今日ご紹介するのは光藤佐さんの総刷毛目船形鉢です。
轆轤で挽き出して程よいタイミングで楕円に歪め、
向かい合う長辺側に切り込みを入れてあります。
光藤佐 粉青総刷毛目舟形鉢6.5寸 7,150円
W20cmD15cmH7cm総刷毛目の柔らかで長閑な肌いながら、
どこか緊張感のある姿に仕上がっているのも、
非日常的な船形の造形ゆえだと思います。

楕円にするだけでも、
食卓のアクセントになるのですが、
意図して手を加えたアクティブなデザインです。

そこには作り手光藤さんの覚悟というか、
揺らいでいない良しとする造形感が、
強く働いているフォルムだと思います。

結果として成功していて、
何より料理を自然に懐広く受け止めるのに、
自然と凛とした格調高い盛り付けになります。
この器の持つ一番の魅力だと思います。
甘庵
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今日はなんだか羊羹が食べたくて・・・。
となれば濃いめの煎茶を淹れよう。
お気に入りの財急須と頂き物の羊羹と煎茶。
いつも飲んでる緑茶は普通の可もなくってやつですが、
ここはランクアップして冷凍庫にある煎茶を財急須にたっぷり目で。
沸かした湯を慌てずに冷ましてから、
ゆっくりと急須に注ぎ・・・・我慢。
せっかちの甘庵だと熱い湯で、
そそくさと注いでしまいますが。
加藤財 急須後手 彫 白丸平 13,200円
容積190cc茶葉が開くまでの時間も、
喫茶の一部と楽しむ気持ちで。
コックリとした緑のお茶を、
静々と碗に注ぎ切って。
香りを楽しみつつ一口。
美味しい。
気持ちを落ち着かせてもう一口味わって。

いよいよ羊羹。
他の和菓子にはないコックリとした色艶が魅力です。
好みの濃厚なタイプの羊羹です。
血糖値が一気に上がる感じの幸福感。
口の中に飽和した甘味が、
柔らかく溶けていくのを感じのところで、
煎茶の渋みを楽しみつつ一口。
う〜ん。これこれ。

この繰り返しを数回楽しむと、
厚切りの羊羹も軽くいただけてしまいます。
ここで少し湯の温度を上げて二煎目の煎茶を淹れて。
濃厚な羊羹の味わいの余韻を楽しみつつ、
煎茶の奥行きを味わいます。
と表向きはここまでですが、
甘庵は掟破りの三煎目を・・・。
さらに湯の温度を上げて時間をとって。
たとえ出涸らしと呼ばれても、
十分に美味しく味わっています。
甘庵
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今日ご紹介する巳亦敬一さんの新スキワイングラスミニ細は、
「春を注いで飲みたくなる」そんなイメージがわくグラスです。
巳亦敬一 新スキワイングラスミニ細 3,300円
径5.6cmH12.2cm 程よく入れて100ccカップ部には立体的な格子文になっていて、
おしゃれで軽やかながらも、
華奢ではなく使えるジュオブなディテールのグラスです。

ワイングラスですが100ccほどの容積は、
リキュールグラスとしても楽しみたいサイズ感です。
花を愛でて吟醸酒や辛口のシェリー酒という、
風景がお洒落で似合いそう。
妄想族甘庵のイメージですけど。

甘庵の実態としては、
純米酒か自家製梅酒とかになりそう。
それでもステムのあるグラスで、
いつもと違う非日常感が肴になります。
下戸の方ならフレッシュジュースもオススメです。
柑橘類が美味しい季節ですから、
レモン搾りタイプの大きめ絞り機で、
ゴリゴリ絞って注ぐの好きです。
果汁と皮からも香りが広がり、
絞った手に写った香りも好ましく感じます。
好みの春を注いで飲みたくなるグラスです。
甘庵
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いつも通る路地で庭先に咲く白梅、木瓜、藪椿、侘助を見かけました。
ドンよろした空模様の荻窪ですが花の持つ華やかさに、
春を感じて気持ちがぬくぬくしてきました。
久保田信一 灰釉二彩(黒土)平鉢 3,080円
径16.5cmH3.8cm今日ご紹介する久保田信一さんの灰釉二彩平鉢は、
窯変でマットになった釉調を持っていて、
見込みの景色が霞む春の空を思わせます。

鉄巻きの縁の黒茶がグラデーションで滲み、
見込みの緑釉が白濁した様子が、
土色の中に萌え出した草の新芽を連想できます。
ここには自然と春の食材がバリバリ映えるはずです。

