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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

楕円の魔力

武井順一さんは、楕円形の器を良く作ります。
楕円形といわせていただきますが、
ここでは、数学上の楕円だけではなく、
円がつぶれたもの、長四角の隅が丸くなった物まで、
まとめて楕円と呼ばせてください。

takei983.jpg

左から、縁縄目大皿 朴 拭き漆 29,400円
W28cmD13.5cmH2.1cm
栗一文字盆 栗 拭き漆 12,600円
W29cmD11cmH1.5cm
笊紋大皿 朴 拭き漆   42,000円
W42cmD39.4cmH4.5cm


丸でもなく真四角でもなく、
縦横の長さが違う楕円は、
ぼくにとって、なんだかとっても「緩やか」というか、
「巾」があり、「自由」さを感じます。

takei986.jpg

物作りの歴史で、作り手たちは、
安定供給は、均一に仕上げる目標のなかで、
回転して物を作りだすロクロを発明します。
ヤキモノでも木工でも使いだします。
ガラスでも吹きガラスで竿を回して形を作っていくのも、
同じ理屈です。
かなり古い歴史の持つロクロですが、
現代までほぼ同じ形で使われ続けています。

takei984.jpg
左上から、波紋器 山桜 拭き漆  33,600円
W24.5cmD15.6cmH8.5cm
アーモンド型器 山桜 拭き漆  29,400円
W35cmD20cmH4.4cm
カレー皿・スプーン 山桜 拭き漆 18,900円
W25cmD18.5cmH4.6cm
スプーン:L19.5cm
桂長皿 桂 拭き漆  12,600円
W35cmD14.8cmH2.1cm


楕円の器は、その意味では、
近代化しなかった、手作業からのみ生み出される形です。
塊の木から、木の様子を見ながら、
木と語りあって、無駄なく材料を使い、
手から生み出す仕事の武井さんにとって、
楕円形は自然な形になるのは自然の成り行きですね。

というか、円も楕円も、正方形も長方形も、
作りことでは、同じエネルギーを使うことでしょう。
むしろ、楕円や隅丸の四角が、
手で生み出していくときには、
自然中たちであり、気持ち的にも、
楽しく心地よいのだと思います。

takei985.jpg

それは、出来上がった器の側面を、
手でトレースしていったり、
器の腰から底を掌でなで回すと、
木の持つ柔らかさが、すんなり伝わってきて、
心和みます。
それは、作る武井さん自身の心の洗われそのものなのだと思います。

楕円の持つ魔力は、
作り手武井さん本人が一番見せられているのでしょう。
まぁー作り手は、そうでなくてはいけないと、
ぼくは思っています。

                    甘庵

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