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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

シンプルな手仕事 その1

鶴見宗次さんの器は、
実にシンプルな方法で生み出されています。
土を灰と窯があるだけで複雑な道具や、
繊細な釉薬の調合もありません。
最大限に素材を生かすための方法を、
鶴見さんは選んで制作しています。
それ故の、難しさも多いし、ロスも多いはずです。
だからこそ、出来上がった器は、鶴見さんらしさに満ち溢れていて、
とっても有機的な器に出来上がっています。

turumi838.jpg


今日は、シンプルな作られ方をお話します。
多くの器が、ロクロで挽き出されています。
ほとんどのロクロは、モーターで回転させて、
均一に、能率よく仕上げる方法で作られます。
鶴見さんは、手元が回る程度のロクロや台の上に、
必要な土をのせて、一つずつ手でひねりだしています。

turumi842.jpg


湯のみやカップから、抱えるほどの大きさの花器まで、
作り方の基本は一緒で、最高の道具の手で作り出しています。
出来上がった皿や鉢は、
どこか、緩やかに丸くありません。
並べれば、形や表情も一つずつ。
でも、一つずつであることが、大きさがや形が少しずつ違うことを、
好意を感じても、違和感やバラバラに感じたりはしません。
個展会場の用にたくさん並ぶと、
その揺らぎが心地よく感じます。

turumi839.jpg


きっとそれは、自然界なら、
あたり前のことだからではないでしょか?
群衆を遠景でみれば、多くの人が並んでいる。
よほど特別な服装にでも身につけていない限りは、
人が並んでいるとしか認識しないでしょう。

一人ずつの顔が見えるほど近づいたなら、
当然、個体差、個性、性別、あるいは人種の違いなどが、
判断できてくることでしょう。

turumi840.jpg


個展で並ぶ器なら、親は一緒。
兄弟か、せいぜいいとこぐらいの違いですが、
それでも、顔や体型が違い、個性はそれぞれ。
選び人にとっても、好みが出てきます。

手で作り出す鶴見さんの器は、
こんな感じの存在感で、とっても有機的な器です。
万人受けはしないかもしれませんが、
ハマる人には、たまらない魅力があります。

            甘庵


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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

土肌

陶器も、土味が楽しめますが、
鶴見さんの器のような焼き締めのせっ器は、
より濃い土味が楽しめます。
こういった無釉の器を、受け入れて、
愛でることができるの人々は、
世界という視線では、案外少ないのも不思議ですね。

なんだか

懐かしい匂いがしてまったりする

  • 2008/03/13(木) 11:06:14 |
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