W17.5cmD13cmH14cm 程よく入れて800cc


名前も初期の頃の名残を感じる、
見たままのフォルムからつけられた、
キュートなネイミングです。

19_arakawa_0622.jpg

長く認められているのは、
愛らしい丸みのあるフォルムで、
安定感があり使い勝手の良さや、
荒川さんのガラスの魅力の基本である、
澄んだ素地が生かされているデザインだからです。

19_arakawa_0620.jpg

たっぷり入り握りやすいハンドルと、
切れが良く洗いやすい口と注ぎ口など、
注ぐことを中心に考えられながら、
飽きがこない納まりです。

19_arakawa_0623.jpg

カエルと名付けられた、
口からハンドル付け根へ下がる形は、
口が下がりハンドルが上がる、
注ぐときに水平になり、
ハンドルを通して感じるバランスの良さは、
計算された注ぐためのデザインです。

               甘庵
 

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料理を盛りたいデザートカップ

秋の空が綺麗な荻窪です。
お天気屋なのでしょう。
消費税が上がるためのHPの書き換えなど、
たっぷりある単純作業も今日は少し頑張れそうです。

19_mimata_0073.jpg
巳亦敬一 デザートカップ三角 ベージュ 4,320円
径11cmH8.3cm


ご紹介するのは巳亦敬一さんのデザートカップ三角ベージュです。
五月の個展の時に届いてあっという間に出会いがあり、
ご紹介できなかったものです。

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逆円錐型のカップには中程で切り替えのある、
技巧的なベージュの螺旋文が施されています。
ベースは銀属が焼き付けられてようで、
メタリックで重厚な質感に仕上がっています。

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巳亦さんのデザートカップですから、
もちろんスイーツの盛り映え間違いないのですが、
甘庵は料理が盛り付けられるとどんなにか・・・、
美味しそうで気品のあるしつらえになるだろうと妄想、
この段階で唾液がほとばしっております。

19_mimata_0076.jpg

円錐型のカップは少し深さがあり、
手に持ち口にも運べるサイズ感は、
様々な料理を盛り付けられそうです。

               甘庵


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力強い刷毛目小皿

朝晩は冷え込みや日中日差しが強くても、
どこか爽やかで日毎秋らしい陽気になってきています。
食卓にも秋の気配を感じる器を使いたくなります。
今日のオススメは光藤佐さんの刷毛目皿5.5寸です。

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光藤佐 刷毛目皿5.5寸 5,400円
径16.5cmH3.8cm


鉄分が多く少しザックリした素地に、
やはりザックリ目の白化粧土で、
大胆で動きのある刷毛目が描かれています。

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渋く地味な色合いや素材感なのに、
パッとしていて存在感があります。

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それでいて凜とした気配を持ち、
気品を漂わせているのは、
光藤さんらしい仕上がりです。

また料理からデザートまで素材を選ばす、
盛るように器をのせるプレートとしても、
本当に何を盛り付けても、
料理が美味しそうに盛り映えするのも、
光藤さんの器に共通する魅力です。

            甘庵


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育てる飯碗

昨日は新米を美味しく炊ける土鍋をご紹介したので、
今日はご飯を食べる楽しみが広がる、
藤田佳三さんの粉引飯碗をご紹介します。

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粉引飯碗 3,240円(特別価格)
径11.8cmH6.2cm


粉引は素地の土と釉薬の間に、
白化粧した層があります。
長く使って行くことで、
この層に湯水が染み込み変化します。

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その変化を汚れと見るか、
侘びてきたと感じるかは、
強制できない好みなのですが、
明らかな汚れとは違う、
育て方だできると思っています。

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基本は陶器全体に共通する、
使い方の思いやりです。
詳しくはブログでも何度も書き込んでいますので、
「粉引のはなし」「思いやり」などでブログ内検索をなさって見てください。
または荻窪銀花の「うつわへの思いやり」をご覧になってください。

19t_ffujita_0571.jpg

暮らしにあった自分なりのパターンにして、
粉引飯碗を使って行くと、
それはうつわを育てることになります。
少しずつ落ち着き、ゆっくりと侘びていく様は、
陶器を愛用する醍醐味に他なりません。

特に飯碗は使用頻度が高い身近な器で、
しかも手に取り掌を味わい、
口をつけて口当たりを感じる、
自分の器です。
ご飯が美味しく味わえて楽しみが増えること間違いありません。
体重も・・・。
なので、糖質管理や体重管理は自己責任です。
飯碗に罪はありません。

