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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

丸い器

武井順一さんは、一膳の箸からダイニングセットまで、
作品のほとんどを手作業で、
自ら研いだ刃物で削り出しています。

彫刻やデザインされた文様を彫り出す作業は、
兎にするため、薊文を彫るために、
構成された様々な線や面を生み出していますが、
シンプルな器の時には、曲線と丸みが、
武井さんの器の特徴であり、そこに魅力があると思います。

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片口 山桜 拭き漆 15,750円
Φ12cmW14cmH6cm


半球にくちばしが生えたような、
小さめの口がつくシンプルなフォルムで、
ちょうど両掌のなかにすっぽり入る感触は、
しばらく心地よさを楽しんでしまう魅力があります。
思いの他軽い仕上がりになっていますが、
一木から彫り出された力強さと存在感は、
どの作品とも共通している点です。

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両耳付器 山桜 拭き漆 25,200円
W19cmD14.5cmH10cm


片口より一回り大きめで、
球体の上四分をカットしたほどの深めのフォルムの器です。
ぼくは手にしたときに、
祭事の荘厳さをイメージしてしまいました。
どこか緊張感と、丸さから来る親しみが、
交錯する不思議な趣の器です。

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器 山桜 拭き漆 23,100円
Φ15.5cmH7.5cm


これは、ボウルであり碗です。
実践的な使い形は幅広く、
使い出すと便利な愛用器になりそうです。
胴から高台までリズミカルなノミ目は、
手持ちがよく安心感があります。
見込みは丁寧に刳られて滑らかな丸い仕上げで、
使い手への優しさが溢れています。

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片口 山桜 拭き漆 63,000円
W36cmD18cmH13cm


圧倒的な存在感のある片口です。
重量もあるので、自然両手で支え注ぐ事になるはずです。
その時、掌から伝わる感触から、
この片口が丸い器を強く感じ取れることでしょう。
長い口のある姿も、丸いディテールの積み重ねから、
構成されています。
異形ですが、丸い器と言って過言ではない片口です。

他にも、武井さんに彫り出した器や作品には、
細部にわたり丸い、優しいフォルムやディテールに、
溢れているものばかりです。

                  甘庵


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