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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

真鍮の匙

箸と同じように使ってもらいたい、
口当たりの良い木の匙を紹介しはじめた、
手仕事の「匙と箸展」も長く続けてきていて、
当たり前のように木の匙を使ってくださる方が、
増えてくれたのは、橋渡しとして嬉しいことです。

金属の匙も量産とは違う、
一つずつ、打ち出して作る匙の良さも、
感じていただきたいと思いながらも、
面倒な仕事で、これはと思う作り手も少なく、
なかなかご紹介し損なっていたのですが、
昨年から、堀口茂樹さんと原口潔さんに、
真鍮の匙やフォークを出展してもらっています。

09sajihashi336.jpg

堀内さんは、銅打ち出しで長くお付き合いさせていただいて、
薬罐や照明器具のパーツまで、
幅広く楽しませてくれています。

09sajihashi340.jpg

真鍮という金属で彫刻を手がけていた原口潔さんは、
大好きな素材の真鍮で匙やフォークやサーバーなど、
使うものを作ることで、
真鍮という金属の楽しさを伝えてくれます。

量産のステンレス匙やフォークになれていると、
真鍮への誤解があったり、使う事への抵抗がある方のために、
簡単なお話を少し。

09sajihashi341.jpg

身近な真鍮といえば、五円玉です。
黄銅とも呼ばれるように、
黄色ことが特徴の銅と亜鉛の合金です。
銅より錆びにくく、堅さもあります。
条件が悪いと、錆びる事があります。
銅の緑青と同じように錆びるので、
緑青が毒であるという誤解から、
匙などに使う事に抵抗感がある方がいらしゃいますが、
不純物のほとんどない銅や真鍮の錆びは、
通常では考えられないほど大量に摂取でもすることがなければ、
毒性はないと考えていただいて結構です。

もしも銅や真鍮に毒性があるものであれば、
子供の直に手にする硬貨に使われることもありませんし、
まして、お湯を沸かす薬罐や、調理する鍋に使うはずがありません。

また、敏感な方は、金属イオンの味を感じたり、
匂いを感じたりされます。
それは、磨きたてでぴかぴかしたものが、
感じやすいようです。
使っていただいているものを、
中性洗剤を使いスポンジで洗っていただいている程度で、
表面が錆びて被膜が出来ている状態の方が、
味や匂いが気になりにくいと思います。

リズミカルな打ち出す槌音が聞こえそうな、
鎚目を楽しみながら使う真鍮のスプーンも、
手仕事の匙としてお薦めします。

夏休み明けに、匙と箸展を開催します。
木を一本ずつ手彫りし漆を塗った匙や箸、
真鍮を打ち出したスプーンやフォークやバターナイフ。
普段は食卓の脇役のカトラリーが主役になり、
楽しさや使いやすさで、個性を競い合います。

               甘庵


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