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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

高台が見所

鶴見宗次さんの器は、
灰をどっぷりかけて、
しっかり焼くだけの、
シンプルなやきものですが、
釉薬と違って、焼き上がりは様々で、
窯変を楽しめます。

09turumi698.jpg

灰が溶けてたれたり、
土と反応したり、
土に染みこんだりと、
窯のなかでは、かなりアクティブな様子です。
水飴のように溶けた灰が、
冷めるとガラス質になって塊となります。

09turumi709.jpg

棚板にそのまま置いてやくと、
全部棚板と一体化してしまい・・・・。
とるときに破損してしまいます。

09turumi708.jpg

そこで、常滑で作陶している鶴見さんのとった方法は、
常滑の先人たちが用いた「貝高台」で対処しています。

09turumi706.jpg

貝高台というのは、トチンなどといわれる、
やきものを棚板から浮かせたり、
重ね焼きのするときに、
高台などの下に入れて、
棚板などから浮かすための緩衝材で、
普通は粘土や溶けにくい砂や、素材を混ぜて作る窯道具です。

09turumi707.jpg

その代わりに、貝に粘土を詰めて使ったのが、
貝高台です。

09turumi699.jpg

鶴見さんの器を裏返してみると、
高台の端に、三個の「めあと」が残っています。
よく見ると、貝の文様がうつっているものがあります。
作る行程の工夫が作り出す景色を、
茶人たちが「貝高台」と呼んで、
楽しんだそうです。

                   甘庵


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