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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

困る質問その2 何に使うんですか?

お客さまから、「これは何に使うんですか?」と、
聞かれたると、甘庵いつも困惑してしまいます。
優しさがないのかついそっけなく「なんでもお使いください」と。

09spring836.jpg
角掛政志
深鉢 2,940円 径13.5cmH8.5cm


でも、本当にお求めになった方の、
自由にお使い頂いていいんです。
使いにくければ、それは無理な使い方なんでしょう。
逆に、ちょっと無理でも格好良いからいいか~とか、
そんな大らかな判断もお客さま次第です。

09spring837.jpg
巳亦敬一
左:台付ボール代 11550円φ20.5cmH8.5cm
中:片口ボールベージュ 8610円 W18cmD15cmH10cm
右:片口台付ボール赤巻茶 4567円W15cmD12.5cmH9cm


目的が絞られてつくられていて、あまり一般的でないものに、
同じ質問があるときには、
もちろんすんなりお答えできます。
たとえば、水滴(水注)など。
*水滴というのは、硯などに落とす水を入れる器です。

カップや、鉢や、碗や、ボールなどの表記は、
作り手も、名前にこだわることなく、
いろいろ使って欲しいと望んでいるからこそ、
ちょっと曖昧な、広い意味を持つ器の名前を選らんだりします。

09spring855.jpg
鶴見宗次
カップ 2,625円 径9cm 高さ8cm


お気に入りの器なら、
色々使いたくなることでしょう。
色々試して、発見や学習から、
お客さまそれぞれに都合のよい使い方を見つけて、
たくさん使っていただければ、
早く元がとれ、器の表情の良くなり、
器が活き活きすることでしょう。

古い言葉ですが、「見立て=あるものをそれに似た別ももので示す」。
うつわへの遊び心を、持ってみるのはなかなか楽しいですよ。

              甘庵


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