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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

磁器らしくない鎬飯碗

明日からは9月です。
天気予報が当たればこの残暑に一息つけそうです。
その分、雨が多くなりそうですが、
少々ぐったりしていていたので、
それでも週間予報の最高気温が、
30度を切るの数字が並ぶのを見るだけで、
ほっとしています。

予報の気温だけで食欲も湧いてくるようで、
冷たい麺から炊きたての新米を思い描いてしまいました。
となればオススメの飯碗をご紹介しましょう。
光藤佐さんの白磁飯碗大です。

21_mitufuji_0141.jpg
光藤佐 白磁鎬飯碗 大 5,500円
径12.3cmH6cm


白磁とあるのに白くない、
白磁らしくないと思われる方もいらしゃるでしょう。
そこでそのあたりが魅力であることも、
ご紹介します。

21_mitufuji_0142.jpg

素地は磁器ですが少し濁りのある素地で、
ガス窯で焼成したものでも、
少し青みがかっています。
その上、この飯碗は薪で焼成する、
穴窯という一房のシンプルな構造の窯で焼かれています。
しかも、白磁の素地を汚さないようにとサヤという、
入れ物に入れて焼くことをせずに、
あえてそのまま炎が直にあたり、
薪の灰が降り注ぐ中で焼成しています。

21_mitufuji_0140.jpg

焼成後半で白磁の釉薬が溶け始めた頃に、
窯の中に舞った灰が釉薬に付着して、
釉薬に溶け込み灰釉の表情になっています。
見込みにはフリものと言える、
濁りも見られます。

21_mitufuji_0143.jpg

また高台の土見せ部分は、
緋色の窯変が見られます。
それらを景色として味わえることを、
計算づくで焼かれた白くない白磁です。

力強い鎬を合間って、
パワフルでいて穴窯らしい窯変が、
温かみのある白磁飯碗に仕上がっています。

                甘庵
  

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水分補給と涼感が必要な日

9月になろうというのに、
強烈な蒸し暑さですね。
パラリンピックも後半戦になり、
こちらもアスリートたちが、
迫力ある熱い試合を見せてくれています。
人間の可能性を広さを感じさせられています。

暑い気温も熱い観戦にも水分補給が必要になります。
使いやすく長く愛用できるタンプラーをご紹介します。
巳亦敬一さんの新スキ台付タンブラーです。

21_mimata_0133.jpg
巳亦敬一 新スキ台付タンブラー 3,300円
径7.7cmH11.8cm 程よく入れて240cc


いつのも甘庵だと、
イメージとしてハイボールやウーロンハイなど、
お酒が先行してしまいますが、
開店前に銀行業務など歩いて行ってきた後の、
ガブ飲みしていた思いから今日は、
氷を入れて乳酸飲料Kや炭酸飲料Cや、
煮出した麦茶などが美味しそうに映えるのが、
思い浮かびます。

21_mimata_0134.jpg

程よい高さや口径から、
氷を入れて飲むのが似合うのですが、
飲む時に揺らいだ飲み物の中の氷が、
グラスに当たって涼しげな音を響かせます。

21_mimata_0135.jpg

この涼感のある音だけで、
体温がスーッと引くような、
心地よさを味わえます。

21_mimata_0136.jpg

合理的な目から見ても、
安定感があって洗いやすい。
使い勝手は日常のグラスとしても優秀です。

              甘庵


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反転の作業で浮かび出す文様

日中の残暑はまだ厳しくても、
朝夕は少しずつですが秋の気配を、
感じ取れるようになってきています。

21_mitufuji_0132.jpg
光藤佐 粉青掻落皿7寸 7,150円
径20.5cmH4cm


今日は少し先取りする気分になって、
秋を感じ取れる絵柄の七寸皿をご紹介します。
光藤佐さんの粉青掻落皿七寸です。

多くの場合の文様はベースになる部分に、
絵具などで描く方法ですが、
この皿は作ったベースを削ることで、
背景を作り出して、
残ったベース部分が浮き出した絵文様になります。

21_mitufuji_0133.jpg

器全体に刷毛で白化粧して、
全体が白いベースを作ります。
この白化粧の層をヘラなどで素地が見えるまで、
掻いて落とすところから、
「掻き落とし」と呼ばれる手法です。

21_mitufuji_0134.jpg

白黒版画の版を彫る感じです。
墨をつけて刷ることはしない分、
化粧土の白が掻き落とされて出た、
素地の少し鉄分のある濃い色の土肌で、
絵文様が少し立体的な感じて、
浮き出させる効果があります。

