FC2ブログ

うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

トリミングされた自然

武井順一さんは、木を彫り削り出して、
匙、器から家具までの作品を生み出していますが、
常に敬意をもった視線で、木を見つめています。

10takei0637.jpg
山葡萄蔓花入れ 52,000円
ヤマブドウ 拭き漆仕上げ 落とし銅
W27cmD11cmH65cm


いつもニュートラルな視点で、
加工する技に頼るような不遜なところがありません。
人柄のまま紳士な姿勢で木と会話しながら、
作り出しているとぼくは感じています。

10takei0638.jpg
立体的な造形は見る角度で違う表情をみせてくれます。

今日ご紹介する花入れは、
ヤマブドウの蔓をそのまま活かして、
エネルギッシュに巻き上げる生命力を、
そのままにトリミングした作品です。

10takei0639.jpg
素地のままの色の薄い壁に引っかける部分は、
同じヤマブドウにねじを埋め込み、
壁にねじ込むことができてフックになります。


ヤマブドウの姿を楽しむだけではなく、
これまた虫食いのケヤキをいかして、
有機的な造形を削り出して、
銅の落としを組み合わせて、
花入れに仕上げて、暮らしのなかで使う事で、
より楽しめる作品にしています。

10takei0640.jpg
ケヤキの花入れの端部はきゅっと曲がった形で、
蔓の隙間に入り混ませているだけなので、
花をいけるのに安定していますが、取り外せます。


こうすることで、トリミングされた自然と、
武井さんの木の仕事のコラボレーションになっています。
作り手で有りながら、ディレクターの力も発揮した、
武井作品です。

               甘庵


ランキングアップは皆様のクリックがたよりです。
励みになるのでよろしくお願いいたします。


人気ブログランキングへ工芸ブログランキングへ

にほんブログ村 美術ブログ 工芸へにほんブログ村

ご協力ありがとうございます。

テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
https://utuwaya.blog.fc2.com/tb.php/1847-1d576701
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)