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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

塊の中に涼感がつまってます

荒川尚也さんの素地の魅力を楽しめれば、
荒川さんのファンと言えます。
方法はお好みで色々です。

スキのカップに、揺らぐワインの赤や琥珀色を楽しむのも、
アワの盃の煌めきを、酷のある酒に中に見たり、
揺らぐアワのボウルに冷たいデザートがより涼しげに映ったりと、
飲むこと食べる事を一緒ならより手っ取り早いことでしょう。

10arakawa622.jpg
水桃椀 10,500円 径14cm H8.4cm

今日ご紹介する「水桃椀」は、
ちょっと個性的な椀です。
料理を盛っても、花を活けても良いでしょう。
でも、自分が主役って思っている水桃椀くんが、
そこにおすまししている感じがします。

10arakawa621.jpg
見込みの流れ込むアワが、水流の渦のようにも見えます。

椀なのですが、見込みがとっても浅いです。
高さが8.4cmなのに見込み深さは5.7cmです。
つまり底の厚みが2.7cmもあります。
1/3が底の厚みで、2/3が見込み深さです。

10arakawa669.jpg
アワも素地の中で立体的に重なり合い、
奥行きのある素地感を見せています。


底だけはなく、全体に肉厚で、
他の椀や鉢に比べるととても重たく感じます。
でも、そこがこの水桃椀の魅力です。
この厚みがあった澄んだ素地に入る、
立体的に動きのあるアワが楽しめます。

10arakawa670.jpg
高台部分の厚みがあってこそ、重厚なアワの美しさがみられます。

通常の椀の感覚より、
半分はオブジェとして、
ガラス素地とアワを愛でる器です。
つまり使う側にも、存在感を楽しむ気持ちが必要です。
「中身が入らない」などという気持ちではなく、
「この質感とこのアワの煌めきがたまらない!」と、
いう前向きな鑑賞意識も持ちながら使ってほしい器です。

                 甘庵



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