                   甘庵


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ご飯を炊くのが楽しくなく土鍋

お米売り場に新米の表示が見えてきました。
今年も災害が多かったけど、
めげることなく実りを届けてくれるご苦労に、
感謝しつつ味わいたいと思います。

今日ご紹介するのは新米をより美味しく味わえる、
光藤佐さんの飴釉土鍋七寸です。

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光藤佐 飴釉土鍋7寸 24,840円
径23cm全H21cm本体h13cm


炊飯器を使われていると、
面倒に感じるかもしれませんね。
でも慣れてしまうと後始末や、洗いも、
断然楽だと思います。
何よりもご飯が圧倒的に早く美味しく炊けます。

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確かに火の管理は必要ですが、
そこがまたご飯を炊く醍醐味です。
その先の炊きあがりフタを開けるまでが、
エンターテイメントのように楽しめます。

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と言っても炊き方火加減もそう難しくないと思います。
前もって1時間ほど前にお米を研いで、
分量の1.2倍の水でスタンバイしておけば、
分量とガスコンロの火力などにもよりますが、
この土鍋で3合炊くとすると、
強火で7〜8分、弱火にして8〜7分の15分で火を止めて、
美味しそうな匂いに誘われても、
ここは我慢で10〜15分蒸らす。
これだけです。

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炊きあがりの一粒一粒が立った新米の、
香り豊かなご飯を一度経験すると、
ご飯を炊くのが楽しくなります。

             甘庵

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温かいお茶が美味しくなる季節

朝夕がめっきり秋らしくなりました。
自然と暖かな飲み物が美味しくなります。
お茶を美味しくいただくのにオススメの、
加藤財さんのポット黒平をご紹介いたします。

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加藤財 ポット 黒平 12.960円
容積500cc


食後にたっぷりの番茶やほうじ茶、
昼下がりに熱々の紅茶、
そんな時にぴったりのポットです。

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加藤さんポットを初めて目にする方の印象に残るのも、
初めて手に入れる方の多くが選ぶのは丸型です。
加藤さんならではの丸みや丁寧な仕事や美しいフォルムが、
わかりやすいからだと思います。

19_kato_0314.jpg

でも使い勝手の良さから茶葉を変えて使うための買い足しや、
買い替えなどの時には他の形にも目がいくようになります。
どの形でにも共通する丸みの美しさが前よりも感じ取れて、
選ぶのを迷う楽しさを味わえます。

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ご自分の使う茶葉、使い方などで絞って行くのですが、
どうも理屈ではなく好みになるようです。
まずはフォルム、土色、蓋のつまみや納まり、
そして荻窪銀花では水を入れて注ぎ具合を試してもらっているので、
それぞれに持った時の感触の違いで、
自分にしっくりくる好みのものが出てきます。
これが正解だと思います。

ぜひご来店いただき、ご自分の目で見て手に触れて、
水を注いで試してみてください。

                  甘庵

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秋のうつわ日和

今日の荻窪は秋めいてきて心地の良い天気ですが、
また台風が出来て長続きしないようです。
雨の被害が心配されるところもあるようですから、
気をつけてくださいね。

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荻窪銀花は荒川尚也さんの個展を終えて、
常設展 初秋 を催しています。
明日からの三連休は営業しています。
使い勝手の良い器でお迎えします。
お出かけになってみてください。

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荒川さんの在庫のページも書き換えました。
ご覧になってみてください。


                  甘庵

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さり気ないけど実力派タンブラー

天気がコロコロ変わる荻窪で、
今日は秋らしい爽やかな日です。
開店前に所用で急ぎ自転車を走らせましたが、
風を切って走る心地よさに、
このままもう少し足を伸ばしたくなるほどでした。
時間もあるのでグングンペダルを漕いで戻ってくると、
のどが渇いていたので冷たい麦茶をごくり。
湿度も少ないので冷たいものが美味しく感じます。

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巳亦敬一 新スキ台付タンブラー 3,240円
径7.7cmH11.8cm 程よく入れて240cc


そんな時に使いたいと思うタンブラーがあります。
巳亦敬一さん新スキ台付タンブラーです。

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カップ部の下半分に細かい垂直のモールが施され、
球体を平たく押しつぶしたような丸みのある台が付き、
手に持ちやすく安定感のあるフォルムに仕上がっています。

