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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

漆器の鉢を自由に使う

漆器展も今日までです。
会期中には、漆器が使いやすく、
魅力のある器だと連日力説し過ぎて、
閉口している方もいるかもしれませんが、
一人でも多く方に、漆器の良さを伝えたいためですので、
今日一日、大目にみてください。

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太田修嗣 根来青海平鉢 桜 26,250円
W24.5cm D24cm 高さ4.2cm


漆器が使いやすく、やきものやガラスと同じように、
日常の中で使っていただいてこそ、
活き活きして、また他の素材にない、
心地の良さを楽しめます。

実感して頂くために、
自分の器としての椀をお薦めしました。
でも、家族の分を揃えたいけど、
金額的にすぐには難しと仰るかたに、
家族みんなで楽しめる鉢をお薦めします。
ただ、漆の誤解や観念を解いて頂いてからにしましょう。

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松室裕重 朱文浅鉢 栃 13,650円
径18.5cm 高さ5.9cm


なんどもお話ししますが、
漆はそう柔な器ではありません。
塗装ですので、車や家具などと同じで、
堅い物には弱いので堅い物で擦ったり、
ぶつけるのは避けてください。
といって器ですので、使い方としてそう難しい制限はありません。

目安として、自分の手の甲にすりつけたり擦って痛い物は
避けるようにしてください。
たとえば食べる時には、箸(木か漆器)か木の匙などで食べてください。
金属のスプーンやフォークは、手の甲にごしごししたくないでしょ。
洗うときには、汚れはとっていただきたいので、
中性洗剤をつかっていただいて問題ありません。
柔らかいスポンジで洗ってください。
アルミの鍋を擦ると光ってくるような、
堅い方では洗わないでください。
細かな線がいっぱい引かれてしまい、
艶もなくなり、時に木地にも芳しくありません。

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太田修嗣 根来鉢 みずき 36,750円
径25.5~23.5cm 高さ8.5cm 


中身は木の器なのですから、
電子レンジは食品が煮えたり焼けたりするのを同じ効果になるので、
木地によくないのでやめてください。
もちろん、オーブンや直火や熱くなる場所もいけません。
これも目安として自分の手を置いておけないところには置かないでください。

活きていた木と木の樹液で出来ている漆器は、
焼きものやガラスと違って、有機物の器です。
元は、ぼくらと同じ地球に育った生き物です。
なので、ぼくらが嫌なことはだいたい嫌です。
好むことはおおよそ好みます。
たとえば、綺麗に洗われ、拭き上げられるのは、
風呂上がりの気分と考えてください。

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藤島いっかん 鉢 ケヤキ 18,000円
径19cm 高さ7cm


さて話しを鉢に戻して。
漆器の鉢は、今的に言えば多用し、多目的に、
積極的にいろいろ使ってみてください。
料理を盛れば、冷めずに盛り映えします。
和食に限ることはありません。
サラダでもシチューやパスタもっても似合います。
その時に、金属のサーバーではなく、
取り箸や木の匙を添えてください。

そうそう、手に入れたときに、
塗り上がってからの時期を確認して、
できれば1年は、アサリやハマグリなどの、
殻付きの貝は、避けるようにしてください。
塗り上がってから一年は、生まれたてでまだ柔肌なんです。
かといって使わないより使って方が、
空気に触れているからしっかり漆器の肌がしまるようです。

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太田修嗣 一閑扇面鉢 沢栗 42,000円
W23cm D24cm 高さ6.3cm


今更ながらですが、当然熱いもの大丈夫ですよ。
たとえば、熱い汁を熱く飲めるのが椀なのですから、
漆器は、料理の程度の熱さを想定して作るものです。
たしかに、そうでない漆器が存在することで、
痛い思いをなさったことがあったりすると、
トラウマになってしまいますよね~。
本来、他の器と同じに盛りつけていただいて大丈夫なのが、
器として作られた漆器です。

油っぽいものでも、塩気が強くても、
酸性が強くても、余りないけどアルカリが強くても、
甘くても辛くても、大丈夫です。

さぁーどうですか。
漆器の鉢を使ってみたくなっていただけましたか。
平均的なやきものより、少し手間がかかる分だけ高く感じるかもしれません。
その分、いっぱい使えば良いんです。
100回使うより、1000回使えば、
一回あたりが1/10の使用料になります。
使い方を自由にして色々使えば、早く元がとれますよ。
使って見て頂ければ、その心地良さに、
納得の価格と必ず思っていただける自信があります。

                    甘庵


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