21_mitufuji_0135.jpg
李朝の焼物をリスペクトした皿で、
目アトも付く窯詰めがされ、薪窯で焼かれています。


この対生につく葉の文様を対照的に配置された、
静かな文様ですが力強くエネルギーを感じさせます。
大胆な絵柄ですがモノトーンであることもあり、
盛り付ける食材を邪魔することなく、
美味しそうに盛り映えさせる秀逸な七寸皿です。

                 甘庵
 

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人柄を感じるグラス

厳しい残暑が続いています。
太平洋高気圧が居座っているからだそうですが、
季節が移ろう日本の四季を感じる、
暦を楽しむことができにくくなっていますね。

残暑が長く続き秋が短く、
急に寒くなり冬が来て、
心地の良い春が短くまた急に暑くなる。
かつてブームになった日本沈没という小説がありましたが、
日本列島が沈没ではなく、
南に移動している気がしてなりません。

21_arakawa_0006.jpg
荒川尚也 アワグラス B 3,080円 
平均のサイズ:径6.3cmH9.5cm
八分目で150ccほど満水で200ccほど


食卓にガラスが並ぶ機会も増え、
また長くなっている気がします。
そこには和の感性が働いていて、
ガラスの涼感を感じ取れるから、
自然と冷たい飲み物や料理やデザートを、
涼感を楽しむめる盛り付けにするのだと思います。

21_arakawa_0008.jpg

さて、今日のお話に移ります。
今日も熱中症に注意予防するため、
水分補給を欠かさないようにしましょう。
となれば、掌がよく、
口当たりがよく、
飲み物が美しく映えて、
美味しくいただけるのが、
荒川尚也さんのアワグラスBです。

21_arakawa_0007.jpg

荒川さんの定番グラスの中でも、
人柄を親しみやすく感じ取れるグラスだと思っています。
40年以上前に出会った時に、
「コップ屋」などと自分を読んでいた時に、
そこには毎日ように手にして使ってもらえる、
コップをしっかり作ることで、
ガラス屋として力をつけて行こうという、
地道で真摯な制作姿勢を感じ、
つく出すグラスにも自然と好感を持てました。

21_arakawa_0009.jpg

その頃から変わらない、
吹きガラスの魅力を持ち、
よそ行きではなく身近で使えて、
飽きのこない、何より使いやすくて、
飲み物が美味しいグラスです。

             甘庵
 

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力みのない伸びやかなカップ

野波実さんの白磁カップをご紹介します。
なんでもないナチュラルなテーパーのついた、
特別の主張のないカップです。

21_nonami_0112.jpg
野波実 白磁カップ 2,750円
径9.4cmH8.8cm


でも、甘庵的には痺れどころ満載のカップです。
まず、何でもないないカップ的に見えるところ、
これからして良いんです。

21_nonami_0114.jpg

用の美と主張しながらも、
どこか自己顕示感のあるものとは違う、
野波さんの素直な気持ちで、
無駄を省いて使いやすく作られているのが、
心地よく伝わって来ます。

21_nonami_0113.jpg

蹴轆轤という足で蹴って回す轆轤で作っています。
またたま挽き(一個挽き)で、
一つずつ伸びやかに作ることで、
作り出す気持ちのエネルギーが、
一つずつのカップに充填されています。

21_nonami_0115.jpg

磁器の器の作り方ではなく、
陶器の茶碗や楽焼の茶碗を作りだすのに、
近い作り方です。

例えばほぼ削りがない不思議な高台も、
轆轤挽きの時からほぼ無駄のない水挽きで、
高台削りする厚みもなく、
なるべく轆轤目を消さないように、
計画的な水挽きです。

ぽってりとした表情から、
硬質な磁器であることを忘れそうな、
柔らかな印象を受けますが、
光にかざすと高台内が透けて、
改めて磁器であると感じる仕上がりです。

掌の良い、口当たりの優しい、
それでいて丈夫で、
自由で使い勝手の良いカップです。

              甘庵
 


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残暑を乗り切るそばちょこ

荻窪はない日夏日です湿度まで高く、
熱中症の警戒を緩められない毎日です。
昨日は暦では処暑となったのに、
どうも今週末にかけてはかえって暑くなりそうです。
まさに残暑厳しきおり。です。

