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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

もう一つの主役

匙と箸展がはじまってから、
2種の匙をご紹介してきましたが、
今日は企画展のもう一つの主役の、
箸をご紹介します。

10sajihashi0077.jpg
江口忠博 蒔地塗箸 黒/朱 2,000円

江口忠博さんのオーソドックスな、蒔地塗箸です。
素材はヒバ材で、朱と黒の2種あります。
長さ23.2cm 一番太いところで□0.92cm、
平均の重さが10.5gと、
ヒバ材の軽さと粘り強さを活かした箸です。

使い方を聞かれるのですが、
一般的は漆器の扱いと同じで、
使ったらスポンジと中性洗剤で、
普通に洗い、良く濯いで拭いてください。

10sajihashi0074.jpg

余り長く水に付けておくと、
漆は水分と通していくので、
下地の木が膨らみ、漆の塗面とストレスがおきて、
長い間には悪い影響が出るかもしれません。

とはいいながら、実際にはそれよりも、
頻度が高くつかっていただくと、
堅い器の表面でザラザラや、
堅いスポンジでゴシゴシなど、
日々の繰り返しで、箸先が摩滅していき、
先っぽだけが、すり切れて下地が見えて来ることで、
取り替えを考えられるようです。

10sajihashi0075.jpg

やはり箸は、ある程度の年数で、
消耗していくものと思います。
その点でも、価格も大切な要素だと思っています。

使用して頂く期間は、
人によって違うようですが、
5~10年の単位のようです。
年に200回使ったとして5年で、
2,000円÷200×5=2円/回
一回当たり2円。
十年ですと、1円ですね。

漆箸ならではの、手持ちの良さや、
口先へもっていったときの心地良さの代償としてなら、
納得いただける金額ではないでしょうか。

                 甘庵


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