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電球色の照明の下では、
モール部分や台部分が黄金色に煌めいて、
ちょっとゴージャス感が滲み出ます。

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冷たいお茶からビールやハイベールまで、
ソフトドリンクもお酒も似合い、
それぞれ美味しそうになるタンブラーです。

特別印象的なデザインではないのですが、
美しいバランスとフォルムは気品があり、
使い勝手の良さと飽きのこない、
さり気ないけど実力派の、
日常使いをお勧めできるタンブラーです。

               甘庵


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注ぐのが楽しくなるピチャー

今日ご紹介する荒川尚也さんのガラス器は、
シンプルで飽きの来ないフォルムの、
使いやすいピチャーです。

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ほぼ相似形で大と小があります。
それぞれの使い方で楽しめて、
選び難くなる魅力を持っています。

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荒川尚也 ピチャー 大 8,100円
W15cmD8cmH17cm
程よく入れて500cc満水で750cc


注ぐ液体の色やレンズ効果が美しいことは、
花器などでも味わえるのですが、
ガラスピチャーの一番の楽しさは、
注ぐたびに表情の変化を見せてくれる点が実に楽しく、
ガラスピチャーならではの醍醐味です。

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荒川尚也 ピチャー 小 4,860円
W12.3cm7.2cmH14.5cm
程よく入れて250cc満水で350cc


程よく入れて500ccの大は、
水やワインなどの飲み物から、
数人以上の食卓で麺汁や出汁など、
たっぷり入る分、注ぎ分ける楽しさが味わえます。

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程よく入れて250ccの小は、
冷酒を片口として楽しんだり、
ドレッシングやソースの色もご馳走にできたりと、
大とはまた違う楽しが広がります。

冷たさがご馳走に季節の間は、
注ぐものを入れてラップして、
冷蔵庫で器ごと冷やしておけば、
室温で結露する様が涼感をより添えてくれて、
おもてなし感が深まります。

              甘庵
 

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無地のアワ文のボール

開催中の荒川尚也さんの吹きガラス展から、
今日はアワ玉ボールをご紹介します。

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荒川尚也 アワ玉ボウル 4,320円
径13.5cmH5.7cm


和食器で兜鉢を言われるフォルムで、
見込み部分に少し角度が平たくなる縁部分の構成の、
盛り付けが自然に収まる使いやすい形です。

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荒川さんのアワ文は流れるような文様や、
縞文や、螺旋門などその多くが動きのある文様ですが、
このボールは見込み部分はフワフワっとアワが湧き出たような、
柔らかなアワが敷き詰められたようなアワ一色で、
縁部分はスキガラスそのままで済んだ素地を活かしています。

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色はありませんがアワとスキの、
対比が楽しいツートン仕上げです。

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形も含めて料理が主役になるガラス器です。
盛り付けの幅も広く料理からデザートまでをこなして、
飽きず使うほど愛着が湧き、
洗いやすくて重なりも良く、
使う側への優しいデザインです。

                甘庵

 
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リズミカルな空気のアワ文

昨夜は中秋の名月でした。
雲間に朧月が見えましたが風情に浸るよりも、
夜風の冷たさに秋を感じ取りました。

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荒川尚也 ディップ皿 4,104円
径17cmH3cm


開催中の荒川尚也さんの吹きガラス展から、
今日はディップ皿をご紹介いたします。

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荒川さんの発砲させて描くアワ文は、
澄んだ素地に映え華やかで人気があります。
ディップシリーズはそのアワ文とは作り方の違う、
リズミカルに入った静かな点文で、
これは空気のアワです。

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素地が柔なうちに規則的に凹ませて、
粘性で平らにならないうちに、
その上に溶けたガラスを被せて、
凹んだ部分の空気を閉じ込めて文様にしています。

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被せた素地の動きのある重なり部分は波紋にも見え、
点文のアワはポツポツと上ってくるアワのようで、
湧き出す泉を思わせる景色に見えます。

ディップ皿は澄んだ素地があってこそのデザインです。
より素地を楽しみ生かされていて、
シンプルで飽きのこない、料理が映える皿です。

                甘庵
              
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温かい飲み物の色を楽しむ

今朝は秋風を感じた荻窪です。
朝晩はとても過ごしやすくなりました。
さて開催中の荒川尚也さんの吹きガラス展から、
今日は新作のほう珪酸マグカップをご紹介します。
晴耕社オリジナル調合の耐熱ガラスでできています。

