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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

一人で寛ぐアイテムの急須

今日ご紹介するのは加藤財さんの小ぶりな急須後手白平丸です。
程よく入れて160ccの容積はまさに煎茶急須のサイズです。
つまり煎茶の味を最大限に引き出すにはベストのサイズです。

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加藤財 急須 後手 白平丸 11,000円
容積160cc


身近な景色でお客さまにお茶を出す時には、
筒型ではなく飯椀型の汲み出しとも言われる、
平均的には100cc前後の客茶碗に注ぐことになるので、
当然容積が足らなくなります。

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この急須は煎茶をじっくり楽しむためのアイテムなので、
むしろ自分のためだけの急須と考えて使ったほうが、
急須の実力を発揮できると思います。

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二人でゆったりした時間を持てる、
煎茶を楽しむ状況にあれば、
二人で味わうことで楽しみはもっと広がります。

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お気に入りの茶葉を気持ち多めにして、
お茶の適温の湯を注ぎ、
茶葉が開いていく時間を感じながら、
きっちり絞り切るように注いで、
一煎目の甘みと香り、
二煎目の渋みと深みを楽しめます。

煎茶以外でも中国茶や紅茶など、
お茶の種類はお好みのもので、
一人くつろぐためのアイテムとして、
オススメの急須です。
*急須内部は無釉なので香りが移ることも考えて、
茶葉を一つに決めて楽しむことをオススメします。

                甘庵   
  

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力みがないのにパフォーマンス高い鉢

今日ご紹介するのは野波実さんのマット釉端反り鉢です。
結論からお伝えすると普段使いの器として、
普段使いの器として丈夫で使い勝手の良い使いやすい器です。

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野波実 マット釉端反り鉢 7,000円
径21cmH8cm


投げ出した言い方をすれば、
端の反ったシンプルなフォルムで、
素材感に強い主張のないマット釉の七寸鉢です。

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でも、この一見何気無い鉢だからこそ、
幅広く食材を料理を受け止めて、
最大限に美味しそうに引き立てる、
器としては実に頼りになる鉢です。

21_nonami_0154.jpg

七寸の外形に対しての程よい見込みの深さと広がりが、
深めの皿のような盛り付けから、
汁ダクのどんぶり鉢の盛り付けまでこなし、
一緒盛りからパーソナルな麺鉢にまで使えます。

21_nonami_0156.jpg

使い出すと楽しくなる多様性と、
ズボラになりそうな使い勝手の良さに気づき、
無作為に選んでも力んで盛り付けしても、
すんなりとこなす懐の広さを感じ、
使うほどの器の気品のある佇まいに気づきます。
自然体の器なのに豊かなパフォーマンスの七寸鉢です。

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湯のみではなく煎茶碗です

今日ご紹介するのは光藤佐さんの粉引煎茶碗です。
普通はお茶を飲む時に使う器を、
湯のみと表現したり呼んだりしますが、
煎茶碗と光藤さんが意識的に名称にしているのは、
煎茶を飲むことを大切にした器として作ったと、
甘庵は解釈しています。

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光藤佐 粉引煎茶碗 2,530円
径9cmH5cm
程よく入れて80cc満水で170ccほど


もう少し大ぶりのものでは汲み出し碗と表記しているものがあります。
茶托に乗せて客茶碗に使われるタイプです。
本来は茶道での茶室に入る前の喉を潤す時に、
白湯や香煎などを飲んだ器だそうです。

20_17mitufuji_0103.jpg

甘庵のイメージでは、
汲み出しが来客用の湯のみのイメージで、
お寿司屋さんの湯のみのような縦型のものが、
パーソナルな湯のみのイメージです。

20_17mitufuji_0104.jpg

話を戻して線茶碗ですが、
本来はまさに煎茶道などで茶瓶(急須)から、
煎茶を容れて振る舞う碗です。
どちらも一般的なイメージからは小さいと思いますが、
甘庵は急須や煎茶碗の小ぶりはサイズは煎茶の味を最優先にした、
煎茶道のマニュアルとしてと受け止めています。

