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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

長皿二種

村木律夫さんの器たちには、
ハッタリや自己顕示たありません。
器に限らず、モノのデザインや形態に、
本来の本質を見極める力をはぐらかすような、
過度な装飾や演出が、はびこっている気がします。
一部のモノにはそれもあっても良いと理解していますが、
長く使う日常の器などには、
いかがなものかと思うときがあります。

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灰釉白掛長皿 7,000円
W26.5cmD15.1cmH3cm


このたっぷりした長皿は、
無地のようですが、よく見れば、
灰釉独特の、均一感はなく、
火の中で溶けたときの流れや動きが見え、
焼けきった白化粧土と素地の土と解け合い、反応しあった、
深い色合いの窯変は、皿のどの部分も異なる表情を見せています。

一見静かな気配のなかに秘める、力強く躍動的でさえある皿は、
盛りつける幅広い料理を、しっかり受け止めで、
盛り映えさせる力をもっています。

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チョーク描長皿 4,000円
W23.5cmD12cmH1cm


型に押すときに敷いた布の目を写し採った肌質感と
チョークの茶と流れる藍に大胆な絵付けが
盛りつけたときに良いバランスになる計算がされています。

器に絵を描くことは、ゆとりの結果でありたいと思います。
手間をかけている分、価格にも反映してしまうのですから、
使う事で、食卓や料理を華やかにし、
こころ豊かにする広がりが生まれて欲しいと思います。

村木さんの絵柄は、そのほとんどがしっくり構成されたデザインで、
華やかな絵柄や色合いであっても、
盛りつけて見ると分かるのですが、
無地の釉薬が、器の肌になっているように、
絵柄も器自体の肌になっていて、
浮いた感じはせずに落ち着きがあります。

どちらの長皿も、磁器をベースにした素地で、
洗いやすく、焼き魚などの匂いが染みこまず、
使いやすさも計算されています。
村木さんの器は、ちょっと見たときと使った時では、
まったく違う印象を持たれる方が多いのは、
器は料理を引き立て役と徹している村木さんらしい、
お薦め出来る、頼りになるうつわです。

                 甘庵


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