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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

さりげない汲み出し椀

光藤佐さんの器には、
仕掛けがあるといってもいいかもしれません。
その仕掛けは、使っていくうちに、
実行されて、しかも派手な展開ではないので、
気づかない人さえいます。

元からさりげない仕事なので、
なおのことかもしれませんが、
気づいてみれば、使いやすい、
盛り映えする、口当たりや掌が心地よいなど、
華やかな仕掛けではないのですが、
じわっと愛着が涌いてきています。

10mitufuji571.jpg

今日は汲み出しを2点ご紹介します。
少しずつ形の変化はあっても、
作り続けている粉引の汲み出しと、
スピード感のある刷毛目が魅力の、
刷毛目汲み出しです。

10mitufuji573.jpg
粉引汲出小 2,000円 径9cmH5cm

しっかり施された灰釉を、きっちり焼き切った粉引は、
使い続けることで、少しずつ侘びていきます。
デンプン質で煮てくださいなどという、
そのまま使うと直ぐに変わり汚れといった方がいい、
生焼けの粉引とは違います。

10mitufuji572.jpg
刷毛目汲出 2,600円 径10cmH5cm

刷毛目汲み出しは、よく見れば刷毛目がかなり大胆です。
とはいえ、粉引同様に品格をもっている汲み出しです。
使うことで、侘びて行くのも、
飽きがこないのも、同じです。

汲み出しは、煎茶がまだない時代の、
抹茶の時代、茶席に入る前に、
待合などで、のどの渇きをしめらすために、
お湯などを汲んで出した椀を、
そのまま「汲み出し碗」と呼んだそうです。
その後に、番茶やほうじ茶や煎茶などを、
客に出すときなどにも使われていき、
今の客茶碗となっていったようです。

どちらの汲み出しも、さりげないフォルムで、
気軽に使えながら、とても気品ある器です。

             甘庵


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