20_17mitufuji_0105.jpg

という甘庵のイメージとそう遠くなく、
光藤さんも湯のみより少し小ぶりに仕立てて、
煎茶を美味しく飲むための器として、
煎茶碗としていると思っています。

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わざわざ型にした徳利

来週からはゴールデンウイークになりますね。
基本的に制限のかからないのは、
何年振りの連休になるのでしょう。
感染対策を心がけながらも楽しみたいですね。
天気予報を見るとこの季節だから仕方ないとしても、
晴れる日が三日と続きませんね。
毎日コロコロと変わったり1日のうちでも、
晴れマークと傘マークがついていたり。

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荒川尚也 型徳利 6,380円
径8.4cmH10.4cm
程よく入れて200cc満水で240cc


元々おウチでゴロゴロ大好き人間なので、
決め事なしでのんびり過ごす予定・・・と、
言いたいところですが、
連休中の荻窪銀花は定休日の休み基本で、
皆様のお越しをお待ちしております。

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甘庵のおウチでゴロゴロは、
連休の後のお休みの楽しみにとっておきます。
では妄想に・・・。
荒川尚也さんの型徳利にお酒を入れて、
徳利ごと冷蔵庫で冷やしておいたのを、
ちびりちびりと楽しむのも一興かと。
口切り一杯いれても240ccは、
甘庵にとって手酌にはちょうど良いサイズ。

21_arakawa_1165.jpg

この型徳利は肴になっていいですね。
宙吹きガラスなので、
普通は吹いて出来てしまうところを、
あえて一手間かけて型に吹き込んだり、
口縁をハサミで輪花のようにあとをつけたりしています。

21_arakawa_1167.jpg

綺麗につるりと整って出来上がるところを、
あえて付けた手の跡からは、
溶けて熱かったガラスが想像できる、
魅力的な表情が肴になり、
酒器としてグレードアップになっています。

               甘庵
     

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外れない蕎麦猪口

数日前は寒いなと思っていたのに、
寒暖差が激しくて昨日の荻窪は夏のようでした。
急に冷たい麺がおいしい季節になってきました。
となれば今日は外れない使い勝手の、
久保田信一さんの長石釉縞柄蕎麦猪口をご紹介します。

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久保田信一 長石釉縞柄蕎麦猪口 2,200円
平均のサイズ径8.5cmH6cm
程よく入れて150cc


鉄絵に縦の線文は伝統的な文様です。
細線と太線を交互に描く麦わら手や、
均一の太さの木賊文や、
細線を隈なく描く千筋文などがあります。

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久保田さんの器は伝統をリスペクトしながらも、
久保田さんらしさにして表現しています。
この蕎麦猪口の縞柄もどこかモダンな香りがします。

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それもあってカップとして、
お茶からお酒までを、
多様に飲み物を楽しめます。

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少し軽めになる陶器の素材感を活かして、
特に口を肉厚にして、
長石釉をしっかり施して高温で焼いているため、
丈夫で汚れにくい使い勝手の良い、
扱いの楽な日常の器に仕上がっています。

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食卓のアクセサリーになる片口

今日ご紹介するのは巳亦敬一さんの新スキ片口取っ手付きです。
一つあると結構便利なアイテムです。
良く注ぐための機能としてまずキレが良く。
しっかりした持ち手で普段使いの丈夫なデザインです。

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巳亦敬一 新スキ片口 取っ手付き 3,850円
径14.6cmD12.2cmH5cm
程よく入れて100cc


ドレシングやソースなどの食卓に出す調味料入れとして、
たっぷり入るミルクピッチャなど、
注ぐ器として多用できます。

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またアシンメトリーでハンドルのある形は、
それだけで魅力的なフォルムなので、
片口小鉢として一品追加の時にも使える器です。

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美しい姿は小花入としても、
可愛らしいしつらえになります。

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吹きガラスの手法として丸いところから、
片方を引き延ばして口を作り、
別じ仕立てたハンドルを付け足すので、
要素も多い手仕事の仕上がりで、
顔つきが一つずつそれぞれで、
一人一人の好みに応じで選ぶ楽しさも生まれる器です。