21_miamata_0038.jpg
巳亦敬一 そばちょこ 蕾 R 4,180円
径8.6cmH7cm


麺食いの甘庵は、
またしばらくは冷たい麺のお世話になりそうです。
冷たい口当たりはそれだけでご馳走です。
毎日のように続くので、
薬味を変えたり、少しおかずになるものを添えたりと、
工夫を加えてもスパンが長くなってきたので、
目先を変えるにはそばちょこを変えています。

21_miamata_0040.jpg

何パターンかのやきものとスキガラスが中心でしたが、
目先を変えて巳亦さんの彩りガラスのそばちょこに、
変えてみたくなっています。

21_miamata_0039.jpg

色合い的にも少し秋めいている趣もあり、
気持ちの中に秋風を感じながら、
ツルツルといただけそうです。

21_miamata_0041.jpg

それに麺類のいいのですが、
秋を感じる一品ちょこっと盛っても、
美味しいデザートを盛ってもいいなと、
思わせてくれる器としての懐の広さも備えています。

                  甘庵
  

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見直してほしい小湯呑みのサイズ感

今日は小湯呑みのお話。
画像の久保田信一さんの長石釉縞柄小湯呑みで、
程よく入れて100ccほどです。
これくらいの湯呑みがいいんです。

21_kubota_0344.jpg
久保田信一 長石釉縞柄小湯呑 2,200円
径6.5cmH6cm 程よく入れて100cc


甘庵が器屋になってからの、
四十数年で器の容積やサイズが大きくなりました。
マグカップや飯碗などが顕著です。
湯呑みで言えばご紹介しているような、
小湯呑みが要望されなくなり、
作り手も作られる方が少なくなっています。

21_kubota_0346.jpg

でもこのサイズはお茶を楽しむ時には、
いいサイズなんです。
流用としていっぱい飲むのにもと、
おっしゃる方もおいでになります。
それもまた楽しい使い方です。

21_kubota_0345.jpg

お使いになる茶葉は平均的には、
豊かでグレードが上がった気がしますが、
飲み方が変わってきている気もします。
番茶を飲むように熱めの湯で、
大きめの湯呑みにたっぷり注いでいただく。

21_kubota_0347.jpg

確かに食後のお茶として水分補給として、
それはそれで良いのですが、
ちょっとお茶を楽しむ時には、
少し時間をかけていただけるのも、
試してほしいものです。

お湯の温度を少し下げる。
気持ち茶葉を多めに。
その分少し間をおいて注ぎ切る。
いつもより小ぶりの碗や湯呑みで、
味わいゆっくりいただく。
お供に甘いお菓子があれば万全。

そんな時には掌が良く、
口当たりの滑らから小湯呑みが、
威力を発揮するはずです。
ぜひ試してください。
オススメします。

                甘庵
 

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巳亦敬一さんの新スキ人気トリオ入荷しました

在庫がなかった巳亦敬一さんの新スキシリーズの、
3種の人気定番品が入荷補充されました。

新スキワイングラス。
新スキビールグラス小。
新スキビールグラス大。
この人気の3種です。

21_mimata_0101.jpg
巳亦敬一 新スキワイングラス 3,300円
径7.5cmH10.3cm 程よく入れて140cc



21_mimata_0104.jpg
巳亦敬一 新スキビールグラス大 3,850円
径7.6cmH15.2cm 程よく入れて240cc



19_mimata_0009.jpg
巳亦敬一 新スキビールグラス小 3,410円
径7cmH13.5cm 程よく入れて180cc



3種ともボウル(カップ)部分が、
口元より下の被せガラスにモールが施され、
厚みと襞で歪んだ光が黄金色のきらめきを見せます。

21_mimata_0100.jpg

ステムがあるデザインながら、
モールの綺麗なボウル部分と、
しっかりとした溜まりの台部分の、
2ピースでできています。
そのため丈夫で安定感があるグラスになっています。

21_mimata_0107.jpg

納まりは美しい上に、
使いやすさと機能性の高いデザインになっています。
被せガラスに切り替わる部分の、
口元より少し下の唇を受けるような凹みは、
滑らかな口当たりの良さになっています。

