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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

顧客あり遠方より来たる

昨日は秋晴れもあって、
心地の良い一日でした。
その上、とても良いお客様に恵まれて、
“うつわ屋”としては感謝に溢れる一日でもありました。

ぼくの心にとても印象的だったお客様たちのことを、
お話しさせてください。

ひとかたは、お友だちへのプレゼントをお探しにいらっしゃいました。
送られるお友だちのイメージから、
大振りの土物のぐい呑みを探されていました。
そんなご相談を気軽になさってくれました。
とてもプロの扱いのお上手な方だと思います。
条件とイメージをはっきり提示していただければ、
それに一番近いと思われる器をご提案出来ます。
「どこで探せばいいのか迷ってHPにたどり着いたら、
職場の凄く近くでした。また来ますね」と、
店を気に入ってくださったようで、とても嬉しく思いました。
うん、HPもがんばらないと。

続いて「ご紹介で上の歯医者さんに来たのですが、はじめて来たときに、
ずいぶん前から気になっていたけど、遠くてと思っていたお店があるのを、
歯医者さんに入る前に見つけて、とてもうれしかったのよ」
と、歯医者さんのお越しの時に、お立ち寄りいただくお客様と、
漆器から器談義を、楽しくさせていただきました。
その上、お客様ご夫婦のために、
小振りの椀のお取り置きまでしていただきました。
お年をお話しの中で伺い、自分の母親と同世代。
乗り換えなしでおいでになれるとはいえ、
隣の県から、足下軽やかにお出かけ下さる、
気持ちのお元気さに、うん、“うつわ”好きの効果!!と、
都合良く思いこむぼくがいました。

「こちらをいただけますか?お手を煩わせてしまいますね」
たまたま在庫をだすために、かがんでいたぼくに、
そうお声をかけてくださったのは、品の有るお婆ちゃま。
お選びになったのは、小振りで薄造りのソバチョコ型の口が少し開いたグラスでした。
お包みしていると、こんなお話しを、
「年を取り首をいためたので、このような形のグラスが飲みやすいんです」
なるほど。
この話を友人に後で話したら、
「元々は気泡を楽しむために長く深い形だったフロート型シャンパングラスだけど、、
女性があおって飲んであごの下を見せないようにと、
ソーサー型のシャンパングラスが乾杯用に使われるのよ」と、
レディらしいお話し。いたみいります。
いずれにしても、器は使う物、
器選びには、年齢や身体にとっては、楽に使えることの大切さを、
改めて教えていただきました。

「こんにちは~」と明るいお声は、久々のご来店。
メールでご注文いただいていた加藤財さんのポットを取りに、
遠路はるばる地球を半周り。
思い出せば一年まえに・・・、
雑誌で見ていた加藤さんのポットをお探しに来店いただいたのですが、
その時は、せっかくおいでいただいたのに、
全く間に合わなくて在庫のない状況でした。
理由などお話しながら、せめてはと、店で使っている加藤さんの急須で、
お茶を差し上げました。
その時の企画展は、今回の「普段使いの漆器展」にも、
出品してくださっている松室さんの個展でした。
漆器がいかに使いやすく、心地の良い物かを、
機関銃連射のように熱く語って・・・だったと思うんですたぶん。
だって、聞き上手なんですよ。
そこまでおじさんががんばって言うなら、
試してあげましょうって、言う感じで、
だまされたように・・・だましてはいませんけど。
お椀を2つお求めいただきました。
その後、使いやすく重宝しているという、メールをいただきました。
それはそれは、とっても嬉しくかったです。
そしてまた、お約束通りに、漆器の企画展にあわせてご来店いただきました。
たまたま昨日ブログに書いた「麺鉢」をち2つも、お求めいただきました。
そうそう、レイアウトにつかっているお敷きも。
毎度ありがとうございます。な上、
ブログにも、ラーメン用に麺鉢を選んでくださった書き込みを早々にいただきました。
ほんとうに、至れり尽くせりのお客さま遠方より来たりでした。

どの方も共通なのが、心のこもったご挨拶を先にされちゃうことです。
いつも、ぼーっとしていたり、PCに向かっていたり、ご飯たべたたり・・・のぼく。
「拝見します」「みせてくださいね」「こんにちは~」
それぞれの言葉で、明るくお声をかけて入ってきてくださいます。
素敵なきっかけを頂くわけで、
そこは、頑固なわりにお調子者のぼく、
皆さん器好きが見え見えの明るく楽しいのりで、
器を手にとってくださっているのですから、
それはもう、自然と会話がはずむわけです。
まぁーおおかたが、一番器好きのぼくが、
一人で押しつけを語ってしまうのですが・・・・。

最近とみに自分が、オタクやカルトの住人ではないかと、
危惧していたので、こんな一日は、
“うつわ屋”の主人に戻った安心感に満たされて、
実に幸せな一日でした。
 
             甘庵

テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

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