                 甘庵
 

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オトコマエな財急須

ご紹介している財急須は甘庵には、
美人ではなくオトコマエな仕立てに映ります。

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加藤財 急須 後手 黒丸 11,000円
容積230cc


もしかしたら今的にはいけない単語ですかね?
差別や限定的は気持ちではなく、
古典的ながらも造形の中の表現として、
そう感じたという意味ですので、
ご了承くださいね。

別の言い方をすれば、
丸い急須なのに切れ上がってディテールや、
強い土肌の表情を感じられます。

21_kato_0464.jpg

例えば蓋と本体のキワの収まりや、
蓋の縁の段差をつけた立体的な輪の線文や、
蓋のつまみの逆台形の角のあるデザインや、
本体にカンナを当てて石を噛んで削った、
強い轆轤目のような回転文をつけていたり、
本体に水に溶いた木灰を施して、
自然釉的な表情を出していたりと、
財急須の静かで繊細な作りながらも、
ダイナミックで動きのある仕上がりになっています。

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どれも陰影を強く表現したり、
テクスチャーに硬さを見せたり、
シャープなデザインに仕立てようという、
意図を感じ取れます。

21_kato_0465.jpg

丸い急須の多くが持っている、
財急須の特徴の滑らかで柔らかい印象で、
可愛い感じとは、
ちょうど対局の方向性を表現しようとしたように、
甘庵には感じ取れます。

                  甘庵
 


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気づくと使っている鉢

今日ご紹介するのは野波実さんの白磁中鉢です。
蹴轆轤で挽き出された柔らかなフォルム以外には、
強い主張もない何気無い白い鉢です。

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野波実 白磁中鉢 4,200円
17cmH6.5cm


でも気がつくと使っている。
そんな鉢です。

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それは頃合いのサイズ感。
広がりと見込み深さの淀良いバランス。
冷たさがなく飽きのこない白磁。
何を盛り付けても受け止めて美味しそうになる。

21_nonami_0418.jpg

しかも汚れにくい釉薬。
丈夫な素地。
一緒盛りの盛り鉢にも、
パーソナル使いの丼鉢にも。
そんな鉢ですから自然と出番が多くなってしまいます。

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作り手野波さんが一個挽きで挽き出すのは、
姿を揃えようとしているのではなく、
その一個がベストな一つにと、
抹茶碗やぐい呑みの作り出す時のような、
思いを込めているからだと思います。

何気無い普段使いの鉢が、
気づけば盛り付けられて食卓に出ていて、
使っていく程に愛着が湧いていく、
手放しがたい器になります。

            甘庵
 

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大きな鉢は魅力的

普段の食卓には容積が大きくて、
使いきれないと思いながらも、
器好きは大きな器に心惹かれてしまいます。
少なくても甘庵はその一人です。

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光藤佐 粉引四方鉢九寸 27,500円
W24.5cmD24cmH8.7cm


それでも先日長くお付き合いいただいている、
和食の料理人S氏を誘い出して、
飲み友M氏にも声をかけて、
ごく気軽な宴を催しました。

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そんな時に普段出番の少ない大皿や大鉢が、
日の目を見ます。
たたき上げの料理人に酒の肴とはいえ、
作った料理を出すという暴挙ができるのも、
器好きという共通のベースがあるので、
器が肴になるというパワーを借りて、
勢いで提供してしまいました。

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男料理をどーんと盛って取り分けるという、
大雑把なシステムでも、
持ち寄っていただいた美味しい酒を、
荒川さんや巳亦さんのグラスや、
手仕事のぐい呑みで飲めばそれも肴に。

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ご紹介している光藤佐さんの大鉢も、
わいわい食べたり飲んだりする景色に似合い、
料理の味を後押ししてくれること間違いない器です。

                 甘庵
  


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螺旋文様が美しい小鉢

気温が上がってくると常温や冷たい料理が、
食卓に並ぶようになります。
自然とガラスの器の出番が増えてきます。
四季を感じ取って暮らしている和の文化が、
庶民の甘庵でも身についているからでしょう。