来週は三月になります。
桃の節句も間近です。
それはもう・・・ちらし寿司です。
海老、錦糸卵、菜の花、蓮根・・・。
似合うと思います。
絶対の盛り映えして美味しいはずです。

お菓子も映えると思います。
ひなあられ、桜餅、菱餅カラーのお菓子。
いやー妄想なのに生唾を飲み込んでしまいます。
この平鉢のように、
盛り映えする器は、
器自体が美味しそうなのです。
甘庵
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今日ご紹介するのは光藤佐さんの粉青粉引皿4.5寸です。
径13.5cmの粉引の小皿です。
ですが硬く焼きしまっていて、
粉引独特の柔らかな表情とは言い難く、
小ぶりなサイズなのに妙に存在感もあります。
光藤佐 粉青粉引皿4.5寸 3,520円
径13.5cmH3cm乱暴な表現をさせていただくと、
陶器なのにキリリとした質感で
おすまししているプライド高い小皿さんです。

でも陶器という素性は拭えず、
温かみを持っています。
特に穴窯の中で発色した御本の赤みが、
クールさを装ってもほのぼのさが滲み出てしまいます。

この硬さと柔らかさの両面の良さを持っているところが、
器好きの気持ちをソワソワさせる、
引かれてしまう土味を醸し出しています。

一番の魅力は盛り付けした時に、
素材や料理を厭わず、
美味しそう盛り映えする点でしょう。
甘庵
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今日ご紹介する加藤財さんのポットは、
財ポットの特徴の美しい丸みと、
安定感を備えたポット黒平です。
ポット 黒平 13,200円
容積350cc茶道具である急須やポットの基本として、
器自身が主役になる美しさが心意気の作りで、
フォルムのバランスから優先される高台の径が、
丸型は意外と小さめです。

それに比べて黒平は、
ポット全体の口径が大きい分高台径も大きめで、
高台自体の存在感を持つデザインのものが多く、
結果として実際の重心が低く安定感の高い仕上がりです。

また同じく蓋の開口径も丸型などに比べて、
大きめになるため茶葉の出し入れや洗うのが楽と、
それを理由にご愛用のファンが方が多くいらっしゃいます。

ポット黒平は実用性の高いデザインですが、
美しさや繊細な作りは変わらず財ポットです。
甘庵個人としてはご紹介のポット黒平は、
相当に好感度高い逸品と感じています。
甘庵
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優れた作り手は広い視野を持って、
創作のヒントを探っていると思いますが、
巳亦敬一さんからもそのような努力が伺えます。
巳亦敬一 三つ足鉢 蕾 R 5,060円
△11cmH5.5cm和食器の伝統的な形に割り山椒という、
向付などで見られる形があります。
山椒の実が弾ける姿をデフォルメしたデザインです。

今日ご紹介する三つ足鉢蕾Rは、
割り山椒をリスペクトしたデザインに見えます。
ただ、もしかしたら無意識で辿り着いているかもしれません。

巳亦さんの器の形や文様のデザインには、
自然からイメージを広げているものが多いと思います。
器を作る作り手として自然からヒントを探っていれば、
自然に辿り着いたのかもしれません。

それはそれで面白い結果だと思います。
割り山椒は見栄え良く盛り映えする器として、
長く愛されてきた器です。
同じように三つ足鉢蕾Rも、
美味しそうに盛り映えする鉢に仕上がっています。
甘庵
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やきものに絵がからた文様は、
吉兆文や四季のアイテムなど絵を、
酸化金属などで発色する絵の具で描きます。
器が華やいだり季節を感じる楽しみになります。
久保田信一 長石釉流描盛鉢 6,160円
径20cmH7cmそれに比べて文様ではないのですが、
窯の中でできた釉調や土味の変化を、
見どころとして楽しむ景色があります。
焼成中の偶然や経験から予期して、
意図的にコントロールして生まれた変化などを、
窯変や景色などと呼びます。

今日ご紹介している久保田信一さんの鉢は、
描いた文様なのですが多分に偶然性が加味されています。
というのは普通文様を描く時には、
紙に絵を描く時のように、
絵の具を絵筆を使っって描きます。

この鉢は絵の具で描いてはいるのですが、
絵筆ではなく絵の具を流して描いています。
意図しコントロールはして描いても、
絵筆のように思うようにはいかないことも多く、
動きのある独特の文様が生まれます。

