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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

見え方が楽しい舟形鉢

今日ご紹介するのは光藤佐さんの総刷毛目舟形鉢です。
轆轤成型後に楕円に整えた上、
表裏の長辺の中ほどに切り欠き舟形にしています。
アシンメトリーで表情は一つづつで、
見ていて飽きのこない造形美をもつ器です。

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光藤佐 粉青総刷毛目舟形鉢6.5寸 7,150円
W20cmD15cmH7cm


前面に白化粧しているのは粉引と同じようですが、
付け掛けではなく刷毛で隈なく化粧がけしていて、
粉引でいうヒマのような化粧土の濃淡が、
味わい深い景色になっています。

21_mitufuji_0275.jpg

光藤さんの焼成はしっかり焼き切っているので、
白化粧の変化の楽しみには、
少し時間がかかりますが、
ガンガン使うことで徐々に侘びていく楽しみが味わえます。

21_mitufuji_0273.jpg

それはまた、化粧掛けの器としてはとても丈夫で、
特別な気遣いなく普段使いができて、
穴窯作品の深みのある表情は料理映えがして、
何を持っても美味しそうで盛り付けしやすい、
使うほどの愛着の湧いてくる器です。

21_mitufuji_0276.jpg

6.5寸は長手方向20cmはあるので、
一緒盛りの鉢として使えます。
気品のある姿なので、
初物や旬の食材を意気高く盛り付ける時などに、
大いに助けてくれる器です。

               甘庵
   

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雪解けが思い浮かんだアワ皿

今日ご紹介するのは荒川尚也さんのアワ皿中です。
澄んだ素地の中に皿の中に、
動きのある巴型のアワ文が施されています。

21_arakawa_0031.jpg
荒川尚也 アワ皿 中 7,040円 
平均のサイズ:径23.5cmH1.8cm


今日の荻窪は春の日差しが暖かく、
この皿を見ていて雪解けの風景が思い浮かびました。
沢や小川などの水辺で氷が解けて、
水が流れ出し近くにフキノトウなど山菜が見え出す。
そんな風景を想像しました。

21_arakawa_0033.jpg

年が明け春分前でもフキノトウやタラノメなどを、
飲食店でいただきました。
その時には春の香りが美味しい~と、
素直に思ったのですが、
その後に大雪の風景を見て、
そうか旬を先んじて食べてしまっているんだなと。

21_arakawa_0032.jpg

自然の中ではまだまだ先になる、
春の山菜が本当に旬となる頃に、
改めて自然の恵みとして、
季節を感じ取って味わいたいと、
そんなことを思い描いていました。

21_arakawa_0034.jpg

でも待ちきれない食欲の妄想で、
口の中にはフキノトウのほろ苦さと、
春の香りが広がってしまっています。

              甘庵



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春色のマグカップ

今日ご紹介するのは鶴見宗次さんの手ひねりマグです。
多くの器のように轆轤で挽き出したのではなく、
手ひねりと呼ばれる手元で回る轆轤に土をのせて、
ゆっくり回しながら土を手で広げ伸ばして、
小さなカップから大きな花入まで作っています。

21_turumi_0240.jpg
鶴見宗次 マグカップ 各3,300円
白 径8.5cmH7.5cm 程よく入れて250cc


作り出した手あとや石を噛んだ土味を生かすように、
釉薬ではなく木灰を水に溶いて施し、
土の限界に近い高温で焼ききり、
冷却還元という手法で冷ますことで、
強還元状態で自然釉のような表情に仕上げています。

21_turumi_0242.jpg

木灰の中に含まれるわずかな鉄分が、
還元焼成で発色して、
柔らかな緑釉が出現しています。
芽吹き出す春の野原を連想しました。

21_turumi_0241.jpg

石を噛む土味や手ひねりの彫刻的な質感から、
重量感が感じ取れますが、
手にするとイメージより軽やかに手に収まります。
持ちやすいハンドルもありますが、
無駄に厚みがあるところがないので、
意外に感じる軽やかさです。