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荒川尚也 三角モール小鉢Sストライプ浅 3,960円
平均の径14cmH2.2cm


今日は荒川尚也さんの住んだ素地を生かした、
アワ文の美しい三角モール小鉢浅をご紹介します。
料理もデザートにも盛り映えして使いやすい器です。

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見込み部分の少し深さのある皿といった形で、
使い勝手のよい五寸弱のサイズも含めて、
身近な器として汎用性の高い小鉢です。

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三角モールという名称のように、
高台部分を三角の形に吹き込んだ、
丸いけどゆったりと三角形に見える形で、
角がなく使いやすいデザインです。

20_arakawa_0003.jpg

泡もんは見込み中央から、
放射状に広がり製作時の動きを反映して、
美しい螺旋文の描き出しています。

食べ終わった後に見えてくる伸びやかな螺旋文様が、
料理の美味しさの余韻を引き立ててくれる
ガラス小鉢です。

                甘庵
 


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多様に楽しめる五寸皿

ご紹介している久保田信一さんの五寸皿は、
陶器素地に鉄で描いて長石釉を施す、
絵志野などと同じ伝統的な手法ですが、
久保田さんの器はどこかモダンな香りに仕上がっています。

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久保田信一 長石釉鉄流描五寸皿 2,530円
径14.8cmH3cm


一つには作り出す感性があります。
現代彫刻の素材として焼き物を使おうと手がけて、
作り方から素材感など焼き物の多角的に捉えてから、
取り入れるようしてまずは一般的な食器作りからと始め、
実は奥深い器の魅力にどハマりして・・・・。
現代彫刻の感性を生かしての器作りになっています。

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もう一点手法として鉄絵を絵筆で描くのではなく、
流して描く方法で文様を描いているため、
アブストラクトな絵付けに仕上がっているからです。

22_kubota_0561.jpg

表現としてモダンであっても、
素の部分が料理映えを突き詰めて生まれた手法ですから、
和の食材から多国籍な料理までしっかり受け止めて、
美味しそうにしつらえやすい器になっています。

22_kubota_0563.jpg

甘庵はこの皿を見ていたら、
和菓子と渋茶が欲しくなってきました。
草餅、みたらし団子、桜餅、
少し早いけど柏餅もいいな・・・と。
それはこの五寸皿が美味しそうだからです。

               甘庵
  


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旬の食材で季節感を楽しみたい器

まるで夏のような昨日までの気温と一変して、
今朝の荻窪は朝から冷たい雨が降っています。
ぼくらは季節の変わり目の寒暖差に、
服装を変えたりして対応するのに苦労しますが、
銀花の前の銀杏の若菜が日ごとに育っていくのを見ていると、
強い日差しも冷たい雨も植物には、
どちらも恵の天気として想定済みのようです。

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巳亦敬一 デザートカップ 蕾 R 5,060円
径11.5cmH7.8cm


銀杏の新緑でも若葉を目にすると、
美味しそうに見えてしまします。
食べれないのがわかっていても、
摘んでサラダやおひたしにしたら・・・。
やはり美味しそうに見えてしまします。

21_miamata_0024.jpg

妄想は続きます。
盛り付けるに良さそうなのは、
巳亦敬一さんのデザートカップ蕾R。
ロート型のカップ部と四角い高台の、
おしゃれで軽やかな印象のフォルムです。

21_miamata_0023.jpg

Rは蕾文を高台が赤いタイプです。
緑で作られたGもあります。
同じ食卓にあえてRとGを交互にしつらえるもの、
華やかになって楽しいコーディネートです。

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高坏型のデザートカップは、
季節感のある旬の食材を、
引き立て主役にしてくれます。

              甘庵
 


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デザインのディテールを見る楽しみ

器好きが器を楽しみ方は数え切れないほどたくさんあります。
それはまた人によっても視点が違って奥深いものです。
とはいえ、器好き自体がかなり偏った一部の人になるのかもしれません。

