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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

クオリティを落とさず廉価なスタンド

このグーズネックスタンドとアッパースタンドは、
ぼく自身が欲しいというスタンスから生み出した、
荻窪銀花のオリジナルスタンドです。

コンセプトは明快です。
というより、単純です。
まずは目標価格がありました。
大手電機メーカーP社(旧N社)のカタログにある、
同じようなタイプの定価をめざしました。
はっきりいって手仕事では無謀に近いことだったと思います。

10lamp783.jpg
グーズネックスタンド 36,000円
吹きガラスシェード:巳亦敬一
銅打ち出しフランジ金物:堀内繁樹
支柱真鍮パイプ、ベースは真鍮ヘラ絞り
E17電球 最大40W
H41cm ベース径18cm


シェードは手仕事の吹きガラスで、
器のように簡単に洗えて、
いつも明るく綺麗な状態を保てること。
と同時に、原則一つずつ。
そうなんです。同じようでも少しずつ違います。
一つずつのもの出会うことを大切にしました。
自分だけのあかりが欲しいと思ったからです。
そこで、巳亦敬一さんにお願いしました。


次ぎに台ですが、
金属であること、塗装やメッキを施さずに、
使う方のお好みで渋く侘びていくことも、
いつも磨いて光沢を楽しむことも、
自由に出来るようと考えました。
真鍮のベースと真鍮のパイプにしました。

10lamp780.jpg
はじめの内は映り込みが綺麗な台です。
磨くことで光沢をいつまでも保つことも、
から拭きで侘びた表情に仕立てることも、
オーナー次第です。


ベース部分は、ヘラ絞りという技術をつかう、
職人技で出来ています。
シャフトは真鍮のパイプを曲げ加工しています。
アルミや鉄が現在の主流のなか、
堅い真鍮でしかも少量を受けてくださっているのは、
東京下町で長くオーダーの照明器具を作ってきた、
S社の社長さんの心意気で受けてくださっています。

10lamp779.jpg
一つずつのシェードは姿形色合いとの出会いを楽しめます。

シェードを支える部分(フランジ)は、
薬罐など作っている堀内繁樹さんにお願いして、
打ち出しの銅にしました。
平らな銅板から碗形にするところは、
ヘラ絞りと同じですが、こちらはひたすら叩いて、
丸く碗形に伸ばしていきます。
大きさや形は一定でないと、
シェードの取り付けや、電球のソケットが納まりません。
それでも表情は、なるべく自由にお願いすると、
同じ物をきちんと作るより堀内さんにとっては、
気を使うことだったようで、
いつも届けてくださったときに、
「どうですかこんどのは、大丈夫ですか?」と、
心配なさってくれますが、もちろん問題は一度もありません。
まず、手で打って作るのに同じ形寸法なのには、
いつも感心するばかりです。
そして表情ですが、ほんとうにいろいろな槌目で、
楽しませてくれています。

10lamp781.jpg
小振りなスタンドでパーソナルなスペースに置けて場所を選ばず、
40Wまでの明るさと心和む陰影で広がりを生み出してくれます。


そうそう、デザインと設計は甘庵が担当です。
そのため、デザイン料は発生しておりません。
いえ、予算の中にないのでそうなります。
それぞれの手仕事のパーツの価格の集合なので、
はじめにお話しした、P社の量産品と同じような価格で、
提供できている大きな要素になっています。

こうして、出来たグーズネックスタンドは、
その後アッパースタンドも加えて、
おかげさまで長い人気定番になっております。
せひ、一度点灯している現物をご覧になって、
手仕事のコラボレーションで出来上がった、
スタンドの魅力を感じとってください。

                 甘庵


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