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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

焼き切った土味

鶴見宗次さんの仕事がシンプルな構成とお話ししました。
だからこそ、土の調合、手ひねりで作り出すこと、
選んだ灰をかけること、そして焼くこと。
それぞれが大きな意味を持ち、
焼き上がった器にとっては、
鶴見さんとしての特徴的な要素になります。

09turumi682.jpg

その焼きですが。
これも実はシンプルであり、
だからこそ、テクニックが要求されます。

09turumi705.jpg

まずはきっちり焼き切っていることです。
黒い器で見ると、長石の粒が溶けて白くガラス質になっています。
白い器でみると、土の中の鉄分が溶けて滲みだしているのが見えることがあります。
しっかり温度を上げて、じっくり窯のなかで焼き切ってこその、
土肌の表情です。

09turumi671.jpg

また、黒い土肌や、
灰が溶けて溜まった自然釉が緑なのは、
窯の火を止めてからも、
燃料のガスを注入して、
窯の中を強還元状態でさましていくことで、
鉄分を酸化第一鉄にして黒く、
また青磁と同じ理屈で緑にしています。

09turumi701.jpg

焼き切ることは、器の仕上がりとして、
魅力的なだけではなく、
使ったときに汚れにくく、
使い込むことで少しずつ良い表情に変わるのを、
楽しめる器に焼き上がることです。

土っぽいけど、生焼けでない、
からっと焼いたやきものが、
甘庵好みのやきもので、
荻窪銀花で橋渡しする器の基本として、
お薦めしています。

            甘庵

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