今日は加藤財さんの急須を例にして、
甘庵目線でのディテールの楽しみ方を、
ご紹介して見ましょう。

21_kato_0150.jpg
加藤財 急須 横手 白丸 11,000円
容積260cc


荻窪銀花のHPでの名称表記としては急須横手白丸となります。
白くて丸くとっても丸い人気のアイテムなので、
一見同じタイプに見えるものがHPにも並んでいます。

21_kato_0151.jpg

まずは容積=サイズが少しずつ違い、
5点分程度の土を手練りで調整して製作するため、
同じ白い素地でも色合いや質感などが少しずつ違います。

21_kato_0152.jpg

構成するパーツと取り付けバランスも少しずつ違い、
蓋の際のディテールやデザインも違います。
それでもパーツごとにいくつかのパターンがあって、
その組み合わせで色々な表情になっています。

21_kato_0153.jpg

でもご紹介している急須のツマミのデザインは珍しいものです。
宝珠型の変形かもしれません。
帽子をかぶったツマミのようで可愛い。
さらに、よく見ると取っ手の端も、
この形にリンクした形に仕上げています。

パーツとしては主役級のツマミの形の発見より、
脇役の取っ手がリンクしているデザインの発見が、
ディープな器好き甘庵には嬉しい発見でした。
と、こういう細部での自分なりの観察で、
作り手の細部にわたるデザインや納まりを見つけて、
密かに喜べるという幸せな人種だと自分でも思います。

                   甘庵
 

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美しい花小ゆのみは酒器でも楽しい

今日ご紹介する野波実さんの白磁花小ゆのみは、
バランス良く入れて50ccほどで、
一般的な客湯のみや汲み出しの半分ほどの容量で、
きっちりと煎茶挿れてを楽しむのにちょうど良いサイズです。

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野波実 白磁花小ゆのみ 1,800円
平均のサイズ径8cmH4cm
程よく入れて50cc


野波さんは蹴轆轤で一個挽きしていて、
この小ゆのみも同様に一つずつ作られています。
自然に顔つきが兄弟姉妹ぐらいに個性が出ます。
その意味ではぐい呑みを作るときと条件が重なります。

21_nonami_0204.jpg

一つずつの個性をもち凛とした気品も備えているので、
自然と酒器としても使いたくなります。
実際、じっくり比べお気に入りを選びでして、
ぐい呑みとしてお求めになるお客さまが多くいらっしゃいます。

21_nonami_0203.jpg

花シリーズカップ系の中で一番小さい器になりますが、
お茶を注ぐとお茶色の花が浮き出てきます。
飲み進めるごとの花の形が変化します。

21_nonami_0205.jpg

これは色がない酒でもわずかながら見られますので、
その花が開き閉じる様子を肴にして、
また酒の花ひらき、
また閉じてとついつい盃を重ねてしまそうです。

               甘庵
 

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大きな器ならではの魅力

随分前から家族数が少なくなって来ているようですが、
暮らしの中の様々ところに反映されていると感じます。
生鮮食料品のパックの数量や分量などが、
昭和の頃から小ぶりや小梱包になって来たと感じています。

器屋としても感じています。
40年前では5〜6客で揃えていた器が、
家族数で揃える数量の1〜3客が中心です。

大きな器が要望されなくなっています。
一緒盛りするような鉢も、
大鉢ではなく中鉢までが中心です。

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光藤佐 粉引片口鉢8寸 19,800円
W25.3cmD21.7cmH9.5cm


家族以外で集まる習慣も減り、
集まったとしても人数が少なくなっているのかもしれません。
使い方も収納も大きな鉢や皿では、
持て余すことになるようです。

17_mitufuji_0060.jpg


でも器としては大きさがあって、
器の良さが出たり迫力や魅力が高まることがあるので、
橋渡しとしての器屋としては寂しい気持ちになります。

17_mitufuji_0061.jpg

ご紹介している光藤佐さんの粉引片口鉢八寸も、
このサイズ感だからこそのパワーや、
迫力や美しさがあるのですが、
多くの方の暮らし方ではサイズオーバーかと思うと、
とっても残念。