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ほう珪酸マグカップ 4,536円
径7.7cmH10.5cm


荷ほどきで初めて目にした時に、
昭和人間はロシア紅茶を思い浮かべました。
高度成長期に結構流行ったロシヤ料理屋さんで、
出て来たロシア紅茶は耐熱のガラスカップに、
金属フレームの持ち手がついたもので提供されて、
紅茶にジャムが入り赤い色合いを楽しめました。

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でも本当のロシア紅茶は違うようです。
ジャムを入れると冷めてしまうので、
ジャムは一口味わいその甘さで紅茶を一口と、
味わうもののようです。

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それはともかくとしても、
あの色合いを楽しむ手法は、
ロースヒップやハイビスカスなど、
彩りが楽しいハーブティなどを味わうには、
ぴったりなカップです。

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ただ甘庵はやっぱり熱い紅茶を注ぎ・・・、
苺ジャムをたっぷり入れて飲みたくなっています。

               甘庵


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この皿のキャストの意味は?

開催中の荒川尚也さんの吹きガラス展から、
今日は吹きガラスではない作品の、
キャスト丸皿スキをご紹介いたします。

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キャストは鋳物、流し込むの意味かと思ったのですが、
釣りのキャスティングのキャストなら、投げるになります。
荒川さんは釣りの名人でもあったので、
もしかしてと考察してみれば・・・。


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荒川尚也 キャスト丸皿 スキ 4,320円
径11.5cmH1.7cm


ガラスの池は砂に型を押し込み、
出来た凹みを雌型として、
そこに溶けたガラスを落として作ると、
伺ったことがあります。
この皿もきっと同じ手法だと想像できます。

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坩堝の中で溶けたガラスも、
吹く時の竿に巻き取ると、
どんどん粘性が出て来ます。
きっと型に流し込もうとしても案外粘っていて、
エイヤーと投げ入れる気持ちで行かないと・・・。

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もしかしてそれもかけての、
キャスト皿かも・・・と、
言葉遊びが上手な荒川さんならと、
思い巡らして遊んでいる甘庵です。

                甘庵


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素手で勝負の潔いピチャー

開催中の荒川尚也さんの吹きガラス展から、
今日ご紹介するのはDipピチャーです。

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荒川尚也 Dip ピチャー 9,720円
W14cmD8.1cmH16.2cm


流れるようなアワ文もアワの点文もない、
スッピンで勝負の潔さに惹かれます。

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荒川さんに出会った頃のガラス器の気配を感じ、
フォルムやデザイン以上に澄んだ素地に魅了された、
古いファンとしてはこのような素地の魅力を前面にした、
骨太の造形に心がときめきます。

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それでも肩下まで被せを施し、
そこには細かなモール文(スクリューグラスと同じ手法かと)が、
光や映り込む景色を輝かせ煌めかせて、
澄んだ素地の魅力を存分に味わう仕掛けになっています。

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程よく入れて500ccほどのサイズなので、
友人たちが来た時なら冷酒のカタクチにできますが、
一人なら水をたたえてチェーサーにしたら、
いいだろうな〜と、
使い方を考えてもワクワクしてくるピチャーです。

                   甘庵


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初めてのグラスならこれ

開催中の荒川尚也さんの吹きガラス展から、
今日ご紹介するのは、
初めての吹きガラスのグラスを考えている方に、
これがオススメのアワグラスCです。

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荒川尚也 アワグラス C 3,024円 
径8cmH9.9cm
八分目で150ccほど満水で220ccほど


グラスとしては多く見かける、
逆コーン型で口から底にテーパーがつけられて、
細くなっていくフォルムです。

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この形には日常の食器のデザインとして、
いくつかの利点が挙げられます。
まずは持ち場所を変えることで、
手のひらのサイズごとの程よいグリップ感が得られ、
棚間の高さに合わせて2〜3客を安定してスタッキングでき、
手洗いがしやすく楽に綺麗に保てます。
使いやすいデザインです。

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ただ合理的なデザインというだけではありません。
シンプルは形だからこそのバランス感が大切です。
口径、高さ、テーパーの角度で、
見え方が随分変わります。