19_mimata_0011.jpg

ボウルのモールが台に食い込んでいる、
納まり部分のディテールは、
破損しにくいステムであり、
光で閃く演出とみせてくれます。

大部分はしっかりと塊で、
重心を低くし丈夫で扱いやすい、
日常使いへの優しいデザインです。
自然と人気定番品となり引き合いの多いグラスです。

                 甘庵
  

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心豊かになった季節の箱詰め

先日長いお客さまであり友人でもある、
山形のMさんから荒川尚也さんの器の注文が、
送った荷物に便乗してプレゼントを同梱したところ、
3倍返しの勢いで山形の豊かな実りや風土か感じる、
美味しいものの詰め合わせが届きました。
ご本人曰く「田舎のおばあちゃんの荷物のようになりました」と。
いえ、ぼくよりもずっと年下なのでこれはもちろん比喩です。

21_kubota_0299.jpg
久保田信一 刷毛目盛り鉢 4,950円
径17.7cmH7.5cm


でもその通りの内容で、
たくさんの野菜や果物、名産のお菓子、酒のツマミ。
さらに自ら漬けた小ナスの漬物。
いや〜山形の豊かな食を堪能しました。

21_kubota_0300.jpg

梱包を解いてすぐに中にあった枝豆とシシトウを、
それぞれすぐに茹でたり、甘辛く調理。
調理とも呼べないものですが、
そのまま手持ちの鉢のドンと盛りつけると。
晩夏から初秋へ移る季節が感じ取れて、
日本の四季を実りから受け止められ、
すっかり心豊かたになりました。

21_kubota_0302.jpg

この時に器好きでよかったな〜と。
手仕事の器の持つ表情が、
素材の味わいと一層引き立ててくれているのは、
器びいきの目線だからではありません。

21_kubota_0301.jpg

季節を味わう食材を、
目で楽しみ舌で味わうには、
盛り付ける器の要素がとても大切だと、
いえ、大切にしたいからうつわ屋をやっているのだと、
改めて思えた時間でした。

                 甘庵
   


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荒川尚也宙吹きガラス展HP延長

今日は雨も小雨になり蒸し暑くなって来た荻窪です。
明日からはまた夏日になってくる予報で、
暑さもまだまだ続きそうです。
少し夏休みをいただきましたが、
休み癖だけついて仕事モードへの変換が滞っております。
八月いっぱいはゆるゆるとお仕事ペースで行きたいと思います。

21_arakawa_0103.jpg
21_arakawa_0237.jpg

荒川尚也さんの宙吹きガラス展の会期は終わりましたが、
夏休みモードのゆるゆるで展開中ですので、
今月いっぱいの8/31火までHPをそのままに、
ネットでの販売も続けさせていただきます。

21_arakawa_0024.jpg
21_arakawa_0006.jpg

澄んだ素地に巧みな技で仕込まれたアワが、
水や氷を連想させる量感溢れるガラス器です。
HPをご覧いただければ視覚で涼しさをお届けできます。
ぜひ涼んでみてください。

                  甘庵
 

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お茶と飲み方で選ぶ

コロナ渦はまだ拡大の気配は続いています。
感染力がとても強いそうです。
ワクチン接種後でも感染予防の手は緩めないようにしましょう。

各地で雨が降り続いて洪水や土石流の被害が出てしまっています。
まだ天気は変わらずに数日続きそうです。
これ以上被害が出ないことを願うばかりです。

この数日の雨て荻窪も猛暑を避けてのエアコン頼りの生活から、
換気で開けていた窓からの冷たい空気で、
寒いとさえ感じつことが。
この気温差には私たちの体にも、
もしかしたら農作物などにも・・・と、
心配のタネは尽きません。

21_kato_0158.jpg
加藤財 急須 後手 黒丸 11,000円
容積270cc


今日は財急須とポットのお話です。
ご紹介しているように一つだけの画像だと、
後手の急須とポットは、
一見では急須かポットかがわかりません。
サイズは一回り半か二回り違い、
容積は倍近く違います。

21_kato_0033.jpg
加藤財 ポット 黒丸 13,200円
容積500cc


どちらを選ぶか迷われて相談を受けることがあります。
どちらを選びお使いになるかは自由な選択なのですが、
甘庵からのアドバイスとしては、
飲みたいを思われているお茶との見方で、
検討していただくのが良いとお話しします。

少し良いお茶をしっかりと味わいたいなら急須です。
食後にたっぷりと熱めのお茶を飲みたいならポットです。

21_kato_0160.jpg

お気に入りの茶葉を少し多めに急須に入れて、
お湯の温度を控えめにして、
お茶の味をじっくり引き出して、
濃いめのお茶を小ぶりの碗に注ぎ、
コックリしたお茶を楽しむのは急須です。
好きなお菓子などあれば最適の心解ける時空。