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料理を盛って使いきれないのなら、
美しく存在感のあるフォルムを生かして、
コンポート的に果物を盛ったりと半ば飾り物として、
水盤として花器としてお使いいただけないかななどと、
思いあぐねています。

                  甘庵
 

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手酌が楽しみになるピッチャー

木々に芽吹いて来た新芽や若葉が初々しくて、
眺めているだけで心も浮き立ちます。
気温もドンドン上がって来て、
慣れきっていない体で動くと汗ばんで来ます。

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荒川尚也 つけくちピッチャー 太 6,930円
W11.7cmD8.2cmH9cm
程よく入れて180cc


気温が上がって来て、
少し前まで温かい飲み物でホッとしていたのに、
冷たい飲み物で喉を潤したくなって来ました。

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お酒も冷たいものに手が出てしまいます。
酒器もガラスが美味しそうに思えて来ます。
ご紹介しているのは荒川尚也さんのつけくちピッチャー細です。

21_arakawa_1173.jpg

摘み出して作るくち作りが多いのですが、
これは別仕立てした口を付けて仕上げています。
整えられた口先と控えの懐が広い口が特徴です。

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細身で高さがあるフォルムは、
持ちやすく注ぎやすく、
ドレッシングなど多用に注ぐ器ですが、
酒器として使うのをオススメします。
キレの良い口から細く静かに、
盃に注ぐのを楽しめます。

               甘庵
    

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美しくて利便性が高い丼鉢

そばちょこが小ぶりな多様性食器なら、
丼鉢は大ぶりの多様性食器です。
手に持って口をつけて食べれて、
パーソナルな器としての場面も、
一緒盛りの場面にも使えます。

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久保田信一 灰釉二彩(白土)丼鉢 4,400円
径17cmH6.5cm


しかも和の器のようですが、
洋も中華も多彩な料理食材が盛り映えする、
多国籍な料理を受け止めてくれる器です。

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1客から使えて家族が多くても、
能率よく重なり省スペース収納性で、
日常食器としての利便性や使い勝手も抜群です。

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それでいて手仕事の器らしく、
顔つきは一つずつで、
美しいフォルムと気品ある釉調を備えています。

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陶器の良さを生かした手持ちの軽さと、
手に馴染む掌の良さを味わっていると、
ご飯やちらし寿司などしっかり食べる丼もの。
喉越し良い麺類をスルスルっと。
春野菜のサラダをたっぷりと。
器を手にしているだけで美味しそうなメニューが浮かぶ、
器としての一番大切な要素をしっかり感じる丼鉢です。

                 甘庵
  


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アイスカップですが料理も映えます

この数日は冬に戻ったような天気ですが、
今週半ばからは一気に暖かくなるそうです。
寒暖差が激しくて体調管理に気を使いますね。

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巳亦敬一 新スキアイスカップ 3,190円
径9.5cmH9cm 程よく入れて130cc


それでも春野菜のサラダやおひたしなど、
冷たい料理が美味しく感じるのは、
冬と春と行きつ戻りつしても、
口はすっかり春めて来ているのでしょう。
器もガラスと使いたくなります。

21_mimata_0113.jpg

今日ご紹介しているのは、
巳亦敬一さんの新スキアイスカップですが、
これデザートはもちろん盛り付けしやすく食べやすく、
使い勝手抜群なのですが、
料理を盛り付けても楽しくなる器です。

