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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

普段使いの形や仕上げ

工芸屋に器を探しに来てくださるお客さまの多くは、
手仕事の器を好まれるからでしょう。
もろん漆器にも、そんな器を望まれることでしょう。

全て漆器で揃えるために一環してデザインされた椀を、
一つだけ取り出して、
手のあとや匂いのある飯碗と揃えた時には、
仕上がりの優劣ではなく、しつらえのセンスとしては、
いかにもそぐわない物になってしまします。

それはちょうど、揃いでしつらえられた、
組み物の磁器の器を一つだけバラして、
自分の器に使うような感じにも似ています。

つまり、普段使いの漆器になるための一つの要素として、
ご自分が普段使っているやきものやガラスの食器と、
取り合わせしたときに、似合う形や表情や持っていて欲しい物です。

きっちり仕上げ過ぎたものでは、
ざくっとした土味の灰釉の飯碗にも、
柔らかな表情の粉引きに飯碗にも、
似合うとは思えません。

ゆったりとしたロクロ挽きや木の質感表情が滲んだ椀こそ、
お気に入りの土味のある飯碗や、
勢いのあるロクロ目の飯碗に似合うと思います。

また塗り仕上げも、完全に表情の艶やか過ぎる漆器では、
使ったとたんに傷がつくのではという、
プレッシャーを与えられます。
少し艶を押さえて、たっぷりと塗り重ねられた漆器は、
普段使いにして、使っては、洗い、拭く。
を繰り返すことで、艶が上がってきます。
使った記憶は、細かな傷などとして残ることもあるでしょう。
それでも、拭き上げられることで、日を追う毎に、
しっとりと艶やかになっていきます。

ぼくの手元にある、10年、20年と使われた椀や鉢は、
艶やかなこっくりとした表情になっています。
つまり、陶器でもお話ししたように、
使うことで使い手が、楽しみながら仕上げていく器の表情です。
手慣れて来た椀で食べるおみそ汁は、格別です。

               甘庵

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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

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