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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

お話し会Q&A その6

今日も引き続き、手仕事の器へのQ&Aを、
ご紹介します。
Q:やきものに黒いシミが出来てしまった。使い方が悪いのですか?
A:使い方と、うつわの問題が考えられます。

器のなかでも土もの(陶器やせっ器)は、
使い出す前に、水(お湯でも)で、ホコリ等をさっと流して、
そのまま、全体が浸かるようにして、
数時間(出来れば一晩)水に浸けて、十分に水分を染みこませてください。
また、使う前には、さっとでいいので水や湯につけることを、
習慣づけてください。

09spring853.jpg
鶴見宗次 ソバチョコ 2,100円 径8.5cm 高さ6cm
角掛政志 粉引ポット 10,500円 径12.8cmH10cm(ハンドル)
8.5cm(本体)


シミが出来たと相談と受けるやきもので多いのが、粉引です。
粉引は素地の上、釉薬の下に、化粧土を施してあり、
長く使うことで表情が侘びていくところを楽しむために、
あえて手のかかる、化粧土をかけています。

いつまでも白いやきものをご希望のときには、
白い磁器土や、白い釉薬を施して器を手にいれてください。
使うことで変わることが少ないく、
手間もかかりません。

粉引などの陶器は、少しずつ変わる様を楽しめます。
そのために、使う前に湯や水につけることを、
ぜひなさったください。
そうすることで、急激な汚れや、
匂いがつくのを、緩和することが出来ます。

09spring849.jpg
角掛政志 粉引鉢 7,140円 径25.5cmH7.5cm

時たま本やWEBの情報に、
「汚れないために、小麦粉でなどの澱粉質を入れて煮る」というのを、
見かけますが・・・個人的には感心しません。
そのしみ込んだ澱粉は、どうなるのかな~と。
しっかり焼いているものを選べば、
その必要はないはずです。
通常のやきものは、1250℃前後でしっかり焼いていますので、
煮てどうなることはないですが、
丈夫になることも、決してないです。
滅菌消毒にはなりますが・・骨董ではないので。
「やきもの」ですので、いまから「にもの」にしなくても、
よいのではないかと、ブログでもいつも噛み付いています。

09spring842.jpg
藤田佳三 粉引コーヒーカップ 4,725円
カップ径8.5cmH7.5cm サーサー径15cmH3cm


茶道で、茶碗を暖め、湯をしみ込ませるも、
目の前のお客さまにお茶を美味しくということだけでなく、
少しずつ侘びさせていくためであって、
数年後、数十年後、数百年後に、
その茶碗でお茶を飲む人のための思いやりです。

                 甘庵

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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

風情

変わっていく様を見ていくのもとっても楽しみでいとおかし

  • 2009/03/28(土) 21:06:46 |
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