21_mimata_0114.jpg

サラダの食材をパフのように重ねていく盛り付けを、
高さがあるので横から見えて楽しめます。
春野菜の彩りの組み合わせもご馳走になります。

21_mimata_0115.jpg

また手に持って食べやいので、
ジュレのような仕立てや、
混ぜこぜしてにして食べる食材にも、
使い勝手良く料理が引き立つ器です。
 
             甘庵
  

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銀花は連日白椿花見

この数日朝の楽しみは、
先日飲み友M氏からいただいた白椿が、
次々と花開いていることです。

22_camellia_6621.jpg
花入は光藤佐さんの 白磁掛花入 17,600円
W5.5cmD6cmH16.3cm


いただいたときに大振りの枝に二輪咲いていて、
それ以外は全て蕾でした。
もう少しで開花が期待できるも蕾もあれば、
また硬い蕾もありました。

22_camellia_6619.jpg

M氏は蕾が開くか心配の様子でしたが、
開ききった花は数日で落ちてしまいますが、
白く花弁が見えていたものが花開き、
黄色い蕊を見せてくれるようになり、
緑の中にわずかな白が見える硬い蕾も膨らんでいき、
白い花弁が見えて来ました。
案ずることなく順に世代交代していきました。

22_camellai_6618.jpg

開いていたものは大きな枝から切って、
適当な花入に活けて、
たくさん蕾をつけた枝は、
大きめの荒川尚也さんの八角花入に活けておきました。
この枝の蕾が順に花開いて行って、
毎日楽しませてくれています。

22_camellia_6620.jpg
花入は野波実さんの小花入
右:白磁小壺 2,600円 W7.9cmD6.2cmH7.5cm
左:青白磁小壺 2,600円 径6.5cmH7cm


蕾から咲いた花一輪ごとの枝の長さは、
花の大きさに比べて短いものが多いので、
野波実さんの小さな花入が活躍です。

まだ今週いっぱいは心優雅に・・・心は貴族で、
居ながらにして春を楽しめそうです。
花を愛でるM氏の計らいに感謝です。

                 甘庵        
 

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春の足元からの妄想

桜吹雪も春ならではの風情ですね。
桜の木の下でなくても、
どこからか舞って来た桜の花びらを見かけます。
並木の足元やちょっとしたスペースにも、
草花や野草が春を演出しています。

21_kato_0134.jpg
加藤財 急須 横手 黒平 11,000円
容積230cc


いつもの道での歩みも、
少し長閑なペースになってしまい、
ハナニラだ、オオアラセイトウだ、ホトケノザだ、
カラスノエンドウもある、
オオイヌフグリだ・・・・。
かわいい花にはかわいそうな名前です。
花ではないけどヨモギも元気だ。

21_kato_0135.jpg

こうして穏やかな気持ちになっていると、
草団子と煎茶のオヤツが思い浮かんだ。
ヨモギからの食いしん坊の連想なのでしょう。

21_kato_0136.jpg

ゆっくりと煎茶を飲む妄想には、
平たい横手の財急須のイメージが湧いて来ました。
丸より安定感があって蓋口も少し広めで、
茶葉も緊張感なく出し入れできそう。

21_kato_0137.jpg

長閑な気持ちが続いてて、
お湯も適温まで冷める我慢だできそう。
茶葉がゆったり開くのも待てそう。
草餅の団子の香りと粒あんが絡んで、
煎茶の渋みが引き立ちます。
と野の花からドーンと妄想が広がります。

               甘庵
 


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散り始めた桜も美しい

荻窪は昨夜の雨で満開だった桜が散りはじめ、
桜の樹の下には花びらが隙間なく敷き詰められています。
無機質なアスファルトの路面が、
薄紅色で描かれた文様で柔らかく見えます。

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野波実 青白磁花ゆのみ 2,000円
平均のサイズ径8.8cmH6.4cm
程よく入れて120cc


花を名残惜しみながらお茶をすることに。
となれば飲み物を注ぐと花開く、
野波実さんの青白磁花ゆのみです。

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蹴轆轤で挽かれた柔らかなフォルムを、
ひきたてる五弁の花形に整えられ、
見込みも立体的に花形になり、
飲み物を注ぐと花形が浮かび上がります。
気持ちまで華やぎます。

21_nonami_0072.jpg

器を洗うオーナーの楽しみが、
高台部分が花形になり、
高台内には蕊まで刻まれています。

21_nonami_0074.jpg

湯のみですが、
花形の可愛らしさから、
春を楽しむデザートを盛り付けても、
嬉しくなるしつらえになります。

            甘庵
 

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