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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

想定内での仕事

昨日までふるえていましたが、
今日は朝から気持ちの好い風が吹いています。
気温もどんどん上がって来ました。
吹いている+気温上昇>吹く+夏>吹きガラス
と、ぼくの工芸頭の中はこう展開していきます。
当然、企画展の予定が常にリンクしていきます。
で、ちょっと宣伝をかねてのお話。
画像は巳亦敬一さんの吹きガラスのうつわです。
和楽3月号にも丁寧に取り上げていただいたので、
ご覧の方も・・・・ブログと和楽はリンクしそうもないね。

吹きガラスは、ステンレスのパイプに、
溶けたガラス素地を巻き取って、
パイプから息を吹き込み、
風船のように膨らませていき、
ガラスが固まるまでの短いあいだに、
技とセンスで速やかに形作るものです。

そのためには、前もってデザインを決め、
綿密な組み立て方法を計画的に裁かなければなりません。
当然、細かな修正をその場の判断で行わないとなりません。

青い鉢のたて線は、あらかじめ作った色ガラスの棒を埋め込んでいます。
金太郎飴のようにして作るトンボ玉と同じ方法で作り、
ビユーンって、細い棒にのばしておいた物を、
パイプに巻き取ったガラス素地が柔らかいときに、
均等に巻き取り、だんだん膨らませ、
うつわに形作られていくほどに伸び、なじんで行きます。

抹茶色の器はさらに複雑で、
白いガラス粉とグリーンのパーツと、
輪切り状態にしたトンボ玉を、
それぞれのタイミングで埋めこんで、
全体の形をまとめ上げます。

もちろん、これは大雑把に理屈だけで、
それを、あれよあれよと作りだすには、
考え及ばない陰の努力や、それをこなす技があります。

それでも、手間をかけられるだけかけたのでは、
食器としての価格におさまりません。
そこは、時間との勝負。
下準備、入念な計画、センス、
そしてなにより、
さまさまな状況に"想定内"と動ずることなく、
完成させる技が必要です。

甘庵

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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

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