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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

一雨ごとに春めく

冷たい雨が降りしきってします。
咲き出したソメイヨシノもこごえている感じがします。
昨日も一日雨でしたが、予定していたとおりに、
野波実さんの工房へお邪魔してきました。

10spring008.jpg
野波実 青白磁ソバチョコ 1,800円
径8cm H6cm


雨の中でドライブになりましたが、
山桜なのか綺麗に咲いて雑木林に明るさをそえていたり、
斜面一面に菜の花の黄色と緑が春をしらせていました。

10spring009.jpg
上から見ると緩やかなに歪んでいるのがわかります。
高台もロクロ目を最大に活かすように最小の削りにしています。
それでも、計画的なので無駄な厚みがなく、軽い仕上がりになっています。


個展の会期が、来週と迫っているのに、
野波さんは相変わらずの温かで穏やかな表情で、
迎えてくれました。
持ち込みランチを一緒しながら、
個展の打ち合わせと作戦会議・・・という建前で談笑。
元気もらってきました。

10spring010.jpg
野波実 マット白磁汲み出し 1,800円
径9.5cm H6.5cm


野波さんに作り出す器は、
魚がついたり、急須のフタのツマミが動いたり、
お茶をいれると花形になったりという、
遊びが溢れた器が印象的な方が多いようです。
でも、何でもないシンプルな器こそが、
野波さんの真骨頂です。

10spring011.jpg
マットな釉薬で、ふわっとした形は、
ロクロで挽きだしたままの柔らかフォルムでいて、スピード感もあります。


一見余りにシンプルなフォルムで、
青白磁や、マット白磁の釉薬で、絵柄もなく、
見過ごされてしまう方も多いかもしれないので、
ぜに目をとめていただきたいので、
すこし細かな解説をさせてください。

10spring012.jpg
野波実 青白磁なみだ皿 2,500円
径12m H4cm


野波さんは蹴轆轤(ケロクロ)という、
モーターで回転させるのではなく、
足で蹴りながら回すロクロで引きだしています。
電動ロクロにはない、ゆったりとした歪みや、
手あとのロクロ目を、味わいとして残すようにしています。
これが、絵付けや、釉薬とは違う、
地味ですが、じわじわとくる力強い表現力を持っていて、
実際に盛りつけてもらうと、良いんです!
料理を優しく大らかに包みこみ、
盛り映えさせる器です。

10spring013.jpg
本体に雫形の穴を開けて、釉薬で閉じてしまうと、
光を透かす小さな窓になっています。


このニュアンスは画像ではなかなかお伝えしにくく、
出来ればぜひ手に取っていただきたいところです。
会期は来週4月2日(金)から4月19日(月)までです。
お越しをお待ちしております。

                   甘庵

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