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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

渋くて派手

中條正康さんは鉄絵は、
モノトーンの世界なのに、
華やかさがあります。

09chujo804.jpg
左:水葵文フタ付向付 12,000円
右:芦鶴文フタ付向付 12,000円


大胆な構図や構成を単純化することで、
手にしたときに多彩な色合いを、
見る側のイメージに中に広げて行きます。

09chujo805.jpg
前画像のフタを開けたところ
フタを乗せて径13cmH9.5cmです。
碗だけだと、径12cmH8cmです


そのあたりは、琳派の墨絵に通じるところがあり、
現代の暮らしの器としても十二分に魅力的であり、
多種多彩な食材を盛りつける、
暮らしの中でも、活かされます。

09chujo802.jpg
武蔵野文撫角四方鉢 5,000円 □11cmH6cm

陶器らしい土肌を活かした素地と、
純白ではない化粧土の白と、
鉄絵が生み出す、グレーから黒までは、
それぞれが、わずかに青みがかったり、
赤みや黄色みがあったりするのは、
それぞれが、自然な素材だからこそです。

09chujo803.jpg
大根文半月筒文鉢 6,000円 径12cmH8cm

一つ一つは渋い色合いなのに、
構成された器は派手とさえ感じます。

素地も絵の具も釉薬も均一ではなく、
柔らかに揺らぐ表情こそが、
自然や風景へ思いを広げやすく、
誰しもが持っている原風景と重なるところが多く、
心地よいのではないだろうか。
甘庵には、挽かれるところが多大な器です。

             甘庵


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