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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

水との相性抜群

四季のある日本では器にも四季を割り振ることがあります。
これは厳しい約束ではなく、盛りつけやしつらえを楽しむための、
共通語的だったり、もてなすためのセンスなので、
絶対でもないですし、縛られる必要はないのですが、
先人たちの、暮らしへのセンスには、
見習うべきところが多くあるので、
例にしてよくお話します。

鶴見宗次さんの器は、
灰をかけてあるのと時に自然釉がたまったりしますが、
基本的には「焼しめ」とやばれます。
土肌を残した表情は、土味を楽しめる器です。

09turumi777.jpg

この焼しめを四季に割り当てると、夏になります。
あれ、以外と思われましたか?
そうですね。土味の温かな印象からか、
秋をイメージする方が多いようです。
それも、イメージですから、間違いではないと思います。

では、なぜ夏かというと、
焼しめの器を、じっくり水につけて、
軽く拭く程度で、まだ表面が濡れたままで、
盛りつけたり、使うことで、
岩や石に水を打つことで涼感を思えるのと、
同じ感性で涼をご馳走として、もてなすそうです。

鶴見さんの器は、黒、茶のほうは、
水を打つことで、それはもうしっとり、
艶やかに、有機的なって、活き活きします。
清流の岩肌をイメージできるかも。
それは、白、緑の方でも浮かびます。
こちらは、水そのもののイメージも浮かぶところがあります。

09turumi778.jpg

これらは、ぼくの好きな妄想での遊びに近いものが・・・。
まっ、それは置いておいて・・・。

イメージで遊ぶには、遊びの投げかけを受け取る人も必要ですよね。
でも、上手くキャッチボールができれば、
これはなかなか楽しものです。
投げかける側の、イメージが多少先行していたり、片寄っていても、
受け手が、これはきっともてなしや楽しみの投げかけだと、
受け取れることが、答えの一致よりも大切なことだと思います。
気がついたことを、尋ねれば、その方が、
会話も広がり、仕掛けを二度楽しめることになるのですから。

皆様もまずは、焼しめの器に水を打って盛りつける、
遊び心を、試してみてください。

             甘庵


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