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型吹きで作られる量産の場合は、
はじめによく検討したデザインを繰り返して、
同じ形で作り出しますが、
宙吹きガラスは一つずつ微妙に異なる形や大きさになります。
だからこそ作り手の感覚や感情が映り込んでしまいます。

荒川さんのアワグラスCを見て見ても、
じっくり見ると少しずつ違う顔なのですが、
同じ親を持つ子供をして、
伸び伸びと個性を放っていて、
それぞれに魅力的に自分を売り込んで来ます。

これが手仕事のグラスであり、
その中から自分好みのグラスを選び出す、
楽しい出会いになります。

               甘庵
 
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多角的に惹かれる小花器

開催中の荒川尚也さんの吹きガラス展から、
両手の中に包み込めるサイズの花器、
たまごをご紹介いたします。

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まずは視覚で捉えるコロンとした形と塊間から、
手にした時の掌の良さや重量感の心地よさを想像して、
目からだけの情報なのに心惹かれはじめます。

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荒川尚也 たまご 6,480円
径9cmH9.1cm


当然手にしてみれば、
宙吹きガラスならではの丸みと滑らかな質感で、
期待通りの心地の良い掌で満たされ、
無意識に「撫で回す」状態を繰り返してしまいます。
形もサイズも一つずつなのでその違いも手の中で味わえます。

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荒川尚也 たまご 6,480円
径8.1cmH9.4cm


「そこの置いてある」という状態での視覚では、
自分の眺める位置を変え角度を変えて情報を集めますが、
手に取って眺めることで違う視点と同時に、
受ける光を自由に出来るようになり、
違う発見を得られる楽しみが増して行きます。

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さらに花器であるからこその水を入れることでの、
ドラマチックに表情が一変するのを体験できます。
注いだ水で満たされた瞬間に、
花器がより塊となり強いレンズ効果を生み出すことで、
花器の中に取り込み光や景色が変わります。

小さな窓が出来たようでもあり、
小さは空間が存在しているようでもあります。
見ていて飽きない不思議な時間を持つことができます。

手の中に収まるほどのサイズの小花器なのに、
とても大きな存在感を味わえます。

                   甘庵


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使い方の広がりが二倍の盃

開催中の荒川尚也さんの吹きガラス展から、
荒川さん独自調合の耐熱ガラスで作られた、
茶盃をご紹介します。

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荒川尚也 ほう珪酸茶盃アワ Dip 大きめ 4,752円
径7.5cmH6.6cm


23度の常温から98度のお湯を注いでテストしている素地です。
つまり熱いお茶を注いで使えるガラスの盃です。
ということはそのほかの温かい飲み物も、
先んじて器を温めたりすることなく、
いただけるということです。

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逆にガラスに涼感を感じて器として多く使うのが、
和の美意識から生まれた日本のガラス工芸と、
それが無意識に染み込んでいる甘庵のような人間には、
なかなかの衝撃的な使い方や盛り付けを体験できることです。

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熱いお茶やコーヒーも、
熱燗も、温かいスープや汁も、
ガラスだからこそ直接飲み物の色を楽しみながら、
いただけるのは・・・。
確かに味わい方に広がりができることになります。

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でもでも普通に今までのガラス器と同じようも使えるわけで、
それに美しいフォルムやアワは、
荒川さんのガラス器そのものなのですから、
熱いもの専用と決めることなく、
冷たいお茶も、冷酒でも楽しまないと。
ということで楽しみが二倍に広がっていると言える、
贅沢なガラス器です。

                 甘庵


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ちょっと贅沢な道具が心を豊かにしてくれる

開催中の荒川尚也さんの吹きガラス展から、
デカンタベルをご紹介します。

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荒川尚也 デカンタベル 17,280円
W13.5cmD10.4cmH23.5cm


ワインをデカンタするボトルです。
最近はリーズナブルな暮らしで、
キュキュ・・ポンの栓ではなく、
カチ・・・シュシュの蓋のワインが多くなっている、
甘庵としてはこのボトルを久々に見て、
少々反省しておりました。

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上質の赤のワインならば是非、
仮にそこそこのワインでも、
デカンタすると味が確かに変わります。
角が取れたり香りも含めて膨らみを帯びたり。

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甘庵程度の舌や鼻でもわかるのですから、
ちょっと面倒なのですが、
確かに試す価値はあるので、
是非試して欲しいと思います。

