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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

光藤佐さんの遊び心

光藤佐さんは、若い時にロクロ場で修行したので、
ロクロは達者で、きちんとした、
量産のような仕事もできるのですが・・・。
今はあえて、遊び心を大切にして、
ロクロ挽きも遊びを多めにつくられることがあります。

11mitsufuji1459.jpg
絵唐津鉢  3,800円
ゆったりした楕円に歪められています。



今回の穴窯の器はとくに、
焼き上がりが1つずつになるのを、
予測出来ていたので、
形も自由に挽かれたのだと思います。
さらに、造形も自由に仕上げたようです。

11mitsufuji1457.jpg
刷毛目鉢 3,800円
ちぎれたようなほつれから、ロクロの動きが見えます。


この刷毛目鉢の縁は、ほつれが見えます。
土に含まれた石が引っかかったのか、
ロクロの動きがあるからこそ生まれるテクスチャーとして、
動いて作られてという、彫刻的な表現を感じます。
そこに、白化粧の刷毛目が引かれて、
タイムラグのあるそれぞれの動きを思い描かせてくれます。

11mitsufuji1460.jpg
刷毛目鉢 3,800円
指でおされて歪ませた美しい造形には、
侘び寂の感性が裏書きされているようです。


この刷毛目鉢は、挽きだしてすぐに、
縁を指でへしゃげて、歪ませてあります。
沓茶碗などにみられる、意図して形を、
崩すことで、侘びが表情を生み出していますが、
どうじに、ロクロで挽きだされて直ぐの鉢が、
ぐにゃぐにゃの柔らかな状態なことを、
たやすく想像さえてくれます。
その瞬間を、歪めた形から読み取る、
柔らかさが記憶された造形になっていると思います。

11mitsufuji1461.jpg
刷毛目鉢 3,800円
丸いけど丸くない、歪んでいるけど品のある、
力強い瞬間を止めた器です。


違う鉢を上から見たところです。
ロクロを挽きだす過程で、
修正することなく出てきた、
真円ではない丸さの、美しい瞬間を、
止めた形だと思います。
丸のなかに、色線や角がみえるような、
動きのあるゆがみのある丸に、
甘庵は、心に染みる美しさを感じます。

どの遊び心にも、
光藤さんの、ここと思った、
止めた瞬間が見えます。
もう一度、手を加え、形を整え、
歪みを修正することが、一方に技術なのですが、
いわば真逆の、美しいほつれや歪みを、
止めることで見せてくれている、
光藤さんの遊び心がみえる器たちです。

                 甘庵


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テーマ:工芸 - ジャンル:学問・文化・芸術

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