21_turumi_0243.jpg

炻器質の素材でギリギリまでの高温焼成が、
丈夫で汚れにくい仕上がりです。
しっかり付いて持ちやすいハンドルや、
程よい口径と見込みのバランスで、
洗いやすく使い勝手の良いマグに仕上がっています。

                 甘庵
  

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そばちょこという名称は形だけ

今日ご紹介するのは巳亦敬一さんのそばちょこ蕾です。
「そばちょこ」という名称よりフリーカップの方が、
この器の使い方のイメージに合うかもしれません。

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巳亦敬一 そばちょこ 蕾 R 4,180円
径8.6cmH7cm


冷たいイメージがない巳亦さん独特の彩りと、
不透明なガラスの質感が、
四季を通して使いやすく、
それでも夏には涼やかさも感じられます。

21_miamata_0040.jpg

使って見るとデザートや料理が映えて、
冷たい飲み物やお酒まで、
色々使いたくなる器で、
そばちょこ以外の出番に事欠きません。

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瑪瑙を思わせる彩り質感で、
とんぼ玉状に作った文様のタネを、
本体に三ヶ所配置した、
蕾文という人気のシリーズです。

21_miamata_0041.jpg

口縁は輪花に仕立てられていて、
華やかでいて基本も備えている。
シックでいて可愛らしい器です。

               甘庵
  


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丁寧な仕上がりだけど完璧ではない

寒波が続いて北日本、日本海側は大雪で、
ご苦労なさっていて大変だと思います。
くれぐれも事故にあわないようになさっってください。

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加藤財 急須 後手 黒丸 11,000円
容積220cc


今日ご紹介するのは加藤財さんの急須後手黒丸です。
可愛らしい丸みと水切れの良さ、
隅々まで丁寧に作られた仕事、
一番人気のタイプです。

21_kato_0460.jpg

でも、数十年に渡りいくつも買い足して使いたくなる、
加藤さんの急須ポットのファンなのかは、
単に綺麗に作られているからではありません。

21_kato_0459.jpg
シミのように見える斑点は薪窯で焼いていた頃の灰を、
化粧として水に溶いてかけて焼き、
その部分がガラス化しています。
こういう変化を景色と見るか否かは好みですが、
甘庵には育てていく楽しみにしか見えません。


常に一生懸命に完璧を目指す気持ちで作られて、
ご本人としては納得がゆかず、
目指すところを追いかけていらっしゃいます。

21_kato_0461.jpg

同じような気持ちで丁寧に作っていても。
急須もポットも同じものがない、
一つずつの姿ので作っています。

そこで中には分かりやすい個性が出てくることがあります。
そうでなくても実は手の跡が各所に残り、
顔つき個性が生まれています。

それはある意味完璧ではないわけで、
この実は完璧ではない部分が味わいで、
買い足す使ってしますファンの心を捉えている部分だと、
甘庵は確信しています。

そして、どの急須ポットを選んでも、
お茶は美味しく入る点。
これも重要ポイントなのです。

                   甘庵
  

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食後のお茶にぴったりな急須

今日ご紹介するのは野波実さんの白磁動物急須です。
家庭で使うサイズのたっぷり目の横手の急須です。
程よく入れて350ccは食後のほうじ茶にぴったりです。

21_nonami_0410.jpg
野波実 白磁動物急須(横手) 6,500円
径10.2cmH10.8cm (ツマミの上まで)
程よく入れて350cc


甘庵も動物ではなく同じぐらいの大きさの
野波さんの急須を使わせてもらっています。
ほぼ、ほうじ茶用となっています。
切れも良くたっぷり入るので、
水分補給を意識した時には愛用しています。

21_nonami_0412.jpg

野波さんの急須や片口など注ぎ口作るの上手です。
水切れが、いい感じに丈夫に作られています。
お陰で気軽に使えて、
食後のホットした時間を、
ゆったりと過ごせます。

