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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

作り手野波実の遊び その3

野波実さんの遊びには、
器としての実用性や、機能や、
美しいフォルムの表現から生まれたディテールもあります。

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青白磁花ふたもの 4,500円 径10cm H11.5cm

青白磁のふたものの花形ツマミは、
持ちやすく、丈夫なための工夫から生まれています。

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花弁の柔らかさが感じられるツマミです。

ロクロ挽きされるフタは、
ツマミ部分をロクロで挽きだすか、
後からつける方が多いのですが、
野波さんのフタは裏側が引き出す面になり、
印籠(あわせ目のずれをおさめる凸凹)を挽きだしています。
碗なら高台になる部分を簡単にサクサクっと削り、
柔らかなうちに、手ひねりでつまみ出すようにして、
一体型の花弁形のツマミを作っています。

10nonami206.jpg
無駄な厚みが少なく、上品な遊び心がくみ取れます。

ふたものの本体も花弁にリンクして、
縦にしのいで、五房のふくらみを持たせて、
高台も花弁形に削り採っています。

10nonami201.jpg
青白磁花鉢 3,500円
径14~14.5cm H5~5.5cm


縁を輪花に仕上げられたこの鉢は、
高台の大きな目的である、
安定感のあるしっかりした高台で、
使いやすい食器として、焼成時に歪み防止に加えて、
遊び心で、輪花の形の連続性のある、
華やかな花形に仕上げられています。

10nonami203.jpg
器を洗う度に、なんだか嬉しくなる高台です。

作り手の遊び心は、使い勝手を犠牲になるような、
独りよがりではいけません。
使い手にとって、使う時にオマケのように、
嬉しくなってしまう仕掛けだったり、
使い手の気持ちにゆとりを生み出す仕掛けでこそ、
遊び心の趣向が活きてきます。

                   甘庵



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