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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

品格のあるコーヒーカップ

今日ご紹介する村木律夫さんの灰釉コーヒーカップの、
深みのある釉薬は、地ビールの絞りカスの灰から作られています。
ケイ酸分の多いわら灰によくみられるのぎ目に近い景色を見せます。

9625muraki948.jpg
灰釉コーヒーC/S 7,000円
カップ:φ9cmH7cm
ソーサー:φ15.3cmH.4cm


灰釉は、民芸と言われた長閑なやきものから、
茶陶まで、幅広く使われています。
かつては、青磁や白磁なども、
天然の灰から釉薬を調合していたために、
濁りや不均一さを取り除くために、
手間をかけて、精製したものを使っていました。
それでも、手仕事の気配が残っていたからこそ、
良質で気品ある器が作られていたと思います。

無機質でも精製度の高さを主眼とした近代化した物作りで、
均一な品質で安価なやきものが量産され、
庶民にもやきものを使えるようなっていったのは、
明治の石炭窯あたりからのようです。
それはそれとして、素晴らしい事なのですが、
全てにおいて、バランスが重要です。

9628muraki960.jpg
さりげないフォルムのなかに気品が漂います

天然の材料ゆえの揺らぎを少し残した、
手仕事の趣を持ち味としながらも、
しっかりとした巧みな技で作られてこそ、
長く飽きない、お気に入りの器になると、
そう思っています。

村木さんのコーヒーカップも、
間違いのない丁寧なロクロから生まれた造形と、
少量だからこそ出来る、気品ある灰釉が行かせれた、
お薦めできる仕事です。

               甘庵

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