21_nonami_0411.jpg

ご紹介のタイプは、
蓋に印籠があって、
本体口は湯飲みや飯碗のように、
印籠部分がないため、
茶殻が淵に引っかからず、
お茶捨てがなんとも楽チン。

21_nonami_0414.jpg

そして名前のように、
蓋のつまみは動物です。
しかも、このツマミは動くようになっていて、
遊び心満点のデザインです。

21_nonami_0413.jpg

お茶を注ぐ時などにも、
動物が少し動いて楽しく、
お茶の時間に和みを与えてくれます。

              甘庵
 

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凛とした佇まいの徳利凛とした佇まいの徳利

朝から雲の多い荻窪です。
天気予報では夕方から霙になり、
明日の明け方にかけてまた雪の予報が出ています。
連休明けが混乱の朝にならないと良いのですが。

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光藤佐 黒釉徳利 13,200円
径9.8cmH14cm


冷え込んできているので、
連想するのは体が温まる食べ物や飲み物になります。
結果としてご紹介するのは光藤佐さんの美しい姿の黒釉徳利です。
吟醸とかではない普通の日本酒を熱燗にしていただく。
そう、体が温まるイメージです。

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徳利を代表として、
やきものの部位を表す名称として、
人の体になぞらえたものが多くあります。

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口、首、肩、腰、尻と。
それらを使って表現すれば・・・。
開き気味ながら締りのある造形の口を持ち、
支える首は撫でらかで伸びやかな肩口へと続き、
ゆったりとした腰の張りが全体のバランスを整えた、
凛とした佇まいの徳利です。

程よく入れて270cc(一合半)の容量は、
甘庵にはオーバーサイズ。
春になり友と盃を酌み交わせるようになれば・・・。
と、連想が妄想に変わってきました。

                甘庵
 

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掌を楽しみたくなるころんとした小花入

今日の荻窪は晴れていて、
柔らかな春の日差しにあふれていて、
一昨日の雪が嘘のように暖かく感じます。

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荒川尚也 たまご 6,600円
径9cmH9.1cm


今日ご紹介するのは荒川尚也さんの小ぶりの花入です。
「たまご」という名前が与えられた、
両手の中にちょうどいい感じに収まる大きさと、
心地の良い掌が魅力的な花入です。

19_arakawa_0645.jpg

肉厚に作られていて、
手にした時の重量感も、
その間は自分だけのものになっている、
物欲を満たす悦びもあります。
いや、甘庵だけかもしれませんが・・・・。

19_arakawa_0644.jpg

小学生低学年だったか、
初めて手にしたプリズムを持った時の、
満足感を思い起こされました。

19_arakawa_0646.jpg

それも花を生けるために水を入れると、
花入がレンズのようになって、
向こう側の景色が映り出して、
水晶玉の中を覗き込む気分を味わえます。
先は読めませんが・・・。

花開き出している春の花を、
一輪活けて楽しみたくなる小花入です。

                 甘庵
 


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温かい煮物が食べたくなる

空がどんよりしていて寒さが一層身にしみます。
寒波がまだまだ雪を降らせて、
もともと雪にはなれている地方でも、
交通機関が大変なところが多いようですね。
東京も明後日あたりの天気予報に雪マークがついてます。
少しの雪でも首都機能が混乱してしまいます。
連日感染者数が一万人越えの東京ですから、
ここはなるべくホームステイで過ごしましょう。

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久保田信一 長石釉 縁黒鉢 4,950円
径17.3cmH8.2cm