その点が描いた文様なのに、
窯変などの景色に少し近い偶然性があり、
見る方の想像で自然の景色などに重ねられたりと、
流描ならではの面白みが見出せると思います。
また料理の素材感や彩りなを邪魔することなく、
美味しそうに盛り映えするのも、
自然な景色の要素も備えているからかもしれません。
甘庵
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今日ご紹介するのは野波実さんの青白磁花平鉢八寸です。
仄かな青味がかった柔らかな釉調が似合う、
蹴轆轤で一つずつ挽き出した平鉢です。
青白磁花平鉢 8,000円
径25cmH6cm水挽きしてまだ柔らかなうちに、
成形して5弁の花形にしておき、
やはり花形や蕊を連想する高台を作るときに、
口縁も輪花に整えられています。

強く主張することない造形ながら、
穏やかな釉調と美しいフォルムを備え、
品の良い佇まいの気持ちが豊かになる器です。

その上使い勝手が抜群です。
程よく深さがありながらも、
皿としても使える平鉢なので、
日常の食事がこれ一枚あるだけで、
かなりの部分に事足りてしまい、
様々な料理に使いまわせます。

四季を問わずに使いやすい平鉢ですが、
花の形を纏っている姿は、
これからの季節が特に似合いそうです。
甘庵
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今日の荻窪は春を感じる天気です。
穏やかだけど暖かい日差しで風もなく、
夕方から雨の予報も出ていたので、
湿度もある気がします。
急ぎ作業していると、
自然と腕まくりしていました。
荒川尚也 モルトグラス 3,960円 (旧価格)
径5.2cmH10cm今日ご紹介するのは、
甘庵の大好きなグラスです。
荒川尚也さんのモルトグラスです。

シンプルなデザインに、
アワ文様も入らない、
荒川さんの綺麗な素地を味わえるグラスです。

モルトグラスの名の通り、
シングルモルトをストレートで味わう。
そんなイメージで作られたグラスだと思いますが、
濃いめの酒を生で味わいたい時には、
多様に楽しめるグラスです。

スピリッツを割らずに注いで、
ショットで飲む・・。
いえ、甘庵は香りや色合いを味わいながら楽しみます。
一気にいただくと直ぐに酔ってしまうので。
逆に、そんなだからこそ、
割らずに生で(ちびちびと)飲む方が、
酒の香りや味わいをしっかり堪能できます。
甘庵
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今日は立春。
暦の上では春になりました。
荻窪は暖かな春の陽射しに春を感じています。
白梅がほころび出したのを見かけました。
やはり春がそこまできています。
節分の恵方巻きがあって、
桃の節句にはちらす寿司、菱餅、ひなあられ、蛤のお吸い物・・・。
立春大吉を立春には大きな吉がつくのですから、
ここは縁起の良い食べ物があって然るべきです。
と食いしん坊の甘庵は思う。
久保田信一 長石釉 縁黒鉢 2,640円
左:径14.8cmH5.3cm 在庫1客
右:径14.5cmH5.2cm 在庫1客調べてみたら、
その日のうちに食べ切る生菓子の、
大福や鶯餅など。
白い豆腐は邪気を払う力の縁起物で、
立春大吉豆腐というそうです。

もう決まりです。
今夜は湯豆腐にしよう。
いつも鍋の具と一緒の豆腐が多いけど、
豆腐だけど〜んと。

サボり屋の甘庵は適当なサイズの鉢に、
出汁や昆布などなく、
水さえ入れず豆腐だけを納めて、
そのままレンチン。
後は好きな薬味やポン酢や出汁などで。
ご紹介している久保田さん縁黒五寸鉢に、
一丁の豆腐は美しいモノトーンの、
美味しそうな盛り付けになると思います。

湯豆腐と同じで熱々ではなく、
芯がかろうじて暖かいぐらいの方が、
豆の香りがして好みです。
甘庵
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今日は節分です。
冬と春の分かれ目で明日からは春です。
2月3日は節分で4日が立春だと、
長いこと思いこんでいたのですが、
2021年は2月2日が節分、3日が立春でした。
野波実 白磁花小ゆのみ 1,800円
平均のサイズ径8cmH4cm
程よく入れて50ccそのことを急に思い出して調べたら、
その前の2月2日の節分は124年前の明治だったそうです。
ちょっとびっくりしました。

立春の前日が節分で、
立春が動くので節分も変わります。
2月4日が立春というの多いのですが、
稀に2月2日になることがあり、
過去には5日だったこともある様です。

次の動くのは2029年で、
2月2日が節分、2月3日が立春になるそうです。
2月5日の立春はしばらくなさそうです。

ご紹介しているのは野波実さんの白磁花小ゆのみです。
飲み物を注ぐと花が咲くように、
見込みに花形になります。

蝋梅が香ってきています。
そろそろ梅も咲き出しそうです。
春が来るのが楽しみな甘庵です。
甘庵
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