21_kato_0035.jpg

食後にはポットで番茶やほうじ茶を、
熱めのお湯でいれて湯飲みの注ぎ分ける。
スルスルスパッと。
なんとも心地よい注ぎ具合。
パッと広がっていくお茶の香りが、
食後の満ちた気持ちを完成させます。

これは甘庵の使い方です。
みなさんそれぞれのお気に入りの茶葉に合わせたり、
使い方や飲み方などで選んでください。

小さな口は茶葉の出入りが・・。
繊細で華奢で洗うのが心配・・・・。
少し面倒なことは・・・それも喫茶。
その時間もお茶を楽しむ時間の中と思える、
それ以上に価値のある、
心和ませてくれる茶器です。

                 甘庵
 


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フロスティな角皿

今朝仕事前に駅前まで行きましたが、
雲ひとつない青空でした。
風があり湿度も少なくて一瞬は爽やかなのですが、
一歩進み出したら夏の太陽がジリジリと照りつけていて、
日陰を選びながらの行き帰りでした。

21_arakawa_0296.jpg
荒川尚也 キャスト角皿 スキ150 5,940円  
手前:□14.5cmH2.2cm
奥左:□14.5cmH2.5cm
奥右:□14,3cmH2.7cm


こうなると涼しげなものに目が行きます。
会期としては最終日の荒川尚也宙吹きガラス展から、
凍りついた角皿をご紹介します。

21_arakawa_0299.jpg

見るからに涼感を楽しめるフロスティなガラス角皿です。
冷蔵庫や冷凍庫で冷やしておいて、
冷たい料理を提供すれば、
冷たいけど心温かなおもてなしです。

21_arakawa_0297.jpg

涼感溢れる存在感から、
小さなステージにして小花入に一輪という、
涼しげないつらえも良いですね。

21_arakawa_0298.jpg

果物やスイーツも美味しさが倍増すること、
間違いないはずです。
夏が長く気温が高い日が多くなった今、
使える機会も多い角皿です。

               甘庵
 

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アスリートの戦いの余韻を肴に

台風10号が通り過ぎたと思ったら、
9号が日本海側を通っています。
温帯低気圧には変わっても、
この先もたくさんの雨を降らしそうで、
またまだ油断なりません。
荻窪は予報とは違って日がさしてきて、
気温も急に上がってきて蒸し暑くなってきました。

21_arakawa_0132.jpg
荒川尚也 酒鬼盃 台付 7,700円
左:径9.2cmH6.7cm
右:径8.4cmH6.5cm


オリンピックも終わり、
賛否はあっても純粋に競技にひたむきな選手たちから、
多くの感動を受けました。

21_arakawa_0023.jpg
荒川尚也 ぐいのみ 3,960円 
平均のサイズ:径5.6cmH4.8cm


強者どもの戦いのあとまだ少し余韻に浸りたいと思います。
見過ごした競技をハイライトの番組で眺め、
肴にして冷酒を楽しむのも良いかと。

21_arakawa_0152.jpg
荒川尚也 馬上盃 4,180円
左:径6.4cmH9.9cm
右:径6.8cmH10.8cm


となれば・・・盃は。
荒川尚也さんの涼しげな盃が並んでいます。
もしもこの中から選ぶならと・・・。
妄想からすでに楽しい。

21_arakawa_0148.jpg
荒川尚也 渓流盃 4,400円
左:径7.1cmH11.3cm
右:径7.1cmH11.4cm


動きのあるアワ文は楽しく。
施されたアイスクラックはより涼感を感じ。
ころんとしたフォルムは掌が良さそう。
ステムがあるもは気品が漂い。
凹凸が煌めくハンドモールの歪みにも惹かれる。
澄んだ素地を生かした一つずつの個性が、
選ぶの迷わせます。
ただの妄想なのにです。

              甘庵
 


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温かい紅茶も飲めるガラスマグカップ

東京オリンピックも今日までですね。
外はあいにくと台風の影響で雨模様。
風も出てきています。
それでも大荒れというほどではなくすみそうです。

21_arakawa_0168.jpg
荒川尚也 ホウ珪酸 マグカップ  4,620円
径8cmH8cm 八分目で170ccほど満水で220ccほど
耐熱ガラス:常温25℃で95℃のお湯を注いで実験しています。