お家でゆったりするには温かいお料理が一番。
味の染みた煮物なんかいいかな〜。
その味を一層引き立ててくれそうな鉢をご紹介します。

21_kubota_0331.jpg

久保田信一さんの黒縁鉢です。
茶陶で珍重されて来た「皮鯨=かわくじら」を、
リスペクトしています。

21_kubota_0330.jpg

ゆったりしたフォルムにきっちり長石釉を施し、
口縁部分に鉄絵の具を回しています。
シンプルな文様が盛り付けた料理を引き立てます。

21_kubota_0332.jpg

口縁が厚めでしかもしっかり焼けているので、
丈夫なところは日常使いにありがたいデザインです。
でも、見込みや高台削りで腰から下に無駄がないので、
持ってみると思いの外軽く感じるほどで、
それもまた日常使いに優しい仕上がりです。

さてと・・・。
肉じゃが。
ぶり大根。
筑前煮。
サバの味噌煮・・・には深いか。
では豚の角煮。
シンプルに里芋の煮付けとか・・・。
と温かい煮物が頭の中を回り始めます。

                 甘庵
 


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立体格子柄が味わい深いグラス

今日ご紹介するのはカップに格子柄や市松文が見える、
巳亦敬一さんの新スキワイングラスミニ細です。

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巳亦敬一 新スキワイングラスミニ細 3,300円
径5.6cmH12.2cm 程よく入れて100cc


カットグラスのような四角い面取りの連続ではなく、
吹きガラス製作している中で、
モールを縦横施したように、
縦横等間隔に立体的な凹みが作られています。

ちょうど格子柄のように、
市松文のように見える仕上がりになっています。

22_mimata_0555.jpg

老眼の甘庵には光の加減か、
陰影が屈折反射するためなのか、
規則的な凹みが凸部分に見えます。
でも指で確認する凹み部分です。
それがもうすでに不思議な感覚です。

22_mimata_0557.jpg
左側のグラスには水が入っています。
文様が違う景色になります。


飲み物を入れるとまた景色が変わります。
規則的な点文の連続的だった文様が、
交差する縦横の線文が強く見えて来ます。

22_mimata_0556.jpg

変わる景色に気づくと、
一旦飲み干して空の景色にして、
また飲み物を注ぎ込んでと、
何度も変わる景色を楽しんでしまいそうです。

変わる景色を肴にして、
ワインやリキュールが進みそうな、
楽しいグラスです。

            甘庵
 

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日常で美味しいお茶を楽しむ急須

寒波が来ていて各地で降雪が心配ですね。
冬型の天気なので関東地方南になる東京は、
春の日差しと冷たい北風の日になっています。
コロナもあるからお家でのんびり過ごしましょう。
となればお茶菓子と温かいお茶が欲しくなります。

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加藤財 急須横手黒丸 11,000円
容積280cc


それならば美味しいお茶を淹れられる、
財急須がオススメです。
ご紹介するのは加藤財さんの急須横手黒丸です。

21_kato_0115.jpg

両手の中でいい感じで収まるほどの球体に、
注ぎ口と取っ手がついた感じのサイズです。
初めて手にされる方は、
小振りな急須と思われる方が多いのですが、
全く無駄のない作りなので見かけより容積があります。

21_kato_0116.jpg

この急須で280cc入ります。
日常の中で使うにもこのぐらいで十分なはずです。
美味しいお茶を入れるにはこのぐらいまでの容積です。
たくさん飲みたい時にはお代わりしましょう。

21_kato_0117.jpg

きっちり絞りきって二煎も美味しくいただけます。
庶民の甘庵は少しお湯の温度をあげて、
少し時間を置いて三煎目もいただいています。

ころんとしたフォルム。
隅々まで丁寧に仕上げられて作り。
日常の中でもお茶を淹れる時に、
少し背筋が伸びる気位のある姿の急須です。
お茶の時間が自然とリフレッシュの時間になります。

                   甘庵
  


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ミニなのに貫禄ある壺

南向きの窓から日差しだけ見ていると、
もうすっかり春のようなのに、
換気のために窓を開けると、
まだまだ寒気が流れ込んできます。
春と冬のせめぎ合いといったところなのでしょう。

