2種の匙をご紹介してきましたが、
今日は企画展のもう一つの主役の、
箸をご紹介します。

江口忠博 蒔地塗箸 黒/朱 2,000円
江口忠博さんのオーソドックスな、蒔地塗箸です。
素材はヒバ材で、朱と黒の2種あります。
長さ23.2cm 一番太いところで□0.92cm、
平均の重さが10.5gと、
ヒバ材の軽さと粘り強さを活かした箸です。
使い方を聞かれるのですが、
一般的は漆器の扱いと同じで、
使ったらスポンジと中性洗剤で、
普通に洗い、良く濯いで拭いてください。

余り長く水に付けておくと、
漆は水分と通していくので、
下地の木が膨らみ、漆の塗面とストレスがおきて、
長い間には悪い影響が出るかもしれません。
とはいいながら、実際にはそれよりも、
頻度が高くつかっていただくと、
堅い器の表面でザラザラや、
堅いスポンジでゴシゴシなど、
日々の繰り返しで、箸先が摩滅していき、
先っぽだけが、すり切れて下地が見えて来ることで、
取り替えを考えられるようです。

やはり箸は、ある程度の年数で、
消耗していくものと思います。
その点でも、価格も大切な要素だと思っています。
使用して頂く期間は、
人によって違うようですが、
5~10年の単位のようです。
年に200回使ったとして5年で、
2,000円÷200×5=2円/回
一回当たり2円。
十年ですと、1円ですね。
漆箸ならではの、手持ちの良さや、
口先へもっていったときの心地良さの代償としてなら、
納得いただける金額ではないでしょうか。
甘庵
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