荒川尚也宙吹きガラス展も明後日までとなりました。
今日はこの連日の暑さに比べて少し涼しく感じるので、
温かさを感じるガラスをご紹介します。
荒川尚也さんは工房内で耐熱ガラスも調合しています。
ご紹介しているホウ珪酸マグカップです。

21_arakawa_0170.jpg

メーカー品では見かけますね。
お洒落なカフェでローズヒップティとか、
綺麗な色を楽しむ時などに、
ティカップが使われていますね。
荒川さんのはもう少し温かみのある、
量感のあるフォルムのマグカップです。

21_arakawa_0169.jpg

素地全体に泡が見えます。
ハンドルはホットワークの技が見えて、
溶けたガラスを飴細工のように形成してのがわかります。
全体にカジュアルな雰囲気に仕上がっています。

21_arakawa_0171.jpg

お客さま用と言うより、
自分で温かい飲み物の色を楽しむときに、
使いたくなるマグカップです。

                 甘庵
  

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荒川尚也さんの二つのアワ

荒川尚也さんのガラス器のイメージとして、
アワ文を思い浮かべる方が多いと思います。
そのアワには二つのタイプがあります。

美味しそうな水のように澄んだ素地が、
荒川尚也さんのガラス器の大きな要素です。
この澄んだ素地だからこそ、
アワの演出が最大限に生かされています。

21_arakawa_1100.jpg
荒川尚也
左:ヨーグルトカップ 4,180円
  平均のサイズ:径8.7cmH7.2cm
右:ディップ皿 4,180円
  平均のサイズ:径15.7cmH2.5cm


ごく初期の頃は、
5モールグラスのようにアワのない、
素地を生かしたデザインでした。

21_arakawa_1101.jpg

一つ目のアワは空気のアワです。
はじめてアワが入った器を見たのが、
ヨーグルトカップでした。
これは空気の泡です。
連続的に凹ませた窪みを、
溶けたガラスを被せて空気を閉じ込めた文様です。
ディップ皿も同じです。

21_arakawa_1102.jpg
荒川尚也
左:アワグラス C 3,080円
  平均のサイズ:径8.2cmH10.4cm
  八分目で150ccほど満水で220ccほど
右:アワグラス A 3,300円
  平均のサイズ:径9.2cmH12cm
  八分目で280ccほど満水で400ccほど


もう一つのアワは炭酸ガスのアワで、
荒川さんの工夫で描くようにデザインできます。
吹きガラスでは坩堝の中の溶けてた素地を、
器に必要な分量を一度にはパイプに巻き取れないので、
何度かに分けてパイプに絡めていきます。

21_arakawa_1103.jpg

その工程の中でアワが発生する元の粉末を、
溶けて素地に付けてその外側に溶けて素地を被せます。
粉末が熱化学反応で炭酸ガスを発生させ、
素地の中にアワの文様が描かれます。

静かなアワ。
動きのあるアワ。
澄んだ素地の中の二つのアワは、
どちらにも心惹きつけられます。

                        甘庵
 

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盛映え特化機能性食器

連日暑い日が続いています。
特に日差しが強くて日陰を選んで歩いてしまいます。
こういう日差しには日傘や帽子が必須アイテムになります。
今ほど熱中症とかの話題もなく、
日向にいると日射病になるからと帽子を被るように言われ、
麦わら帽子をかぶっていた記憶があります。
それが安全ワードで暑い中を気にもとめずに、
日が暮れるまで外で遊んでいました。

21_arakawa_0252.jpg
荒川尚也 帽子の皿 4,400円
平均のサイズ:径13.5cmH4cm


そんなことを思い出したら、
荒川尚也さんの個展に並ぶ可愛い姿の、
帽子の皿をご紹介したくなりました。

21_arakawa_0254.jpg

帽子を脱いで上向きのまま置いた姿そのものです。
ユニークな姿とはかけ離れるようですが、
ベストな盛り付けがオートマチックに設えする。
これもある意味機能性食器です。

21_arakawa_0251.jpg

真上から見るとおおよそ、
水平なリム部分が2、
見込み部分が3、
水平なリム部分が2のバランスで、
これが見込み部にただ盛り付けをするだけで、
ナチュラルにベストな盛り付けになります。