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野波実 白磁面取り壺 2,700円
径6.8cmH6.5cm


それでも路地や歩道の植え込みなどで、
春の花が咲き出しているのを見かけます。
小さな一輪が手に入ったら、
小さな花入へ活けて春を感じたいところです。
花入を選ぶ妄想でそんなチャンスを待ちます。

21_nonami_0441.jpg

オススメの花入は野波実さんの白磁面取壺です。
名前だけだと大壺のようですが、
身の丈三寸ちょっと。
そう背が6.5cmのミニの壺です。

21_nonami_0440.jpg

でも、なかなかの貫禄があり、
画像だけだと大きく見えるかもしれませんね。
それは作り手の野波さんがお花好きで、
個展の時なども活けた切り花を長く生かそうと、
こまめに水切りしているのを見かけます。

21_nonami_0442.jpg

最後に小さくなった花を、
オススメのような小さな花入に挿して、
最後まで楽しんでいます。
そんな野波さんは小さな花入をよく作られ、
小さいけど気合の入って美しいフォルムを持った、
良い花入を作ってくれます。
今日の白磁面取壺もそんな一つです。

               甘庵
  
  

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立春大吉オススメ小皿

暦の上では今日からは新しい年ですね。
風は冷たくても日差しには春を感じ始めています。
コロナの中の暮らしが続きそうですが、
少しでも命に関わることが減って行くことを願うばかりです。

22_mitufuji_0550.jpg
光藤佐 鉄絵井桁文小皿 1,540円
径9cmH2.5cm


さて、今日ご紹介するのは、
銀花らしいベーシックで控えめな様子でいて、
盛り映えして華やかに感じたりする
使い出すと印象の変わる、
光藤佐さんの鉄絵三寸小皿です。

22_mitufuji_0552.jpg

実はこれ随分前の作品です。
自己主張しないせいが、
出会いがなく残っています。
と言いながらたくさんあった中の、
いい具合に5客残っっています。

22_mitufuji_0551.jpg

今は穴窯を中心に焼成している光藤さんの、
ガス窯だけで焼かれていた作品で、
絵唐津をリスペクトした作品です。

22_mitufuji_0553.jpg

大きさの割に深みがあるので、
思った以上に多様に便利に使え、
重なりもよく丈夫で、
使い勝手が良いオススメの三寸小皿です。

             甘庵
 

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酒鬼盃という器

今日な節分です。
豆まきの日という甘庵が子供の頃の様子とは、
随分違ってきているようです。
鬼に気を使って、撒く前に承諾を得る。
子供が拾って食べて喉に詰まらせることのないように、
また衛生上やSDGsの観点からも個別包装にする。

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季節の行事も多様な観点からの横槍・・・。
いえ、広く検証する視点を持たないとならないようですね。

22_arakawa_0545.jpg
酒鬼盃 花 11,000円 旧価格品
径11cmH11cm

さて鬼で連想しての今日ご紹介するのは、
荒川尚也さんの酒鬼盃です。
酒器も器をごろで鬼に置き換えているのですが、
さてその鬼は?

22_arakawa_0548.jpg

アイスクラックという急冷して、
ヒビを入れて装飾にしているからか、
お酒好きの荒川さんのたっぷり酒を飲む器だからか。
何れにしても語呂合わせが器のイメージによくにあっています。

22_arakawa_0544.jpg

ご紹介しているのは大ぶりで、
汲み出しに足が付いた高坏形で、
まさにワイングラスのように、
脚部分を持ち鬼のように豪快に酒を呑む。
そんなイメージが湧いてくる盃です。

22_arakawa_0546.jpg
脚部分の底はは四弁の花型に見えます。

酒鬼盃のシリーズには、
それぞれに酒が美味しそうな違う形もあり、
普通のぐい呑サイズもありますが、
この酒鬼盃は小さな大会やイベントの、
ビクトリー杯にしても楽しい存在感があります。

               甘庵
 

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