これは厳しい約束ではなく、盛りつけやしつらえを楽しむための、
共通語的だったり、もてなすためのセンスなので、
絶対でもないですし、縛られる必要はないのですが、
先人たちの、暮らしへのセンスには、
見習うべきところが多くあるので、
例にしてよくお話します。
鶴見宗次さんの器は、
灰をかけてあるのと時に自然釉がたまったりしますが、
基本的には「焼しめ」とやばれます。
土肌を残した表情は、土味を楽しめる器です。

この焼しめを四季に割り当てると、夏になります。
あれ、以外と思われましたか?
そうですね。土味の温かな印象からか、
秋をイメージする方が多いようです。
それも、イメージですから、間違いではないと思います。
では、なぜ夏かというと、
焼しめの器を、じっくり水につけて、
軽く拭く程度で、まだ表面が濡れたままで、
盛りつけたり、使うことで、
岩や石に水を打つことで涼感を思えるのと、
同じ感性で涼をご馳走として、もてなすそうです。
鶴見さんの器は、黒、茶のほうは、
水を打つことで、それはもうしっとり、
艶やかに、有機的なって、活き活きします。
清流の岩肌をイメージできるかも。
それは、白、緑の方でも浮かびます。
こちらは、水そのもののイメージも浮かぶところがあります。

これらは、ぼくの好きな妄想での遊びに近いものが・・・。
まっ、それは置いておいて・・・。
イメージで遊ぶには、遊びの投げかけを受け取る人も必要ですよね。
でも、上手くキャッチボールができれば、
これはなかなか楽しものです。
投げかける側の、イメージが多少先行していたり、片寄っていても、
受け手が、これはきっともてなしや楽しみの投げかけだと、
受け取れることが、答えの一致よりも大切なことだと思います。
気がついたことを、尋ねれば、その方が、
会話も広がり、仕掛けを二度楽しめることになるのですから。
皆様もまずは、焼しめの器に水を打って盛りつける、
遊び心を、試してみてください。
甘庵
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