21_arakawa_0256.jpg

可愛い姿に目がいってしまいますが、
盛り付けに特化して、
機能性食器です。

                    甘庵
  


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熱中症警戒アラートの中の妄想

今日も暑い荻窪です。
東京都などに熱中症警戒アラート出ていましたが、
予報通りに暑い日になっています。
その体感が引き出した・・・妄想です。

21_arakawa_0227.jpg
荒川尚也 キャスト丸皿 スキ 6,380円  
手前:径15cmH2.7cm
奥左:径15.3cmH3.4cm
奥右:径152cmH2.9cm


今朝はとても冷え込んで、
ベランダに出しておいたプランターの水やり用のバケツに、
氷がしっかり張りました。
逆さにしたらこの通り。

21_arakawa_0229.jpg


しっかり厚みのある氷になっていました。
撮影に良いバランスと配置をしていると、
手がかじかんで頭の芯まで冷えてきました。

21_arakawa_0228.jpg

と、開催中の荒川尚也さんの個展に並ぶ、
キャスト皿スキ丸はまるで氷です。

21_arakawa_0230.jpg

荒川さんの澄んだ素地でそう見えるのですが、
角皿は全面がマットな素地仕上げなのに、

丸皿かこのデザインなのは、
荒川さんも昭和に少年時代を過ごしているからこその、
甘庵と同じ妄想・・・。
いや、発想から生まれたデザインなのではないでしょうか。

                   甘庵
 


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一番人気のグラス

荒川尚也さんの宙吹きガラス展を開催中です。
個展に合わせてご紹介している作品に加えて、
使いやすい人気の定番品も並んでいます。
特にグラスの定番品は初めて手にするからから、
数十年愛用品として補充をなさる方もおいでになります。

21_arakawa_0001.jpg
荒川尚也 アワグラス A 3,300円
平均のサイズ:径9.2cmH12cm
八分目で280ccほど満水で400ccほどー


21_arakawa_0003.jpg

中でも一番人気がアワグラスAです。
程よく入れて300cc強とたっぷり入り、
素地を生かした螺旋に入るあわ文と、
飽きのこないシンプルなフォルムは、
長くファンに愛されている定番グラスです。

21_arakawa_0002.jpg

テーパーのついたオーソドックスな形状は、
手のサイズで持ち場所を変えることで、
大きさが大きくても持ちやすく、
重なりもよく収納性も高い、
使い手に優しいデザインです。

21_arakawa_0005.jpg

荒川さんのグラスの長い愛用者からよく聞くのが、
「丈夫です」「壊れにくい」と、
ハードユーザー達には信頼性が高いことです。

荒川さんの素地の調合の巧さがあるのでしょう。
あわてものの甘庵もアワグラスAを破損なく長く使っています。
それより前に作られはじめた5モールグラスは、
既に40年以上使い続けています。

アワグラスAを小さくした形のアワグラスCや、
円筒形のアワグラスBの3種のアワグラスは、
オススメできる日常使いのグラスです。

                    甘庵
 

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暑気払いに氷のような・・・

オリンピック日本チームは頑張っってくれています。
TV観戦で外出しなければ観戦対策にもなります。
出かけざるをえない方は、
デルタ株の感染能力は水痘(水ぼうそう)並みという情報が。
暑さでマスクも辛い状況ですが、
できれば不織布マスク。
マスクから鼻を出さずに隙間なく付けましょう。

銀花では夏恒例の荒川尚也さんの涼しげな、
宙吹きガラス展を開催中です。
HPYouTube動画1動画2で手に取るように・・・、
それにかなり近くなるように努めています。
ぜひご自宅で個展会場へいらした気分になってください。

21_arakawa_0214.jpg
荒川尚也 ペーパーウエイト 5,500円  
左:□6.3cmH6cm
右:□6.3cmH7.3cm


今日は並んでいる中から、
見た目はまるで氷。
目から少しは暑さをしのいでいただくように、
ペーパーウエイトです。

21_arakawa_0215.jpg

先ほどまでHP内の作品名等の情報が抜けていました。
ブログでご紹介するにあたって見直して気づくという、
暑さにやられている粗忽の甘庵です。

21_arakawa_0216.jpg

6cm角のキューブ状のガラスの塊で、
中にはキノコのような二重のアワが封じ込められています。
荒川さんの澄んだ素地が生かせれた、
置いておくだけで涼やかな文鎮です。

21_arakawa_0217.jpg

夏のしつらえとして、
漆器などの黒い版の上や、
薄く水を張った器の中などに配置すれば、
いっそう清涼感が増すことでしょう。

                甘庵
       


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