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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

西川さんのガラス1「アワ」

西川さんは、タンカーなどの船舶を作る仕事をしていたそうです。
思い立ってガラスを作ろうと、沖縄にいって技術を取得したそうです。
そのために、再生ガラスの方法が基本になっています。

今でも沖縄にアトリエがあり、
一年のある期間はそこで制作し、
同時に沖縄の暮らしも満喫しているそうです。

前に伺った話では・・・、
沖縄にいくのも、飛行機ではなく、
のんびり九州の端までは電車やバスで、
その先は船でと・・・・・。
旅そのものを楽しんでいるそうです。
西川さんが着いた頃においでになるご家族は、
飛行機だそうです。

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個性あって同時に魅力的な作品を作る作り手は、
確実にご本人が魅力的です。
オーラがあるというのはオーバーでも、
どこかカリスマ性さえお持ちの方だったり、
チャーミングだったり、
ともかく魅力的な方が多いですね。

西川さんもお話しから、とても感性の鋭さと、
個性有る視点が伺われました。

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仕事の流れは、カレットという、ガラスのチップやインゴットを坩堝で溶かして、
溶けたら“うつわ”を吹いていくそうです。
それは、コーラやビールの瓶を崩して溶かして、
“うつわ”を作っていた沖縄の手順を、
専用のガラスの粉や粒を溶かすことに変えただけで、基本は同じです。
粉だったり粒だったガラスが溶けるときに、
周りの隙間の空気を素地にまき混むので、
素地にはアワがいっぱい入っています。
このアワの入った素地が、
どこか懐かしく温かな表情のガラスにしています。
ところが、作っているときも当然強い火で熱し続けられます。
そのために、時間の経過とともに、中のアワが出て行っていまい、
アワ無しのガラス素地になってしまします。
そこで、アワを発生する秘密兵器が必要になってきます。
発泡材です。

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それはもう化学薬品だとおもったので、
人により違うでしょうから、どんな物を使うのかお尋ねしたら、
「台所の廃油です」って。
「それってつまり、唐揚げあげたり、コロッケあげたり、天ぷらの・・・」
「そうです。ゴミをよけて、坩堝にいれかき回します。そうすると黒い煙がもくもくって・・・」
つまり、ほとんどがC=炭素 とH=水素でできている油は、
1400度になろうという溶けたガラスの中で、
瞬時に酸素を反応して炭酸ガスや水蒸気になるそうです。
そうだ、炭酸ガスのアワってことです。

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水に炭酸ガスが一杯はいったソーダ水に、
異物を入れと「シュワー」ってアワが溢れますが、
その瞬間を固めてしまったような感じなんです。
溶けたガラスの中にあふれ出た炭酸ガスを、
そのまま閉じこめたガラスです。
そういえば、アワが沸き立って溢れそうだったり、
シュワシュワって音が聞こえそうなガラスですね。

                  甘庵

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