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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

一番の力作

ご紹介する安南手輪花七寸深鉢は、
今年の藤田佳三さんの個展で、
一番の力作だと思います。

10fujita0840.jpg
安南手輪花7寸深鉢 26,250円
径20.5cmH9cm


藤田さん独特のゆったりした存在感のある腰の張り、
ロクロで挽きだした縁を削りだす輪花も、
丁寧な仕事ですが、シャープでスピード感があり、
決まった絵柄を書き入れているのではなく、
この鉢のフォルムを活かす構図と絵柄を、
瞬時に思い描いて、この鉢ための絵柄を描いたという、
気迫さえ感じとれる、伸びやかで力のある筆使いです。

10fujita0844.jpg
輪花は豊かさから生まれた一手間かけた造形です。
心が貴族の作り手こそ伸びやかな輪花が削れます。


木灰を活かして調合した灰釉を施し、
釉が溶けて絵柄がにじみ出すまで、
しっかり焼き上げながらも、
艶やかでいて、温かみを残った肌合いは、
作り手としての力量があってこその仕事です。

10fujita0842.jpg
「よう泣いてはる」という、滲みが見所です。

深めの鉢なので、
たっぷりと盛りつける料理が似合うことでしょう。
置物として姿を楽しめるほどの、
強い個性と存在感がありながら、
いざ料理を盛りつけると、
盛られた料理を優しく抱え込んで、
華やかな盛り映えを見せます。

10fujita0843.jpg
茶事ではありませんが、サラダを食べた後に、
高台拝見といきたいくらいです。


それこそが、藤田さんの器が共通して持つ、
器の力量ですが、これもまた、
作り手藤田さんの力量にほかなりません。

                甘庵


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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

Mさま、コメントありがとうございます。

せっかくお出かけ頂く予定をたてようとしていただいたのに、
荻窪銀花のお休みにあたり、申し訳ありません。
一人で切り回しており、
模様替え等の時には連休になってしまいます。
ぜひ来年には、お出かけいただけるのを、楽しみにしております。
また、うつわ好きの勝手なブログを、
丁寧に目を通していただいて嬉しいです。
個人的な思いと、知りうる範囲ですが、
なるべく分かりやすく、お話しすることで、
うつわ好きの同胞を増やすべく・・・・。
そんな気持ちで、自分の気持ちにウソをつかずに、
お話しさせていただいています。
これからもよろしくお願いいたします。

近日中に東京へ伺う予定があったのでお店にお邪魔しようとHPで確認したところ
その日は残念ながらお休みでした。。
器好きですが器の知識があまりなく、最近銀花さんのブログを見させていただいて
勉強させていただいてます。
文章がやさしくて共感することが多くすっと心に伝わってきます。
こんな風に作られているのだなと想像を巡らす時間もとても楽しいです。

年内に伺うのは無理そうですが温かくなったら一度お邪魔したいと思っています。


  • 2010/12/13(月) 10:39:20 |
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