片口はその代表ですが、
注ぐための器でありながら、
鉢として盛ったり、アイスペールなどという工夫や、
花入として見立てたりと、汎用がきくこともありますが、
それだけではない、魅力が人気の秘密です。

信田勝馬 炭化ピチャー 定価42,000円が29,400円に。
W22cmD19cmH20cm
和の文化には、アンシンメトリーを好むところがあります。
器も例外ではなく、ポット型の口に対して後ろに手のある形で、
茶瓶として、葉茶を飲む習慣と一緒に導入されました。
それでもすでに、正面からみれば、左右非対称と言えるのに、
直ぐに急須といわれる、口にたいして横に手のある、
完全にアンシンメトリーな形にするくらいに、
非対称を好むようですね。

小野寺友子 銀彩片口 定価7,350円が5,512円
W25cmD15cmH9cm
小野寺友子 炭化片口 定価5,760円が4,320円
W25cmD15cmH9cm
話しを戻して、片口やピッチャーは、
左右非対称な形から、どこか親近感も生まれる気がします。
口があり、手があります。
器の名称として本来の胴があり肩もあったりすることも・・・。
擬人化しやすい形というか、
有機的な気配が生まれてくる気がします。

鶴見宗次 手ひねりピチャー 定価7,350円が5,512円
W19cmD7cmH13cm
鶴見宗次 手ひねりピチャー 定価5,250円が3,937円
W18cmD10cmH9cm
鶴見宗次 手ひねりピチャー 定価7,350円が5,512円
W19cmD7cmH13cm
配膳やしつらえの時には、
手にする人にとって、
口がひだりにしつらえるのが自然ですが、
これも、右手で左の手を持ちやすいというだけではなく、
口=頭が左という、魚の盛りつけに通じると思えます。
こうした器に方向性があることが、
心地よく好ましいのは、無意識のうちにも、
ぼくらがもっているのは、和の文化のDNAだと感じています。
甘庵
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