19_arakawa_0586.jpg

問題はちょっと面倒と感じるその気持ちなのですね。
少しだけ心にゆとり持つことが、
大切なのだと思います。
お金かかラズに味わいがアップするし、
気持ちのゆとりがそのほかのことにも、
きっとプラスになるはずです。

                 甘庵
 

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もしかして小グラス化?いいえ進化

開催中の荒川尚也さんの吹きガラス展から、
今回届いた小ぶりの5モールガラスをご紹介します。

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5モールグラス仲間左から、
今回来た小ぶりな5モールグラス、現在の5モールグラス、
5モールフリーカップ、甘庵愛用の38年もの5モールグラス


5モールグラスは荒川さんの定番の中で、
もっとも古いモデルになり、
甘庵は38年前の5モールグラスを愛用しています。

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荒川尚也 5モールグラス 3,024円
左:径5.7cmH7cm 八分目で90ccほど満水で140ccほど
右:径6.3cmH8.5cm 八分目で150ccほど満水で200ccほど


ただ38年前の5モールグラスは、
現在のものより一回り大きいサイズです。
そして今回さらに一回り小ぶりなものが届きました。

19_arakawa_0797.jpg

はじめはもしかして少子化ならぬ、
小グラス化とも思いましたが、
このサイズは水、麦茶、牛乳と、
日常で多用するグラスとしては小ぶりですが、
酒には良いかも、
煎茶にも良いかもと思いはじめました。

19_arakawa_0798.jpg

5モールグラスは兎も角丈夫で、
日常使いのグラスとしては超オススメです。
その意味で日常使いの嗜好品用グラスとして、
楽しめそうなワクワク感のあるグラスです。
小グラス化ではなく進化、分化のようです。

                 甘庵
 

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とっくりの背比べ

開催中の荒川尚也さんの吹きガラス展から、
3点並んだ徳利をご紹介します。

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徳利はおおよその範囲内に収めていて、
決まったサイズはなく、
荒川さんの気分で・・・イメージで、
少しずつサイズや表情やアワ文が違う、
一つずつの仕上がりです。

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荒川尚也 徳利 5,076円
左:径9.4cmH10.5cm 首下で300ccほど
中:径9.6cmH11.5cm 首下で360ccほど
右:径10cmH12.8cm 首下で400ccほど


並んだ3点も「とっくり三兄弟」のように、
荒川さんの子供なので似ているながらも、
顔つきが違うと言う感じです。

19_arakawa_0791.jpg

サイズが違うと言うことは、
容積もそれぞれなので、
自分に合ったもので選びそうですが、
末っ子の首下までの300ccを、
公平に兄貴たちにも入れてみると、
水面がなんだか横並びにも見えます。
*はじめの画像

19_arakawa_0789.jpg

実際のところは少しずつ容積は増えますが、
この画像を見てると「どんぐり」ならぬ、
「とっくりの背比べ」と感じて、
兄弟喧嘩するなよと声かけしたくなりました。

                   甘庵


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吹きガラスの器も出会い

開催中の荒川尚也さんの吹きガラス展から、
使いごろサイズの鉢を2点ご紹介します。

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荒川尚也 三角モール鉢アワ 8,640円
径21cmH6.2cm


同じ価格の三角モール鉢アワですが、
口径が広めで浅いものと、
逆の口径が少し小さくなり高さがあるもので、
まずは姿が違います。

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帯のアワ文が中心から三本三方向へ広がり、
その間に細いアワの線文が流れてい流、
同じパタンで描かれたアワ文も、
まるで印象が違います。

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荒川尚也 三角モール鉢アワ 8,640円
径18.2cmH6.5cm


グラスように揃いで使うことよりも、
使い勝手やお好みで選べるように、
同じアイテムとして作られても、
あえて同じには作ってはいません。

19_arakawa_0589.jpg

それに加え同じでないからこそ、
一つずつの魅力を生かした、
単品作りだからこそ手仕事らしさの、
伸びやかで美しいガラス器ができていると思います。

だからこそ、選ぶ方にとっては出会いなんです。
よく言われるように手仕事の器は一期一会です。
もしも「いいね!」と感じたなら、
「ポチッと」ではなく自分のものにして、
使っていただく機会にであったと、
少し勇気を出してみて欲しいと、
器好きの器屋としての強い伝えたいアドバイスです。

                  甘庵


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